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2010年10月31日日曜日

AfterBurner (SpeedBooster) で遅くなる現象は

先日 DD-WRT 化した LINLSYS WRT54GS において AfterBurner ( SpeedBooster ) でデータ転送が遅くなることについてネット上で情報を少し調べてみました。

結局 AfterBurner について高速化の技術方法や原理がよく分かりませんでした。この技術をBroadcom 社が2004年3月に発表したことを伝える記事はありましたが、どのような方法で高速化を実現しているのかが不明でした。

やっと WIKIPEDIA 上に 125 High Speed Mode と紹介されている記事を見つけることが出来るだけでした。

この内容を要約すれば 802.11g ( 54Mbps ) 通信上でフレームバースト( frame burst )技術とデータ圧縮技術で実現するものとなっています。

無線LAN機器を販売する各メーカーの名称としては LINKSYS 社の SpeedBooster の他、Buffalo 社の Turbo G などがあるようです。ここで注意点としては Atheros 社の Super-G や Buffalo 社のフレームバースト EX とは異なった技術のようです。(※1)

結局判明したしたことは以上のことだけでした。

データ転送試験を行った条件はおよそ 100MByte のバイナリデータを ftp 転送で速度を測定したわけですが、上記のように圧縮技術でデータの高速化を目指している部分において、バイナリデータの圧縮が上手く行かずデータの高速化ではなく、逆にデータ転送が遅くなったようです。

おそらくデータの圧縮効果が現れるテキストデータの転送だと高速化が図られたものと想像できます。

そしてこの Afterburner はソフトウェアによって実現しているということなので、特別なハードウェアでデータの圧縮を行っていないようです。そのため AfterBurner がもともと実装されていない無線LAN機器でも AfterBurner を動作させることが可能なようです。
LINKSYS 社の SpeedBooster ( AfterBurner ) の搭載機種( WRT54GS )と非搭載機種( WRT54G )の違いはこの SpeedBooster のソフトウェアの有無の違いのようです。このソフトウェアをインストールして動作させるためにフラッシュメモリや RAM が SpeedBooster 搭載機に多めに搭載されているようです。しかしその他の部分はハードウェアの違いはないようです。
参考ページ WIKIPEDIA Linksys WRT54G series

※1
バッファロー社のフレームバースト EX はデータの圧縮を行っていない高速化技術ということでバイナリデータも高速化が図れるそうです。なんとなく AfterBurner と互換技術のように思っていましたが、互換性のないバッファロー社独自技術のようです。

結局 AfterBurner の有効性についてはウェブサイトを次々と観てまわるときにはある程度はデータ転送速度の向上が見込めるようです。しかし写真などが多いウェブページを観たり、ISO データなどをダウンロードする場合には不利になるようです。
AfterBurner を稼動させない状況でウェブページを観て回る上で表示速度に不満がなければ、AfterBurner を稼動させる必要性もないようです。私は AfterBurner を無効( disable )としておくこととしました。また参考として DD-WRT でも初期値( default )は無効となっていました。

2010年10月26日火曜日

永久保証って信じていいの


何気なく棚を整理していたところ、写真の有線LANカード(RTL8029チップ仕様)のパッケージ(元箱)を発見しました。

誇らしげに「Windows95対応」と書いてあることから1995年ごろの製品だと思われます。

この箱には2点の興味深いことが書かれています。

一つ目は、この製品が有線LANカードの販売を目的としたものではなく、LANケーブルの販促ために作られた(パッケージされた)製品であることです。この箱にはどのような有線LANカードが入っているのかほとんど記載がなく、側面に □ ISAバス版 と □ PCIバス版 の表記があり、PCIバス版の方にチェックが入っていて、PCIバスの製品であることが判るだけのシンプルなものです。


これは10数年前に普通の家電量販店で購入したもので、当時はとびきり安価なものだったので飛びついて買った記憶があります。確か1万円程度だったと思います。当時はまだまだパソコン用品の価格が高い時代であったので今では千円以下購入出来るものもざらに一万円越えをしていたものです。

わざわざ安価に設定してまで売りたいLANケーブルとは?という疑問も湧いてきます。確かに良質のケーブルであったことに間違いはなく、この有線LANカードはとっくに退役をしてしまいましたが、ケーブルは今でも現役です。10年以上も使用しているものですから、減価償却どころか利子が付きそうな勢いでお買い得な買い物をしたと思っています。

そして第二点目の気になるところは表題にある「永久保証」の文字です。

PLANET 社は名前を変えて現在でも PLANEX COMMUNICATIONS 社として現存しています。

おそらくこの10数年前に購入した有線LANカードも故障することがあればきっと何らかの対応(修理または同等品との交換など)をしてもらえるものと信じています。

もう廃棄しょうかと思っていましたが、何となくこの永久保証が気になって、このまま有線LANカードを持ちつづけて壊れるのを待ってみるのも面白いかもという野望が芽生えてしまいました(笑)。

1. この有線LANカードが壊れてしまうのが早いのか?
2. 有線LANカードを検証するPCIバスをもつパソコンが無くなってしまうのが早いのか?
3. 私の命が尽きるのが早いのか?
4. PLANEX 社が解散してしまうのが早いのか?

あなたはどれだと思いますか。

LINKSYS WRT54GS の DD-WRT化

WRT54GS の DD-WRT 化ですが、基本的に WRT54G と同じということが DD-WRT の公式ウェブサイトにも記載されているので、前回 WRT54G と同様にウェブブラウザの Firefox 上から行いました。(正確には iceweasel)

DD-WRT の公式サイトから V24 preSP2 ( build 13064 ) のファームウェアのダウンロードを行います。以下の3種類をダウンロードしてきました。

1. dd-wrt.v24_mini_generic.bin
2. dd-wrt.v24_std_generic.bin
3. dd-wrt.v24_mega_generic.bin

一番目の mini 版をウェブブラウザでファームウェアアップグレード画面からインストールしました。
問題なくインストールが完了した後、引き続き二番目の std 版をインストールしました。これでウェブブラウザから 192.168.1.1 へアクセスして各種の設定を行いました。

さて三番目にある mega 版はいずれ確認をしてみようと思っています。本 WRT54GS には大容量?のフラッシュメモリが 8MB も載せられているのですから。今回はとりあえず WRT54GS と WRT54G の比較を行いたかったので、同じファームウェアをインストールしておくこととしました。

ここでデータの転送速度の比較などを行ってみることとしました。
テストをするノートパソコンは debian lenny 入りの ThinkPad X22 です。そして無線LANカードは LINKSYS WPC54GS という SpeedBooster 対応を謳っているものを使用しました。


初期値の設定で WPA2-PSK (AES) で行いました。データはおよそ 100MB の1ファイルのダウンロードです。転送方法は ftp で行いました。

結果は両者とも 2,400KB/s 程度の数値が出ました。違いがないようです。

さて WRT54GS の SpeedBooster (AfterBurner) の項目を disable から enable に変更しました。

その結果は何とスピードダウンの 2,200〜2,300KB/s となってしまいました。

一体どうしたことでしょうか?

