今日は、WLA2-G54Cで気を良くしたことから、同社の外観が酷似しているイーサネット・コンバータ WLI2-TX1-G54 へ OpenWrt Backfire 10.03.1 をインストールしてみました。しかし結果を先に述べますと、インストールに失敗しました。
OpenWrt のインストールに失敗した WLI-TX1-G54 です。 |
インストールの前提条件
WLA2-G54C へ OpenWrt をインストールする直前には DD-WRT v23 SP2 をインストールしていました。今回の WLI-TX1-G54 は、メーカ純正のファームウェアに直接インストールを試みることとしました。openwrt-brcm47xx-squashfs.trx
https://downloads.openwrt.org/backfire/10.03.1/brcm47xx/openwrt-brcm47xx-squashfs.trx
OpenWrt Backfire 10.03.1 のインストール
具体的なインストール方法は、いわゆる TFTP 流し込み方法で行いました。メーカ純正のファームウェアを初期化しました。これにより WLI-TX1-G54 の IP アドレスは 1.1.1.1 となりました。
そしてファームウェアを流し込むパソコンを 1.1.1.2 に設定しました。
パソコンと WLI-TX1-G54 の間をイーサネット・スイッチ(ハブ)経由で接続しました。
パソコン(Debian Jessie)の端末ソフトウェアから次の通りのコマンドで OpenWrt のファームウェアを TFTP で流し込みました。
# tftp 1.1.1.1
tftp > binary
tftp > trace
tftp > rexmt 1
tftp > timeout 60
tftp > put openwrt-brcm47xx-squashfs.trx このコマンドを文字入力した時点で Enter キーを押さず一時的に作業を停止します。
WLI2-TX1-G54 の電源を一旦切断します。(重要)
上記の put openwrt-brcm47xx-squashfs.trx コマンドを Enter キーを押して実行させます。
すると端末ソフトウェア上では転送の応答がないことが1秒ごとに表示されます。
ここですぐに WLI2-TX1-G54 の電源を投入します。すると数秒後に TFTP 転送が開始されます。この時間わずか10数秒たらずです。
端末ソフトウェア上では TFTP 転送が終了していますので quit コマンドで TFTP のモードから抜けます。
OpenWrt の動作確認
ファームウェアの書き込みが終了すると、 DIAG の LED ランプが赤く点灯した後、オレンジ色へ変化するなど、何らかの動作をしているようでした。しかし LAN ポートへアクセスを試みましたが、全然反応してくれませんでした。LAN ポートが 192.168.1.1 に設定されていると予想しましたが、異なる IP アドレスに設定されてしまっていることも考えて、操作するパソコン上で arp コマンドで IP アドレスの設定を行ってみましたが、結果は同じでした。
-- arp コマンドの設定例 --
# arp -s 192.168.1.1 00:11:22:33:44:55
DD-WRT v23 SP2 をインストール
上記のように OpenWrt のインストールに失敗したことから、DD-WRT のインストールを試みました。インストール方法は TFTP 流し込み方法で行いました。ただし IP アドレスは、arp コマンドで 192.168.1.1 と設定している関係から 192.168.1.1 として tftp コマンドを操作しました。運良くフラッシュメモリの CFE 部分は生きていたようで、TFTP によるファームウェアの流し込みは成功しました。
DD-WRT v23 SP2 のインストールに成功した WLI2-TX1-G54 です。 |
DD-WRT の動作確認
OpenWrt と同様に LAN ポートの反応はありませんでした。しかし DD-WRT の特徴なのですが、無線 LAN 部分がセキュリティ無しの状態で起動していました。そこで無線 LAN から WLI-TX1-G54 の DD-WRT の設定画面へアクセスを試みたところ、無事成功しました。
この DD-WRT の設定画面から LAN ポートの状態を確認すると WAN (DHCP) として設定されていることが判明しました。家庭内 LAN のケーブルを WLI-TX1-G54 の LAN ポートへ接続してみると、無線 LAN アクセスポイントして動作するようになりました。
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