2010年9月29日水曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge の 無線LANのまとめ


今回は一連の madwifi による Atheros チップを載せた無線LANカードの設定のまとめです。

前回までに PLANEX GW-NS54CW で動作確認をしていましたが、Atheros チップを載せた I/O DATA WN-G54/CBL を ThinkPad 535X の PCMCIA スロットへ刺し込んで動作確認をしてみました。
動作をしましたが、なぜか動作が少し不安定なようです。通信が途中で止まる現象が発生するのです。ネットワークを再起動させると再接続をするのですが、これも繰り返すと cardservice を道連れにしてカーネルが落ちてしまうことがありました。
madwifi が認識したチップ情報が同じでしたが、実際にはチップや内部のハードウェアが異なっているのかもしれませんでした。

さて madwifi や wpa_supplicant の設定ですが、いろいろと問題があってどのような状態で記述しておくのが読者さんにとって役に立つのか悩むところがあります。

大きな問題は backports の wpasupplicant にあります。まだ完成していない起動スクリプトなどがインストールされていたり、これらのファイルの配置も元々のカレントのものとバックポートで異なっていることもあって、スマートな取扱いができてないところもあります。これらをご承知の上で、これ以降の設定を読んでください。

まずバックポートの wpasupplicant の起動スクリプトの /etc/init.d/wpa-ifupdown は作りかけで、使い物になりません。このスクリプトが利くのは stop だけです。start や restart は何も動作させません。スクリプトの中に No-op (ノーオペレーションの略か?)となっています(笑)。
さらに /etc/rc0.d/ から /etc/rc6.d/ に登録されるのは /etc/init.d/wpa-ifupdown ではなく、存在しない /etc/init.d/wpasupplicant です。この /etc/init.d/wpasupplicant は元々の wpasupplicant をアンインストールした時点で自動的に削除されてありません。このことからバックポートの wpasupplicant をインストールした時点で、パワーオン起動で自動的に起動されることはないのです。
そして wpasupplicant の本体も、カレントの /usr/sbin/ からバックポートは /sbin/ へ移動しています。

以上のことを勘案して以下のように設定しました。

まずカレントの起動スクリプトの /etc/init.d/wpasupplicant を入手するために、一度バックポートの wpasupplicant をアンインストールした後、カレントの wpasupplicant をインストールしなおします。これでカレントの /etc/init.d/wpasupplicant をコピーして保管しておきます。そして再度カレントの wpasupplicant をアンインストールした後、再びバックポートの wpasupplicant をインストールします。この一連の作業で /etc/init.d/wpasupplicant が削除されてしまいますので、先ほど保存しておいた /etc/init.d/wpasupplicant を戻します。これからはバックポートの /etc/init.d/wpa-ifupdown を使用せず、この /etc/init.d/wpasupplicant を使用することとします。

/etc/init.d/wpasupplicant はカレントのファイル配置となることから以下の位置に各ファイルを移動させるかリンクを設定します。

設定ファイル /etc/wpa_supplicant.conf
 ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
 network={
     ssid="アクセスポイントのSSID"
     psk="暗号キー"
 }
※network の部分は wpa_passphrase で作ります。wpa_passphrase アクセスポイントのSSID 暗号キー (return) です。表示された内容をコピーアンドペーストします。


初期設定ファイル /etc/default/wpasupplicant
 ENABLE=1
 OPTION="-i ath0 -D madwifi -c /etc/wpa_supplicant.conf -w"
※バックポートの wpasupplicant のインストールのとき、ファイル名が変更されています。リネームして使用します。

wpasupplicant のバイナリ本体
リンクを設定して起動スクリプトからアクセスできるようにしました。
 # ln -s /sbin/wpasupplicant /usr/sbin/wpasupplicant

これで基本的な部分ができました。/etc/init.d/wpasupplicant ( start / stop / restart ) が使用できるようになりました。

これで ThinkPad 535X を再起動させても、スクリプトの配置が悪いのか?自動的に立ち上がってきません。そこでネットワークの起動スクリプトの設定ファイルにも wpa_supplicant の設定を行いました。

/etc/network/interfaces へ以下を追加
 auto ath0
 iface ath0 inet dhcp
    wpa-driver madwifi <---追加
    wpa-conf /etc/wpa_supplicant.conf <---追加

これでパソコンの起動とともに wpa で無線LANのアクセスポイントに自動的に接続して立ち上がります。

今さら古〜い Debian Sarge で無線LAN接続で苦しもうとする人はいないことと思いますが、参考になればどうそ!

