昨日はヤマハ RTA55i をルータモードの状態で自宅の Asterisk サーバへ接続して通話ができる状態にしていました。WAN 側に Asterisk サーバが存在していたわけです。
今回は RTA55i の LAN 側を自宅 LAN に接続して RTA55i の LAN 側に Asterisk サーバが存在する形にしてみました。
この RTA55i の LAN 側に Asterisk サーバが存在することの利点は、WAN-LAN 間のパケットフィルタなどを通過しないで、自宅 LAN 内をパケットが行き来することができることです。パケットフィルタや NAT などの設定で悩む必要もありません。
そして RTA55i の設定をするのも LAN 側からなので、自宅 LAN 内のどのパソコンからでも設定ができることです。
これで RTA55i はイーサーネット・スイッチが付いた IP 電話アダプタ(ATA)となってしまいました。
設定方法は簡単でした。
まず [接続設定] で WAN に接続してある設定を削除してしまいます。ここで WAN 端子に接続してあるイーサネット・ケーブルを外します。
そして [接続設定]>[LAN/WAN設定] で LAN 側の設定を行います。
「LANポート(LAN1)のIPアドレス設定」で自宅 LAN 内サブネット領域の IP アドレスを設定します。我が家の場合サブネットは 192.168.24 ですので、とりあえず 192.168.24.5 を設定しました。もちろん DHCP を使って自動設定させる方法もありますが、DHCP による設定後に RTA55i が、どの IP アドレスを取得したのか不明となるため、探しだすのに手間がかかります。事前に解っている IP アドレスを手動で設定しておいた方がよいでしょう。
「DHCPサーバ機能」のところで、「DHCPサーバ機能を使用する」のチェックマークを外して DHCP 機能を無効にします。
この後 RTA55i の LAN 端子へ自宅 LAN へ接続するイーサネット・ケーブルを接続します。そして RTA55i の設定を行なっていたパソコンの LAN 接続を一旦切ったあと、再度 DHCP 機能で再取得します。するとサブネットが 192.168.0 から 192.168.24 の中いずれかの IP アドレスに変更されていれば、ブラウザで RTA55i の IP アドレスを指定して設定画面を表示させます。RTA55i の設定画面が表示されれば設定は成功です。
これだけで、後は Asterisk へ接続するための [インターネット電話設定] は、以前のルータモードと同じ設定のままで使用することができました。
この電話アダプタ化によって、RTA55i の LAN 側のイーサネット・スイッチに接続したパソコンが大量のデータのやり取りをしても IP 電話の音声が遅延したり、ブツブツと途切れたりする症状も発生しなくなりました。RTA55i 内部のプロセッサが IP 電話のプロトコルに専念できるためだと思われます。
ちなみにルータモードのときには FTP 転送が 1MB/s (8Mbps) 程度でしたが、電話アダプタ化した状態だと 8MB/s (64Mbps) 程度と改善されていました。単純にイーサネット・スイッチを素通りするだけなので、改善されて当たり前なのでしょう。
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