周囲には多くの無線LANアクセスポイントが立っていることもあり、実験のときに干渉が少ないと思われる 13ch で実験を行ったにも係わらずこの結果でした。

SpeedBooster への期待が大きかっただけに、予想外な結果となってしまいました。

しばらくは SpeedBooster を停止させた状態で使用することとしました。

LINKSYS WRT54GS SpeedBooster


再び無線LANルーターの LINKSYS WRT54GS をヤフオクで入手しました。大きな傷もなく美品の状態でした。嬉しいことに出品者さんが簡単に掃除もなさっていたようなので、いつもの掃除もしないですみました。写真左側が今回入手した WRT54GS で、右側が以前入手していた WRT54G です。

前回はデータ転送高速化技術の SpeedBooster 非対応の WRT54G でしたが、今回は SpeedBooster 対応の WRT54GS です。ハードウェアバージョンは 1.0 となっていて初期のものです。

両者の外観上の違いははっきり言って SpeedBooster のロゴシールの有無程度しかありません。同じ金型のプラスチック筐体で出来ていて、樹脂の色の変更もないようです。


LINKSYS 社の製品は積み上げることも出来るようになっていますが、写真撮影のために載せただけで、今後運用に入ると無線LANのルーターを積み上げることはないと思います。近すぎるアンテナの干渉が気になります。


さて動作確認をかねて WRT54GS の設定を確認してみました。

入っていたファームウェアのバージョンは 2.08.1 でした。
無線部分の設定を確認するとこの機種の特徴となる SpeedBooster の設定がどこにもありません。私は SpeedBooster のオン/オフがあるものだと思っていました。しかしどこを探してもありません。おそらく SpeedBooster は常時オンの状態のままなのだと思います。

そしてセキュリティ関係を確認すると WPA までの対応で WPA2 には対応していませんでした。このままでも AES による暗号化が可能なのでそのまま使用しても実際に使用については問題ないと思っています。

しかし WRT54G で DD-WRT 化を果たしているので、本機も DD-WRT 化することとしました。
DD-WRT については次の項目で紹介します。

Puppy Linux 4.3.1 で無線LANのバグ

何となく発見してしてしまいました。

Puppy Linux 4.3.1 が無線LANの 12ch と 13ch の電波を拾わないことを。

たまたまアクセスポイントのチャンネル変更をしながら電波の干渉状況などを観察していました。

たまたま立ち上げてあった Puppy Linux で動作中の ThinkPad X22 がアクセスポイントを見失ってしまいました。

最初は無線LANカードが壊れてしまったのだと判断して新しいカードに交換しましたが状況が変わりませんでした。braodcom 系のチップのカードだったので、atheros 系のチップの無線LANカードに交換しましたが状況が変わりませんでした。

ここまでくると ThinkPad X22 が壊れてしまったのかと思って、一旦電源を落として再度立ち上げました。このときはもう一つの OS としてインストールされていた debian lenny でした。

この debian lenny では何事もなかったかのように順調に無線LANのアクセスポイントを通信をしています。無線LANカードを交換しても異常は見当たりませんでした。

そこで再度 Puppy Linux で立ち上げるとアクセスポイントを発見できませんでした。

どうも Puppy Linux に問題がありそうだったので、他のパソコンの Puppy Linux を立ち上げて確かめてみると確かにアクセスポイントを発見できません。チャンネルを変更してみると再びアクセスポイントが見えるようになります。いろいろとチャンネルを変更して調べてみると 12ch と 13ch が見えないようです。


11chで見えていた SSID "goose7001" です。
しかし 12ch にすると SSID "goose7001" を見失ってしまいました。

端末からコマンドでスキャンをしても目的のアクセスポイントを発見できません。どうも GUI 部分の問題ではなく、基幹部分で問題が発生しているようでした。

英語版 Puppy Linux 5.1 で確かめてみるとちゃんと12ch も 13ch も発見することが出来るので 4.3.1 特有の問題のようです。いずれ日本語版の Puppy Linux 5 系が出てくると思われますので、今更このバグを直すことはないと思いますが、完成度が高く気に入っていたバージョンだっただけに残念な感じでした。


2011-03-23 この問題を対策しました。

Puppy Linux でも日本規格の無線LANへ対応

を参照してください。

2010年10月25日月曜日

Clie PEG-NZ90 のバッテリーが・・・

SONY Clie PEG-NZ90 はデジタルカメラ部分の電池の消費が激しいためか?この手の商品としては手軽にバッテリー交換が出来る構造となっています。

久しぶりに使い始めた NZ90 のバッテリーの消耗がやはり無線LANには厳しいようにも感じていたところ、ふとバッテリーを取り出そうと思いました。予備のバッテリーの様子を見るためです。


なんと蓋を開けてバッテリーを抑えているクラッチの爪を外せばバネの力で飛び出してくるはずのバッテリーが微動さにしません。

蓋の部分をみると筐体もバッテリーが挿入されている部分を中心として膨らんでいるではありませんか?

これは噂のバッテリーの妊娠では。

先の尖ったものを使ってバッテリーへ突き刺すようにしながら少しずつバッテリーの頭を出し、ある程度出たところでペンチで一気に引き出しました。

ご覧のとおりにバッテリーが膨張してしていました。後ろのものは正常なものです。パンパンに膨らんでいるのが判るでしょうか?軽く触ると膨らんだ部分の頂点を軸にして回転をしてしまうので写真を撮るのも一苦労でした。


バッテリーの端面には購入日を示す小さなシールを張り付けており、そこには「2007-01-27」の文字が。これは私特有の習慣で、バッテリーなどの消耗品の使用開始日を書いておくものです。これでどれだけ消耗しているのかの目安にするためでした。

4年近くでこんな状態になってしまうとは。

中は何かのガスが発生して、それが樹脂封しされたバッテリーのパッケージの中に溜まってしまって膨張した感じになっています。

このバッテリーは互換品と呼ばれる製品です。注意書きにショートならぬミュートなどと誤記をするあの国のものでした。

もうすでに純正品のバッテリーの入手が困難であるだけに、このような互換品の品質の悪さは本当に困ってしまいます。

これでも互換品を購入しなければならないのが残念です。

2010年10月24日日曜日

SONY Clie で無線LAN


久しぶりに Clie でネット接続を行いました。

写真は現在所有している Clie PEG-NZ90(左) と PEG-NX70V(右) です。この他 NX70V のカメラなし機種の NX60V があります。

NX70V と NX60V は現在でも外出したときのメモ帳として活躍しています。昔 willcom の携帯電話を経由してメールの受信も最初のころには試みたことがありますが、あまりにレスポンスが悪く、普通の携帯電話でメールをチェックした方が楽ちんで簡単でした。