ついでですが、アクセスポイントで接続不良だった NETGEAR WG302 ですが、内部設定を工場出荷状態にリセットした後、再度設定をしたところ無事この ThinkPad 535X と接続できました。何か設定に問題があったようです。

この一連の無線LANの設定は、なにか種類の違うプラモデルをいろいろと組み合わせながら組み立てている時の楽しさに似た感じでした。

2010年9月28日火曜日

Debian Sarge の madwifi で WPA2 成功

ThinkPad 535X にインストールした Debian Sarge の madwifi を使って WPA2 通信が出来ました。

前回までに backports の madwifi や wpa_supplicant をインストールして設定を行っていたところまで報告していましたが、その後 WPA-PSK(AES) でも通信が出来るようになりました。

これが通信を開始する時の様子の動画です。キーの叩く音が聞こえると思いますが、このときwpa_supplicant を起動させて通信を開始させています。madwifi のドライバーだから windows のドライバーと同様に2個の LED で通信状況を表示してくれます。これに比べるとどうして ath5k は LED 表示が上手くできないのでしょうか?気になります。
※ 使用している無線LANカードは PLANEX GW-NS54CW です。


 
 
さて問題点は、何とThinkPad 535X でも Debian Sarge の madwifi や wpa_supplicant ではありませんでした。使用していたアクセスポイントに問題があったようです。

ずっと NETGEAR WG302 を使用してきました。これを予備で持っていた NETGEAR WGR614C へ変更したところ、すんなりと通信が出来てしまいました。以前の hostap_cs の時のように Encryption Key:off ということもなく、秘匿通信もちゃんと行われていました。

hostap_cs のときに WPA2 にも係わらず、秘匿通信が行われていなかったり、今回の WPA-PSK のハンドシェイクが上手く行かなかったりと、どうもNETGEAR WG302 のファームウェアには問題が内在しているようです。
この他、ブラウザから無線LANのアクセス状況を確認するために何度かリロードを繰り返していると WG302 の httpd が落ちてしまうようで、アクセスのページを更新しなくなる現象もあります。もちろんリロードと言ってもF5アタックのようなものではなく、ThinkPad 535X の設定を見直しては、その都度様子を見る(確認する)程度のものですから、F5の間隔は数十秒以上開いていて、それも頻繁ではありません。
こんなことから WG302 の引退の時期が来た感じとなっています。

これが問題の NETGEAR WG302 です。窓の上の鴨居の部分に棚を設けているのですが、ここに逆さまに取り付けてあります。写真が上下逆のように見えますが、これで正解です。



そしてピンチヒッターとなった NETGEAR WGR614C です。以前ヤフオクで未使用品というものを格安で落札したまま放置していたものでした。今回急遽ルーターとしてではなく、単純なアクセスポイントとして設定をして使用しています。設定内容などはさすがに WG302 に劣りますが、普通の家庭用としては十分に使える内容と性能の製品のようです。


今回の教訓!
何事も複数の環境で確認してみる必要があるようです。また人生の勉強になりました。

2010年9月27日月曜日

ThinkPad 535X (Debian Sarge) のサウンド設定


この ThinkPad 535X で音楽を聴いたり、音を出すことはほとんどないと思いますが、念のために設定しておきました。

ThinkPad 535X のサウンドチップの設定は結構鬼門のようで、この時代の ThinkPad の同様の問題のようです。
しかし先人たちのご努力で様々な情報がネット上に掲載されていたので助かりました。

搭載されているチップは確かめたわけではありませんが CS4237B のようです。Sound Blaster 8 互換のチップということで、snd-sb8 で音が出ました。

まず alsa-modules-2.4-386 を aptitude でインストールしました。

そして念のために alsaconf でチップを検索しました。旧式カード(ISA)の項目でいろいろと引っかかりますが、動作しないようです。

modprobe で直接設定すれば大丈夫ということで以下の設定を確かめたところ、ちゃんと動作しました。

 # modprobe snd-sb8 port=0x220 irq=5 dma=8

動作確認が出来たところでこの内容を /etc/modules へ "snd-sb8 port=0x220 irq=5 dma=8" を追加して、パソコンが立ち上がれば自動的に読み込まれるようにしておきました。

こうしてサウンドの設定をしてしまうと、しばらくはいろいろな楽曲データをこのThinkPad 535X へ送り込んでは次々と再生させて楽しんでいます。イヤホンやヘッドホンで聴くには十分な感じでした。小さくチリチリとノイズが入るのが少し残念です。

2010年9月26日日曜日

Debian Sarge の madwifi の進捗状況

Debian Sarge の madwifi モジュールのビルドが出来たことから、一気に新展開を期待していましたが、そうは問屋は卸してくれないようです。

madwifi と wpa_supplicant の間で何か問題が発生しているようにも感じました。
そこで wpa_supplicant のバージョンを調べていると、Sarge のカレントの 0.3.8 の他にバックポートに 0.5.4-1 が存在していることが判りました。そこでバックポートのものをインストールしてみることとしました。

事前に現在インストール済みの wpa_supplicant をアンインストールしておいて、バックポート指定のインストールを行いました。

 # aptitude -t sarge-backports install wpasupplicant

このインストールで dhcp-client も新しいものに置き換わってしまうようで、一緒にインストールしました。

さてバックポートの wpa_supplicant がインストールされた後、動作を確認してみました。

今まで箸にも棒にかからなかったアクセスポイントへの接続に光明が見えてきました。

アクセスポイント側で接続を使用していることを認識してアクセスログが残っていました。

しかし接続できません。

wpa_supplicant のデバックモードで問題を探っているところです。

 # wpa_supplicant -i ath0 -D madwifi -c /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant/conf -dd

backports の wpa_supplicant をインストールしたところ、/etc/wpa_supplicant のディレクトリが新しく作られ、そこで wpa_updown のスクリプトがインストールされていました。そこで wpa_supplicant.conf をここへ移動させました。

Prism 2 な無線LANカード


先日ヤフオクで落札した無線LANカードが届きました。写真のように古いものです。落札金額が100円で送料の方が高いというパターンです。ヤフオクなどのインターネット・オークションでは安く落札できるのですが、その後の送料の方が高いということが度々あります。これもデフレの影響なのでしょうか?

