2015年2月28日土曜日

IBM NetVista M41 の電源ユニット修理

以前 FreeBSD のアップグレードを失敗して、我が家に一度引き取ってアップグレードを行った IBM NetVista M41 が再び戻って来ました。
(参考記事)
FreeBSD 9.3 へのアップグレード失敗
http://near-unix.blogspot.jp/2015/02/freebsd-93.html

マシンが立ち上がらないということでした。電源を投入するとフロッピーディスク・ドライブを激しくアクセスしているかのようにガタガタと音を立たせたまま、ハードディスクへはアクセスを行うこともなく、そして BIOS のブート画面も表示されない状況でした。

とりあえず手持ちの遊休中のマシンへハードディスクを移設して、動作確認をした後、新しいマシンでとりあえず使用してもらうこととなりました。

そして手元に残ったマシン(NetVista M41)の不良箇所を探してみることとしました。

だいたいこんな症状が発生するのは電源関係に多いので、プロセッサ周りの電解コンデンサに異常がないか確認してみました。特に問題はないようです。

そこで電源ユニットを取り出して確認してみると、一個のコンデンサの頭が膨らんでいるのを発見しました。

NetVista M41 の電源ユニットです。
竹串で指し示しているのが問題の電解コンデンサです。
写真では解りにくいのですが、頭部が膨らんでいます。

本格的に電源ユニットの分解を行なって、プリント印刷基盤を取り出すことができました。そして底面部分からハンダゴテを当てて問題の電解コンデンサを取り外しました。470 マイクロファラッド/16 ボルトのものでした。手元に同じ規格の電解コンデンサの持ち合わせが無かったので 1500 マイクロファラッド/16 ボルトのものを取り付けてみました。

電源ユニットのプリント印刷基盤の裏側の様子です。
ホコリがびっしりと詰まっていました。
これでは電解コンデンサのパンク以前に動作不良の原因になりそうです。

取り出したプリント印刷基盤を元通りに電源ユニットの筐体に戻して動作確認を行なってみました。すると修理は成功したようで、マシンが異常動作をすることなく正常に立ち上がりました。

そして本格的にマシンを組み立てなおして、再度確認を行なって修理を終了しました。

電源ユニットを修理した後、動作確認を行なっているところです。

10年以上前の製品なので、電子部品の中でも寿命が比較的短い電解コンデンサが劣化して故障してしまったようです。手元には10年を過ぎた製品がたくさんあるので、これからもこんな電解コンデンサの交換修理をする機会も増えてくるものと思っています(苦笑)。

2015年2月27日金曜日

FreeBSD の Apache をようやくアップグレード

昨年の夏に FreeBSD のウェブサーバ Apache のデフォルト・バージョンが 2.2 から 2.4 へ変更されていましたが、今日までずっと 2.2 のまま使用してきました。ようやく Apache のアップグレードを行いました。

アップグレードは、portupgrade を使用して行いました。

まず最初に Apache のデフォルト・バージョンを固定していた /etc/make.conf の修正を行いました。下記の行を消去しました。実際には、行頭に "#" マークを付けてコメント文としました。
"DEFAULT_VERSIONS+=apache=2.2"

そしてマシンの起動時に自動的に Apache が起動できるように /etc/rc.conf の中にあるイネーブラを修正しました。
apache22_enable="YES"
    ↓
apache24_enable="YES"

そして portupgrade でアップグレードを行いました。ここでは置き換えインストールのオプション "-o" (小文字のオー)を付けて実行しました。
portupgrade -o www/apache24 -f www/apache22

apache24-2.4.12 のビルド・オプション
新しい Apache 2.4 がインストールされると、/usr/local/etc/apache24 に設定ファイルが設置されました。そして以前のバージョンの Apache2.2 の設定ファイルは /usr/local/etc/apache22 の中に httpd.conf のみが残っていました。

当初は古いバージョンの httpd.conf をそのままコピーして使用してみましたが、文法エラーが発生して Apache が起動できませんでした。この古い httpd.conf を修正して再利用するよりは、新しく設けられた httpd.conf を現在のサーバのディレクトリの実態にあった形で手作業の修正を行なって、ようやく Apache の起動と動作を完了させました。
もう長いこと見直していなかった Apache が管理するディレクトリを見直すよい機会となりました(笑)。

その他、php5 の動作のために php_mod を再インストールさせました。
portupgrade -f www/mod_php5

2015年2月26日木曜日

Debian Wheezy に CUPS のアップデート到着

Debian Wheezy に CUPS のアップデートが到着しました。

このところ、連日のようにシステム上の大切なソフトウェアのアップデートが続いています。

Linksys WRT320N へ DD-WRT をインストール

もう一年以上も前に入手したまま放置していたリンクシス社の無線 LAN ルータ WRT320N へ DD-WRT のファームウェアをインストールしてみました。

今回 DD-WRT や Tomato のファームウェアをインストールした WRT320N です。

じつのところ、最近お気に入りの Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールしようとしたところ、ファームウェアのファイルサイズが大きいため、WRT320N に元々入っていたオリジナルのファームウェアではアップグレードの手順でインストールすることができませんでした。この現象は、古い WRT54G などの無線 LAN ルータでも見られる現象で、DD-WRT のファームウェアの内、容量の小さな mini や micro の記号がついたファームウェアを一旦インストールした後に、目的のファームウェアをインストールすれば成功します。

