先日の ThinkPad X40 に引き続きインターネット・オークションにて ThinkPad T30 を購入しました。実はこの ThinkPad T30 の他に ThinkPad X31 も一緒に落札していますが、こちらは後日報告したいと思っています。
さてインターネット・オークションで落札した ThinkPad T30 ですが、オークションの説明の説明には BIOS 起動、HDD無し、などと簡単な説明だけが行われていました。到着した ThinkPad T30 を見ると落下破損をした形跡のあるものでした。大量の出品を行う業者さんから落札したこともあり、十分な検品が行われていなかったようです。もうこのままインターネット・オークションに破損品としてすぐに出品しようかと思いましたが、縁があって我が家にやってきたものですので、精一杯修理をして使ってみようと思いました。
手持ちの 2.5 inch ハードディスクを取り付け、動作確認を行ってみました。確かに BIOS は起動して設定もできます。そしてハードディスクから Puppy Linux も起動しました。これは外観だけの修理で内部は問題ないように感じました。
しかしメモリが 256MB しか搭載されていなかったので、底面にあるメモリ・スロットへ追加のメモリ(256MB)を装着したところ、問題発生となりました。ThinkPad T30 の電源を投入すると「ピッ!ピッ!ピッ!」とあのメモリが装着されていないという警告音が発せられて起動することが出来なくなってしまいました。
メモリを差し替えながら調査をしてみたところ、本体手前側のメモリ・スロットにメモリを装着すると、もう一つのメモリ・スロット側のメモリも道連れにしてメモリの認識不良になるようです。
インターネット上の情報では、この ThinkPad T30 のメモリスロットにハンダ付け不良が原因でメモリが認識されないという故障が多数報告されています。パソコンの修理業者のホームページにも ThinkPad T30 のメモリ・スロットの修理事例が大量に報告されています。どうも私が落札した ThinkPad T30 も同様の故障をしているようでした。それも現在使用できるメモリ・スロット側もかなり危ない状態であることが予想されました。
そこでこのメモリ・スロットの端子を再度ハンダ付けし直すこととしました。大変小さな端子のため長年ハンダ付けを行っている私でも尻込みをしてしまうほどのものです。しかし、このまま放置しておくわけにも行かず、心を決めてハンダ付け作業に取りかかりました。
手持ちの 30W のハンダごてを使ってメモリ・スロットの端子へ微小のハンダを少しずつ流し込んで行きました。もう歳を取ってしまった老眼にはとても厳しいものでした。ハンダ付けが終わったところでルーペでハンダ付け箇所を確認してみました。懐中電灯の明かりを様々な方向から照らしながら接点のハンダの様子を確認すると何か所もハンダ・ブリッジが発生していました。このハンダ・ブリッジをハンダの吸い取り線を使いながらブリッジの解消を図りました。
もうこの辺で大丈夫だろうと思ったときに、メモリを装着して電源を投入してみました。見事に惨敗でした。 CPU のファンが回るだけで起動してくれないのです。再度ルーペと懐中電灯を駆使しながらハンダ・ブリッジを探しました。意外と奥まったところでブリッジとなっているものを何箇所か発見して、そのブリッジを解消することを繰り替えしてようやく起動させることに成功しました。もう精魂尽き果てた感じです。
BIOS 画面の前で時刻の設定エラーなどが表示されていました。どうも何度もメモリ不良のまま起動させたことで BIOS 情報が消去されてしまったようです。しかし BIOS 情報は設定し直すと次回からはエラーは発生しませんでした。
そして memtest86+ を使ってメモリの検査というか、メモリ・スロットのハンダ付けの検査を行ってみました。しばらく動作させてみましたがエラーが発生することもなかったため、今回のメモリ・スロットの端子のハンダ付けは成功した模様です。
メモリ・スロットの修理が終了してホッとしました。もう少し情報を調べてインターネット・オークションで中古品を落札すればこんな苦労はしなくて済んだのではないかと今更ながら反省しております。
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