さて2枚のカードですがどちらも Prism 2 のチップを使用したものでした。

Intersil 社謹製のフラッシュ ROM 書き換えソフト(FLASH.EXE)で内容を確認してみました。

左の Laneed LD-WL11/PCC は P40003C0.HEX と 1.4.9 という結果でした。
右のAllied Telesis WR211PCM Plus は P40003C0.HEX と S10008C3.HEX ということでした。

どうもどちらも 8008 チップを使用しているようでした。

意外なのが左の Laneed のもので STA-firmware が単純にバージョン番号だけが入っているだけでした。こんな firmware も存在することを知りました。

そしてファームウェアのバージョンアップですが、プライマリ側のものはネット上で公開がないようです。そしてステーション側のものは S1010409.HEX (1.4.9) が最新のもののようです。

これらのカードはファームウェアの書き換えなしで、動作確認用にこのまま保存することとしました。

(余談)
この時代のカードはアンテナ部分の張り出しが大きく電波の受信状況が良さそうでした。そして厚みがあり、しっかりカード本体と繋がっていて少々のことでは壊れそうにないのが好印象でした。今でもこれだけしっかりしたアンテナ部分のカードを作って欲しいところです。中途半端な大きさだとかえって壊してしまいそうです。

2010年9月25日土曜日

Debian Sarge の madwifi に新展開

ThinkPad 535X の Debian Sarge で無線LANを諦めようと思っていましたが、今一度 可能性のある madwifi を再挑戦しました。

なんと!モジュール・パッケージを作ることができました!

依存関係で debhelper が backports のものではなく 通常のものがインストールされる問題が解決しました。私が backports の取扱いをよく知らなかったことが原因でした。

モジュールアシスタントまかせでインストール作業をすると backports のものを引っ張ってこない場合には、必要なものを事前に backports を指定してダウンロードさせておけばよかったのです。

 # aptitude -t sarge-backports install madwifi-source

これで Sarge の backports を指定して madwifi や依存関係のあるものが一緒にダウンロードされてビルドする準備ができました。

 # m-a a-i madwifi

通常のモジュール・アシスタントの操作でモジュール・パッケージがビルドされました。

そしてインストールの途中で、最初の準備段階でダウンロードしきれていなかった madwifi-tools がダウンロード・インストールされました。

これで目出度し!と思って wpa_supplicant 経由でアクセスポイントへ接続しようとしましたが繋がりません。現在原因を解明中です。

まだ接続できた状態ではありませんが Debian Sarge 入りの ThinkPad 535X でも無線LANが使用できる可能性が出てきました。今日はゆっくり眠れそうです(笑)。

ThinkPad 535X (Debian Sarge) の man

意外な盲点がありました。man コマンドが利かないのです。エラー表示されます。この Debian Sarge 入りの ThinkPad 535X ではじめて man を叩いてこれを知りました(汗)

どうもロケールの問題かと思ってロケールの設定を調べてみました。

 # dpkg-reconfigure locales

ちゃんと ja_JP.EUC-JP EUC-JP のところにアスタリスクがついていて設定に間違いはないようです。

ページャーが日本語に対応していないのではと思って jless を調べてみるとインストールされていなかったので aptitude でインストールしました。そしてページャーの設定をしてみました。

 $ export PAGER=jless

これでちゃんと日本語のマニュアルが表示されるようになりました。やはりページャーが日本語非対応だったようです。

~/.bashrc の最終行へ export PAGER=jless を追記して環境変数で対応することとしました。

2010年9月24日金曜日

ThinkPad 535X (Debian Sarge) へ screen

コンソール上で作業するのに便利なツールといえばやはり screen でしょう。

これもインストールをして作業効率をアップさせることとしました。

仮想端末を次々に追加させて、その端末を切り替えつつ、文字列をコピペしながら作業するのはとても便利です。まだコンソール端末で作業経験がない人はぜひこの便利さに触れてください。

この screen の設定ファイルは ~/.screenrc です。これを編集して自分で使いやすいコンソール端末を作り上げてください。

以下は私の .screenrc の設定です。参考にしてみてください。
エスケープ制御はデフォルトの ctrl+a から ctrl+z へ切り替えてあります。
そして画面下部に時刻情報などを出力させるようにしています。コンソール端末上でいちいち date コマンドを実行しなくても時刻を知ることができます。その他ネット上にいろいろ情報がありますので研究をしてみてください。uim-fep を起動させて日本語文字入力をさせる方法なども見つかることでしょう。

 escape ^z^z
 caption always "%0` %w%n %= %y/%m/%d(%D) %c"

コンソール端末上の CUI 操作は軽快ですが、やはり linux-kernel 2.4 系を選んでインストールして環境設定をしている理由は GUI でも軽快に動かせることが目的だったはずです。この screen の設定をしながら、何だか自分はかなりブレはじめていると感じてしまいました。恥ずかしいです。

ThinkPad 535X (Debian Sarge) X 設定

コンソール端末へ切り替えた後、再び X の gnome の画面に戻ると妙に明るさが不足する現象に見舞われました。

原因はよく分かりません。何だか輝度が半分になった感じの明るさになってしまいます。

取り合えず対策としては X の設定の見直しで対処できるようです。

/etc/X11/XF86Config-4 の中の Screen セクションの項目にある DefaultDepth24 から 16 へ変更すれば明るさ異常は回避できます。ビデオチップの性能からくる問題でしょうか?