今回の DD-WRT をインストールした時点と、Tomato をインストールした時点で通信転送速度の計測を行いましたが、Tomato ファームウェアにおいて、IEEE 802.11 a と 5GHz 帯の IEEE 802.11 n の通信が出来ないなどの問題が発生したため、Tomato ファームウェアについては参考程度のデータとしてみてもらいたいと思っています。(注記:記事の最後に追記があります。Tomato も安定していました。)

LED ランプは黄色と青色の二色切替タイプのものが使用されています。

DD-WRT ファームウェアのインストール

まず最初に Linksys 社のオリジナルファームウェアから DD-WRT のミニ・ファームウェアのインストールを行います。以下の DD-WRT の公式ウェブサイトを参考にしました。
Linksys WRT320N v1.0
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/Linksys_WRT320N_v1.0
上記のインストールの解説のページでは、次の Build 14471 のものを使用するように指示しています。ここでは冒険をすることなく、確実に動作するファームウェアをインストールするべきでしょう。
ftp://ftp.dd-wrt.com/others/eko/V24-K26/svn14471/dd-wrt.v24-14471_NEWD-2_K2.6_mini_wrt320n.bin

ブラウザでの設定画面の中で [Administration] のタブの中の [Firmware Upgrade] のところで、ファームウェアを指定して [Start to Upgrade] のボタンを押せば、インストールが開始されます。そして、自動的に再起動するまで待つだけです。途中で電源を切ることは厳禁です。

WRT320N のアップグレード画面から DD-WRT をインストールします。
インストールに成功するとこんな白黒の画面に
「アップグレード成功」と表示されます!

DD-WRT ファームウェアのアップグレード

DD-WRT のミニ・ファームウェアがインストールできたところで、すぐに最新の Build 21061 のファームウェアを同様にしてインストールします。インストールが成功すると自動的に再起動します。

なおこの DD-WRT のミニ・ファームウェアも何故か Tomato のファームウェアをインストールすることができませんでした。最新の DD-WRT ファームウェア(Build 21061)から出来ました。

Tomato ファームウェアのインストール

DD-WRT のブラウザのアップグレード画面から Tomato ファームウェアを指定して、インストールを行います。

DD-WRT のファームウェアのアップグレード画面です。

使用した Tomato ファームウェアは Linksys E2000 用のものです。
tomato-E2000-NVRAM60K-1.28.RT-MIPSR2-124-Max.bin
http://tomato.groov.pl/download/K26/build5x-124-EN/tomato-E2000-NVRAM60K-1.28.RT-MIPSR2-124-Max.bin
再起動に成功すればインストール成功です。

通信転送速度の計測

Linksys社オリジナルのファームウェアと DD-WRT ファームウェアと Tomato ファームウェアでそれぞれ通信転送速度を計測してみました。 測定条件としては、FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。

上記のとおり、Tomatoファームウェアでは 5GHz 帯の IEEE 802.11 a と n で通信が出来ませんでした。症状としては、一瞬はつながり、DHCP で IP アドレスの設定も行える場合もあるのですが、数秒で通信が切れてしまうのです。原因は不明です。

また全てのファームウェアで 5GHz 帯の IEEE 802.11 n の通信の内、帯域を 40MHz に設定すると、やはり通信が不安定となってしまうため、計測を断念しました。

まずは 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 g と IEEE 802.11 n についての測定結果です。

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 g の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 2,605KB/s ( 20,846Kbps )
DD-WRT ファームウェア : 2,672KB/s ( 21,381Kbps )
Tomato
ファームウェア : 2,813KB/s ( 22,510Kbps )

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 n (20MHz) の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 6,986KB/s ( 55,891Kbps )
DD-WRT ファームウェア : 5,858KB/s ( 46,868Kbps )
Tomato
ファームウェア : 5,590KB/s ( 44,721Kbps )

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 n (40MHz) の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 7,070KB/s ( 56,560Kbps )
DD-WRT ファームウェア : 6,470KB/s ( 51,760Kbps )
Tomato
ファームウェア : 測定不能



次に 5GHz 帯の IEEE 802.11 a と IEEE 802.11 n についての測定結果です。

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 a の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 3,467KB/s ( 27,742Kbps )
DD-WRT ファームウェア : 3,116KB/s ( 24,931Kbps )
Tomato
ファームウェア : 測定不能

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 n (20MHz) の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 8,975KB/s ( 71,804Kbps )
DD-WRT ファームウェア : 7,628KB/s ( 61,029Kbps )
Tomato
ファームウェア : 測定不能



感想

上記の通り、三つのファームウェアを比較してみました。やはり Linksys 社のオリジナル・ファームウェアが一番通信速度が速いという結果となりました。また計測したデータのばらつき具合でも現れていますが、オリジナルのファームウェアが通信中も安定してデータを転送していました。どうも現在の時点では、オリジナルのファームウェアに軍配が上がります。VPN 通信を行いたいなどの理由がなければ、オリジナルのファームウェアで運用するのが一番効率のよい運用ができそうです。


追記 2015-02-26

その後、Tomato ファームウェアの動作が不調な件について調べていたのですが、どうも通信転送速度計測に使っていたパソコンの OS 側か、パソコンに装着していた無線 LAN アダプタ(CG-WLCB300AGN)のドライバに何らかの問題がありそうです。

通信転送速度計測時には Puppy Linux 5.7.1 JP を使用していました。無線LANアダプタに適用されていたドライバは rt2800pci でした。この状態で IEEE 802.11 a モードの動作が不安定になっていました。

しかし Debian Wheezy において動作確認を行なってみたところ、IEEE 802.11 a モードでも 5GHz 帯の IEEE 802.11 n モードにおいても、安定して通信することができました。

一体どうしたことなのでしょう!

