先日 Perl 5.16 から Perl 5.18 へアップグレードしたばかりの FreeBSD ですが、昨日・今日とアップデートが続いています。
今日のアップデートで Perl 5.18.4_8 となっています。Perl はシステムの機関部分を担う言語になっていますので、問題があれば速やかに対応してくれることは、とてもありがたいものです。
[2014-11-30 追記]
Perl 5.18.4_9 へアップデートしました。
[2014-12-03 追記]
Perl 5.18.4_10 へアップデートしました。
2014年11月29日土曜日
2014年11月28日金曜日
FreeBSD Perl 5.16 から 5.18 へアップグレードしました
Perl 関係のアップデートが大量に出ていたのを気にして /usr/ports/UPDATING を確認してみました。
するとFreeBSD の Perl の標準バージョンが 5.16 から 5.18 へ変更されていました。
そこで今回 5.16 から 5.18 へアップグレードしました。
アップグレードの方法は /usr/ports/UPDATING に記述されていました。私は portupgrade を使用しているので、以下の方法で Perl 本体の他、インストール済みのモジュールもアップグレードしました。
二行目は Perl 5.18 に合わせて、インストール済みのモジュールや依存関係の ports の再ビルドです。
するとFreeBSD の Perl の標準バージョンが 5.16 から 5.18 へ変更されていました。
そこで今回 5.16 から 5.18 へアップグレードしました。
アップグレードの方法は /usr/ports/UPDATING に記述されていました。私は portupgrade を使用しているので、以下の方法で Perl 本体の他、インストール済みのモジュールもアップグレードしました。
# portupgrade -o lang/perl5.18 -f lang/perl5.16一行目は Perl 5.16 から 5.18 へ置き換えアップグレードです。
# portupgrade -fr lang/perl5.18
二行目は Perl 5.18 に合わせて、インストール済みのモジュールや依存関係の ports の再ビルドです。
FreeBSD Perl 5.16.3_12 へアップデート
FreeBSD の Perl 5.16 が 5.16.3_11 から 5.16.3_12 へアップデートしていました。
これに伴ったことなのか? Perl モジュールが大量にアップデートしていました。
以下は今回アップデートした ports です。
ja-freepwing-1.4.4_1 < needs updating (port has 1.4.4_2)
ja-jcode.pl-2.13_1 < needs updating (port has 2.13_2)
ja-p5-Jcode-2.07 < needs updating (port has 2.07_1)
ja-p5-MeCab-0.996_1 < needs updating (port has 0.996_2)
ja-p5-Text-Kakasi-2.04_1 < needs updating (port has 2.04_2)
ja-p5-nkf-2.1.2,1 < needs updating (port has 2.1.2_1,1)
p5-Authen-NTLM-1.09 < needs updating (port has 1.09_1)
p5-BerkeleyDB-0.54_1 < needs updating (port has 0.54_2)
p5-Compress-Raw-Bzip2-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-Compress-Raw-Zlib-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-DBD-SQLite-1.42 < needs updating (port has 1.42_1)
p5-DBD-SQLite2-0.36 < needs updating (port has 0.36_1)
p5-DBI-1.631 < needs updating (port has 1.631_1)
p5-Data-Dump-1.22 < needs updating (port has 1.22_1)
p5-Digest-1.17 < needs updating (port has 1.17_1)
p5-Digest-HMAC-1.03 < needs updating (port has 1.03_1)
p5-Digest-MD5-2.53 < needs updating (port has 2.53_1)
p5-Digest-SHA1-2.13 < needs updating (port has 2.13_1)
p5-Encode-Locale-1.03 < needs updating (port has 1.03_1)
p5-File-Listing-6.04 < needs updating (port has 6.04_1)
p5-File-MMagic-1.30 < needs updating (port has 1.30_1)
p5-FreeBSD-Portindex-3.4_1 < needs updating (port has 3.4_2)
p5-HTML-Parser-3.71 < needs updating (port has 3.71_1)
p5-HTML-Tagset-3.20 < needs updating (port has 3.20_1)
p5-HTML-Template-2.95 < needs updating (port has 2.95_1)
p5-HTTP-Cookies-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-HTTP-Daemon-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-HTTP-Date-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-HTTP-Message-6.06_2 < needs updating (port has 6.06_3)
p5-HTTP-Negotiate-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-IO-Compress-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-IO-HTML-1.001 < needs updating (port has 1.001_1)
p5-IO-Socket-SSL-2.006 < needs updating (port has 2.006_1)
p5-Image-ExifTool-9.60 < needs updating (port has 9.60_1)
p5-Image-Size-3.232 < needs updating (port has 3.232_1)
p5-LWP-MediaTypes-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-Locale-gettext-1.05_3 < needs updating (port has 1.05_4)
p5-MIME-Base64-3.14 < needs updating (port has 3.14_1)
p5-Mozilla-CA-20130114 < needs updating (port has 20130114_1)