(余談)まだ Sarge の時には XF86 を使用していたのを思い出しました。何だか随分と懐かしい感じがします。

2010年9月23日木曜日

ThinkPad 535X (Debian Sarge) へ kon

Debian Sarge をインストールした ThinkPad 535X ですが、無線LANの設定が上手く行かなかったこともあり、他の設定を行ってみることとしました。

動作の軽量化の雄と言えばコンソール端末に限ります(笑)。
やはり X などを動かさない分、軽快な動作をしてくれます。どんなに動作の遅いパソコンでもそこそこ動くものです。

そこで今回は日本語仮想端末の kon をインストールしてみました。

jfbterm という選択が現代的なのですが、Debian Sarge の時代はまだロケールが ja_JP.EUC-JP なので、動作が軽快な kon をインストールすることとしました。ロケールが ja_JP.EUC-JP な FreeBSD でも kon を使用していることもあり、これらの設定をそのまま流用することもできる利点があったので、最初から kon で決まりでした。

インストールはいつものように aptitude で一発インストールです。
コンソール上で使用するブラウザは当然 w3m ですので、これもインストールしました。

すでに X が立ち上がって、gnome が稼働している状態なので、ここからコンソール端末の画面に切り替えます。もう知っていると思いますが、 ctrl+alt+F1 です。いったんコンソール端末に入った後の、コンソールの切り替えはalt+F1 とか alt+F2 とかになります。

このコンソール端末からユーザー名とパスワードを入力してログインします。

そして kon を起動させます。

すると FreeBSD で見慣れた? kon の画面となります。ここからは日本語表示が可能となります。



この kon の表示画面上で w3m も立ち上げてみます。無事表示することができました。画面は google.co.jp のトップ画面です。元々シンプルな画面なのですが、w3m を通して見ると本当にシンプルさをより実感します



2ch などの文字主体の掲示板であれば、この文字だけの画面で充分に楽しむことができます。飛ぶように画面が切り替わり、カーソルキーに合わせて画面が軽快にスクロールする姿は爽快です。独特なコンソール操作が苦手な人でも、この軽快感を味わうとなかなか忘れられないものです。癖になってしまいます。一種のハッカー気分も味わえる麻薬的なものがあります(笑)。



この kon の画面は5分間ほど操作がなければスクリーンセーバーが稼働して真っ黒なブランク画面となります。液晶ディスプレイなので、こんなCRT時代の設定は切っておきましょう。
設定場所は /etc/kon.cfg です。中にある SaveTime: の項目を から へ変更するとスクリーンセーバーは無効となります。

2010年9月22日水曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge 無線LAN断念?

先日発覚した hostap を使用して、Prism チップを使用した無線 LAN の WPA2 の異常はその後解決方法が見出せないでいます。調査しているのは、このThinkPad 535X ではなく Debian Lenny をインストールしている ThinkPad X22 です。

この ThinkPad X22 の成果を元にして ThinkPad 535X も無線 LAN 設定を行っていました。ものの見事に encryption key off の状況となっていました。

Debian Sarge で WPA 通信が可能な方法を探ると ndiswrapper を使用して windows のドライバーを流用する方法しかなさそうです。

しかし ndiswrapper をインストールしようとすると kernel に 2.6 系のものも一緒にインストールしてしまうようです。この ThinkPad 535X での大きな目的の一つはカーネル 2.4 系で軽快な debian ライフを楽しむはずだったので、これでは目的から外れてしまうことになってしまいます。

ここはカーネル 2.4 系は死守したいところなので、無線 LAN については設定を諦めることとしました。もちろん何かよい方法が発見できれば、再度挑戦をしてみたいと思っています。

2010年9月21日火曜日

debian hostap は WPA に対応?

Intersil Prism のチップが入った無線 LAN の再設定をいろいろ試みていました。

問題発覚当初は、我が家の基本的な設定である WPA2-PSK(AES) で通信を試みていました。

しかし使用しているドライバーの hostap は Prism チップのファームウェアが 1.7.4 以上であれば WPA に対応しているとされています。
そこで現在の無線 LAN のアクセスポイントの設定を一時的に変更して WPA の動作確認をしてみました。

WPA-PSK(TKIP) へ変更してみましたが、やはり Encryption key:off の状態は続いています。

ファームウェアの書き込みにまだ問題があるのか?ファームウェアの最新バージョンの 1.8.4 を入れてみたりしてみました。やはり問題解決に至りませんでした。

どうもこの古い時代の無線 LAN カードでは WPA の対応は難しいように感じました。

2010年9月20日月曜日

Intersil Prism2.5 WPA ああ勘違い!


