入手した Linksys BEFSX41 です。 |
インターネット・オークションには似た型番の BEFSR41C という機種のルータが数多く出品されていますが、本機 BEFSX41 は日本では未発売の機種のようです。物珍しさから落札してきました。
なおインターネット上でも BEFSX41 について記述された日本語のブログ類が見当たりません。情報収集は主にアメリカ圏の英語で記述されたものが頼りとなっています。
BEFSX41 の前面 |
BEFSX41 の背面 ポート 4 が DMZ 対応ポートとなっています。 |
外観は Linksys 社の無線LANルータの WRT54G シリーズと同じ筐体を使用しています。そのため無線LANルータとの積み重ねも出来ます。このように同一の筐体の使いまわしはコストダウンの他、デザイン性の統一などいろいろなメリットもあるようです。
二段重ねにした BEFSX41 と WRT54GS です。 上段が BEFSX41 , 下段が WRT54GS です。 |
まず最初に動作確認のために背面にある初期化ボタン(リセットボタン)を押して、初期化した後、BEFSX41 へブラウザからアクセスしてみました。BEFSX41 の初期値の IP アドレスは 192.168.1.1 です。そしてパスワードは、ユーザ名: 空欄 、パスワード: admin となっています。
ファームウェアのバージョンを確認してみると 1.52.9 となっていました。Linksys 社のウェブサイトでファームウェアの存在を確認すると、有りませんでした。どうもこの 1.52.9 のバージョンが最初で最後のファームウェアのようです。
BEFSX41 の設定画面です。 |
いつものようにデータ転送速度の計測を行ってみました。BEFSX41 の測定条件は、初期化した状態のまま、DHCP クライアントで家庭内 LAN へ接続して、自宅サーバから FTP 転送でおよそ 100MB の単一ファイルをダウンロードすることで計測しました。5回計測の平均値を求めました。
データ転送速度 計測結果
1,619 KB/s ( 12,951 Kbps )
なんともしょぼい計測結果となってしまいました(笑)。
2000 年代前半に製造された商品なので、ADSL モデムを経由しての通信であれば問題ない程度の性能となっていました。ちょうどヤマハの RTA55i と同程度の性能でした。
余談ですが 2ch のプロバイダのスレッドなどを閲覧していると、夜間の19時から24時ごろにかけて光回線にも係わらず一部のプロバイダで激しい速度低下(場合によっては 1Mbps を下回る)が見られるなどの書き込みが見られることから、意外とこの 12Mbps 程度の速度のルータでも現役で通じるのではないかとも思ってしまいます(笑)。
BEFSX41 の設定を変更して、PPPoE 接続で直接インターネットへ接続して、BEFSX41 へ接続したパソコンから我が家の OpenVPN サーバへ接続をしてみました。なお BEFSX41 本体には VPN 接続の機能は存在していません。
OpenVPN で接続は可能だったのですが、どうもデータの受け渡しが上手くできないようです。ブラウザで各ウェブサイトを巡ると画像が表示されなかったり、接続ができないことがありました。なお PPTP 接続では問題は発生しませんでした。
BEFSX41 へ接続しているパソコンを DMZ として設定すると問題なく通信を行って、問題が発生したウェブサイトも閲覧できるようになりました。
そこでいろいろと調査してみるとファイアウォール機能の SPI ( Stateful Packet Inspection ) を無効にすると OpenVPN の接続が正常に行えることが判明しました。
この現象は SPI の誤動作と言うよりは、時代的に OpenVPN を配慮した設計となっていないことが原因のようです。SPI は完全ではありませんが、ファイアウォール機能としては有効な手段のため無効にしてまで OpenVPN 接続をする必要性はないと思われます。
OpenVPN を使用するにはファイアウォール機能を無効にする必要があります。 PPTP であればそのまま使用できます。 |
無線LANルータの WRT54G のように第三者が作成したファームウェアの導入ができるものであれば、もう少し遊べたかもしれません。本機 BEFSX41 は私の Linksys コレクションの一つとして保管することとしました。
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