p5-Net-HTTP-6.07 < needs updating (port has 6.07_1)
p5-Net-SSLeay-1.66 < needs updating (port has 1.66_1)
p5-PathTools-3.4700 < needs updating (port has 3.4700_1)
p5-Scalar-List-Utils-1.35,1 < needs updating (port has 1.35_1,1)
p5-Storable-2.45 < needs updating (port has 2.45_1)
p5-TimeDate-2.30_1,1 < needs updating (port has 2.30_2,1)
p5-URI-1.64 < needs updating (port has 1.64_1)
p5-WWW-RobotRules-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-XML-Parser-2.41_1 < needs updating (port has 2.41_2)
p5-libwww-6.08 < needs updating (port has 6.08_1)
perl5-5.16.3_11 < needs updating (port has 5.16.3_12)
これに伴ったことなのか? Perl モジュールが大量にアップデートしていました。
以下は今回アップデートした ports です。
ja-freepwing-1.4.4_1 < needs updating (port has 1.4.4_2)
ja-jcode.pl-2.13_1 < needs updating (port has 2.13_2)
ja-p5-Jcode-2.07 < needs updating (port has 2.07_1)
ja-p5-MeCab-0.996_1 < needs updating (port has 0.996_2)
ja-p5-Text-Kakasi-2.04_1 < needs updating (port has 2.04_2)
ja-p5-nkf-2.1.2,1 < needs updating (port has 2.1.2_1,1)
p5-Authen-NTLM-1.09 < needs updating (port has 1.09_1)
p5-BerkeleyDB-0.54_1 < needs updating (port has 0.54_2)
p5-Compress-Raw-Bzip2-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-Compress-Raw-Zlib-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-DBD-SQLite-1.42 < needs updating (port has 1.42_1)
p5-DBD-SQLite2-0.36 < needs updating (port has 0.36_1)
p5-DBI-1.631 < needs updating (port has 1.631_1)
p5-Data-Dump-1.22 < needs updating (port has 1.22_1)
p5-Digest-1.17 < needs updating (port has 1.17_1)
p5-Digest-HMAC-1.03 < needs updating (port has 1.03_1)
p5-Digest-MD5-2.53 < needs updating (port has 2.53_1)
p5-Digest-SHA1-2.13 < needs updating (port has 2.13_1)
p5-Encode-Locale-1.03 < needs updating (port has 1.03_1)
p5-File-Listing-6.04 < needs updating (port has 6.04_1)
p5-File-MMagic-1.30 < needs updating (port has 1.30_1)
p5-FreeBSD-Portindex-3.4_1 < needs updating (port has 3.4_2)
p5-HTML-Parser-3.71 < needs updating (port has 3.71_1)
p5-HTML-Tagset-3.20 < needs updating (port has 3.20_1)
p5-HTML-Template-2.95 < needs updating (port has 2.95_1)
p5-HTTP-Cookies-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-HTTP-Daemon-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-HTTP-Date-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-HTTP-Message-6.06_2 < needs updating (port has 6.06_3)
p5-HTTP-Negotiate-6.01 < needs updating (port has 6.01_1)
p5-IO-Compress-2.066 < needs updating (port has 2.066_1)
p5-IO-HTML-1.001 < needs updating (port has 1.001_1)
p5-IO-Socket-SSL-2.006 < needs updating (port has 2.006_1)
p5-Image-ExifTool-9.60 < needs updating (port has 9.60_1)
p5-Image-Size-3.232 < needs updating (port has 3.232_1)
p5-LWP-MediaTypes-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-Locale-gettext-1.05_3 < needs updating (port has 1.05_4)
p5-MIME-Base64-3.14 < needs updating (port has 3.14_1)
p5-Mozilla-CA-20130114 < needs updating (port has 20130114_1)
p5-Net-HTTP-6.07 < needs updating (port has 6.07_1)
p5-Net-SSLeay-1.66 < needs updating (port has 1.66_1)
p5-PathTools-3.4700 < needs updating (port has 3.4700_1)
p5-Scalar-List-Utils-1.35,1 < needs updating (port has 1.35_1,1)
p5-Storable-2.45 < needs updating (port has 2.45_1)
p5-TimeDate-2.30_1,1 < needs updating (port has 2.30_2,1)
p5-URI-1.64 < needs updating (port has 1.64_1)
p5-WWW-RobotRules-6.02 < needs updating (port has 6.02_1)
p5-XML-Parser-2.41_1 < needs updating (port has 2.41_2)