5GHz 帯の IEEE 802.11 a や n の無線 LAN アダプタをほとんど所有していないため、他の無線 LAN アダプタではどうなるのか?検証が出来ない状態となっています。linux 用のドライバのない 5GHz 帯の無線 LAN アダプタは若干持ち合わせているので、ndiswrapper を使用するなどをして、5GHz 帯の動作状況の確認も行なってみたいと考えています。

2015年2月25日水曜日

Debian Iceweasel が 36.0 へアップグレード

Debian Iceweasel (Firefox) が順調にアップグレードを繰り返しているようです。今回も、どこがどのように改良されたのか?全く不明です(笑)。

最新版の Iceweasel はこちらです。
http://mozilla.debian.net/

アップデート・マネージャの更新画面です。
Iceweasel 36.0 の著作権表示

FreeBSD 9.3 へ p10 アップデート到着

FreeBSD 9.3 へ p10 アップデート(5個)が到着しました。今回のアップデートも大変重要な項目が含まれているため、早めの対応が必要だと思います。

/usr/ports/UPDATING の内容

20150225:       p10     FreeBSD-SA-15:04.igmp
                        FreeBSD-SA-15:05.bind
                        FreeBSD-EN-15:01.vt
                        FreeBSD-EN-15:02.openssl
                        FreeBSD-EN-15:03.freebsd-update

FreeBSD-SA-15:04.igmp
Integer overflow in IGMP protocol
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-SA-15:04.igmp.asc
FreeBSD-SA-15:05.bind
BIND remote denial of service vulnerability
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-SA-15:05.bind.asc

FreeBSD-EN-15:01.vt
vt(4) crash with improper ioctl parameters
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-EN-15:01.vt.asc

FreeBSD-EN-15:02.openssl
OpenSSL update
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-EN-15:02.openssl.asc

FreeBSD-EN-15:03.freebsd-update
freebsd-update updates libraries in suboptimal order
https://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-EN-15:03.freebsd-update.asc

ソースツリーの更新

subversion でソースツリーを更新します。合計 411 行の更新がありました。

# svn update /usr/src
Updating '/usr/src':
U /usr/src/secure/usr.bin/openssl/man/pkcs7.1
U /usr/src/secure/usr.bin/openssl/man/req.1
U /usr/src/secure/usr.bin/openssl/man/ec.1
          ↓
          ↓
          ↓
U /usr/src/crypto/openssl/crypto/rsa/rsa_sign.c
U /usr/src/crypto/openssl/crypto/rsa/rsa_pk1.c
A /usr/src/crypto/openssl/crypto/constant_time_test.c
Updated to revision 279278.

ユーザランドとカーネルの再ビルド

今回のアップデートでは、ユーザランドもカーネルも再ビルド(再構築)が必要です。
# cd /usr/src
# make buildworld
# make buildkernel KERNCONF=MYKERNEL

ユーザランドとカーネルのインストール

# make installkernel
# make installworld

マシンの再起動

# make reboot

FreeBSD で Samba 3.6.25 へのアップグレード

FreeBSD の ports へ Samba のアップグレード(samba36-3.6.24_2 -> samba36-3.6.25)が到着していました。

ビルド・オプションを確認するといくつか新しい項目が追加になったようです。
  • FAM (File Alteration Monitor support)
  • GSSAPI Security API support
portupgrade で更新を行なっておきました。

samba36-3.6.25 のビルド・オプション(前)
前方に + マークがあるのが新規項目です。
samba36-3.6.25 のビルド・オプション(後)
前方に + マークがあるのが新規項目です。

2015年2月24日火曜日

Buffalo WHR-AM54G54 へ Tomato by Shibby をインストール

昨年の夏にバッファロー社の WHR-G54S や WHR-AMG54 と同時期に入手していた WHR-AM54G54 へ Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールしてみました。

Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 です。

結論を先に述べますと、先日思うようにインストールや設定が出来なかった WHR-AMG54 とは違い、かなりいい感じでインストールに成功しました。

WHR-AM54G54 の外観は WHR-G54S と、色合いも形も酷似しています。

WHR-AMG54 の場合、IEEE 802.11 b/g モードしか動作しませんでしたが、この WHR-AM54G54 は IEEE 802.11 a モードもちゃんと動作しました。それも無線 LAN の環境を切り替えて使用するのではなく、同時に二つの帯域で電波を発射しているようで、IEEE 802.11 b/g モードと IEEE 802.11 a モードの両方を同時に使用することができました。実際に複数のパソコンから本機(WHR-AM54G54)へ IEEE 802.11 b/g モードと IEEE 802.11 a モードで接続して、同時に通信が可能であることを確認しました。

