今回破壊してしまったアイ・オー・データ機器の Nr64-32M です。 |
ハッキリ言って無知でした。初めて見るメモリチップだったこともあり、壊してしまいました。
以下はその経緯です。
ThinkPad 380X へ装着して memtest86+ でメモリ試験を行うと、特定のメモリアドレスでエラーが発生するメモリカードでした。この状況から従来のメモリチップのリード線のハンダ割れによる故障というよりは、メモリチップ内部の特定の場所の故障だと判断していました。
ThinkPad 380X へ装着した EDO-RAM の Nr64-32M です。 |
memtest86+ を四回繰り返しました。 同じ場所でエラーが発生しています。 |
しかしこのところ EDO-RAM のメモリチップのリード線を再ハンダ付けすることによって、メモリカードを復活させてきたこともあり、このメモリカードもリード線の再ハンダ付けを行なって様子をみてみようと思いました。
さて問題の EDO-RAM メモリカードですが、写真のように表面が黒い金属板で覆われているものです。このままでは直接メモリチップのリード線を再ハンダ付けすることができません。そこでこの黒い金属板を剥がしてみました。写真のように黒い金属板の隙間にマイナス・ドライバを差し込んでテコの原理で持ち上げてみました。この時、メモリカードの接点を傷つけないようにプラ板を当てて保護しておきました。
メモリカードの端の端子を守るためにプラ板を敷いて作業しました。 |
中から出てきたのは初めて見るメモリチップの光景でした。まずはこの内部の様子を観察すると、両面で 8 個のチップのうち、1 個のメモリチップのリード線の周囲に激しく潮吹き現象が発生しているのを発見しました。どうもこのチップがエラーを発生させるチップだと思われました。
これが金属板を剥がした内部の様子です。 金属板は両端部分を強力な両面テープで固定されていました。 |
左端のメモリチップのリード線だけが潮吹き現象を発生していました。 それも二層になっているメモリチップの内、下側のメモリチップのリード線だけ発生していました。不思議です。 |
ここで私は大失敗をしてしまいました。このメモリチップを見誤っていたのです。実のところ、従来のメモリチップの表面に焦げ茶色のプラスチック板が貼り付けてあるのかと思っていました。そこで作業に邪魔になると思って焦げ茶色のプラスチック板を取り去ろうとして片方の隅を引き上げると、ブッチとリード線が切れてしまいました。慌ててよく確認すると、この薄い焦げ茶色のプラスチック板の表面にメモリ本体が載せられていて、さらに二層になっていることを知りました。
誤ってリード線を引きちぎってしまった様子です。 本当に泣きたくなりました。 |
この時点で 最早 修理不可能な状態となってしまいました(涙)。
結局のところ、塩を吹いていたメモリチップの洗浄や再ハンダ付けでメモリカードが復活するかどうかは判断できなくなりました。
この黒い金属板で覆われたメモリカードは他にも所有していますので、今後の修理のときに、今回の失敗を活かして行きたいと思っています。
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