先日せっせとファームウェアを書き換えた Intersil Prism チップの入った無線 LAN カードのその後です。

アクセスポイント( NETGEAR WG301 )の設定は WPA2 AES-PSK の設定となっていたので、このアクセスポイントと通信をしていることが WPA2 で通信をしているものと信じきっていました。

当初よりリンクに時間が掛かっているが気になっていましたが、 dmesg で何か手がかりがないか調べていました。どうも様子が変なようです。iwconfig で通信状況を確認するとトンでもないことになっていました。

Encryption key:off

だそうです。
なんと丸裸で通信していました。通信した内容が筒抜けだったようです。
こんなこともあるんですね。

すぐに Prism チップを使用した無線 LAN カードの使用を中止しました。


ここで 802.11b だけの通信をする NETGEAR MA521 (RTL8180L) の iwconfig も調べてみました。
こっちはちゃんと Encryption key が入っていて秘匿通信の状態となっていました。

2010年9月19日日曜日

広島市平和記念公園からアクセスできました


昨年秋に広島市の平和記念公園の公衆無線LANからアクセスしようとしたところ、激しいフィルタリングでほとんどのページにアクセスでできませんでした。

久しぶりにパソコンを持ち運んだついでに平和公園で再びアクセスを試みました。

このブログはこの平和記念公園から書き込んでいます。無事アクセスすることができました。パソコンやOS、そして無線LANカードも同じものを使用しているので、公衆無線LAN側で何かの設定変更や見直しが行われたようです。

これで屋外でのブログの更新も気ままに行うことができそうです。

[追加]
ちょっと心配なことはこの公衆無線LANを実施している広島市がどれほど個人情報を管理しているかです。
この画像は今日ログインしたものですが、昨年2009年10月19日の最終ログインの情報が表示されていました。公衆無線LANなのでいろいろと不届きな輩がいないわけでもないので、いくつかの情報は保管しておかなければならないのでしょうが、いまいち不安なところです。

2010年9月16日木曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge の有線LAN その1

ThinkPad 535X の続きです。

前回の有線 LAN に引き続いて無線 LAN の設定です。

この無線 LAN の設定で如何に Sarge に比較すると Lenny が便利になったんだなぁと実感しました(苦笑)

とりあえず 54G の無線 LAN 雄の Atheros からです。結果は残念な状況となっていまいました。

Sarge には ath5k.ko はなく、madwifi のドライバーを導入してみることとしました。
しかしまだ通常の apt の中になく、バックポートの中にあるようです。そこで backports の設定から始めました。

/etc/apt/sources.list へ以下のバックポートの設定を追加しました。

 deb http://archive.debian.org/debian-archive/backports.org/ sarge-backports main contrib non-free
 deb-src http://archive.debian.org/debian-archive/backports.org/ sarge-backports main contrib non-free

ここで問題発生です。
 # aptitude install madwifi-source
でソースコードをダウンロードしようとしたところ依存関係のエラーが発生してできませんでした。
debhelper のバージョンエラーのようですが、取りあえず調査したところ問題はないようでした。原因は不明です。
深追いをせず、他のwifiチップを使う方法で考えたいと思います。

[その後]
madwifi-source は debhelper に 5.0.37 以上を求めています。
 # aptitude show debhelper
でバージョンを確認すると 5.0.40~bpo1 と表示されて問題ないようです。
しかしインストールをしてみると、途中経過のログにはなんと 4.2.32 がインストールされていました。
とりあえず私には手が負えないようなのでこれで終了しました。

2010年9月15日水曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge の有線LAN


Debian Sarge をインストールした ThinkPad 535X に手持ちの有線 LAN カードを挿してみて動作を確認してみました。古いカードほど認識率が高いようです。

1. IBM ETHERNET 2 (10Mbps) NE2000 compatible
 デフォルトの状態で認識して動作しました。
 いわゆるNE2000互換の鉄板カードで重宝しています。問題点はカードに接続する長いコードでしょうか。


2. CONTEC C-NET(PC)C (10Mbps)
 デフォルトの状態で認識して動作しました。


3. NETGEAR FA410 (10Mbps/100Mbps)
 デフォルトの状態で認識して動作しました。
 NE2000(DL10019 rev 30) で動いていました。


4. corega PCC-TD (10Mbps) NE2000 compatible
 カードを認識しませんでした。
 /etc/pcmcia/config の編集で認識して動作しました。(※1 参照)


5. Laneed LD-CBX/TX (10Mbps/100Mbps)
 カードを認識しませんでした。
 /etc/pcmcia/config の編集で認識しても動作しませんでした。(※2 参照)


6. BUFFALO LPC-CF-CLT (10Mbps) NE2000 compatible
 デフォルトの状態で認識して動作しました。



※1 corega PCC-TD の認識設定

カードの情報を調べます。
# cardctl ident
 Socket 0:
  product info: "corega K.K.", "corega Ether PCC-TD", "", ""
  manfid: 0x1234, 0x5678
  function: 6 (network)
 Socket 1:
  no product info available

使用するドライバーモジュールは pcnet_cs となっているので以下の内容を /etc/pcmcia/config へ追加しました。

 card "corega Ether PCC-TD"
  version "corega K.K.", "corega Ether PCC-TD", "", ""
  bind "pcnet_cs"

このあと pcmcia サービスを再起動させるとカードを認識してネットワークも自動的に設定してくれました。

 # /etc/init.d/pcmcia restart
 Shutting down PCMCIA services: done.
 Starting PCMCIA services: cardmgr[3553]: watching 2 sockets
 done.