Tomato ファームウェアの設定画面では、"eth1" と "eth2" の二つの無線 LAN アダプタが存在しており、それそれの無線 LAN 環境を独立して設定するようになっていました。
それから、無線 LAN の SSID の初期値が "Tomato24" であることも、2.4GHz 帯域だから "24" の文字が入っていたことが、今回よく解りました(笑)。5GHz 帯域は "Tomato50" でした。

Tomato ファームウェアの無線 LAN 環境の設定部分です。

ただ LED ランプなどの表示については、IEEE 802.11 g モードで通信しているときにのみ、 "g" のランプが点滅するようになっていて、IEEE 802.11 a モードのときには、"a" ランプの点滅はありませんでした。ちょっと淋しい感じがしますが、Tomato ファームウェアの正式に対応している無線 LAN ルータではないため、動作するだけでも運が良かったと思うべきなのでしょう。

Tomato ファームウェアのインストール

他のバッファロー社の無線LANルータと同様に TFTP 転送による方法でインストールを行いました。具体的には下記の記事を参考にしてください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html

[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする記述ですが、ファームウェアの指定の部分に Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です。

通信転送速度の計測

無線 LAN 部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.30)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

今回の計測において少し困ったことが発生しました。それは、バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.30)において、IEEE 802.11 a モードで無線LANを接続することができませんでした。前回 WHR-AMG54 のときに接続できていた コレガ社 CG-WLCB300AGN で接続出来なかった他、アイコム社の SL-5000 でも接続できませんでした。しかし Tomato ファームウェアでは、どちらの無線 LAN アダプタも正常に接続することができました。

バッファロー社オリジナル・ファームウェアの設定画面
IEEE 802.11 a モードも設定画面上では動作している感じです。

測定条件としては、FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測において は、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 g の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 3,009KB/s ( 24,072Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,420KB/s ( 19,365Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 2,868KB/s ( 22,950Kbps )


★ 通信転送速度 IEEE 802.11 a の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 測定不能
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,637KB/s ( 21,098Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 3,201KB/s ( 25,609Kbps )


通信転送速度の計測生データです。

IEEE 802.11 g モードでの計測では、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアより Tomato ファームウェアの方が、若干速度の低下が見られました。この程度の速度低下は、DD-WRT や OpenWrt などの高機能化されたファームウェアではよく見られるものです。

そして IEEE 802.11 a モードでは、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアの通信転送速度の計測はできませんでしたが、Tomato ファームウェアの通信転送速度の結果を見る限り、IEEE 802.11 g モードよりも良好な結果となっています。IEEE 802.11 b/g モードで使用する 2.4GHz 帯域の混雑の具合などを考えると、IEEE 802.11 a モードで使用する 5GHz 帯域はクリアのようです。

参考 URL

Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/

Debian Wheezy に カーネル・アップデート

昨日の libc6 などのアップデートに引き続き、本日はカーネルと samba 関連のソフトウェアのアップデートが到着しました。どうも昨日のアップデートが分割して届いていたようです。
  • libnss-winbind
  • libpam-winbind
  • libsmbclient
  • libwbclient0
  • linux-image-3.2.0-4-686-pae
  • linux-libc-dev
  • samba-common
  • samba-common-bin
  • smbclient winbind

昨日・今日とシステムの重要な部分が更新となりましたが、Debain のバージョンは、以前と同じ 7.8 のままでした。


2015年2月23日月曜日

Debian Wheezy に libc6 など重要ライブラリの更新

Debian Wheezy へ libc6 ライブラリなど、いろいろと重要なアップデートが到着していました。

アップデート・マネージャで更新を行なっておきました。アップデート後には、マシンの再起動が必要です。

  • e2fslibs
  • e2fsprogs
  • libc-bin
  • libc-dev-bin
  • libc6
  • libc6-dev
  • libc6-i686
  • libcomerr2
  • libss2
  • locales
  • multiarch-support
  • sudo
  • xdg-utils

Buffalo WHR-AMG54 へ OpenWrt をインストール

Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした バッファロー社の WHR-AMG54 ですが、IEEE 802.11 a モードで動作しないことから、他のファームウェアでどのようになるか? 検証してみました。

今回 OpenWrt のインストールを試みた WHR-AMG54 です。

今回は OpenWrt をインストールしてみました。

結論を先に述べますと、IEEE 802.11 a モードはおろか、 IEEE 802.11 b/g モードさえも動作しませんでした(涙)。

OpenWrt backfire/10.03.1 をインストール

まず最初に OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm47xx-squashfs.trx ファームウェアをインストールしました。インストールの方法は TFTP 転送方式によるものです。なお本機(WHR-AMG54)の底面にあるリセットボタンを押して、初期化を行いましたが、本体側の IP アドレスは 192.168.1.1 となっていました。

底面にあるリセットボタン(右側の丸穴)です。

インストールが完了した OpenWrt backfire/10.03.1 の設定画面を確認すると WAN と LAN のインターフェースしか存在しておらず WLAN の項目が存在していませんでした。読み込まれているモジュールを確認すると b43 や b43-legacy が存在しており、無線 LAN 部分が動作する状況にもあったのですが、何故か動作していませんでした。

OpenWrt attitude_adjustment/12.09 へアップグレード

そこでブラウザのファームウェア・アップグレードの画面から OpenWrt attitude_adjustment/12.09 (openwrt-brcm47xx-squashfs.trx)をインストールしてみました。