ここにきて我が家の無線LAN環境の見直しの一環で、もうネット接続をすることはないと思っていたこれらの Clie も無線LAN経由のネットをしてみたくなり、いろいろとやっていたわけです。

もうどれもバッテリーの消耗が激しく、無線LANカードを接続して安定して動作させることができるのは NZ90 だけとなっていました。もちろんクレードルに載せて外部電源を補給しながらであれば、どれだけ長く通信しても大丈夫なのですが、せっかくのハンディー機器をクレードルの上だけで使用するのはちょっと悲しい気持ちです。


さて無線LANでの使用した感想は、もともと大きな重たいページが表示できないこともあり、テキスト中心だと一瞬でデータの転送が終了して画面に表示される感じです。ストレスフリーです。このような小さな機械は動作が遅いものが多いのですが、palm ゆずりの軽快動作でした。

さて無線LANのアクセスポイントとして使用しているのは、あのオーバークロックで苦労した Buffalo WBR2-G54 です。いろいろ設定して動作確認が終了したところで、最後は 802.11b 専用のアクセスポイントとなってしまいました。

セキュリティが WEP しかないので次のような運用をすることとしました。

第一は接続するときにだけアクセスポイントの電源を入れることです。もうこれしかないようです。もう Clie からネット接続で実用的な使い方をすることはないと考えています。機械として操作感を楽しむ?ことを考えています。そのためこの一時的な気持ちに応えるだけの接続時間があればよいと思っています。

その他には以下のような設定をしました。

電波出力は最小設定の 1mW としました。

SSID の発信を止めて少し発見しにくくしました。Clie と通信している間は SSID が流れてしまうので結局第三者から発見されてしまうのですが。

使用する無線LANカードの mac でフィルタリングをして、外部から侵入しにくくしました。しかしこれも mac 値が傍受されると意味がありません。

日本だけの14チャンネルで通信をすることとしました。昔は当然のようにあった14チャンネルですが、現在は世界的な流れからか13チャンネルまでしかりません。他のチャンネルとの干渉を避ける意味合いもあり、この14チャンネルを使用することとしました。

なんだかんだと対策を考えても、手練の無線LANクラッカーにかかればイチコロであることは明かです。一番よい対策方法は WPA2 が使用できない無線LAN機器による通信はしないことのようです。しかしなぜか Clie は有線LANカードに対応していないのですよね。有線の対応は電話のモデムだです。便利なのか不便なのか。

openwrt の設定

DD-WRT と同様に openwrt にもウェブ GUI の設定ができます。これで基本的にすべてのことができます。

DD-WRT も openwrt も特定の無線LANルーターのハードウェアに合わせたものではなく、一般的な共通設定となっているので、設定しても無効となる項目もあります。この辺はインストールするハードウェアの特性をよく理解した上で設定する必要があります。

openwrt の特徴として後付けでソフトウェアを追加インストールすることが出来ることです。ただ意外に重要なソフトウェアが事前にインストールされていないので注意が必要です。

それは WPA を制御する hostapd です。

初期の無線の設定は暗号化なしの状態となっています。この状態で無線出力をオンにすれば、電波が発射されてパソコンから通信することができます。しかし危険極まりない暗号化なしとか WEP では安心して通信もできません。そこで当然 WPA-PSK による通信を行うこととなりますが、無線の設定項目でこれらの設定を行うと無線電波が停止してしまいます。原因は WPA を制御する hostapd がインストールされていないためでした。

システムのソフトウェアの項目を開いて hostapd のインストールを行います。すべて GUI 画面から設定できるので簡単です。ただこのソフトウェアの部分の GUI の反応がかなり遅いので忍耐が必要です(笑)。

データベースのアップグレードの部分をクリックした後、hostapd でソフトウェアの検索を行います。すると3個の候補が出てきます。インストールするのは hostapd か hostapd-mini のいずれかです。radius 認証などを行わない一般家庭では hostapd-mini をインストールします。

WBR2-G54 などのフラッシュメモリの搭載量が少ない機種では、できるだけ小さなソフトウェアを選択してインストールした方がよいようです。インストール前には空き容量が80%だったものが普通の hostapd をインストールすると一気に50%までに減少してしまいます。
基本的にはこの hostapd さえインストールしてしまえば、無線LANの最低限のアクセスポイントとして機能するので、メモリの空き容量を心配する必要もないのかもしれません。

これで最低限の設定ができますが、私が一番に不満に思うことは LED の点灯のさせかたです。一応 LED の点灯の設定項目もあるのですが、すべてを制御できるわけではありません。ハードウェアが正常に動作しているかどうかをかんたんに判断するために必要なものですので、何とか対策をして欲しいところです。

WBR2-G54 では Diag の赤い LED です。起動途中は点灯と消灯する場面がありますが、その後はすっと常時点灯のままです。とても気になります。
NETGEAR WG302 では無線LANの LED が一切動作せず消灯したままです。DD-WRT では電波の発射に合わせて点灯していただけに、何とかして欲しい感じです。

Buffalo WBR2-G54 へ openwrt をインストール


もともとは NVRAM をクリアしたいために一時的にインストールしました。

すでに WBR2-G54 は立ち上がらない状態になっていましたが、電源オンしたときのファームウェアをロードする部分はちゃんと生きていました。そこで TFTP を使ってファームウェアを流し込む手段を採りました。

今回は debian lenny がインストールされたマシンから流し込むこととしました。

network-manager に Wicd をインストールしてあったのですが、この Wicd はイーサーネットの物理的な断線だけでなく、WBR2-G54 のリセット動作でさえも感知してパソコン側の回線を切断する動作をしてしまいます。
そこでハブを中継して、パソコンとの接続が自動的に切断されないように配慮しました。通常の gnome-networkmanager ではなかったことなので、最初は勝手に回線が切断されていて TFTP でのファーム流し込みが出来なくて少し困りました。

debian lenny には tftp のクライアントソフトをインストールしておきます。後は openwrt や DD-WRT のインストール解説のページにもあるようにコマンドを打ち込むだけです。

