とうとうアナログ・テレビ放送が終了してしまいました。
日頃忙しいこともあってか?あっけなく終了した感じでした。
私がまだ20代の若いころ(まだ昭和でした)に勤めていた会社でテレビの設計の仕事をしていました。設計したテレビはもう古いものですので、きっとほとんどが廃棄されてしまったものと思っています。しかしまだ使いつづけていただいている人がいらっしゃったとしても今日でその使命が終わったのではないかと思っています。
テレビ技術については昭和の末期に仕事をしていたころからすでに出来上がったものとなっていて、数多くの部品をどんどんIC化して小型化やコストダウンを図っている状況でした。
このプリント印刷基盤は当時私が係わっていたテレビの基盤です。写真を見てのとおり半田がまだ乗っていない生基盤というもので関係者以外絶対に手にすることが出来ないものです。
そしてこれはテレビの接続図です。とても大きなもので、折り込んで使っていたものです。ジアゾ原紙で特有の匂いが20数年経過した今でもしていました。今回広げてみて長持ちするものだと驚いいます。
毎日毎日、開発中のテレビのプリント印刷基盤の裏側を眺めては、問題点の対策をするために小さな部品を裏側に仮止めしては対策の具合を評価していたものでした。結構忙しい日々でしたが今では楽しい想い出ばかりとなっています。
2011年7月24日日曜日
2011年7月23日土曜日
PT2 をハードディスク・レコーダーへ (2)
前回に引き続いて PT2 を使ってハードディスク・レコーダー化のレポートです。
前回まででに PT2 のインストールが完了して手動で番組録画出来るようになっています。今回は EPGrec をインストールして、番組表の取得や録画予約が出来るようにします。これで本格的にハードディスク・レコーダーへ変身します。
参考にしたのはもちろん EPGrec の公式ホームページです。
公式ホームページでは EPGrec を稼働させるために必要な apache php mysql などのインストール方法が詳しく述べられていません。ここでは私がインストールした時のメモも紹介します。
apache2 php5 mysql のインストール
まず必要なシステムを aptitude でインストールします。
mysql をインストールしているときに root のパスワードの設定があります。ここで自分で決定したパスワードを入力して設定します。この root のアカウントとパスワードは EPGrec の設定で使用しますので忘れないようにしてください。
一連のインストールが終了したところで mysql のデータベースを作っておきます。まず root ユーザーで mysql へログインします。mysql> と表示されればログイン成功です。
次にデータベースを作ります。私は epgrec の名前でデータベースを作りました。内部の構造までは作る必要はなく、EPGrec のインストーラーで設定してくれます。データベースを作ったら exit; で mysql からログアウトします。
epgdumpr2 のインストール
次に公式ホームページから epgrec で使用する epgdumpr2 のソースコードを取得してきます。ここでutf8コードに対応したパッチも用意されているので一緒にダウンロードしておきます。
このソースコードとパッチを解凍展開します。作業は PT2 の作業ディレクトリ内で行いました。パッチの epgdumpr2-utf8.tar.gz はソースコードを解凍展開して出来た epgdumpr2 の中へ上書きをしてしまうようです。
ビルドが終了したところでスーパーユーザーとなってインストールを試みてみました。しかし make ファイルにインストールに関する情報がなかったようで上記のとおりインストールはできませんでした。そこで公式ホームページに記述されているとおりにコピーによりインストールしました。
at の設定
次に公式ホームページでは at の設定がありますが、Debian Squeeze では標準でインストールされているため新しくインストールをする必要はありません。
apache2 の設定
EPGrec は apache2 が提供するウェブサーバーの上で動作します。動作確認のためにブラウザのURLの部分に http://192.168.*.*/ とハードディスク・レコーダーとなるマシンの IP アドレスを入力して動作を確認してみます。IT works! と表示されていれば apache2 が正常に動作しています。
次にそこで EPGrec が使用するユーザーアカウントの www-data についていくつか設定を行っておきます。
まずは /etc/at.deny に設定されている www-data を削除して at で自動実行ができるようにします。どうも録画開始時刻の設定などで使用するものと思われます。vi エディタでファイルを開いた後、最終行にある www-data を削除します。
次に /etc/passwd の確認をしておきます。Debian Squeeze では apache2 をインストールした後の passwd の www-data の初期値は次のようになっていて変更の必要はありません。/sbin/nologin となっていないことを確認するだけです。
EPGrec のインストールと設定