p5-libwww-6.08 < needs updating (port has 6.08_1)
perl5-5.16.3_11 < needs updating (port has 5.16.3_12)
2014年11月27日木曜日
電池が液漏れしている ThinkPad 535 を入手しました。
インターネット・オークションにて ThinkPad 535 (2606-MF9) を入手しました。535E や 535X ではない、いわゆる初代の ThinkPad 535 です。
到着した ThinkPad 535 に電源を投入してみると、ちょっと様子が変です! 何かガサガサと底面にあるスピーカーから雑音が出ているのです。そして電源ランプなど 7 つのランプが並んだ部分が激しく明滅を繰り返しています。ちょっと見た感じではどこか接触不良なのだろうと安易に考えていました。
いつものように外観の掃除をし始めたところ、パームレストと筐体の隙間の部分が少し粘ついた感じになっていました。表面がゴム塗装(ピーチスキン)の機種なのでよくあることと思っていましたが、一箇所の角だけで不安が頭の中を過ぎりました。強アルカリ性の液体はビーチスキンのゴム塗装を剥がすのです。強アルカリ性の液体と言えば、乾電池や充電池の電解液です。もしかして内蔵の電池が液漏れをしているのでは・・・。
早速パームレストを取り外してみると、右手前にあるボタン型リチウム電池とひょうたん型ニッカド充電池の二個の電池の内、ひょうたん型のニッカド充電池が液漏れを起こしていました。すでに乾燥した状態になっていて、液漏れはかなり昔に発生したもののようです。限定的に緑青が発生しているのを確認できる程度で大した問題ではないとこの時も思っていました。
しかしスピーカーからの雑音とランプの異常点滅の原因を探るために、本体を分解していろいろ調べていると、ひょうたん型ニッカド充電池からシステムボードまでアルカリ性の液体が流れてきたもようで、システムボード自身が錆びていました。
システムボードのクリーニングと部品の再ハンダ付けなどを行なって、かなり症状は改善されましたが、まだ時折異常動作することがあり、まだ完全な対策が出来ていない状況となっています。
以下は今日の作業の様子のです。
到着した ThinkPad 535 に電源を投入してみると、ちょっと様子が変です! 何かガサガサと底面にあるスピーカーから雑音が出ているのです。そして電源ランプなど 7 つのランプが並んだ部分が激しく明滅を繰り返しています。ちょっと見た感じではどこか接触不良なのだろうと安易に考えていました。
いつものように外観の掃除をし始めたところ、パームレストと筐体の隙間の部分が少し粘ついた感じになっていました。表面がゴム塗装(ピーチスキン)の機種なのでよくあることと思っていましたが、一箇所の角だけで不安が頭の中を過ぎりました。強アルカリ性の液体はビーチスキンのゴム塗装を剥がすのです。強アルカリ性の液体と言えば、乾電池や充電池の電解液です。もしかして内蔵の電池が液漏れをしているのでは・・・。
早速パームレストを取り外してみると、右手前にあるボタン型リチウム電池とひょうたん型ニッカド充電池の二個の電池の内、ひょうたん型のニッカド充電池が液漏れを起こしていました。すでに乾燥した状態になっていて、液漏れはかなり昔に発生したもののようです。限定的に緑青が発生しているのを確認できる程度で大した問題ではないとこの時も思っていました。
左がボタン型リチウム電池 BR-2020 で 右側がひょうたん型ニカド充電池です。 |
これが取り出したひょうたん型ニカド(ニカド・メタハイ)充電池です。 |
しかしスピーカーからの雑音とランプの異常点滅の原因を探るために、本体を分解していろいろ調べていると、ひょうたん型ニッカド充電池からシステムボードまでアルカリ性の液体が流れてきたもようで、システムボード自身が錆びていました。
ひょうたん型ニカド充電池のケーブルを伝わってシステムボードまで液体が流れてきた模様です。 部品の一部が緑色の錆が浮き出ていました。 |
システムボードのクリーニングと部品の再ハンダ付けなどを行なって、かなり症状は改善されましたが、まだ時折異常動作することがあり、まだ完全な対策が出来ていない状況となっています。
以下は今日の作業の様子のです。
いつものように分解した筐体は、しっかり水洗いをしておきました。 |
ひょうたん型ニカド充電池が収納されていた部分には緑色や青色の物体が付着していました。 少量のレンジ周り用アルカリ洗剤(マイペットなど)で洗ってみたところ、かなりの部分が落ちました。 |
これは取り出したシステムボードです。 システムボードは三枚のボードが重なって作られていました。 |
プロセッサ(Pentium MMX)の姿です。 アルミ製ヒートシンクと取り外すとき、プロセッサのリード線の一部を曲げてしまいました。 細いドライバーの先端を使って元に戻してみましたが、今後問題が発生するかもしれません。 |
これは CMOS 用のボタン型リチウム電池です。 通常よくある CR 型ではなく、長寿命の BR 型でした。 |
ひょうたん型ニカド充電池からの液漏れが伝わってきたシステムボードをクリーニングして、さらに再ハンダ付けを行ったところです。右上に見えるのはひょうたん型ニカド充電池のソケットです。 |
そしてひょうたん型ニカド充電池のソケットのある裏側部分も液漏れが伝わっていて、ここもクリーニングと再ハンダ付けを行なっておきました。さらに 10 キロオームの抵抗も錆で壊れていたので交換をしておきました。一部パターンも錆びてなくなっている部分があったため、ハンダブリッジでつないでおきました。 |
しかしこれだけ作業をしても新しい症状が発生するのです。システムボードの表面を竹串でところどころ押し付けて圧力を加えて、問題の有りそうな部分を探しています。復旧まで、まだ道のりは遠いようです。 |
2014年11月26日水曜日
ThinkPad R40e (2684-GHJ) を入手しました。
インターネット・オークションにて、動作不良の商品として ThinkPad R40e (2684-GHJ) を入手しました。だんだんと ThinkPad R シリーズがコンプリートに近づいています。
表面がそこそこ汚れていたので簡単に掃除をした後、電源を投入してみました。バッテリの充電ランプや電源ランプは点灯しますが、全然動作しない状況でした。
そこで簡単に確認できるメモリスロットなどを確認してみました。するとメモリが抜き取られれていました。さらにハードディスクも存在しませんでした。おまけに Windows XP のライセンスシールも剥がされていました。どうやら不要となったパソコンの中から必要なものを抜き取って廃棄したもののようです。
とりあえず PC2700 512MB のメモリを二枚ほどメモリスロットへ挿入して再度電源を投入してみました。すると電源が入り IBM のロゴマークが表示されました。どうも動作しなかったのはメモリが挿入されていなかったことが原因でした。
そこで BIOS 画面を確認しようとしたところ F1 を押しても一向に BIOS 画面へ移行しません。数分後、忘れていたころにこっそりと切り替わっていました。これは時々見かけるハードディスクを装着してしないと、ハードディスクの検出待ち状態となって、なかなか起動してくれない機種の ThinkPad のようです。そこでハードディスクを仮に装着してみました。ハードディスクの蓋の部分はありましたが、マウンタやネジは存在せず、直接本体内部のコネクタにハードディスクを差し込む方法を採りました。すると電源投入と同時に BIOS 画面への移行も可能となりました。
BIOS 設定では F9 キーを押して初期設定にした後、ハードウェアの検査をしてみることとしました。いつもの memtest86+ によるメモリ試験から開始しました。