インストールは正常に行われましたが、動作が非常に遅くなり、ブラウザで設定画面を表示するのも、ポツポツと設定項目が表示される状況となってしまいました。そして無線 LAN の部分を確認すると、やはりハードウェアを認識していないようで、無線 LAN の設定項目が表示されませんでした。

OpenWrt backfire/10.03.1 へのダウングレード失敗

ここまで動作が遅いとどうすることも出来ないため、ファームウェアのダウングレードを行うこととしました。最初にインストールした OpenWrt backfire/10.03.1 をブラウザのファームウェア・アップグレードの画面からインストールしようとしました。しかしファームウェアの読み込みの途中で停止してしまうようで、本機自身が再起動してしまう状況となってしまいました。何度繰り返しても同様の症状であったため、ssh で本機にログインした後、手動でファームウェア・アップグレードの作業(下記 URL 参照)を行なってみることとしました。
OpenWrt Sysupgrade
http://wiki.openwrt.org/doc/howto/generic.sysupgrade
手動により wget でファームウェアをダウンロードしようとすると、何と! 2 MB のところで停止してしまい、再起動してしまいました。再起動後に free コマンドで残っているメモリ容量を確認すると 2 MB しか残っていませんでした。16 MB の RAM を搭載している本機に OpenWrt attitude_adjustment/12.09 をインストールしてしまうと、メモリ不足に陥ってしまうようです。

そこで TFTP 転送によるインストールを試みることとしました。底面のリセットボタンを押して初期化しましたが、TFTP 転送でファームウェアを吸い上げてくれません。もう頭の痛い状態となってしまいました。本機側の IP アドレスが 192.168.1.1 だけでなく 192.168.11.1 と予想してインストールを試みたり、arp コマンドでパソコン側から MAC アドレスに 192.168.1.1 を設定してもファームウェアを吸い上げない状態となってしまいました(涙)。

OpenWrt kamikaze/8.09.2 へダウングレード

ここで、ssh ログインした後、順次インストール済みのモジュール類を opkg remove コマンドで消去してメモリの残量を増やす作戦を行なってみました。無線 LAN に係る b43 や cfg80211 などのモジュールを消去した後、再起動させてメモリの残量を確認しました。まだまだメモリの容量が不足していたので、ブラウザから設定する Luci 関係のモジュールと、ウェブサーバの uhttpd を消去してみました。すると OpenWrt kamikaze/8.09.2 のファームウェア(openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx)の 2.2 MB をインストールするのに必要なメモリを確保することができました。そこでファームウェアを wget でダウンロードした後、 sysupgrade コマンドを実行してインストールを実行しました。

しかし再起動したところ、無線 LAN だけでなく、WAN も LAN も動作していない状況となり、ブラウザでアクセスすることも ssh ログインも不可能となりました(泣)。

「もはや、これまで!」 と覚悟を決めてしまいました。

再度 TFTP 転送で OpenWrt backfire/10.03.1 をインストール

そこで以前、他の機種でも行ったことがある「完全初期化」を行なってみました。底面のリセットボタンを押したまま、電源を投入して、およそ30秒程度待って、リセットボタンを放すものです。途中 LED ランプ類が全点灯するなど、今までとは違った動作をしていました。

完全初期化を行うと、起動時に一時的に LED ランプが全点灯しました。

この完全初期化を行った後、再度 TFTP 転送を試みてみました。192.168.1.1 では、反応はありませんでした。そして 192.168.11.1 で行ったところ、ファームウェアを吸い上げてくれました。ここでは、前回の OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm47xx-squashfs.trx ではなく openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx を使用してみました。

無事、再起動をして、ブラウザによる設定画面へたどり着くことができました。しかし openwrt-brcm47xx-squashfs.trx のファームウェアのときと同様に openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx のファームウェアも無線 LAN が動作していないことを確認しました。

結論

OpenWrt のファームウェアをインストールした結果としては、本機(WHR-AMG54)では、上手く動作しないことが判明しました。

なお下記のウェブサイトでは、本機(WHR-AMG54)において、OpenWrt backfire/10.03.1 の openwrt-brcm-2.4-squashfs.trx を使用して動作させているようです。もしかして私のインストールに間違えがあったのかもしれません。または本機のハードウェアにリビジョン違いが存在していて、その違いで動作したり・しなかったりしているのかもしれません。
WHR-AM54G54でOpenWrt, DD-WRTを使う
http://netlog.jpn.org/r271-635/2012/10/whr-am54g54_openwrt_ddwrt.html

上記のウェブサイトの検証では、DD-WRT においても、本機(WHR-AMG54)では、IEEE 802.11 b/g モードでしか動作しないことが報告されていました。そこで、私もあえて DD-WRT で動作検証をするのは、OpenWrt で疲れ果ててしまったこともあり、中止することとしました。

2015年2月22日日曜日

Buffalo WHR-AMG54 へ Tomato by Shibby をインストール

先日のバッファロー社の WHR-HP-G54 に引き継いて、同じバッファロー社の WHR-AMG54 へ Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールしました。なお制御用チップには Broadcom5350 が使用されている模様です。

Tomato ファームウェア化した WHR-AMG54 です。

インストールの結果としては、Tomato ファームウェアで起動して、IEEE 802.11 b/g のモードでは動作しました。・・・しかし IEEE 802.11 a モードでは動作しませんでした。