※2 Laneed LD-CBX/TX の認識設定

いわゆる tulip 互換チップを使用した LAN カードです。
やはり tulip 病を発症する状況でした。
/etc/pcmcia/config にカード情報と tulip_cb のドライバーモジュールの関連付けを行いましたが、ドライバーモジュールのロードまでは行われるのですが、ドライバーモジュールがカードを認識しない状況となっていました。
dmesg では eth0: ADMtek Comet rev 17 at 0x4000, 00:90:**:**:**:**, IRQ 11. の内容が出ていました。eth0 を設定するところまでいっているようです。
とりあえずこのカードを使用しなければならない状況ではないのでしばらく放置することとしました。

2010年9月14日火曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge の apt-line

ThinkPad 535X で Debian Sarge の設定の続きです。

apt の sources.list の設定です。インストール CD からインストールしてあったので、CD からapt-get が出来るように初期設定されています。もうリポジトリに変化のないものなので、CD イメージを全て焼いてアプリケーション・ソフトウェアをインストールする方法もありますが、せっかくサーバー上にアーカイブ・リポジトリを残していただいているので、これを活用しない手はないと思って sources.list の修正をすることとしました。

原則的には archive.debian.org から apt を引っ張ってくるように設定するようです。

最初はディストリビューションアーカイブに記載されている内容通りで設定してみましたが、 apt を見つけ出せないようです。以下のように設定して atp-get update ができました。

 deb http://archive.debian.org/debian-archive/debian/ sarge contrib main non-free

このページの各国のサーバーをよく見て行くと日本には riken.jp のものがありました。そこでこの riken.jp からの設定をしてみました。

結果このように sources.list を設定しました。

 deb ftp://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian-archive/ sarge main contrib non-free
 deb-src ftp://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian-archive/ sarge main contrib non-free

設定ではプロトコルを ftp にしてあります。サーバーのホスト名に ftp の文字があったので、単純に ftp にしただけです。サーバーは ftp と http の両方に対応しているようです。

この状態で aptitude update ( apt-get update ) を行っても内容の更新はないようでした。もう更新されないリポジトリなのでこんなもんでしょう。

これでいろいろとアプリケーションソフトウェアをどんどんアーカイブ・リポジトリから落とすことができるようになりました。

[ NETWORK の設定 ]


この sources.list の設定の前には有線 LAN でネットに接続できるように設定しておきました。Sarge 当時はまだ手動でネット設定を行っていたことを思い出しました。

設定場所は、/etc/network/interfaces に以下を追加するだけです。

 auto eth0
 iface eth0 inet dhcp

この設定は dhcp で自動でネット設定するものです。我が家ではサーバー以外は dhcp でネット設定するようにしています。

mini-PCI 無線LAN のファームウェア書き換え

昨日に引き続き Intersil Prism2.5 のファームウェア( firmware )の書き換えの話題です。

ThinkPad X22 の内部に内蔵されていた mini-PCI の無線LAN モジュールを以前取り外していました、これを元通りに取り付けてファームウェアの書き換えをしてみました。



Intersil の flash.exe を使用して書き換えを行うのですが、設定ファイルの flash.ini の余りよい参考例が見当たりませんでした。しばらく試行錯誤を繰り返してようやく書き換えに成功しました。

結局 flash.ini へ書き込む内容はたった1行でした。

 [1260,3873]

flash.ini の最初の一行目の内容は、PCIバスの中からどのデバイスを選択するかを決めるものでした。今回はPCIバス直結の mini-PCI モジュールのため、このモジュールを直接指定すればよかったようです。

 この設定した数字の前方はベンダメーカーの ID です。Intersil 社の ID=1260 を指定して、そして後半はデバイスの ID となります。Prism チップを使用した製品に割り当てられている 3873 を設定します。たったこれだけでした。PCI バス直結の時にはこの設定だけでよいようです。

書き換え前のファーム・バージョンは次の通りでした。flash -s で調べました。
 PK010005.HEX SF010303.HEX

書き換えをいろいろ試してみましたが、-g オプションが必要のようでした。

 > flash -3v -g -d PK010101.HEX
 > flash -3v -g -d SF010704.HEX

これで無事ファームウェアの書き換えは出来ました。

しかし、今回のファームウェア書き換えで期待した WPA2 による通信はできませんでした。
どうも同じファームウェアを使用するチップでも種類がことなると WPA 通信に差異が出るようです。

mini-PCI モジュールの NIC id は 0x8013 となっていて、昨日の PCMCIA のカードのもの(0x800C)とは異なっていました。

とりあえず今回は mini-PCI のモジュールのファームウェアの書き換えのノウハウを習得できたということで、これ以上のものは求めないこととしました。
そして ThinkPad X22 から再び mini-PCI の無線 LAN モジュールを撤去しました。

2010年9月13日月曜日

Intersil Prism2.5 firmware 書き換え

Intersil社の Prism2.5 の wifi card のファームウェアの書き換えをしました。

ネット上には先人たちの苦労の結果がいくつか掲載されていましたが、私が実際に書き換えに当たって苦労した点を書き残しておきます。

今回のファームウェアの書き換えのもともとの発端は無線LANのアクセスポイントを置いてある場所の変更でした。変更そのものは特に問題はなかったのですが、たまたま手持ちの無線LANのPCカードをいろいろとノートパソコンに付け替えては動作確認をしていたことに遡ります。