すると5分ほどで勝手に電源が切れて停止してしまいました。どうも冷却ファンが回転していないように感じました。そこでキーボードを取り外して冷却ファンを確認してみると、ホコリが詰まっていました。このホコリをエアーダスターで吹き出した後も、まだ羽の回転に粘りがある状態で上手く回ってくれないようです。それでもエアーダスターを吹き付けながら、羽をねじ回しの先端で回転させていると粘りは多少改善出来たように感じました。この状態で再度 memtest86+ を実行してみたところ、よろよろと冷却ファンは回転を始めていました。そしてだんだんと回転速度が出てくるようになりました。そしてメモリ試験も無事通過することができました。
ここで安心していたのも束の間でした。何と!液晶画面が写真のように乱れていました。液晶パネルの問題なのか、ビデオチップの問題なのかは不明ですが、ちょっと困った症状のようです。特に BGA のビデオチップのハンダ不良だと、私個人ではとても直せません。その時には、部品取り用のマシンになってしまうかもしれません。
そう言えばこの個体は一度分解して組立直した痕跡が随所にありました。特に液晶パネルの部分も分解していたようで、目隠しシールも剥がされたままであった他、ちゃんと液晶ベゼルが嵌めこまれていませんでした。さらにキーボードを照らすランプも点灯しない状況となっています。さらに底面のネジも随分と欠品が多く、十分に固定できていない部分もありました。
どうも前の所有者さんがビデオ画面の表示の問題を自分で解決しようとして分解したのではないかと思われました。しかし解決できなかったので、活用できそうなものを取り外して廃棄したのではないかと想像しているところです。
現時点ではビデオ画面の乱れの原因は不明ですが、今後分解と掃除(特に冷却ファン)を行なって、原因を探ってみようと思っています。
今回入手した ThinkPad R40e (2684-GHJ) です。 |
表面がそこそこ汚れていたので簡単に掃除をした後、電源を投入してみました。バッテリの充電ランプや電源ランプは点灯しますが、全然動作しない状況でした。
そこで簡単に確認できるメモリスロットなどを確認してみました。するとメモリが抜き取られれていました。さらにハードディスクも存在しませんでした。おまけに Windows XP のライセンスシールも剥がされていました。どうやら不要となったパソコンの中から必要なものを抜き取って廃棄したもののようです。
底面のネジの多くは失われ、ライセンスシールも剥がされていました。 |
とりあえず PC2700 512MB のメモリを二枚ほどメモリスロットへ挿入して再度電源を投入してみました。すると電源が入り IBM のロゴマークが表示されました。どうも動作しなかったのはメモリが挿入されていなかったことが原因でした。
そこで BIOS 画面を確認しようとしたところ F1 を押しても一向に BIOS 画面へ移行しません。数分後、忘れていたころにこっそりと切り替わっていました。これは時々見かけるハードディスクを装着してしないと、ハードディスクの検出待ち状態となって、なかなか起動してくれない機種の ThinkPad のようです。そこでハードディスクを仮に装着してみました。ハードディスクの蓋の部分はありましたが、マウンタやネジは存在せず、直接本体内部のコネクタにハードディスクを差し込む方法を採りました。すると電源投入と同時に BIOS 画面への移行も可能となりました。
BIOS 設定では F9 キーを押して初期設定にした後、ハードウェアの検査をしてみることとしました。いつもの memtest86+ によるメモリ試験から開始しました。
すると5分ほどで勝手に電源が切れて停止してしまいました。どうも冷却ファンが回転していないように感じました。そこでキーボードを取り外して冷却ファンを確認してみると、ホコリが詰まっていました。このホコリをエアーダスターで吹き出した後も、まだ羽の回転に粘りがある状態で上手く回ってくれないようです。それでもエアーダスターを吹き付けながら、羽をねじ回しの先端で回転させていると粘りは多少改善出来たように感じました。この状態で再度 memtest86+ を実行してみたところ、よろよろと冷却ファンは回転を始めていました。そしてだんだんと回転速度が出てくるようになりました。そしてメモリ試験も無事通過することができました。
掃除を行った冷却ファンです。 掃除を行いましたが、まだ回転が粘っこい状態です。予想としてはホコリとグリスが混じって粘土状になっているように思われました。 今後分解掃除の時にもっとなめらかに回転するように整備したいと思っています。 |
ここで安心していたのも束の間でした。何と!液晶画面が写真のように乱れていました。液晶パネルの問題なのか、ビデオチップの問題なのかは不明ですが、ちょっと困った症状のようです。特に BGA のビデオチップのハンダ不良だと、私個人ではとても直せません。その時には、部品取り用のマシンになってしまうかもしれません。
このビデオ画面の乱れは深刻です。 ビデオチップの BGA のハンダ割れだと私には復旧方法がありません。 |
そう言えばこの個体は一度分解して組立直した痕跡が随所にありました。特に液晶パネルの部分も分解していたようで、目隠しシールも剥がされたままであった他、ちゃんと液晶ベゼルが嵌めこまれていませんでした。さらにキーボードを照らすランプも点灯しない状況となっています。さらに底面のネジも随分と欠品が多く、十分に固定できていない部分もありました。
液晶パネルのベゼル部分の目隠しシールが剥がされたままとなっており、さらにベゼルのはめ込みも十分でないところがありました。どうも分解を行った後、元通りに組立を行なっていないようです。 |
どうも前の所有者さんがビデオ画面の表示の問題を自分で解決しようとして分解したのではないかと思われました。しかし解決できなかったので、活用できそうなものを取り外して廃棄したのではないかと想像しているところです。
現時点ではビデオ画面の乱れの原因は不明ですが、今後分解と掃除(特に冷却ファン)を行なって、原因を探ってみようと思っています。
2014年11月24日月曜日
ThinkPad R51e 用にメモリを 2 枚で 1GB ほど入手しました
インターネット・オークションにて ThinkPad R51e 用に PC2-4200 512MB のものを二枚(合計 1GB)入手しました。
元々 256MB のものが二枚(合計 512MB)装着されていましたが、これで Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップを操作するには十分なメモリを確保することができました。
実際メモリを装着してみたところ、メモリ・スワップが減少していることがすぐに判りました。
ただ memtest86+ でメモリ試験を行ったときに判明したことですが、ビデオ用にメモリを 128MB ほど消費しているようで、実際に Debian Wheezy で使用出来るのは 895MB しかないようです。
BIOS 画面でメモリの容量を確認すると、ちゃんと 1024MB と表示されているので、メモリのトラブルではありません。
またビデオ関係の BIOS 設定を確認しましたが、ビデオメモリへの割り当ては全くの自動設定のようで、設定項目すらありませんでした。
とりあえず現状のメモリ容量で十分に動作しているので、このまま使用し続ける予定です。
今回入手したサムスン社製の PC2-4200S 512MB メモリです。 |
元々 256MB のものが二枚(合計 512MB)装着されていましたが、これで Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップを操作するには十分なメモリを確保することができました。
メモリの交換は底面の蓋を開けて一枚交換して、さらにキーボードを取り外してもう一枚交換するようになります。 |
実際メモリを装着してみたところ、メモリ・スワップが減少していることがすぐに判りました。
512MB から 1024MB へメモリを増設してマシンを立ち上げたところです。 |