WHR-AMG54 へインストールした Tomato ファームウェアの設定画面では、Radio Band として 2.4GHz (IEEE 802.11 b/g) と 5GHz (IEEE 802.11 a) の切換スイッチが表示されますが、5GHz への切換を行なっても、2.4GHz へ戻ってしまいます。どうも Tomato ファームウェアからハードウェアへの切換が上手く出来ないようです。残念ながら Tomato ファームウェアでは IEEE 802.11 b/g モードでしか使用できないようです。

そして気づいた点としては、無線LANでアクセス中に点滅する "g" のランプも点灯しませんでした。WHR-G54S や WHR-HP-G54 の Broadcom5352 とは違い、Broadcom5350 ではハードウェアが微妙に異なっているようで、Tomato ファームウェアでは対応できていないようでした。もちろん Tomato ファームウェアの公式ホームページにも対応機種として掲載されていないものですので、このような不適合な部分が発生するのは仕方がないようです。

今後、機会があれば OpenWrt や DD-WRT をインストールして IEEE 802.11 a モードの使用の可否を確認してみたいと思っています。

Tomato ファームウェアのインストール

なお Tomato ファームウェアのインストールの方法は、過去の DD-WRT でバッファロー社の無線LANルータへインストールするときと同様に TFTP 転送による方法で行いました。以下の記事を参考にしてください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html

[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする内容ですが、ファームウェアの指定の部分を Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です.

TFTP 転送によるインストールのときには、パソコンとルータの間にイーサネット・スイッチを経由して行うことをお奨めします。

通信転送速度の計測

いつものように無線LAN部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.43)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

測定条件としては、いつものように FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測においては、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度の計測結果 ★ (WPC54GS 使用)
オリジナル・ファームウェア : 3,009KB/s ( 24,078Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,514KB/s ( 20,114Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 3,021KB/s ( 24,172Kbps )



WHR-HP-G54 ではバッファロー社のオリジナル・ファームウェアの方が転送速度が速い結果となりましたが、本機(WHR-AMG54)では、オリジナル・ファームウェアと Tomato ファームウェアは、ほぼ同じ転送速度となりました。(フレームバースト:有効) WHR-HP-G54 と同様に Tomato ファームウェアの方が一割程度の速度低下を予想していただけに、意外な結果となりました。

IEEE 802.11 a モードの実力

今回 IEEE 802.11 a モードにて、バッファロー社オリジナル・ファームウェア(1.43)だけとなりますが、通信転送速度を計測しておきました。なおパソコン側へ設置した無線LANアダプタは Linksys 社の WPC54GSから コレガ社の CG-WLCB300AGN へ交換しました。

IEEE 802.11 a モードで使用した CG-WLCB300AGN です。

パソコン側の無線LANアダプタを交換によって IEEE 802.11 a モードだけでなく、ついでに IEEE 802.11 g モードでも通信転送速度を計測してみたところ面白い結果となりました。

IEEE 802.11 a モードでは、IEEE 802.11 g よりも若干ながら通信転送速度は向上となりました。しかし IEEE 802.11 g モードでは、通信転送速度が低下してしまいました。いったいどうしたことでしょう? 無線 LAN 環境の相性問題というものでしょうか。

Linksys WPC54GS は、Broadcom 社のチップを使用しており、無線 LAN ルータの WHR-AMG54 と同じメーカ(Broadcom)のものとなっています。しかしコレガ CG-WLCB300AGN は Ralink 社のチップを使用しています。メーカが異なることによって、何らかの通信条件が異なってしまったようです。もちろんパソコン側の無線 LAN アダプタの違い以外は、条件は全て同一にして計測しています。

★ 通信転送速度の計測結果 ★ (CG-WLCB300AGN 使用)
802.11 a (FrameBurst   : ON) : 3,179KB/s ( 25,436Kbps )
802.11 g (FrameBurst   : ON) : 2,510KB/s ( 20,086Kbps )
802.11 g (FrameBurst EX: ON ) : 2,484KB/s ( 19,879Kbps )


参考 URL
Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/


2015年2月21日土曜日

FreeBSD PHP5 がアップグレード

FreeBSD の ports へ PHP5 のアップグレード(php5-5.4.37 から php5-5.4.38 へ)が到着していました。

いつものように portupgrade で更新を行いましたが、extensions の一つである php5-gd がビルドエラーとなってしまいました。現在 php5-gd モジュールは使用していなかったはずなので、このまま放置しておこうと思っています。

php5-5.4.38 のビルド・オプション

2015年2月20日金曜日

Buffalo WHR-HP-G54 を入手しました

インターネット・オークションにて、バッファロー社の無線LANルータの WHR-HP-G54 を入手しました。IEEE 802.11 b/g にしか対応していない機種のため、大変安価に入手することができました♫

今回入手したバッファロー WHR-HP-G54 です。

外観は以前入手していた WHR-G54S と同様のものですが、塗装が銀色と黒色というコントラストあるツートンカラーとなっていて、ちょっと精悍な感じがするものとなっています。なお型番に HP というハイパワー仕様の番号が付されていますが、WHR-G54S などと比較して遠くまで電波が到達するのでしょうか? いまいち不明なところです。