まずはソースコードを公式ホームページからダウンロードしてきます。私は2010年3月22日版(epgrec-20100322.tar.gz)をダウンロードしてきました。作業をするデスクトップパソコンでsourceforgeからダウンロードした後、ハードディスク・レコーダーとなるマシンへ転送しました。
Debian Squeeze で apache2 のデフォルト・ディレクトリは EPGrec の説明文と同じ /var/www/ と同じとなっています。公式ホームページの説明文どおりに作業を進めてゆきます。
■EPGrec のソフトウェアを apache2 のデフォルト・ディレクトリとなる /var/www/ へ展開します。
念のためにパーミッションのチェックをします。パーミッションの内容は公式ホームページを参照してください。私の場合には問題なく展開されていました。
# ls -l /var/www/epgrec/
■EPGrec の動作を制御する config.php を設定します。
config.php は config.php.sample として存在していますのでコピーして作り出します。
そして内容を住んでいる地域に合わせて編集します。
私が住む地域では次のように設定しました。
■録画スクリプト(do-record.sh)の設定
次の4つのサンプルが存在しています。
もちろん PT2 で使用できるdo-record.sh.pt1を使用します。
録画スクリプトの内容を一応確認してみます。最終行の部分が PT2 をインストールして録画テストをした時と同じ構文になっていることを確認しておきます。
これでインストールは終了となります。あとはブラウザから EPGrec へアクセスして設定作業を行います。
ブラウザで http://192.168.*.*/epgrec/index.php へアクセスをします。公式ホームページでは index.php の記述がありませんが、私が作業をした環境では自動的に index.php をウェブサーバーが送信してくれませんでした。そこで index.php の部分まで指定して初期インストーラーを起動させました。
まず最初に環境のチェックが行われます。問題がなければそのまま次のステップへ進みます。
次にステップでは mysql のデータベースの設定が行われます。基本的に初期値のままでも大丈夫なのですが、ハードディスク・レコーダーとして使用するには外部のパソコンからブラウザでアクセスが出来ないと問題となります。「インストールURL」の部分のところは localhost ではなく、IP アドレスか内部の LAN で使用しているホスト名を設定するようにしましょう。
デジタルチューナーの設定では PT2 に合わせて地デジチューナーの台数は2台にしておきます。その他は使用される環境に合わせて変更します。この部分は後からでも変更することができます。
EPG初回受信を行います。このページに書かれているとおりに定期的に EPG 受信をするスクリプトをコピーによって設定しておきます。
しばらくすると次のページに切り替わります。これでEPG初回受信が終了しています。
再び EPGrec のトップページへブラウザでアクセスをして動作確認をします。番組表が表示されて、番組の部分をクリックすると番組予約のポップアップが表示されるはずです。後は実際に各部を操作してみて操作方法を体得するだけのようです。直感的な操作方法なので特に問題はないと思います。
なお一連の設定が終了した後、どうも上手く動作していない場合には次のページへブラウザでアクセスすると設定をし直すことができます。
http://192.168.*.*/epgrec/install/step1.php
前回まででに PT2 のインストールが完了して手動で番組録画出来るようになっています。今回は EPGrec をインストールして、番組表の取得や録画予約が出来るようにします。これで本格的にハードディスク・レコーダーへ変身します。
参考にしたのはもちろん EPGrec の公式ホームページです。
録画予約システムepgrec
http://www.mda.or.jp/epgrec/
公式ホームページでは EPGrec を稼働させるために必要な apache php mysql などのインストール方法が詳しく述べられていません。ここでは私がインストールした時のメモも紹介します。
apache2 php5 mysql のインストール
まず必要なシステムを aptitude でインストールします。
# aptitude install apache2 php5 php5-cli php5-mysql mysql-server ffmpeg
mysql をインストールしているときに root のパスワードの設定があります。ここで自分で決定したパスワードを入力して設定します。この root のアカウントとパスワードは EPGrec の設定で使用しますので忘れないようにしてください。
一連のインストールが終了したところで mysql のデータベースを作っておきます。まず root ユーザーで mysql へログインします。mysql> と表示されればログイン成功です。
$ mysql -u root -p
password *****
mysql>
次にデータベースを作ります。私は epgrec の名前でデータベースを作りました。内部の構造までは作る必要はなく、EPGrec のインストーラーで設定してくれます。データベースを作ったら exit; で mysql からログアウトします。