私は WPA は 802.11b だけのカードでは使用できないものと思い込んでいました。しかしたまたま 802.11b オンリーの NETGEAR MA521 で動作確認をしていたとき、普通に WPA2(AES) で通信をしていたことを発見したことでした。

もう使用することはないカードだと思っていたものだけにラッキーな気持ちと不思議な感じを受けました。

そこでネット上でいろいろ調べてみると 802.11b 世代のカードでもファームウェアの書き換えで WPA に対応するものがあることが判りました。

そこで手持ちの中にいくつか Intersil 社のPrism 2.5 を使用したものがあったため、このファームウェアを書き換えて WPA に対応させてやろうと思ったわけです。

もちろんファームウェアを書き換える前には WPA で通信することはできず、debian lenny のgnomeのデスクトップ上では WPA ではなく WEP を設定するダイアログボックスが表示されるだけでした。

作業を行ったのは IBM ThinkPad 535X を使用しました。

ファームウェアを書き換えるソフトのIntersil社の flash.exe は version 0.5e を使用しました。ネット上にはこれより古いものも出回っているようで私も最初に古いものを使用したためネット情報と差異に悩まされました。これから Prism のファームウェアを書き換えようとする人は注意してください。バージョンの確認は DOS 上で単純に flash.exe を実行させると右上に表示されています。

それから書き換えるファームウェアは1個のチップに2種類のファームウェアを書き込むこととなります。

基本のプライマリのものは PK010101.HEX で問題ないようです。しかしセカンダリのSF******.HEX はちょっと古めの SF010704.HEX がよさそうです。私の場合には最新の SF010804.HEX ではパケットロスが20パーセントほど発生していました。このパケロスはちょっと大きいので、よほどの理由がないかぎり安定版?の SF010704.HEX を使用したほうがよいことでしょう。こちらはパケロスはほとんど確認できませんでした。

ファームウェアの書き換えで使用する flash.exe では設定ファイルの flash.ini が必要となります。これもノートパソコンでよく使用されている Texas Instruments PCI 1250 の cardbus のチップを使う場合の参考例がネット上に掲載されていますので、これをそのまま使用しました。しかし ThinkPad 535X で実際に書き込むのときにはレガシー( -legacy)モードで動作させるため、flash.ini の設定はそれほどシビアに確認することはないようです。(訂正:以前リコーの cardbus チップと記述していましたが間違えでした。)
flash.ini の参考ページはこちら
http://lists.shmoo.com/pipermail/hostap/2003-April/002266.html

なお作業に当たっては DOS 6.2 のブートディスクを作成して、この中に flash.exe , flash.ini , PK010101.HEX , SF010704.HEX を一緒に詰め込んで書き込みを行いました。

それでは実際に DOS で行った作業です。

カードの確認です。これでカードの情報がすんなりと読み出せない場合には何か問題があります。

 > flash -legacy -3v -s

カード情報の一番下にファームウェアのバージョンが2種類表示されると思います。これが最新のものであれば書き換えの必要はありません。

それでは基本のプライマリ・ファームウェアの書き換えです。

 > flash -legacy -3v -d PK010101.HEX



プライマリ・ファームウェアの書き換えで問題なければセカンダリ・ファームウェアの書き換えを行います。

 > flash -legacy -3v -d SF010704.HEX



これも正常に書き換えが行われたら、カード情報を再度読み出してみます。

 > flash -legacy -3v -s



一番下に当たらしファームウェアのバージョンが表示されれば終了です。

今回書き換え作業を行ったのは次のカードです。

I/O DATA WN-B11/PCM PK010005.HEX SF010304.HEX

BUFFALO WLI2-CF-S11 PK010100.HEX SF010804.HEX <--- br="br" cf="cf">


このどちらもファームウェアを PK010101.HEX , SF010704.HEX へ書き換えて WPA2 で通信をすることが出来ることを確認しました。
なお動作確認は debian lenny 上で WPA 通信が出来る hostap ドライバーを使用しました。通常呼び出される orinoco のドライバーは /etc/modprobe.d/blacklist へ追加して自動的に呼び込まれなくしています。

なおこの書き換えで失敗するとカードが使用できなくなる可能性があります。ファームウェアの書き換えに伴う危険性(リスク)をよく理解してファームウェアのバージョンアップが必要な人は行ってください。

2010年9月8日水曜日

ThinkPad 535X Debian Sarge 起動スピードアップ

インストールした Sarge の起動時間の短縮を目指していくつかの試行を行ってみました。

まずは定番の不要なサービスの停止からです。

自動で起動されるサービスの停止方法はご存知かと思いますが一応書いておきます。

 # update-rc.d -f [停止したいサービス名] remove

それでデフォルトで自動起動されていたサービスのうち、次のものを停止させてみました。
  • udev
  • inetd
  • lpd
  • portmap
  • nfs-common
  • dbus-1
  • exim4
この ThinkPad 535X からはプリンタへの印刷をさせることもないと思って大胆に切ってみました。ネット関係もメールの exim4 も停止させました。

これで GRUB の選択画面から時間の計測を開始して、Gnome のアプレットのうち一番遅く表示される日時の部分が表示されるまでを計りました。

初期値の起動時間 : 2分43秒前後
サービス停止したときの起動時間 : 2分37秒前後

うーんはっきり言って起動時間の短縮には繋がりましたが微妙です(笑)。
副次的な作用として消費されるメモリも少なくなっているので、起動後の使用感の向上につながると思っています。

