ThinkPad が増殖中です。もう止まりません。安いものを次々と落札している感じです。
この ThinkPad A22e もインターネット・オークションで入手しました。熱暴走のためか突然電源が切れるという自己申告のあったものです。
届いた ThinkPad A22e は天板に無数の傷があった以外はキーボードなど比較的綺麗な状況でした。パソコンの掃除に命を燃やす私としては物足りない感じです。とりあえず電源を投入して BIOS 画面が表示されることを確認しました。そして何かシステムボードに異常があるようでビープ音(長い1回+短い2回)がしていました。ここまでを確認して簡単な掃除をすることとしました。
比較的綺麗とは言ってもキーボードの隙間やプロセッサの排熱口部分には多くのホコリが詰まっていました。そこでエアーダスターを使って、これらのホコリを吹き飛ばし、雑巾で綺麗に表面を拭きあげました。
こうして外観が綺麗になったところで再度電源を投入したところ、起動を開始してくれませんでした。何かのトラブルが発生したようです。
とりあえず簡単に取り外せるキーボードを取り外して、さらにプロセッサの冷却ブロックを取り外してみました。そして内部に残っていたホコリを吹き飛ばして、各種接点類をアルコールで洗浄してみました。
この処置が功を奏したのかエラーを知らせるビープ音は残っていますが、起動はするようになりました。
どうも CMOS 用のバックアップ電池が消耗しているようであったので、ThinkPad 570 のときと同様に、新しい CR2032 へ取り替えを行いました。
そしてエラーを知らせるビープ音の原因を探してみました。長いビープ一回と短いビープ二回は、システムボード、液晶パネル、DIMM メモリの異常を知らせるものと ThinkPad のマニュアルに記載があります。簡単に交換が出来るメモリを入れ替えてみましたがエラーのビープ音は続きます。
何となく目に止まった有線LANとモデムのコンボカードを取り外してみたところ、エラーのビープ音が鳴らなくなりました。再度付け外しを行ってみましたが、再現するため、このコンボカードに異常があるようです。今日はこのコンボカードを取り外したところで、これ以上の原因追求は止めておきました。
エラーを知らせるビープ音も止まったところでメモリを memtest86+ を使って試験をしました。メモリの容量は 128MB ×2枚の 256MB です。メモリには異常は発見されませんでした。またメモリテストのためにプロセッサの発熱も多くなっていましたが、熱暴走などによって電源が勝手に切れる現象も発生しませんでした。どうも内部の掃除でプロセッサの冷却ブロックのファンなどを綺麗にしたことが良かったようです。
次に搭載されていた 10GB のハードディスクの試験も行いました。HGST DriveFitnessTest などで調べてみましたが、特に問題となるものは発見できませんでした。
無線LANの PC カードを取り付けて、Puppy Linux 5.2.8 を CD ブートした後、ハードディスクへインストールしました。問題なくインストールが完了してすぐに使えるようになりました。個人ファイルのデータを他の Puppy Linux 5.2.8 を使っているパソコンから移植したこともあって、細かな設定もほとんどする必要はありませんでした。これが Puppy Linux の便利な点です。
早速使い始めてみましたが、キーボードの感触が良くないことにすぐに気づきました。これは多くの ThinkPad ファンたちも意見しているところです。私の手元に届いたものは左半面の部分が浮き上がったようになっているのか?キーを打鍵するごとにたわんでしまって、ふにゃふにゃしてミスタッチさえ起こしてしまいます。この左半面を補強する方法はないものでしょうか?入手してほとんど手を掛ける部分がなかった ThinkPad A22e ですが、よい課題を発見したように感じました。
最後にこの ThinkPad A22e の液晶パネルはどうも他の機種から移植されたもののようです。天板の左右の開閉キーの中央部あたりにある、パームレストとかみ合う部分の出っ張りが削られていました。その理由はこの出っ張りの位置がパームレストの受け口とずれた場所にあったからです。本体底面の隠しネジのシールも剥されていることから、以前のオーナーさんが改造?修理?を行ったもののようです。
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