なお本製品の取り扱いで注意が必要なところが一点あります。それは電源アダプタです。バッファロー社のこの時期の製品には 3.3 ボルト仕様の電源アダプタが使用されていましたが、本製品の場合 5.0 ボルト仕様のものとなっています。外観が全く一緒の電源アダプタですので、うっかり間違えて他の機種に使用しないように注意しなければなりません。

さて本機の取り扱いですが、早速ファームウェアの入れ替えにチャレンジしてみました。いつもであれば DD-WRT の一択なのですが、最近ではファームウェアのメンテナンスが好調な Shibby 版の Tomato を使用してみました。内部のチップは、WHR-G54S と同じ Broadcom BCM5352 が使用されていることから、軽量の 2.4 系カーネルを採用している tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx を使用しました。
http://tomato.groov.pl/download/K24/build5x-124-EN/tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx

インストールの方法は電源投入時の TFTP 転送によるインストール手法で行いました。この手法は他のバッファロー社の無線LANルータと同じのため、詳しくはそちらの記事を参照してください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html
[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする内容ですが、ファームウェアの指定の部分を Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です。

イーサネット・スイッチを介して WHR-HP-G54 とパソコンを接続しています。

Shibby 版 Tomato ファームウェアのインストールは問題なく終了しました。そして動作も全く問題ありませんでした。

いつものように無線LAN部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.43)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

転送速度計測のときに我が家の標準として使用している Linksys WPC54GS です。

以下が結果です。

測定条件としては、いつものように FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測においては、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度の計測結果 ★
オリジナル・ファームウェア : 2,988KB/s ( 23,906Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,129KB/s ( 17,032Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 2,610KB/s ( 20,881Kbps )

バッファロー社 オリジナル・ファームウェアの成績が最もよい成果となりました。Tomato ファームウェアもフレームバースト機能を有効にてオリジナル・ファームウェアの一割減程度の成果となっています。一般的に高機能な Tomato や DD-WRT のファームウェアは、転送速度面で不利な条件となり、速度低下が発生するものです。これは「利便性や安全性」と「速度」のいずれかを選択することとなります。利用者個人の価値観により判断することだと思います。

また WHR-G54S との比較ですが、WHR-G54S が概ね 2,200KB/s 〜 2,300KB/s となっていることから、ほぼ同じ転送速度の性能であることが判明しました。もちろんファームウェアのバージョンが異なることや、今回一緒に計測を行なっていませんで、単純な比較はできません。無線部分には何かの違いが存在するかもしれませんが、制御部分が同じチップの BCM5352 を使用していることもあり、概ね予想されたことでした。
Buffalo WHR-G54S へ Tomato by Shibby をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2014/07/buffalo-whr-g54s-tomato-by-shibby.html

Tomato ファームウェアをインストールして生まれ変わった WHR-HP-G54 です。

参考 URL
Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/

Debian Wheezy のオフィス(Libre Office)がアップデート

昨日の BIND に引き続き、本日は Debian のデスクトップをインストールすると標準で付いてくる Libre Office がアップデートとなりました。


2015年2月19日木曜日

Debian Wheezy で BIND のアップデート

Debian Wheezy へ BIND のアップデートが到着していました。

名前の解決に必要不可欠なものですので、すぐさま更新を行なっておきました。

アップデートがあった BIND 関連のパッケージです。

2015年2月14日土曜日

SONY PCG-U3/P の画面ゴースト問題(解決?)

昨日、VESA ドライバで Puppy Linux 5.7.1 を PCG-U3/P で起動させることに成功しましたが、このとき画面サイズを 1024x768 としていました。しかし Puppy Linux 4.3.1 (2012) の時には、1024x768 のサイズではゴーストが発生していました。800x600 の画面サイズにすることによってゴーストを解消していました。これはどうしたものかと調べてみました。

ゴースト発生時の画面の様子です。

Puppy Linux 4.3.1 (2012) で、VESA ドライバを使用してみると、1024x768 で発生していたゴーストが発生しなくなっていました。どうも Xorg ドライバと VESA ドライバによって違いが生じているようです。

Puppy Linux 4.3.1 (2012) の VESA ドライバで動作中の PCG-U3/P です。

動作の速さなどは、各ビデオチップに適合した Xorg のドライバで動作させる方が望ましいものですが、こうしてゴーストなどの障害が発生する場合には、VESA ドライバで運用した方が良さそうです。もうこんなに古い PCG-U3/P に速度を求めるわけでもなく、正常に動作することに重点が置かれている状況では VESA ドライバで運用するのが正解のようです。

Puppy Linux 5.7.1 の VESA ドライバで動作中の PCG-U3/P です。

FreeBSD の PKG が 1.4.12 へアップデート

FreeBSD の ports へ、パッケージ管理ソフトウェアの PKG のアップデート(1.4.11 から 1.4.12 へ)が到着していました。

昨日、1.4.10 から 1.4.11 へアップデートしたばかりですが、本日も引き続きアップデートとなっていました。何か問題点があったものと思います。システム上パッケージ管理という大切なソフトウェアですので、しっかり・念入りにビルドしておきました(笑)。

2015年2月13日金曜日

SONY PCG-U3/P へ Puppy Linux 5.7.1 JP をインストール

ビデオチップへの設定が上手く出来ないために画面が真っ白になる現象が発生して、インストールが出来なかった Puppy Linux 5.7.1 JP をソニー社の PCG-U3/P へインストールすることに成功しました。