ただ memtest86+ でメモリ試験を行ったときに判明したことですが、ビデオ用にメモリを 128MB ほど消費しているようで、実際に Debian Wheezy で使用出来るのは 895MB しかないようです。
いつものように memtest86+ を使ってメモリ試験を行いました。 するとメモリの容量が 895MB しか存在しないこととなっていました。 どうやらビデオメモリに消費されているようです。 |
BIOS 画面でメモリの容量を確認すると、ちゃんと 1024MB と表示されているので、メモリのトラブルではありません。
BIOS 上では 1024MB とメモリを認識していました。 |
またビデオ関係の BIOS 設定を確認しましたが、ビデオメモリへの割り当ては全くの自動設定のようで、設定項目すらありませんでした。
BIOS にはビデオメモリの設定項目はありませんでした。 |
とりあえず現状のメモリ容量で十分に動作しているので、このまま使用し続ける予定です。
2014年11月23日日曜日
QKFLASH.EXE を実行するフロッピーディスクの作り方
バッテリが消耗してしまった ThinkPad の BIOS のアップデートをしようとするとバッテリの充電不足を理由にアップデート・プログラムを中断してしまいます。そこで公式な方法ではなく、直接 QKFLASH.EXE を実行して BIOS を書き換えてしまう方法があります。
バッテリの充電を確認して BIOS のアップデートを行うようにしているのは、BIOS 書き換え途中のトラブル回避のためです。BIOS の書き換えに失敗すると ThinkPad が起動しなくなります。そのため直接 QKFLASH.EXE で BIOS を書き換えする方法は推奨できない危険な方法です。執筆者自身もすべての ThinkPad の BIOS の書き換えを行ったわけではないので、この QKFLASH.EXE で直接書き換える方法の有効性も疑わしいものです。そのため、QKFLASH.EXE で直接書き換える方法を採用するのではなく、バッテリを何らかの方法で確保するか、BIOS のアップデートを諦めることをお勧めします。BIOS に起因する問題が発生するとき以外は、アップデートする必要はありません。
ここではバッテリが消耗した状態でむりやり BIOS アップデートするために必要な起動フロッピーディスクの作り方の紹介です。
事例として ThinkPad R51e の BIOS アップデート・フロッピーディスクの内容です。 この中から必要なファイル(青い太字で表示)を MS-DOS 起動フロッピーディスクへコピーします。
フォント・ファイルやドライバをコピーします。
QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクの内容です。
この中からシステム設定する CONFIG.SYS を下記のように書き換えます。
以上で QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクはこれで完成です。
まず最初にQKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクで BIOS をアップデートする ThinkPad を起動させます。起動すると日付や時刻の設定の問い合わせがありますが、リターン・キーでそのまま通過します。
起動が完了したところで、BIOS アップデート・フロッピーディスクへ差し替えます。
そして QKFLASH.EXE を /U オプションを付けて BIOS を書き換えます。
なお書き換え中は、カーソルの点滅もなくなり、フリーズしたかのような状態になります。ここで絶対 ThinkPad の電源を切らないでください。BIOS の書き換えが終了すると自動的に電源が切れるのを待ってください。通常書き換えに5分程度の時間が掛かります。
書き換えが終了したら、ThinkPad の電源を投入して、F1 キーを押して BIOS 画面を表示して BIOS のバージョンを確認してください。
なお前述しましたが、この QKFLASH.EXE を直接実行する方法は ThinkPad が動作しなくなる可能性があります。もう ThinkPad を破損しても構わないから BIOS をアップデートしたいときのみにしてください。くれぐれも安易に使用する方法ではありません。
バッテリの充電不足で BIOS のアップデートが中断された事例 |
バッテリの充電を確認して BIOS のアップデートを行うようにしているのは、BIOS 書き換え途中のトラブル回避のためです。BIOS の書き換えに失敗すると ThinkPad が起動しなくなります。そのため直接 QKFLASH.EXE で BIOS を書き換えする方法は推奨できない危険な方法です。執筆者自身もすべての ThinkPad の BIOS の書き換えを行ったわけではないので、この QKFLASH.EXE で直接書き換える方法の有効性も疑わしいものです。そのため、QKFLASH.EXE で直接書き換える方法を採用するのではなく、バッテリを何らかの方法で確保するか、BIOS のアップデートを諦めることをお勧めします。BIOS に起因する問題が発生するとき以外は、アップデートする必要はありません。
ここではバッテリが消耗した状態でむりやり BIOS アップデートするために必要な起動フロッピーディスクの作り方の紹介です。
事例として ThinkPad R51e の BIOS アップデート・フロッピーディスクの内容です。 この中から必要なファイル(青い太字で表示)を MS-DOS 起動フロッピーディスクへコピーします。
$01A2000.FL1
$DISP.SYS
$FONT.SYS
$JPNHN16.FNT
$JPNHN19.FNT
$JPNZN16.FNT
06D0.PAT
06D1.PAT
06D2.PAT
06D6.PAT
06D8.PAT
06d0.HSH
06d1.HSH
06d2.HSH
06d6.HSH
06d8.HSH
CHKBMP.EXE
COMMAND.COM
CONFIG.SYS
COUNTRY.SYS
FLASH2.EXE
IBMBIO.COM
IBMDOS.COM
PHLASH16.EXE
PROD.dat
QKFLASH.EXE
README.TXT
TPCHKS.EXE
UPDTFLSH.EXE
UPDTMN.EXE
USERINT.EXE
UTILINFO.EXE
lcreflsh.bat
QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクの作成
まず MS-DOS で起動しているマシンにおいて起動フロッピーディスクを作成します。A:\FORMAT A:/S
フォント・ファイルやドライバをコピーします。
$DISP.SYS
$FONT.SYS
$JPNHN16.FNT
$JPNHN19.FNT
$JPNZN16.FNT
COUNTRY.SYS
QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクの内容です。
$DISP.SYS
$FONT.SYS
$JPNHN16.FNT
$JPNHN19.FNT
$JPNZN16.FNT
COMMAND.COM
CONFIG.SYS
COUNTRY.SYS
DBLSPACE.BIN
IO.SYS
MSDOS.SYS
この中からシステム設定する CONFIG.SYS を下記のように書き換えます。
STACKS=9,128
BUFFERS=20
FILES=20
COUNTRY=081,932,\COUNTRY.SYS
DEVICE=\$FONT.SYS /MSG=OFF /F=HN /F=ZN
DEVICE=\$DISP.SYS /MSG=OFF
以上で QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクはこれで完成です。
QKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクの使い方
