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2010年10月31日日曜日

AfterBurner (SpeedBooster) で遅くなる現象は

先日 DD-WRT 化した LINLSYS WRT54GS において AfterBurner ( SpeedBooster ) でデータ転送が遅くなることについてネット上で情報を少し調べてみました。

結局 AfterBurner について高速化の技術方法や原理がよく分かりませんでした。この技術をBroadcom 社が2004年3月に発表したことを伝える記事はありましたが、どのような方法で高速化を実現しているのかが不明でした。

やっと WIKIPEDIA 上に 125 High Speed Mode と紹介されている記事を見つけることが出来るだけでした。

この内容を要約すれば 802.11g ( 54Mbps ) 通信上でフレームバースト( frame burst )技術とデータ圧縮技術で実現するものとなっています。

無線LAN機器を販売する各メーカーの名称としては LINKSYS 社の SpeedBooster の他、Buffalo 社の Turbo G などがあるようです。ここで注意点としては Atheros 社の Super-G や Buffalo 社のフレームバースト EX とは異なった技術のようです。(※1)

結局判明したしたことは以上のことだけでした。

データ転送試験を行った条件はおよそ 100MByte のバイナリデータを ftp 転送で速度を測定したわけですが、上記のように圧縮技術でデータの高速化を目指している部分において、バイナリデータの圧縮が上手く行かずデータの高速化ではなく、逆にデータ転送が遅くなったようです。

おそらくデータの圧縮効果が現れるテキストデータの転送だと高速化が図られたものと想像できます。

そしてこの Afterburner はソフトウェアによって実現しているということなので、特別なハードウェアでデータの圧縮を行っていないようです。そのため AfterBurner がもともと実装されていない無線LAN機器でも AfterBurner を動作させることが可能なようです。
LINKSYS 社の SpeedBooster ( AfterBurner ) の搭載機種( WRT54GS )と非搭載機種( WRT54G )の違いはこの SpeedBooster のソフトウェアの有無の違いのようです。このソフトウェアをインストールして動作させるためにフラッシュメモリや RAM が SpeedBooster 搭載機に多めに搭載されているようです。しかしその他の部分はハードウェアの違いはないようです。
参考ページ WIKIPEDIA Linksys WRT54G series

※1
バッファロー社のフレームバースト EX はデータの圧縮を行っていない高速化技術ということでバイナリデータも高速化が図れるそうです。なんとなく AfterBurner と互換技術のように思っていましたが、互換性のないバッファロー社独自技術のようです。

結局 AfterBurner の有効性についてはウェブサイトを次々と観てまわるときにはある程度はデータ転送速度の向上が見込めるようです。しかし写真などが多いウェブページを観たり、ISO データなどをダウンロードする場合には不利になるようです。
AfterBurner を稼動させない状況でウェブページを観て回る上で表示速度に不満がなければ、AfterBurner を稼動させる必要性もないようです。私は AfterBurner を無効( disable )としておくこととしました。また参考として DD-WRT でも初期値( default )は無効となっていました。

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