 # tftp 192.168.11.1
  ここからは tftp のコマンドモードに入っての作業です。
 tftp> binay
 tftp> trace
 tftp> rexmt 1
 tftp> timeout 15
  ファームウェアの流し込みのputコマンド
 tftp> put firmware.bin (or trx)
  この put コマンドを実行したら WBR2-G54 の電源を入れます。
  1秒間隔で put コマンドが実行されていて、WBR2-G54 が受付たら一気にファームウェアが転送されて行きます。
   転送が終了するしたら quit コマンドで終了です。
 tftp> quit

このまま放置するとファームウェアが順次書き込まれて行きます。3分程度かかっていたようです。しかし十分に時間をおいて WBR2-G54 へ ping 192.168.1.1 を打ち込んでみます。

この ping に反応が返ってきたらブラウザで 192.168.1.1 を開くと設定画面が現れてきます。ここで必要な設定を行ったあと、ネットワークへ接続しなおします。私のところでは 192.168.1.1 はルーターがすでに使用しているので、IP が衝突しないようにする必要があります。さらに DHCP サーバーもルーターで稼働しているので DHCP 機能も停止させておきました。

このファームウェアの流し込みの TFTP の注意点はすでに DD-WRT をインストールしてある場合には、なぜか IP アドレスが Buffalo 特有の初期値の 192.168.11.1 ではなく、DD-WRT で設定した IP アドレスが使用されることです。そのため上記の TFTP のコマンドの最初の部分で tftp 192.168.11.1 としていますが、DD-WRT で設定した IP アドレスを設定する必要があります。なお NVRAM をクリアするとIP アドレスは 192.168.11.1 へ戻ります

DD-WRT(V24preSP2) と openwrt(backfire 10.03.1) をそれぞれインストールした状態で、WPA2-PSK(AES) の暗号化の元で ftp 転送による速度の比較を行っていました。

どちらも差がなく私の環境下では 1,100KB/s 程度の速さでした。Linux 2.4 系を採用している DD-WRT の方が優位ではないかと思っていましたが、意外な結果となりました。

しかし同じ DD-WRT をインストールしてある LINKSYS WRT54G は 2,000KB/s までの速さが出るのが不思議でした。WRT54G も WBR2-G54 も同じ BCM4712 を使用していてクロックも 200MHz で条件が同じように思われたからです。もっと別の部分で何か違いの出る場所があるようです。

DD-WRT で Overclocking は危ない


DD-WRT の設定項目をいろいろと設定・調整をしているととても気になる項目があります。

それは Overclocking です。


プラットホームのマイクロプロセッサのクロックを変更するものです。メーカー設定の初期値で動作に問題はないのですが、どこまでクロックを上昇させて動作できるのかついつい確認したくなるものです。

DD-WRT をインストールした LINKSYS WRT54GBuffalo WBR2-G54 で試してみました。

どちらも 200MHz から一段階上昇させる 216MHz に設定して動作しなくなりました。とほほな状態でした。

LINKSYS WRT54G はリセットボタンの長押しで内部の設定をすべてクリアすることで、動作停止状態から脱することができました。

しかし Buffalo WBR2-G54 が大変なこととなりました。リセットボタンの長押しや AOSS ボタンの長押しでは設定をクリアすることができませんでした。

電源を入れ直すと立ち上がろうとしますが、どうも DD-WRT の設定を読み込んだ時点で動作を停止してしまいワッチドックタイマーの働きで本体が強制リセットされて再度立ち上がろうとする動作を繰り返す状況となってしまいました。


この後が大変なことになってネット上を検索すると openwrt をインストールすることで設定が保存されている NVRAM をクリアする方法も紹介されていましたが、単純に openwrt のインストールでは NVRAM はクリアされませんでした。

何度も DD-WRT と openwrt をインストールすることを繰り返した果てに見つけたのは、openwrt 上で NVRAM をリセットするコマンド?でした。

WBR2-G54 に openwrt がインストールされた状態で telnet 接続して、次のコマンドを打ち込んでようやく NVRAM をクリアにすることができました。

 # mtd -r erase nvram

この他にも nvram-clear.sh というスクリプトを実行するものもありましたが、こちらは試していません。

遊び心いっぱいの DD-WRT ですが、危険な香りがする項目はうっかり変更しない方がよいようです。

2010年10月21日木曜日

Buffalo WBR2-G54 を入手


やってしまいました。立て続けのヤフオクで無線LANのアクセスポイントの落札です。

動作未確認のジャンク扱いというよくあるパターンでの落札でしたが、とりあえず動作確認をしてみると、有線LANと無線LANの接続は大丈夫なようでした。

外観が埃まみれだったので食器用の中性洗剤を使って掃除ました。表面の汚れを取ると意外と綺麗な外観とかんていました。このバッファローの無線LANのアクセスポイントは日焼けをしてしまって黄色っぽくなっているものが多いだけにラッキーな感じでした。

詳細な設定を確認するとファームウェアのバージョンが Ver 2.20 でした。セキュリティが WEP と TKIP しか設定できないとても古い時代のものでした。

メーカーのバッファローのホームページを確認すると最新ファームウェアが Ver 2.32 となっていました。早速ダウンロードしてファームウェアのアップグレードを行ないました。作業内容はとても簡単で、ファームウェアのアップグレードの設定画面から新しいファームウェアを指定してアップグレードの実行ボタンを押すだけでした。

画面上ではファームウェアのアップグレード中は電源を切るななどの警告が出ていて少し不安な感じを受けましたが、無事ファームウェアのアップグレードは終了しました。

早速設定画面を確認すると AES でのセキュリティが設定出来るようになっていました。早速パスワードなどを設定した後、手元のノートパソコンで接続を試みました。

しかし接続が出来ないようです。よく見ると AES の暗号化は行われているようですが手順が WPA2 ではなく古い WPA のみの対応のようでした。

せっかく WPA2 で統一をしようと思っていたので、すぐにDD-WRT化することとしました。

他のアクセスポイントではDD-WRT化をしているので特に不安は無かったのですが、今回は TFTP でアクセスポイントの起動時に流しこむ方法を試してみました。

DD-WRT のファームウェアは鉄板の V24 SP1 (Stable) build 10020 を使用しました。

dd-wrt.v24_std_generic.bin というスタンダードなものを選択しました。直接流しこむためバッファロー特有のヘッダ情報の追加は不要でした。

流し込みの手順はいろいろなところで書かれているのでここではあえて書きませんが、側面にある「DIAG」の赤いLEDが消えたところを見計らって TFTP 転送を始めるのがよいようです。ping で確認する方法も試してみましたが、アクセスポイントとパソコンを直接接続していると、LANが接続したり、切断したりをしていることもあり上手くタイミングを見つけることができませんでした。