この起動フロッピーディスクが使用できる条件として、公式の BIOS アップデート・フロッピーディスクの中に QKFLASH.EXE が存在していることです。この QKFLASH.EXE 以外の書き換えソフトウェアで書き換える BIOS アップデート・フロッピーディスクも存在します。この場合、この QKFLASH.EXE で BIOS を直接書き換える方法は使用できません。まず最初にQKFLASH.EXE を実行できる起動フロッピーディスクで BIOS をアップデートする ThinkPad を起動させます。起動すると日付や時刻の設定の問い合わせがありますが、リターン・キーでそのまま通過します。
起動フロッピーディスクで起動したところです。 |
起動が完了したところで、BIOS アップデート・フロッピーディスクへ差し替えます。
そして QKFLASH.EXE を /U オプションを付けて BIOS を書き換えます。
A:\QKFLASH.EXE /U
なお書き換え中は、カーソルの点滅もなくなり、フリーズしたかのような状態になります。ここで絶対 ThinkPad の電源を切らないでください。BIOS の書き換えが終了すると自動的に電源が切れるのを待ってください。通常書き換えに5分程度の時間が掛かります。
QKFLASH.EXE で直接 BIOS を書き換えているところです。 |
書き換えが終了したら、ThinkPad の電源を投入して、F1 キーを押して BIOS 画面を表示して BIOS のバージョンを確認してください。
なお前述しましたが、この QKFLASH.EXE を直接実行する方法は ThinkPad が動作しなくなる可能性があります。もう ThinkPad を破損しても構わないから BIOS をアップデートしたいときのみにしてください。くれぐれも安易に使用する方法ではありません。
2014年11月22日土曜日
ThinkPad R51e の BIOS アップデート
Debian Wheezy をインストールして快調に動作している ThinkPad R51e ですが、どうも BIOS が最新版になっていないようだったので、BIOS のアップデートを行うこととしました。
レノボ社の ThinkPad のウェブサイトから BIOS のアップデート・プログラムをダウンロードしてきました。まだ ThinkPad R51e の各種アップデート・プログラムは、ダウンロードできるようです。
なおダウンロードしたのは、フロッピーディスク版の BIOS アップデートユーティリティの他に、エンベッデッド・コントローラー・プログラムもダウンロードしてきました。
ダウンロードした二種類のプログラムは MS-DOS が稼働しているマシン上で実行すると、自動解凍されて各種ファイルが作られます。この中から .BAT のファイルを :A の引数を付けて実行します。すると問い合わせ形式でフロッピーディスクを作成してくれます。
まず最初に BIOS のアップデートから開始しました。USB 接続のフロッピードライブへ BIOS アップデートユーティリティをインストールしたフロッピーディスクを挿入して ThinkPad R51e を起動させます。すると BIOS アップデート・プログラムが自動的に開始されて、問い合わせ画面が表示されます。ここで「システム・プログラムの更新」を選択して実行させます。
すると予想はしていたのですが、バッテリの充電不足の警告が表示されて、BIOS のアップデート・プログラムは中断されてしまいました。私が入手したものは、バッテリが充電不可能な状態のものでした。古いマシンなので仕方がありません。
本来ならここで諦めるか、何らかの方法でバッテリを調達して BIOS をアップデートするしか方法はありません。
しかし先程作った BIOS アップデートユーティリティのフロッピーディスクの内容を調査してみたところ、QKFLASH.EXE の BIOS 用フラッシュメモリの書き換えソフトウェアが存在しているのを発見しました。過去の経験から、この QKFLASH.EXE でフラッシュメモリを書き換える ThinkPad は、バッテリの充電不足でも、書き換えることが出来ました。今回も書き換えに成功するかどうかは不明ですが、勇気を持って書き換えに挑戦してみました。なお問題なく動作している ThinkPad をこの QKFLASH.EXE で直接実行させる方法で書き換え失敗する可能性を考えると絶対にお勧めしない方法です。この後の内容は参考程度にしてください。書き換えに失敗しても当方は一切責任をもてません!
QKFLASH.EXE を直接実行させるために、別途用意した MS-DOS の起動フロッピーが必要です。さらに BIOS アップデートユーティリティに入っている日本語表示のフォントやドライバなどを MS-DOS 起動フロッピーディスクへインストールしておく必要があります。この準備を行なっていないと表示が文字化けして BIOS のアップデートを継続できないからです。
最初に MS-DOS の起動フロッピーディスクで ThinkPad R51e を起動させた後、 BIOS アップデートユーティリティのフロッピーディスクへ入れ替えます。そして QKFLASH.EXE に /U のオプションを付けて実行させます。
QKFLASH.EXE を実行させると、BIOS ファイルの検査の後、BIOS の書き込みが開始されました。まるでフリーズしたかのような時間が 5 分程度流れます。とても長く感じました。この間に電源を切ってはいけません。そしてビープ音と共に ThinkPad R51e の電源が自動的に切れてしまいます。
念の為に電源を投入してすぐに F1 キーを押して BIOS 画面へ移行します。そして BIOS のバージョンを確認します。ちゃんと最新の 1.61 (78ET71WW) となっていて、正常に BIOS のアップデートが完了したことを確認しました。
引き続きエンベッデッド・コントローラーの更新を行いました。やはり通常の方法ではバッテリの充電不足でエンベッデッド・コントローラーの更新を行なってくれませんでした。
そこで BIOS と同様に QKFLASH.EXE で直接書き換えを行うこととしました。
ここでちょっとしたハプニングが発生しました。どうもエンベッデッド・コントローラーの更新プログラムをインストールしたフロッピーディスクが不良だったようで、書き換え作業の途中でプログラムが異常終了してしまいました。ここで ThinkPad R51e は死んでしまった!と思いました。とても心臓に悪い表示が出てしまいました。しかし、どうもエンベッデッド・コントローラーの書き換えデータの検査で異常を発見して、書き換え作業の手前でプログラムが中断したようです。そのためエンベッデッド・コントローラーは古いバージョンのまま、正常に動作する状況でした。
新しいフロッピーディスクへエンベッデッド・コントローラーの更新プログラムをインストールして再挑戦してみました。すると今回は正常にエンベッデッド・コントローラーを書き換えできました。やはり書き換え途中はマシンがフリーズしたかのような状態が 3 分程度続いた後、画面が急に半分程度の明るさに変化するなど肝を冷やす場面がありました。最後は、書き換えプログラムが終了すると同時に電源も切れてしまいました。ただし BIOS のアップデートと違って、ビープ音なしで終了しました。
再度電源を投入して F1 キーで BIOS 画面でエンベッデッド・コントローラーのバージョンを確認したところ、1.00 から 1.01 へ更新されているを確認できました。
最後は、Debian Wheezy を起動させて、ちゃんと動作することを確認しました。
アップデートを行う前の BIOS のバージョンです。 BIOS Version -- 1.53 (78ET63WW) Embedded Controller Version -- 1.00 |
