メンテナンスを行った ThinkPad i 1620 へ日本語版 Knoppix 7.2.0 をインストールしました。インストールしたバージョンは、ライブ CD の部屋さんのものを使用しました。いつもありがとうございます。
参考 URL ライブ CD の部屋
http://simosnet.com/livecdroom/index.html
冒頭では簡単に Knoppix をインストールしたと記述しましたが、意外と難関でした。まずはその経緯からです。
■USB メモリ起動不可
まずは USB メモリへ上記のライブ CD の部屋さんの Knoppix 7.2.0 をインストールしたものを使って ThinkPad i 1620 を起動させようとしました。ウルトラベースへ本機を搭載してフロッピードライブへ PLoP Boot Manager をインストールした起動ディスクから起動させてみました。しかし USB ソケットへ挿入した USB メモリから何故か起動しないのです。USB マウスを接続すると移動認識用の LED ランプが点灯していることから電源は供給されているようです。PLoP Boot Manager のドライバが USB ドライブを認識してくれないようです。
■CD ドライブから起動
そこで CD-R へ焼き付けた Knoppix 7.2.0 を起動させて、そこからハードディスクへのインストールをすることとしました。しかしメンテナンスの確認の時にはちゃんと起動してくれた Knoppix が起動してくれないのです。一応デスクトップ画面が表示されるところまではちゃんと起動するのですが、画面下部にあるメニューバーが表示されたり、消えたりすることを繰り返しているのです。どうも BIOS のアップデートで動作条件が変化した模様です。今回の起動は BIOS のアップデート後に初めてのことですので、 BIOS に原因がありそうです。
そこで Knoppix を諦めて Puppy Linux を CD ドライブから起動させてみました。Precise-5.5.0 や 4.3.1 (2012) はちゃんと起動してくれましたが、PC カードスロットへ起動の時からネットワーク・アダプタを挿入していないとカードを認識してくれない現象が発生していました。これでも一応は起動して使用出来る状況になるため Puppy Linux をインストールすることを考えました。
■ACPI の問題
しかしこのまま Puppy Linux をインストールしてしまっては、この ThinkPad i 1620 は使用範囲の狭い機種となってしまいそうなので、Knoppix で思いつく対策をしてみました。
それが、Knoppix の起動時にオプションで ACPI の設定をすることでした。定番の acpi=off で起動させてみました。
boot: knoppix acpi=off
すると今度はちゃんと起動完了して、デスクトップ画面も異常なく表示されるようになりました。もちろんメニューバーの点滅もありません。しかしこの acpi=off のオプションでは、ハードディスクを見失ってしまうようです。そのため CD 起動はできるのですが、ハードディスクへインストールすることができないのです。
そこで acpi=force のオプションで起動させてみました。
boot: knoppix acpi=force
するとこのオプションでもちゃんとデスクトップの表示も完了して、ハードディスクも認識してくれました。これでようやくハードディスクへのインストールを行うことができました。
■GRUB 起動オプション
今回のハードディスクへのインストールで初めて知ったことですが、GRUB のメニュー・オプションにも自動的に acpi=force が付加されていることに気づきました。ハードディスクへインストール後に再起動させる時、acpi=force のオプションを付加しようと GRUB を手動で編集しようとしたところ、すでに付加済みだったのです。意外と細かいところまで心配りがされているようです。
■使用感
プロセッサ:Celeron 500MHz、メモリ 320MB での動作状況ですが、やはりスワップが発生すると少し動作が緩慢となってしまう感じがしますが、まずまず使用出来る範疇の使用感だと思いました。なおブラウザは iceweasel (Firefox) から iceape (SeaMonkey) へ切り替えました。Puppy Linux でさんざん SeaMonkey を使用してきましたが、Iceweasel より動作が軽快な感じがします。古い機種のパソコンには iceape (SeaMankey) がお似合いのようです。