無事ファームウェアを流しこむと10分程度は放置するという鉄則を守って、電源の入り切りによって再起動をさせました。

IPアドレスが 192.168.11.1 から 192.168.1.1 へ変わっていました。DD-WRT の設定画面へ移動して各種設定を行ないました。一番大切なことは初期値のIPアドレスの変更で、すでに使用しているルーターの 192.168.1.1 から他のIPアドレスへ変更することと、DHCP サーバーを停止させることでした。単純な無線LANのアクセスポイントとして使用するためです。

無線LANの環境の設定も終了して、パソコンとの一対一の接続を外して、今あるLAN環境へ接続をしてみました。そしてノートパソコンから無線LAN経由のアクセスを試みました。無事 WPA2-PSK (AES) で通信が出来ました。

古くなった無線LANのアクセスポイントがこれで蘇りました。

さてこのBuffalo WBR2-G54 の落札目的は実は WPA2 で無線LAN環境に参加させるものではありませんでした。この先は上記の無線LAN環境を WPA2 に統一という話から矛盾して行きます(笑)。

手元にある古い SONY CLIE などの PDA を使用するために 802.11b の無線LAN環境を作るためでした。

ただ PDA 側からは WEP しか設定できないため、セキュリティがとても甘くなります。甘いというより無いに等しいが正確なのかもしれません。

とりあえず考えたことは PDA を使用するときにだけアクセスポイントの電源を入れるということです。そして DD-WRT のファームウェアが持っている無線の出力調整機能を使って最小出力に絞って、無線電波が周囲へ漏れるのを防ぐことを考えました。設定画面上では 1mW が最小出力のようです。

この二点で不安ながらも 802.11b の環境を少し運用してみることとしました。

ノートパソコンで出力を絞った WBR2-G54 の様子を観察してみましたが、確かに出力は小さくなっているようです。

しかし意外と電波は漏れているようで、最小出力でも家の殆どで電波が届いて通信することが出来てしまいました。これでは周囲にも電波が駄々漏れの状態ではないかと心配しています。

今後何かよい方法はないものか検討してみたいと思っています。

2010年10月20日水曜日

ThinkPad 235 へ puppy linux 再インストール


第一線を退いて、ベット脇で就寝前のネットチェックをするだけで余生を暮らしていた ThinkPad 235 が不調になってしまいました。

無線LAN関係に問題が発生しました。新しくヤフオクで入手した無線LANカードを挿して動作確認をしていたところ、最初は動作は遅いながらも順調につながる無線LANカードでした。

これが問題の原因となった Buffalo WLI-CB-AG54 です。基本的にこの無線LANカード自体には問題はありませんでした。問題が発生したのは OS 側でした。



この無線LANカードの動作確認をした後、再度立ち上げても無線LANカードが無線LANにつながらないどころか、動作そのものをしない状況となってしまいました。

この無線LANカードだけであれば、相性もあるのだなと思うところでした。しかし本当の問題は、この無線LANカードと同じ b43 ドライバーを使用する Broadcom チップのカードがどれも使うことが出来なくなってしまいました。

無線LANカードを挿し込んでカードの認識をした後、ドライバーのロードするところで失敗しているようです。数日間原因追及するために様子をみていましたが、もう面倒であったので OS を入れ替えることとしたわけです。

しかしこの ThinkPad 235 がなかなかの曲者で、以前から OS をインストールするのに苦労するものだったので再インストールは出来るだけ避けたいと思っていました。

フロッピーディスクを使って、ネットワークインストールが出来る OS であれば大体インストールすることができますが、 puppy linux などの軽量 OS は 1CD linux になっていて、CD ブートが基本となっています。今回もこの CD ブートで苦労しました。

本当はこの ThinkPad で 1CD linux が上手くブートする CD-ROM を調達すればよいのでしょうが、なかなか調達できない状況です。そこで手持ちの資材で出来るだけ対応することを今回も行いました。

写真を見ての通り、ケーブルが這い回す状況です(笑)。

なんでこんなことになってしまうのか読者さんには理解出来ないことと思います。

原因は ThinkPad 235 USB端子のバスパワーが弱いことと、使用している CD-ROM ドライブの消費電力が大きいことでした。

もともとこの USB 接続の CD-ROM ドライブにはバスパワー対策のために電源を供給するだけのコネクタが二股状態になっているほどでした。デスクトップパソコンでも、1個のコネクタだけの給電だけでは不足する状況です。しかしパソコン本体と外部からの USB のバスパワーで動かないことはありませんでした。しかし一味違う ThinkPad 235 は違いました。

ブートフロッピーで DOS を起動させたさせている途中、ドライバーがこの CD-ROM ドライブを認識した途端、ThinkPad 235 はリセットされてしまい電源投入直後のBIOSブート画面へ戻ってしまいます。さらに運が悪いと ThinkPad 235 が完全に沈黙してしまい、AC アダプタとバッテリーを抜いて、完全に電源供給を止めてしばらく放置しないと起動すらしなくなってしまいます。

こんな怖い状況なのでなかなか再インストールをしたくないのも理解していただけるものと思います。

今回何度か完全沈黙をさせてしまって、他の方法も検討してしました。ThinkPad 235 は PC カードスロットからブートさせることが出来るので、puppy linux を CF カードへインストールしてこの CF カードを PC カードアダプタ経由で PC カードスロットへ挿入して立ち上げることも試みました。

SYSLINUX が立ち上がった直後、vmlinuz へ移行するところで CF カードを見失ってしまうようで、ブートが冒頭のところで停止してしまいます。

次に USB メモリへインストールして、DOS のブートフロッピーからキックしようとしましたが、やはり上手く行かないようです。

そしてこの ThinkPad 235 を入手したときに付いていた IBM CD-400 という PCMCIA 接続の CD-ROM ドライブがあるのですが、DOS ドライバが入手できず DOS ブートから使用することが出来ない状況です。こう考えると debian sarge を ThinkPad 535X へインストールするときに IBM CD-400 をインストールフロッピーが認識してくれたことは本当に嬉しかったです。

さらに無線LAN環境に不調が出ていても、他の部分はまだ稼働している現在の puppy linux 431 の中からインストールをこころみましたが、なぜかインストールディスクやデータを確認するところで整合性に間違いがありますとしてインストールを進めてくれません。

取り合えず手動で Frugal install で新しく puppy linux をインストールすることができましたがメモリを使い切ってしまうこともあって、ただでさえも遅い Thinkpad 235 がこれでもかというほど遅くなってしまって使いものになりません。

この新しく Frugal Install された環境から再度新しく puppy linux を Full Install することを試みましたがやはり整合性チェックでインストール出来ない状況となっていて、八方塞がりな状況となってしまいました。

