2014年10月14日火曜日

ThinkPad i 130 を入手しました。

ThinkPad i シリーズの 130 (1171-71J) をインターネット・オークションにて入手しました。

今回入手した ThinkPad i 130 です。

一部破損していることと動作確認の出来ていないマシンということで、安価にて落札することができました。

届いたマシンは、電源を入れる前に外装部分の掃除をしっかりとしておきました。ブロアーでキーボードの隙間のホコリを飛ばしていると F4 キーが飛んでいってしまいました。もともと破損しているとオークションの情報にもありましたが、確かに破損していました。単純に外れていただけではなく、内部に存在するはずのラバードームが見当たりませんでした。これではキーボードを取り付けても動作することがありません(涙)。

外れている F4 キーです。
ラバードームが欠落していて、復旧させることができません。
これは外れていた F4 キーを横から見たところです。

外観は傷なども少なく、掃除をすれば綺麗になりそうでした。ただ左奥の底面部分に大きなひび割れがありました。衝撃痕などが見当たらないため、何かの構造的な欠陥のためにヒビが入りやすいのでしょうか?今後、接着剤による補強などの手当を行うか検討したいと思っています。

左奥底面のひび割れ部分の様子です。
将来的にこの角の部分がこっぽりと外れてしまいそうです。

外観の掃除によって気持よく触ることができるようになったところで、マシンの動作確認をしてみました。

メモリは、オンボードに 64MB が搭載されており、さらに拡張スロットへ 32MB のメモリが装着されていました。この 32MB のメモリを取り外して 64MB のメモリを取り付けて memtest86+ によるメモリ試験を行いました。問題なく動作していることが確認できました。

そしてハードディスク(IBM-DJSA-210, 10GB)を各種試験(DriveFitnessTest, MHDD, HDAT)しました。電源投入時などにカラカラと音を立てるハードディスクでしたが、各種試験は正常終了しました。動作音に不安が残りますが、まだ使えるハードディスクのようです。

ハードディスクを固定しているネジは完全に外す必要はないようです。
ネジを緩めると内部のスプリングでネジが持ち上がり、ハードディスクから離れるようになっています。
ハードディスクを抜き取ったところです。

そしてハードディスクを完全消去した後、Puppy Linux をインストールしてみました。当初は Puppy Linux 5.7.1 JP をライブ CD から起動させましたが、ビデオ表示が X に切り替わったところで、真っ黒な画面になってしまいました。

そこで Puppy Linux 4.3.1 (2012) を使って起動させてみました。こちらは 800 x 600 の画面で起動した後、手動で 1024 x 768 の画面へ切り替えることができました。ここで設定が出来たのはカラービット長が 16 ビットのときでした。どうも ThinkPad s30 と同じような現象です。

カラービット長を 16 ビットに設定すると X が起動しました。

ThinkPad s30 のビデオチップは Silicon Motion 720 ですが、この ThinkPad i 130 も同じ Silicon Motion の 712 という型番違いのチップが使用されていました。どうもこの時代の Silicon Motion のチップは 16 ビット長までしか対応していないようです。

そこで ThinkPad s30 と同じように Puppy Linux 4.3.1 で起動したときの xorg.conf を利用して、Puppy Linux 5.7.1 の X を起動させてみようとしました。しかし残念ながら単純な移植では動作してくれないようです。ちょっと検討が必要です。

液晶画面なのですが、真っ黒な画面のときにハッキリとよく判るのですが、白いシミ?が左下に発生しているのです。今後大きくなってゆくものなのか気になるところです。

液晶パネルの左下の白いシミです。
明るい画面の時には目立ちません。

そこで一時的に Puppy Linux 4.3.1 をインストールした状態で USB ポートなどの動作確認を行いました。なお電源を切るときには、自動的に切れず、最後に手動で電源ボタンを押すようになります。カーネルオプションに古いパソコンでよく設定を行う acpi=force を GRUB4DOS の menu.lst の kernel の行に追加することで、自動的に終了させることが出来ました。

Puppy Linux 4.3.1 を終了させると、この表示で停止します。
手動で電源ボタンを押すと電源が切れます。

今後 Puppy Linux 5.7.1 において、ビデオ画面の X を上手く表示させる方法を探してみたいと思っています。

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