Puppy Linux 5.7.1 JP をインストールした PCG-U3/P です。

PCG-U3/P のビデオ設定では、xorg ドライバにてカラービット長が 16 ビットであれば動作することは Puppy Linux 4.3.1 (2012) において確認済みでした。ThinkPad s30 においても同様の症状が発生したときには、Puppy Linux をセーフモードで立ち上げて、ビデオドライバの設定ファイルである /etc/X11/xorg.conf を直接編集、または動作するように設定していた xorg.conf へ置き換えることによって動作させることに成功していました。
(関連ページ)ThinkPad s30 へ Puppy Linux 5.7.1 JP をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2014/09/thinkpad-s30-puppy-linux-571-jp.html

今回も同様の方法で Puppy Linux 5.7.1 をインストールしようかと考えていましたが、意外な方法で動作させることに成功しました。

それは Xorg ドライバではなく VESA ドライバで動作させるものです。

Puppy Linux 5.7.1 は Puppy Linux 4.3.1 (2012) の時のように、起動時にビデオドライバや画面の大きさなどが選択できません。そこで Puppy Linux 5.7.1 が、普通に起動できるマシン上において、ビデオ画面の設定を VESA ドライバに切り替えた状態で、一度 Puppy Linux の個人保存ファイル(precisesave.4fs)へ保存してしまいます。

この個人保存ファイルと一緒に Puppy Linux 5.7.1 のシステムファイルも一緒に PCG-U3/P のハードディスクへコピーをして、マシンのブート選択を行う Grub4Dos の設定ファイルも編集するという、手動インストールを行なって、Puppy Linux 5.7.1 の起動に成功しました。

Puppy Linux 5.7.1 JP のインストール作業

以下はその作業の様子です。

Puppy Linux の個人保存ファイルを作るために使ったマシンは ThinkPad R32 でした。他にも Puppy Linux 5.7.1 が起動できるマシンであれば、どれでも構わないと思います。

VESA ドライバの設定を行った個人保存ファイルを作るために使用した ThinkPad R32 です。

このマシン上において、Puppy Linux 5.7.1 の CD-ROM から起動を行います。そして USB メモリへ Puppy Linux 5.7.1 をインストールします。次に USB メモリの Puppy Linux 5.7.1 から起動し直します。そして個人保存ファイルを作る設定で一旦マシンを再起動させます。個人保存ファイルを持った状態で起動した Puppy Linux 5.7.1 のビデオ設定を Xorg から VESA へ変更します。

[メニュ]-[セットアップ]-[Xorgビデオウィザード] を選択すると [Xorg ビデオウィザード] の画面へと移行します。ここで [XorgWizard] を実行します。ここから VESA ドライバを選択してビデオドライバを変更します。なお画面のサイズは PCG-U3/P に合わせて 1024x768 を設定しました。1024x768 では、文字がかなり小さくなるため、800x600 でも良かったもしれません(笑)。設定は以下の写真の通りです。

ドライバの選択画面です。
ここで vesa を選択します。
ビデオ画面の大きさの選択です。
TEST X NOW でビデオ動作の確認を行います。
VESA ドライバで動作しました。
FINISHED を選択すると、元のデスクトップ画面へ復帰します。

ビデオ画面がちゃんと表示されることを確認して、Puppy Linux 5.7.1 を終了します。このとき、自動的に VESA ドライバを設定したことなどは、個人保存ファイルへ保存されます。

次に PCG-U3/P へ Puppy Linux 5.7.1 を手動インストールします。手動インストールするために、PCG-U3/P にインストール済みの Puppy Linux 4.3.1 (2012) で起動させます。

Puppy Linux 5.7.1 をインストールするために Puppy 4.3.1 (2012) で起動させた PCG-U3/P です。

そして Puppy Linux 5.7.1 をインストール済み(VESA ドライバが設定済み)の USB メモリを挿入します。この USB メモリの中から次のファイルを PCG-U3/P のハードディスクの Puppy Linux をインストールする領域(私の場合 /mnt/home/puppy571 としました)へコピーします。
(注意)インストール先のドライブやディレクトリは各自状況が異なるものと思います。適宜読み替えてください。

---- /mnt/sda6/puppy571 へコピーするファイル ----
  • initrd.gz
  • precisesave.4fs
  • puppy_precise_5.7.1JP.sfs
  • vmlinuz
Puppy Linux 5.7.1 のシステムファイルのコピー


システム起動選択の Grub4Dos のメニューファイル(/mnt/sda1/menu.lst)を以下のように編集します。Puppy Linux 5.7.1 の選択項目を追加するだけです。編集後、menu.lst を保存します。
---- /mnt/sda1/menu/lst へ追加する項目 ----
title Puppy 571 (sda6/puppy571)
  find --set-root --ignore-floppies --ignore-cd /puppy571/initrd.gz
  kernel /puppy571/vmlinuz  pmedia=atahd psubdir=puppy571 pfix=fsck
  initrd /puppy571/initrd.gz

以上で手動インストールは終了です。マシンを再起動させて、システムの起動選択で 「Puppy 571 (sda6/puppy571)」の表示があれば、それを選択して起動させます。これで無事起動できれば、インストール成功です。

Puppy Linux 5.7.1 JP が起動した PCG-U3/P です。