手動で Full Install をするかどうかを考えていたところ、目に止まったのが4個口の USB ハブでした。元々この USB ハブには外部からバスパワーを供給することが出来るものでしたが、もしかして ThinkPad 235 が CD-ROM の起動とともにシャットダウンしてしまう理由が過電流ではなく、通常とちがい USB 側からパソコン側に電流が流れ込んで ThinkPad 235 が異常動作するとすると、USB ハブが途中に挟まることでこの異常電流をカットしてくれるのではないかと思ったわけです。



結果は正解のようで、ThinkPad 235 のシャットダウンなどもなく、正常に CD-ROM からブートさせることができました。そしてどうしても整合性異常でインストール出来なかったものがすんなりとインストールすることができました。

これで Full Install したハードディスクから puppy linux 431 が気持ちよく立ち上がり、以前と同じ状況に戻りました。また使えなくなっていた Broadcom チップの b43 ドライバーを使用する無線LANカードも再び稼動し始めした。

今回の再インストールは本当に長い旅でした。私にとって ThinkPad 235 は鬼門のようです。

最後に Buffalo WLI-CB-AG54 を ThinkPad X22 の puppy linux 431 で動作確認したところ、ThinkPad 235 と同様に無線LANの不調となってしまいました。しかし ThinkPad X22 に一緒に入っている debian lenny では b43 ドライバーの不調は見られませんでした。

2010年10月18日月曜日

NetworkManager から Wicd へ

debian lenny のデスクトップの gnome にある NetworkManager の調子が悪すぎます。

複数のアクセスポイントがあると、勝手につなぎ換えてしまいます。もちろん自分のアクセスポイントですよ。

このところアクセスポイントを切り替えながら転送状況などを観察していますが、この試験をしている最中でも勝手にネットを切断するのです。

さらには普通の接続できるはずのアクセスポイントに接続できずギブアップしてしまうことも度々。頭にきて /etc/network/interfaces に設定を書き込んで NetworkManager に任せず強制的に接続する状況でした。

ネット上を検索すると私のように NetworkManager に嫌気をさした人が多数いるようです。そして Wicd へ移行しているようです。私も Wicd へ移行してみることとしました。

手順はとても簡単でした。aptitude 一発で依存関係も含めて処理してくれました。ネット上の情報では一旦 NetworkManager をアンインストールすることからはじめいるものが多いようですが、aptitude で wicd をインストールしようとすると競合する NetworkManager を削除するかどうかを問い合わせてくるので Yes で応えるだけで OK でした。アンインストールも自動でやってくれました。本当に便利になったものです。

以下は wicd をインストールした時のメモです。

# aptitude install wicd
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
  ↓
以下のパッケージは依存関係が壊れています:
network-manager-gnome
以下の新規パッケージがインストールされます:
python-urwid{a} wicd
以下のパッケージが削除されます:
network-manager{a}
更新: 0 個、新規インストール: 2 個、削除: 1 個、保留: 5 個。
577kB のアーカイブを取得する必要があります。展開後に 1790kB のディスク領域が新たに消費されます。
以下のパッケージには満たされていない依存関係があります:
network-manager-gnome: 依存: network-manager (>= 0.6.5) [インストール不能です]
以下のアクションでこれらの依存関係の問題は解決されます:

以下のパッケージを削除する:
network-manager-gnome

以下の依存関係を未解決のままにする:
gnome が network-manager-gnome を推奨
スコアは -81 です

この解決方法を受け入れますか? [Y/n/q/?]

以下の新規パッケージがインストールされます:
python-urwid{a} wicd
以下のパッケージが削除されます:
network-manager{a} network-manager-gnome{a}
更新: 0 個、新規インストール: 2 個、削除: 2 個、保留: 5 個。
577kB のアーカイブを取得する必要があります。展開後に 193kB のディスク領域が解放されます。
先に進みますか? [Y/n/?]
拡張状態情報を書き込んでいます... 完了
取得:1 http://ftp.riken.jp lenny/main python-urwid 0.9.8.3-1 [166kB]
取得:2 http://ftp.jp.debian.org lenny-backports/main wicd 1.6.2.2-1~bpo50+1 [412kB]
577kB を 0s 秒でダウンロードしました (772kB/s)
パッケージを事前設定しています ...
ユーザ `*******' は既にグループ `netdev' のメンバーです。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 116042 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
 ↓
ユーザ `******' は既にグループ `netdev' のメンバーです。
Reloading system message bus config...done.
Starting Network connection manager: wicd.
 ↓

途中で group の登録の画面が表示されるので、自分のユーザー名をスペースキーで選択して先に進めました。


そしてインストールが完了した後、パソコンを再起動させると wicd のアイコンが NetworkManager のアイコンのあった場所にありました。これをクリックしてアクセスポイントの選択とパスワードの登録などを行うようになります。上が見慣れた NetworkManager のもので、下が wicd のものです。何だかパソコンの温度を示しているかのようなアイコンです。


これがアクセスポイントの選択画面です。電波が届いているアクセスポイントが表示されます。この中から接続したいアクセスポイントのプロパティを開いてパスワード入力して接続のボタンをクリックすれば接続してくれます。

また勝手に接続を切り替えたり、接続が出来ないなどの非常事態もありませんでした。


また便利なのかセキュリティが甘くなるのかは判断の分かれるところですが、自動で接続するにチェックを入れておくと、パソコンが立ち上がると同時に無線LANに接続してくれます。NerworkManager のようにパスワード入力は必要ありませんでした。

これで問題がなければノートパソコンはすべて wicd に入れ替えるつもりです。

2010年10月17日日曜日

LINKSYS WRT54G


LINKSYS社の無線LANルーターを入手しました。

DD-WRT や Openwrt のファームウェアをインストールして高機能化をしようと考えています。

じつは NETGEAR WG302 を DD-WRT化をしてみたところ、WPA の認証動作などが非常に良好で、また通信の安定性もよかったのでこの LINKSYS WRT54G にも DD-WRT のファームウェアを入れようと考えています。

NETGEAR WG302 が DD-WRT化してあるならば、本当はもう必要ないところなのですが、何と WG302 のファームウェアは有料で、インストール直後からアクチベーションなしで使用出来るのが24時間しかありませんでした。

お金を払ってアクチベーションをするかどうかはかなり悩みましたが、まだ他の無線LANのアクセスポイントの状況を確認した後でも優位性が認められればアクチベーションをしようと考えています。

NETGEAR WG302 はフラッシュメモリや RAM の搭載量が比較的大きめなので、DD-WRT よりは Openwrt でサーバー化する方が向いているのはないかと思っています

