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2010年10月6日水曜日

ThinkPad A30 へ無線LAN

友人から一週間ほど前にノートパソコンの ThinkPad A30 を譲り受けました。

早速 Debian Lenny をインストールして実用的な環境を作りました。せっかくのノートパソコンだったので、無線LANカードを使用して自宅のアクセスポイントへ接続できるようにして、自宅の居間や便所、庭で使用できるようになりました。

しかしノートパソコンと言っても ThinkPad A30 はデスクトップ・パソコンを置き換える目的のパソコンのため少々大きいのが難点です。さらに気になることはこの大きなボディーに無線LANカードを挿していると、パソコンの移動のたびにカードのでっぱりに物が当たったら一気に壊れてしまいそうな雰囲気です。このでっぱりの少ない無線LANカードを選択して取り付ける方法もありましたが、ちょっとひねって無線LANカード(mini-pci)を内蔵することとしました。

実は突然この ThinkPad A30 ではなく、以前から所有していた ThinkPad X22 へ 54G タイプの無線LANカードを内臓したいと思ってヤフオクで無線LANカード(mini-pci)を物色していました。

いろいろとネット上を調べていると、バッファロー(BUFFALO)の無線LANアクセスポイントにmini-pci の無線LANカードが内蔵されている場合があることを知って、このバッファローのアクセスポイントを含めて探すこととしました。

そして落札したのがこの BUFFALO WLA-G54C でした。写真は到着した無線LANアクセスポイントを撮影したものですが、生活感がにじみ出すほどのホコリと汚れが着いていました(笑)。筐体部分は必要ないので汚れていても気になりません。



取り合えず動作しているものなのか、パソコンで環境設定をして通信を試みてみました。無事動作していました。これで心置きなく分解して中身を取り出す勇気が出ました。



プラスチックの部品を爪でかみ合わせて組み立ててあるものでしたが、マイナスドライバーで一気に解体してしまいました。

そして内部の基盤を取り出しました。この基盤は親子基盤の状態となっていて、確かにmini-pci の無線LANカードが載っていました。この無線LANカードはハンダでしっかり固定されていましたので、ハンダごてを使ってゆっくり取り外しました。余分なハンダは吸い取り網で綺麗にしておきました。

このmini-pci 無線LANカードを観察するとアンテナ線が直接ハンダ付けされていました。この部分がコネクタであれば ThinkPad X22 へ取り付けるつもりでしたが、変更して ThinkPad A30 へ組み込むこととした訳です。

ThinkPad A30 には元々無線LAN環境が無いモデルであったためアンテナ線もありませんでした。そこで BUFFALO WLA-G54C の mini-pci 無線LANカードにハンダ付けされているアンテナをそのまま流用するように考えました。

しかし写真を見ての通り mini-pci 無線LANカードを載せる空間はありますが、アンテナを収納する空間はありませんでした。そこでこの空間にあるモデムカードを撤去してアンテナの空間を作ることとしました。このモデルではモデムと有線LANのカードは別々になっていたので、今後使用することは無いであろうモデムカードの部分だけを撤去しました。



これでもかなり空間は狭いのですが、大小2枚のアンテナをこの空間へ収納することができました。一応アンテナの位置関係は直交するようにして無線LANの電波を受信しやすくするように配慮しました。アンテナ線の途中に巻きつけてあるフェライトコアが微妙に邪魔で、底蓋がなかなか閉まってくれませんでした。位置を少しずつ直して蓋を閉めることができました。



すでに BUFFALO WLI-CB-G54(Broadcom chip) の無線LANカードを ThinkPad A30 で使用できるように環境設定していましたので、パソコンを立ち上げると自動的に内蔵した無線LANカード(Broadcom chip)を認識して通信を開始してくれました。

しかし底面部分にアンテナがあるためか電波の受信状況は若干悪いようです。しかし自宅で使用する限りにおいては問題がなさそうな電波状況でしたのでこのまましばらく使用してみたいと思っています。

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