2011年12月14日水曜日

TA-G81112MS の設定

先日から運用を開始した TA-G81112MS の設定の様子を備忘のために残しておきます。

ネット上を検索しても本機(TA-G81112MS、以下本機と表記)の設定事例も見当たらないのでこの情報を必要とする人は参考にしてください。

まず最初の設定はネットワークからです。背面の LAN 端子へノートパソコンを直結します。本機には DHCP サーバーが稼動しているため、自宅内の LAN に接続すると障害が発生する場合があります。 本機とノートパソコンの電源を入れるとノートパソコンのネットワークが本機の DHCP サーバーによって自動的に設定されます。192.168.15. のセクターで設定が行われます。

ノートパソコンのブラウザを立ち上げて、http://192.168.15.1:9999/ へアクセスします。すると本機の設定画面へアクセスできます。ユーザー名とパスワードの問い合わせがありますが、ともに admin です。 本機へアクセスが出来るとステータス(Status)の画面が自動的に表示されます。


設定はネットワークの部分から開始します。本機の LAN の端子で自宅内のネットワークに接続する場合には DHCP サーバーを停止する必要があります。私の場合、最初は本機の LAN 端子で家庭内の LAN に接続するつもりだったので DHCP サーバーを停止しました。その後、WAN 端子を家庭内 LAN へ接続しても設定できることが判明したため、本機の LAN 端子の DHCP サーバーは稼動させることとしました。

次に本機の WAN 端子側の設定を行いました。ここでは初期値に DHCP クライアントが稼動している状態で家庭内の LAN に備えてある DHCP サーバーからネットワークの設定を受信することが出来る状況となっていました。このまま DHCP クライアントが稼動している状況で問題はないのですが、家庭内 LAN 内のパソコンから本機の設定を行うのに都合のよいように固定 IP の設定を行っておきました。私の場合には 192.168.24.253 と固定設定にしておきました。

ネットワークの設定の最後は内部の時計を NTP サーバーと同期させる SNTP の設定を行いました。自宅内 LAN にある NTP サーバーへアクセスするように指定しておきました。

これらのネットワークの設定を記憶させるために左下にある「Apply」ボタンをクリックします。

そしてネットワークの設定内容を反映させるために電源の「切断/入り」を行いました。どうも [System - Restart] の項目では上手くネットワークの設定が読み込まれないようで、電源の「切り/入り」が必要のようです。私はここでハマりました!
 このネットワーク以外の項目でも設定した内容が反映されていないように感じたときには電源の「切り/入り」を行ってみました。 これはネットワークの設定を行った画面のハードコピーです。



これからは [Voip] の項目の設定です。 まず SIP の項目を設定しました。[Voip - SIP Settings] の画面で行います。[Line_1] は FXS の設定で、[Line_2] は FXO の設定となります。ここは asterisk の sip.conf と合わせて設定を行いました。また asterisk サーバーは 192.168.24.101 にあるため、ここへアクセスするように設定をしておきました。その他ポート番号などは変更しませんでした。初期値のままで問題は無いようです。

 

次に [Voip - Line Settings] の設定を行いました。まずは [Line 1 Settings (FXS)]ですが、いろいろと変更してみましたが初期値のままで問題は無いようです。

ここにある [Dial1] は、この FXS の SIP エンティティからテスト呼び出しを行うもののようです。

引き続き [Line 2 Settings (FXO)] の設定です。ここでは公衆回線から着信した呼び出しを asterisk へ転送するために [PSTN to Voip] のところを [Direct Forward] に設定して、呼び出し番号を [3888] へ設定しました。extensions.conf の中で 3888 の番号が着信すると外線着信する電話機を呼び出しするように設定しておきました。

以下は私の設定事例です。


[Voip- IAX Settings] の部分は IAX を使用するときに設定するもののようですが、今回は IAX を使用しないため設定は行いませんでした。

[Call Control] では使用する音声コーディックなどの設定を行いました。
[Default Codec] は初期値に [G.729A] となっていましたが [G.711 u-low] に変更しておきました。エコーキャンセルは disable(無効) から enable(有効) へ変更しました。
この Line 2 (FXO) には NTT 西日本の VoIP アダプタの AD-100SE へ接続しますが、AD-100SE のエコーキャンセルは無効としておきました。本機と AD-100SE の両方ともエコーキャンセル機能を有効にしておくとエコー障害が逆に大きくなるようです。本機に限らずエコーキャンセルについては有効/無効の設定を実際に行って効果がよい方で設定することをお推めします。

以下は私の設定の様子です。


[Voip - Dial Settings] はどうも Line 1 (FXS) と Line 2 (FXO) の間で直接通話するときに使用するものようです。私は本機の Line 1 (FXS) を使用しないつもりだったので設定は行いませんでした。


[Voip - CDR] は本機の通話状況のログとなります。何件まで保存されるのか不明です。
[System - Restart] ではログが保存されていますが、電源の「切り/入り」で消去されてしまいます。


最後に [Advanced] の項目はファイアウォールや仮想サーバーなどの設定になりますが、この機能も使用しないので設定は行いませんでした。

以上で設定は終了です。

050 の IP 電話側から自宅の NTT 回線側へ通話を試み、そして逆方向へも通話を試みて問題がないことを確認して設定を終了しました。本機を使用することによって NTT 回線の音質などへ影響が意外と無かったことが嬉しいところでした。

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