さて DD-WRT のファームウェアでネット検索すると必ず出てくる LINKSYS WRT54G を DD-WRT化してみて様子を観察することとしたわけです。

ヤフオクで入手しました。とりあえず今回は入手報告だけで、DD-WRT化については後日の報告としたいと思います。

なお入手したのはバージョン2のもので、新しいバージョンのものよりもフラッシュメモリやRAMなどが多めに搭載されているものです。mini や micro といった機能縮小版ではなく、いわゆるスタンダード・ファームウェアをインストールすることが出来るものです。

新しいバージョンのものはメモリなどは少なめですが、プラットホームのマイクロプロセッサの速度は向上していることから機敏な動作が期待できます。しかしデータの転送速度を争うことよりも、遊ぶことがどちらかとしては優先されるため、いろいろ試すことが出来る古いバージョンのものを選んだわけです。

詳しい情報は英文ですがこちら「Linksys WRT54G」に載っていますので参考にしてみてください。

このようなことから現在は ThinkPad 535X の無線LANの環境設定をきっかけにして無線LAN の方に感心が向いてしまっている状態です。しばらく ThinkPad 535X で遊ぶのはお休みです。アクセスポイントもなかなか遊び甲斐があるように感じました。

ネット上でも、BUFFALO の複数のアクセスポイントへ次々と DD-WRT をインストールして遊んでいる人も見受けられ、パソコン関連に興味のある人には関心が高い内容ではないかと思っています。

2010年10月16日土曜日

3com 3CRWE254G72 無線LANアダプタ


ヤフオクで落札しました。

3com社の製品は個性的なギミックがあることで有名ですが、このUSB接続の無線LANアダプタもコネクタの部分に2軸の回転する部分があり、パソコンに挿し込んだ後に本体部分の向きを都合のよい方向に向けることができます。そして本体正面にある黒い部分はアンテナから電波が発信されていることを示すような波紋状の絵柄が本体の発熱とともに現れてきます。遊び心満点な製品です。しばらくこのギミックで遊んだ後、設定に取りかかりました。

debian wiki の中の Prism54 の項目の中に詳しくモジュールの導入方法などが記述されているので助かります。

しかし debian lenny の環境では、システム自体がストールしてしまいます。この無線LANアダプタを挿し込んでしばらくするとシステムが停止してしまいます。キーボードの CapsLock とScrollLock の LED が悲しく同時点滅するのを眺めるだけとなってしまいました。一応パソコンのハードウェア環境で差異があるのではと思って違うパソコンの debian lenny 環境で確かめましたが残念な結果となってしまいました。

backports でカーネルのバージョンを引き上げて squeeze の方法で行う方法も考えられましたが、たかだか無線LANアダプタの動作試験でカーネルを引き上げるのはどうかと思っていたところ、puppy linux 4.3.1 がカーネル 2.6.30 なので squeeze の方法が採用できると思って早速試してみることとしました。

puppy linux もいつでも立ち上げられるようにインストール済みであったのですぐに試してみることができました。

lenny とは違うファームウェアをインストールするのですが、システムで認識される isl3890usb ではなく isl3886usb としてファームウェアを設定するところがみそのようです。dmesg を観察すると isl3890 を探した後 isl3886 をロードしているのが判ります。

さて結果は、成功です。システムが停止することもありませんでした。アクセスポイントへも接続ができました。自宅に2台のアクセスポイントを稼働させていますが、近くのものしか接続しないようです。かなりアンテナ感度が悪いようです。

そして ping を300回ほど送ってパケロスの状況を確認しました。

これが最悪でした。 ping の応答のばらつきが大きく、さらにパケロスが 30% と驚異的な数字を出しました(笑)。

これは後で判明したことですが、どうもこの無線LANアダプタは WEP と TKIP へは対応しているようですが、肝心の WPA2-AES の CCMP への対応がないようです。しかしなぜかアクセスポイントへつながっているのは不明です。

この WPA2 への非対応のことが判らないまま、WindowsXP 環境でメーカーのホームページからダウンロードした純正ドライバーで動作させようとしても、アクセスポイントへつながらない現象が発生していました。

せっかく入手した無線LANアダプタですが、他の 3com 製品と同じようにギミックを楽しむオモチャとして余生を過ごしてもらうこととしました。

2010年10月13日水曜日

ホコリの詰まったフロッピードライブ

昨日電解コンデンサのパンクのあったパソコンですが、どうも電解コンデンサの臭いが残るようで、パソコン本体の拭き掃除や周辺の掃除もすることとしました。

電源周りを中心にして雑巾で拭いてみました。そしてどうも臭いの原因となっているのは、このパソコンの背後にあったカーテンも臭いの発生源のようであったので久しぶりに洗濯することとしました。

写真のようにカーテンが見えなくなるほど水が真っ黒になってしまいました。意外とカーテンは汚れが着いているものだと驚かされました。



そしてパソコン本体の中もこの際なので調子の悪かったフロッピーディスクドライブを調べてみました。

組み立て当初から、この場所に固定されたままだったフロッピーディスクドライブを外してみると、なんとホコリが目いっぱい詰まっていました。これから調子が悪くなるのも頷けます。



掃除機でホコリを吸い出し、更に刷毛で内部のホコリも綺麗に掃き出しました。ヘッドの部分もアルコールを付けた綿棒で掃除しました。ヘッド周りもホコリでいっぱいでした。

これで読み取り不良だったフロッピーディスクドライブも無事復活しました。

電解コンデンサのパンクのおかげで仕事が増えてしまいましたが、身の回りの汚れも随分と綺麗になって悪いことばかりではないと思いました。

臭い!臭い!電解コンデンサのパンク

突然部屋の中に臭い匂いが立ちこめました。これは電源などに使われる電解コンデンサのパンクであるとすぐに判りました。何せいろんな電解コンデンサのパンクを経験しているものですから。

しかしやっかいなのは、どこの電解コンデンサがパンクしたのかを突き止めることです。意外とこれが難しいのです。

電気を使っている製品はたくさんあり、これを突き止めるのが意外なほど苦労するものなのです。
多くの場合は製品の調子が悪くなったり、停止してはじめて原因の製品を突き止めることができたことは何度もあります。ひどいときにはあわや火災かというところまでいったものもありました。

今回も臭いが集中している部分にあるパソコンやLANのハブなどの電源を入り切りしながら製品を特定しようとしていましたが、いまいち判りませんでした。

もう諦めかけたころ、メインで使っているWindowsパソコンの調子が突然不調になりました。ファイルエクスプローラがフリーズしてしまいました。これでこのメインパソコンに原因がありそうだと突き止めることができました。

実はこのパソコンは2003年に自分で組み立てた自作パソコンで、部品を交換しながら現在まで使っています。そして2年ほどまでにやはり電源の電解コンデンサ2個がパンクする事故があり、これを交換していました。今回もこの電解コンデンサがパンクしたのではないかと思って原因を探ってみました。

答えはビンゴでした。

前回交換した電解コンデンサ2個は無事で、別の未交換の電解コンデンサ1個がパンクしていました。

写真中央部の電解コンデンサがパンクしていました。



今回はこの電解コンデンサを交換することとしました。耐圧6.3V、2200マイクロFのものですが、これを同じ容量の2200マイクロファラッドの10V耐圧のものにしました。写真の左側がパンクしたもので、右側が新しく交換したものです。



取り合えずこれでしばらく様子をみることとしました。

今回の教訓は、一つダメになった部品と同じ部品はもう寿命がきているものとして一緒に交換すべしというところでしょうか?