この他、コンソール画面(getty)が初期値で6面用意されていますが、今までの経験上2面もあれば十分なので、これも変更しておきました。どうも1面で 456KB が消費されるようです。
変更する場所は /etc/inittab の中の tty3 〜 tty6 をコメントアウトするだけです。

Gnome を使っていることもあって、起動直後から swap を消費している状況なので、せめて起動直後ぐらいは swap 消費量ゼロを目指したいところです。

2010年9月7日火曜日

ThinkPad 535X へ Debian Sarge を


今ではすっかり現役を退き、ときどき引き出しては触って感触を楽しむだけのパソコンとなってしまった IBM ThinkPad 535X へ Debian Sarge を気まぐれでインストールしてみました。

2010年9月現在、なんで Lenny から Squeeze へ変わろうかとしている時期に二世代も前の Sarge をインストールするのか?

それはカーネルに Linux kernel 2.4 系列を採用していたからです。

Sarge のときがちょうど 2.4 系から 2.6 系へ切り替わる時期で、インストールをするときに 2.6 系を選択してはインストールをしていたものでした。当時は最先端?のカーネルでしたから(笑)。

私としては Sarge の時代にカーネル 2.4 系とはお別れをしたつもりでした。

しかしここにきて私の心の世界では、カーネル 2.4 系のマイブームが到来しています。

事の発端は、このThinkPad 535X でカーネル 2.6 系の puppy linux とカーネル 2.4 系の damm small linux (DSL) をデュアルブート出来る状態にしてあり、その両方を使っていると、どうも DSL の方が動作が軽いと感じていたからです。

それに最近知った Lemmy OS などもカーネル 2.4 系を採用して軽快な動作を実現しています。その他、BG-Rescue Linux なども最新版のバージョン 1.0 でさえカーネル 2.4 系でした。どうも OS を小さくしたり、軽くするにはカーネル 2.4 系の方が優位な状況のようです。

そこで今回カーネル 2.4 系のものを再び ThinkPad 535X へインストールして軽快感などを確かめてみたいと思って白羽の矢が立ったのが Debian Sarge だったわけです。

denian-archive.org からインストールディスクのイメージとフロッピーブートのイメージをダウンロードして、インストールしてみました。

一度インストールが完了した後、再び立ち上がったところで残りの部分のインストールが始まるなど、昔インストールで経験していたことを思い出させてくれる作業でした。

しかしネット・インストールばかりをしていたので、CD-ROMからのインストールの大変さも改めて感じました。なにせ ThinkPad 535X は CD-ROM ブートをしてくれませんから。手持ちの USB 接続のドライブで挑戦してみましたが、ドライブを認識せず焦っていました。以前ヤフオクでノートパソコンを落札したときにオマケでもらっていた PCMCIA の CD-ROM ドライブを認識してくれてこれでインストールが出来て大変助かりました。



現在はデフォルトの gnome を使用しています。いろいろ設定や確認が終わったところで、Xfce4 辺りへ変更しようかと思っています。

そして使用感は、デフォルトでインストール済みだった mozilla 1.7.6 が意外に軽快に感じました。DSL 相当だと思います。しかしメモリ 98MB では立ち上がった時点で swap を使用している状態なので、mozilla も立ち上がるまで時間を待つ感じとなります。しかし立ち上がった後は比較的軽快のようです。



インストールなどの情報を備忘録としていずれ公開しようと思っています。古い P5-mmx 世代のパソコンをまだお持ちの人も多いと思いますので参考になればと思っています。
もちろんセキュリティなどはすでにメンテナンスが終了して2年以上が経過していることもあり、自己責任となりますが。ま、メンテナンスがされていない DSL を使い続けるのとそれほど違いはないと思いますが。

ぐーぐる定期便

昨年の9月から定期的に google から発送される adwords 広告の勧誘ダイレクトメール(DM)が再び届きました。google の一時的な販売戦略ではなく、本格的な展開を行っているように思いました。

内容は基本的に変化がなく、お試しクーポンがあるだけなのですが、だんだんとこのクーポン券が豪華になっているように感じます(笑)

基本的にこのクーポン券自体を使用することはなく、表示されているコードを使用するだけのようです。

アドワーズ広告が有効なものであれば google 自身も adwords で拡販をすればよさそうなものだと思うは、このダイレクトメール(DM)を受け取った人が全員思うことでしょう。

2010年9月6日月曜日

debian lenny が 5.0.6 へアップデート

debian lenny が 5.0.6 へアップデートしました。
まだまだ lenny の世代が続くようです。

主な変更パッケージ

base-files debian-archive-keyring iputils-ping libwww-perl
linux-image-2.6.26-2-686 linux-libc-dev

2010年9月2日木曜日

FreeBSD sqlite3 のアップデート

freeBSD の ports へ sqlite3 のアップデートが来ていました。

いつものように portupgrade で処理しました。

sqlite3-3.6.23.1_3 < needs updating (port has 3.7.2)

2010年9月1日水曜日

debian lenny へ openssl などのアップデート

debian lenny へ openssl などのアップデートがやってきました。

openssl , libssl のアップデートがやってきていました。

これは通信関係で絶対大切なアップデートなので更新するようにしましょう。