レノボ社の ThinkPad のウェブサイトから BIOS のアップデート・プログラムをダウンロードしてきました。まだ ThinkPad R51e の各種アップデート・プログラムは、ダウンロードできるようです。
ソフトウェアとデバイスドライバーのダウンロード・ファイル一覧
- ThinkPad R51e
http://support.lenovo.com/jp/ja/documents/ht036743#bios
なおダウンロードしたのは、フロッピーディスク版の BIOS アップデートユーティリティの他に、エンベッデッド・コントローラー・プログラムもダウンロードしてきました。
ダウンロードした二種類のプログラムは MS-DOS が稼働しているマシン上で実行すると、自動解凍されて各種ファイルが作られます。この中から .BAT のファイルを :A の引数を付けて実行します。すると問い合わせ形式でフロッピーディスクを作成してくれます。
BIOS のアップデートプログラムと MS-DOS の起動ディスクです。 |
まず最初に BIOS のアップデートから開始しました。USB 接続のフロッピードライブへ BIOS アップデートユーティリティをインストールしたフロッピーディスクを挿入して ThinkPad R51e を起動させます。すると BIOS アップデート・プログラムが自動的に開始されて、問い合わせ画面が表示されます。ここで「システム・プログラムの更新」を選択して実行させます。
BIOS のアップデート・プログラムを開始したところです。 |
すると予想はしていたのですが、バッテリの充電不足の警告が表示されて、BIOS のアップデート・プログラムは中断されてしまいました。私が入手したものは、バッテリが充電不可能な状態のものでした。古いマシンなので仕方がありません。
バッテリの充電不足で BIOS のアップデートは中断されてしまいました。 |
本来ならここで諦めるか、何らかの方法でバッテリを調達して BIOS をアップデートするしか方法はありません。
しかし先程作った BIOS アップデートユーティリティのフロッピーディスクの内容を調査してみたところ、QKFLASH.EXE の BIOS 用フラッシュメモリの書き換えソフトウェアが存在しているのを発見しました。過去の経験から、この QKFLASH.EXE でフラッシュメモリを書き換える ThinkPad は、バッテリの充電不足でも、書き換えることが出来ました。今回も書き換えに成功するかどうかは不明ですが、勇気を持って書き換えに挑戦してみました。なお問題なく動作している ThinkPad をこの QKFLASH.EXE で直接実行させる方法で書き換え失敗する可能性を考えると絶対にお勧めしない方法です。この後の内容は参考程度にしてください。書き換えに失敗しても当方は一切責任をもてません!
QKFLASH.EXE を直接実行させるために、別途用意した MS-DOS の起動フロッピーが必要です。さらに BIOS アップデートユーティリティに入っている日本語表示のフォントやドライバなどを MS-DOS 起動フロッピーディスクへインストールしておく必要があります。この準備を行なっていないと表示が文字化けして BIOS のアップデートを継続できないからです。
[追記:2014-11-23]
QKFLASH.EXE を実行するフロッピーディスクの作り方
http://near-unix.blogspot.jp/2014/11/qkflashexe.html
最初に MS-DOS の起動フロッピーディスクで ThinkPad R51e を起動させた後、 BIOS アップデートユーティリティのフロッピーディスクへ入れ替えます。そして QKFLASH.EXE に /U のオプションを付けて実行させます。
A:\QKFLASH.EXE /U
MS-DOS で起動した後、QKFLASH.EXE を実行するところです。 |
QKFLASH.EXE を実行させると、BIOS ファイルの検査の後、BIOS の書き込みが開始されました。まるでフリーズしたかのような時間が 5 分程度流れます。とても長く感じました。この間に電源を切ってはいけません。そしてビープ音と共に ThinkPad R51e の電源が自動的に切れてしまいます。
BIOS を QKFLASH.EXE で直接書き換えているところです。 書き換えが終了すると自動的に電源が切れます! 自動的に電源が切れるまでは絶対に電源を切らないでください。 |
念の為に電源を投入してすぐに F1 キーを押して BIOS 画面へ移行します。そして BIOS のバージョンを確認します。ちゃんと最新の 1.61 (78ET71WW) となっていて、正常に BIOS のアップデートが完了したことを確認しました。
アップデートを行った後の BIOS のバージョンです。 BIOS Version -- 1.61 (78ET71WW) |
引き続きエンベッデッド・コントローラーの更新を行いました。やはり通常の方法ではバッテリの充電不足でエンベッデッド・コントローラーの更新を行なってくれませんでした。
エンベッデッド・コントローラー・プログラムもバッテリの充電不足で中断してしまいました。 |
そこで BIOS と同様に QKFLASH.EXE で直接書き換えを行うこととしました。
ここでちょっとしたハプニングが発生しました。どうもエンベッデッド・コントローラーの更新プログラムをインストールしたフロッピーディスクが不良だったようで、書き換え作業の途中でプログラムが異常終了してしまいました。ここで ThinkPad R51e は死んでしまった!と思いました。とても心臓に悪い表示が出てしまいました。しかし、どうもエンベッデッド・コントローラーの書き換えデータの検査で異常を発見して、書き換え作業の手前でプログラムが中断したようです。そのためエンベッデッド・コントローラーは古いバージョンのまま、正常に動作する状況でした。
フロッピーディスクに異常があったようで、プログラムが異常終了してしまいました。 |
新しいフロッピーディスクへエンベッデッド・コントローラーの更新プログラムをインストールして再挑戦してみました。すると今回は正常にエンベッデッド・コントローラーを書き換えできました。やはり書き換え途中はマシンがフリーズしたかのような状態が 3 分程度続いた後、画面が急に半分程度の明るさに変化するなど肝を冷やす場面がありました。最後は、書き換えプログラムが終了すると同時に電源も切れてしまいました。ただし BIOS のアップデートと違って、ビープ音なしで終了しました。
エンベッデッド・コントローラーを更新しているところです。 終了すると自動的に電源が切れます! |
再度電源を投入して F1 キーで BIOS 画面でエンベッデッド・コントローラーのバージョンを確認したところ、1.00 から 1.01 へ更新されているを確認できました。
アップデートを全て行った後の BIOS のバージョンです。 BIOS Version -- 1.61 (78ET71WW) Embedded Controller Version -- 1.01 |
最後は、Debian Wheezy を起動させて、ちゃんと動作することを確認しました。
BIOS のアップデートの後に Debian Wheezy を起動させて、異常の無いことを確認しました。 |
FreeBSD Asterisk 1.8.32.1 へアップデート
2014年11月21日金曜日
ThinkPad R51e へ Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップをインストール
表題の通り ThinkPad R51e へ Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップをインストールしてみました。