2010年10月6日水曜日

ThinkPad A30 へ無線LAN

友人から一週間ほど前にノートパソコンの ThinkPad A30 を譲り受けました。

早速 Debian Lenny をインストールして実用的な環境を作りました。せっかくのノートパソコンだったので、無線LANカードを使用して自宅のアクセスポイントへ接続できるようにして、自宅の居間や便所、庭で使用できるようになりました。

しかしノートパソコンと言っても ThinkPad A30 はデスクトップ・パソコンを置き換える目的のパソコンのため少々大きいのが難点です。さらに気になることはこの大きなボディーに無線LANカードを挿していると、パソコンの移動のたびにカードのでっぱりに物が当たったら一気に壊れてしまいそうな雰囲気です。このでっぱりの少ない無線LANカードを選択して取り付ける方法もありましたが、ちょっとひねって無線LANカード(mini-pci)を内蔵することとしました。

実は突然この ThinkPad A30 ではなく、以前から所有していた ThinkPad X22 へ 54G タイプの無線LANカードを内臓したいと思ってヤフオクで無線LANカード(mini-pci)を物色していました。

いろいろとネット上を調べていると、バッファロー(BUFFALO)の無線LANアクセスポイントにmini-pci の無線LANカードが内蔵されている場合があることを知って、このバッファローのアクセスポイントを含めて探すこととしました。

そして落札したのがこの BUFFALO WLA-G54C でした。写真は到着した無線LANアクセスポイントを撮影したものですが、生活感がにじみ出すほどのホコリと汚れが着いていました(笑)。筐体部分は必要ないので汚れていても気になりません。



取り合えず動作しているものなのか、パソコンで環境設定をして通信を試みてみました。無事動作していました。これで心置きなく分解して中身を取り出す勇気が出ました。



プラスチックの部品を爪でかみ合わせて組み立ててあるものでしたが、マイナスドライバーで一気に解体してしまいました。

そして内部の基盤を取り出しました。この基盤は親子基盤の状態となっていて、確かにmini-pci の無線LANカードが載っていました。この無線LANカードはハンダでしっかり固定されていましたので、ハンダごてを使ってゆっくり取り外しました。余分なハンダは吸い取り網で綺麗にしておきました。

このmini-pci 無線LANカードを観察するとアンテナ線が直接ハンダ付けされていました。この部分がコネクタであれば ThinkPad X22 へ取り付けるつもりでしたが、変更して ThinkPad A30 へ組み込むこととした訳です。

ThinkPad A30 には元々無線LAN環境が無いモデルであったためアンテナ線もありませんでした。そこで BUFFALO WLA-G54C の mini-pci 無線LANカードにハンダ付けされているアンテナをそのまま流用するように考えました。

しかし写真を見ての通り mini-pci 無線LANカードを載せる空間はありますが、アンテナを収納する空間はありませんでした。そこでこの空間にあるモデムカードを撤去してアンテナの空間を作ることとしました。このモデルではモデムと有線LANのカードは別々になっていたので、今後使用することは無いであろうモデムカードの部分だけを撤去しました。



これでもかなり空間は狭いのですが、大小2枚のアンテナをこの空間へ収納することができました。一応アンテナの位置関係は直交するようにして無線LANの電波を受信しやすくするように配慮しました。アンテナ線の途中に巻きつけてあるフェライトコアが微妙に邪魔で、底蓋がなかなか閉まってくれませんでした。位置を少しずつ直して蓋を閉めることができました。



すでに BUFFALO WLI-CB-G54(Broadcom chip) の無線LANカードを ThinkPad A30 で使用できるように環境設定していましたので、パソコンを立ち上げると自動的に内蔵した無線LANカード(Broadcom chip)を認識して通信を開始してくれました。

しかし底面部分にアンテナがあるためか電波の受信状況は若干悪いようです。しかし自宅で使用する限りにおいては問題がなさそうな電波状況でしたのでこのまましばらく使用してみたいと思っています。

2010年10月1日金曜日

ThinPad 535X へ XFCE4 をインストール


無線 LAN の設定などに手間取っていた Debian Sarge 入りの ThinkPad 535X ですが、今回は現在のデスクトップ環境を gonome から軽量動作が期待される xfce へ変更してみました。

なお Debian Sarge には最初から gnome と kde がインストールされていますが、高機能で重量級の kde は今回はスルーすることとしました。

インストールはいつものように aptitude を使って依存関係も含めて一発インストールで完了しました。

ログインマネージャーの gdm のセッション選択部分で xfce を選択してデスクトップを xfce へ切り替えました。しばらくこの xfce で操作する予定のため、デフォルト・セッションに設定しておきました。

xfce でパソコンの電源を切ったり、リブートが出来ない状況となっていました。さすがに同じ問題を体験している人が多く様々な解決策がネット上にありました。私が実際に行って効果があったものはこれでした。

 /etc/xfce4/shutdown.allow へ自分のユーザー名を追加して、
 # chmod u+s /usr/sbin/xfce4-shutdown と権限の変更をしました。

これでいちいち gdm へ戻ってリブートやシャットダウンを行わなくて済むようになりました。

さて xfce の操作感ですが、 mozilla などのブラウザは立ち上がってしまえば、操作の重さなどは同じ感じでした。
しかし軽量感のあるものは、gdm からログインしてデスクトップが表示されるまでの時間はかなり短縮された感じとなっています。これだけでもよい感じです。ずっと gnome の重さを体験しているだけに、xfce も良さそうな感じでした。

しばらく xfce を体験した後、次に fluxbox をインストールしてみたいと思っています。fluxbox は FreeBSD でよく使っていたデスクトップなので操作や設定方法が慣れているのでこの Debian Sarge 入りの ThinkPad 535X でも使ってみたいと思っています。