ファームウェアを更新した WHR-G54S です。 |
ただ今回は各ファームウェアの実力も調べておきたいと思ったため、バッファロー・オリジナルのファームウェア(1.43)から DD-WRT ファームウェア build 14896 を経て、Shibby 版 Tomato ファームウェア 1.28.5x-117 をインストールして、最終的にShibby 版 Tomato ファームウェア 1.28.5x-121 へアップグレードしました。この過程でそれそれデータ通信速度を計測しました。
まずオリジナル・ファームウェアから DD-WRT をインストールする方法ですが、TFTP による流し込みの方法で行いました。方法はこのブログに何度も紹介していますので検索してみてください。
参考URL
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html
写真は TFTP による流し込みを行なっている途中の WHR-G54S の様子です。WHR-G54S の電源 切り/入り の時に TFTP 流し込み用のマシンのイーサネットが切断されてしまわないようにイーサネット・スイッチを配置して、WHR-G54S の LAN 端子へ接続することがミソです。参考にしてください。
ファームウェアを流し込むときの配置です。 |
さてデータ通信速度の計測結果です。100MB ほどの単一ファイルを FTP 転送でダウンロードすることによって通信速度を計測しています。それぞれ5回計測して平均値を求めています。また今回は WHR-G54S の WAN 側へ我が家の LAN を接続して、無線 LAN 経由で計測用のマシンへデータを転送しています。そして無線 LAN の接続では、バッファローのオリジナルファームウェアだけ WPA-AES で、DD-WRT と Tomato by Shibby はともに WPA2-AES を使用しています。そしてフレームバーストについては、バッファロー・オリジナル・ファームウェアでは、フレームバースト EX を指定しています。その他は単純なフレームバーストのみの設定にしてあります。そのファームウェアにおいても、データ計測用のマシンに取り付けてあった無線LANアダプタは Linksys WPC54GS を使用しています。
データ転送速度計測結果(WAN-無線LAN)
- オリジナル 1.43 : 2,544KB/s (20,352Kbps)
- DD-WRT build 14896 : 1,777KB/s (14,216Kbps)
- Tomato-ND-1.28.5x-117-VPN : 2,211KB/s (17,688Kbps)
- Tomato-ND-1.28.5x-121-VPN : 2,375KB/s (19,000Kbps)
オリジナル・ファームウェアの計測結果がよくなっています。無線 LAN の環境において同じ条件での計測となっていないこともありますが、やはり高機能化に伴う転送速度の性能低下はやむを得ないところなのでしょう。
さらに2010年にビルドされた DD-WRT ファームウェアの性能の低さが意外と目立ちます。今年ビルドされた Shibby 版の Tomato ファームウェアの性能の良さが目立ちます。さらに最新版の Shibby 版の Tomato ファームウェアは若干転送速度を上げており、より磨きがかかったものと思われます。
ちなみに今回は WAN 側へ家庭内 LAN を接続しているため、ファームウェア内部で NAT 変換などを行いながらデータ転送を行なっています。無線 LAN ではなく有線 LAN でどの程度の性能が出るのかも測ってみました。およそ 4,500KB/s と無線LANの二倍の数値となっていました。 無線 LAN で転送することで速度低下がこれほど発生することもよく判りました。
データ転送速度計測結果(WAN-有線LAN)しばらく Shibby 版の Tomato ファームウェアで様子をみてみたいと思っています。
- Tomato-ND-1.28.5x-121-VPN : 4,465KB/s (35,720Kbps)
参考 URL
Tomato by Shibby http://tomato.groov.pl/
Tomato-ND-1.28.5x-117-VPN.trx
Tomato-ND-1.28.5x-121-VPN.trx
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