今回入手したプラネックス CQW-54AGX です。 |
概要
外観はラックマウント型の金属筐体となっていました。写真にはありませんが、ラックマウント用の L 字型金具も付属していました。ラックマウントに装着することを前提にしているためか、アンテナは前面パネルに取り付けられていました。一般的な無線 LAN ルータを見慣れていると、ちょっと異様な光景です(笑)。ラックマウント時に他の機器と干渉しないようにアンテナは前面パネルから距離をとったところに設置するようになっていました。 |
無線 LAN 機能は、2.4GHz 帯と 5GHz 帯の両方に対応した IEEE 802.11 a/b/g となっています。そして二つの電波を同時に発射できる仕様です。
動作確認
いきなり躓きました(涙)。 LAN ポートへパソコンを繋いで DHCP 機能で接続しようとしたところ、DHCP サーバ機能が働いておらず、IP アドレスを配給してもらえませんでした。念の為、前面にあるリセット・ボタンを押してみましたが改善されませんでした。そこで前面にあるシリアル・ポートへケーブルを接続してシリアルコンソールへ接続を試みてみました。なおシリアルケーブルは一般的なクロスケーブルでは接続できませんでした。製品に付属していたケーブルで接続することができました。ストレートケーブルなのかもしれません。接続速度は 115200bps でした。
このシリアルコンソールで様子を観察すると起動開始直後にフリーズしている模様でした。起動直後にエラー表示を出して、ブートログが全く出力されなくなりました。そのため本来の動作を全く行っていませんでした。
起動時に "esc" キーでブートローダのコンソールへアクセスすることが出来ました。 RGLoader 2.6.14 (OpenRG) が使用されていました。しかしこの RGLoader (OpenRG) のコンソールへアクセス出来たのは一度きりで、その後は何故かアクセス出来なくなってしまいました。
起動不良の原因は不明ですが、カーネルが起動する途中で停止していることからフラッシュメモリに保存してあるデータ類が破損している可能性がありました。このフラッシュメモリのデータを復旧させれば動作しそうでした。
分解
動作不良ということもあって、早速分解してみました。筐体の蓋を開けてみると、大きな筐体の割りには内部のボードは小さいものでした。
CQW-54AGX の内部の様子です。 見ての通りガラガラです。 |
電源ユニットも見えるように角度を変えて撮影したものです。 |
そして主要部品は次のとおりでした。
プロセッサ:Intel FWIXP425BD
システムメモリ: Winbond W982516CH-75 (32MB) x2個
フラッシュメモリ: Intel TE28F128J3C-150 (16MB)
CQW-54AGX のボード表面です。 12 ボルトの電源を受電した後、電源ユニットで 3.3 ボルトなどを作って給電していました。 |
そして無線 LAN 部分は Mini-PCI カードが二枚搭載されていました。二枚とも同じ WMIA-123AG89J20 という型番のもので、どちらも 2.4GHz と 5GHz の両対応の製品でした。おそらく製造数が一般家庭用のものよりもかなり少ないと思われるため、それぞれの帯域専用カードを用意するより、共通にして必要な機能だけを使用した方がコスト面で有利だったものと思われました。
無線 LAN カードの WMIA-123AG89J20 です。 AR5213A チップが搭載されたものです。 |
今後ファームウェア(純正 または OpenWrt)をインストールする方法はないものか検討してみたいと思います。
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