この Debian Wheezy のインストールの前にハードディスクを交換することとしました。いろいろと手間をかけた IC25N020ATMR04-0 でしたが、やはりこれから長く使ってゆくには少々心配であったため、先日入手していた Seagate の ST94019A へ交換することとしました。
ハードディスクを筐体から引き抜き、ネジを外して交換するだけなのですが、何とネジ山が潰れていました(涙)。中古品なので、どうしても前の所有者さんの手による様々な作業痕が残っているものですが、この手のものが一番苦手です。
しかしようやくネジを取り外し、ハードディスクの交換も終わりました。
ハードディスクの交換が終わったところで、いよいよ Debian Wheezy のインストールです。PXE ブートが可能な LAN ポートを装備しているので、PXE ブートにより Debian インストーラを起動させて、インストール作業を行いました。
数日前に ThinkPad X40 において、PXE ブートによるインストール作業で、ハードディスクを認識できない問題が発生していました。今回も同様に問題が発生するのか?心配をしていました。しかし問題なくハードディスクを認識してインストール作業は終了してしまいました。PXE ブートによるインストールにおいてハードディスクを認識できない問題は、 ThinkPad X40 の固有の問題であったようです。
インストール作業が終了して、再起動させると Gdm によるログインを行った後、Gnome3 のデスクトップへ移行することができました。Puppy Linux 5.7.1 JP で問題となった ATI のチップもちゃんと認識してドライバが対応しているようです。なおこの ThinkPad R51e においても Gnome3 のデスクトップは正規の画面ではなくクラシック・モード(フォールバック・モード)となってしまいました。ただ私個人としてはクラシック・モードの方が使いやすいと感じているので、これで不便はありません。これから使えるパソコンにするために、各種個人設定を行なっています。
この Debian Wheezy のインストールの前にハードディスクを交換することとしました。いろいろと手間をかけた IC25N020ATMR04-0 でしたが、やはりこれから長く使ってゆくには少々心配であったため、先日入手していた Seagate の ST94019A へ交換することとしました。
交換するハードディスクです。 右が今まで装着されていた IC25N020ATMR04-0 です。 左が新しく装着する ST94019A です。 |
ハードディスクを筐体から引き抜き、ネジを外して交換するだけなのですが、何とネジ山が潰れていました(涙)。中古品なので、どうしても前の所有者さんの手による様々な作業痕が残っているものですが、この手のものが一番苦手です。
ハードディスクを固定するネジ山が潰れていました(涙)。 |
しかしようやくネジを取り外し、ハードディスクの交換も終わりました。
なんとかハードディスクを交換したところです。 |
ハードディスクの交換が終わったところで、いよいよ Debian Wheezy のインストールです。PXE ブートが可能な LAN ポートを装備しているので、PXE ブートにより Debian インストーラを起動させて、インストール作業を行いました。
自宅サーバの TFTP サーバへ ThinkPad R51e の MAC アドレスを登録して、 PXE ブート(電源投入時に F12 キー)で起動させようとしているところです。 |
PXE ブートで起動した Debian インストーラです。 |
数日前に ThinkPad X40 において、PXE ブートによるインストール作業で、ハードディスクを認識できない問題が発生していました。今回も同様に問題が発生するのか?心配をしていました。しかし問題なくハードディスクを認識してインストール作業は終了してしまいました。PXE ブートによるインストールにおいてハードディスクを認識できない問題は、 ThinkPad X40 の固有の問題であったようです。
ThinkPad X40 のときトラブルが発生したハードディスクの認識は正常に行われました。 |
インストール作業が終了して、再起動させると Gdm によるログインを行った後、Gnome3 のデスクトップへ移行することができました。Puppy Linux 5.7.1 JP で問題となった ATI のチップもちゃんと認識してドライバが対応しているようです。なおこの ThinkPad R51e においても Gnome3 のデスクトップは正規の画面ではなくクラシック・モード(フォールバック・モード)となってしまいました。ただ私個人としてはクラシック・モードの方が使いやすいと感じているので、これで不便はありません。これから使えるパソコンにするために、各種個人設定を行なっています。
インストールは正常に終了して、Gnome3 のデスクトップ画面の表示も正常に行われました。 |
Puppy Linux 5.7.1 JP による ThinkPad R51e の起動確認
ハードディスクを消去した ThinkPad R51e には Debian Wheezy の Gnome3 デスクトップをインストールしようと考えています。
しかしいきなりインストールしてトラブルが発生する前に、事前に Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD で起動してみて、様子をみてみました。
Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD で起動させてみたところ、やはり問題があるようで、ビデオ画面の設定のところで端末モードに移行してしまい、Xorg の設定を行う xorgwizard を行うように促されました。
xorgwizard を実行したところ、三つの選択肢が現れましたが、この中から ATI のドライバを選択してみました。すると Xorg のテスト動作は正常に行われました。
そこでテスト動作を抜けて、xwin コマンドによって Xorg とデスクトップを起動させてみました。ATI のドライバで Xorg が正常に動作しているようで、Puppy Linux のデスクトップ画面が表示されるようになりました。これで Debian Wheezy のインストールで Xorg 周りで問題が発生しても対策のヒントを事前に入手することができました。
しかしいきなりインストールしてトラブルが発生する前に、事前に Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD で起動してみて、様子をみてみました。
Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD で起動させてみたところ、やはり問題があるようで、ビデオ画面の設定のところで端末モードに移行してしまい、Xorg の設定を行う xorgwizard を行うように促されました。
Puppy Linux の起動途中でビデオ設定が自動で行われませんでした。 |
xorgwizard を実行したところ、三つの選択肢が現れましたが、この中から ATI のドライバを選択してみました。すると Xorg のテスト動作は正常に行われました。
xorgwizard コマンドで ATI のドライバを指定して手動で設定してみました。 |
そこでテスト動作を抜けて、xwin コマンドによって Xorg とデスクトップを起動させてみました。ATI のドライバで Xorg が正常に動作しているようで、Puppy Linux のデスクトップ画面が表示されるようになりました。これで Debian Wheezy のインストールで Xorg 周りで問題が発生しても対策のヒントを事前に入手することができました。
ATI のドライバで Puppy Linux が正常に起動しました。 |
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