mysql> create database epgrec;
mysql> exit;
epgdumpr2 のインストール
次に公式ホームページから epgrec で使用する epgdumpr2 のソースコードを取得してきます。ここでutf8コードに対応したパッチも用意されているので一緒にダウンロードしておきます。
- epgdumpr2.tar.gz ソースコード
- epgdumpr2-utf8.tar.gz パッチ
このソースコードとパッチを解凍展開します。作業は PT2 の作業ディレクトリ内で行いました。パッチの epgdumpr2-utf8.tar.gz はソースコードを解凍展開して出来た epgdumpr2 の中へ上書きをしてしまうようです。
$ cd ~/PT2ソースコードの展開が終わったら epgdumpr2 をビルドします。
$ tar zxvf epgdumpr2.tar.gz
$ tar zxvf epgdumpr2-utf8.tar.gz
$ cd epgdumpr2
$ make
$ su
# make install
make: *** ターゲット `install' を make するルールがありません. 中止.
ビルドが終了したところでスーパーユーザーとなってインストールを試みてみました。しかし make ファイルにインストールに関する情報がなかったようで上記のとおりインストールはできませんでした。そこで公式ホームページに記述されているとおりにコピーによりインストールしました。
# cp epgdump /usr/local/bin
at の設定
次に公式ホームページでは at の設定がありますが、Debian Squeeze では標準でインストールされているため新しくインストールをする必要はありません。
apache2 の設定
EPGrec は apache2 が提供するウェブサーバーの上で動作します。動作確認のためにブラウザのURLの部分に http://192.168.*.*/ とハードディスク・レコーダーとなるマシンの IP アドレスを入力して動作を確認してみます。IT works! と表示されていれば apache2 が正常に動作しています。
次にそこで EPGrec が使用するユーザーアカウントの www-data についていくつか設定を行っておきます。
まずは /etc/at.deny に設定されている www-data を削除して at で自動実行ができるようにします。どうも録画開始時刻の設定などで使用するものと思われます。vi エディタでファイルを開いた後、最終行にある www-data を削除します。
# vi /etc/at.deny
alias
backup
bin
daemon
ftp
games
gnats
guest
irc
lp
man
nobody
operator
proxy
qmaild
qmaill
qmailp
qmailq
qmailr
qmails
sync
sys
www-data --- この行を消去します。
次に /etc/passwd の確認をしておきます。Debian Squeeze では apache2 をインストールした後の passwd の www-data の初期値は次のようになっていて変更の必要はありません。/sbin/nologin となっていないことを確認するだけです。
# cat /etc/passwd | grep www-data
www-data:x:33:33:www-data:/var/www:/bin/sh
EPGrec のインストールと設定
まずはソースコードを公式ホームページからダウンロードしてきます。私は2010年3月22日版(epgrec-20100322.tar.gz)をダウンロードしてきました。作業をするデスクトップパソコンでsourceforgeからダウンロードした後、ハードディスク・レコーダーとなるマシンへ転送しました。
Debian Squeeze で apache2 のデフォルト・ディレクトリは EPGrec の説明文と同じ /var/www/ と同じとなっています。公式ホームページの説明文どおりに作業を進めてゆきます。
■EPGrec のソフトウェアを apache2 のデフォルト・ディレクトリとなる /var/www/ へ展開します。
$ su
# tar xvzpf epgrec-20100322.tar.gz -C /var/www/
念のためにパーミッションのチェックをします。パーミッションの内容は公式ホームページを参照してください。私の場合には問題なく展開されていました。
# ls -l /var/www/epgrec/
■EPGrec の動作を制御する config.php を設定します。
config.php は config.php.sample として存在していますのでコピーして作り出します。
# cp /var/www/epgrec/config.php.sample /var/www/epgrec/config.php
そして内容を住んでいる地域に合わせて編集します。
# vi /var/www/epgrec/config.php
私が住む地域では次のように設定しました。
// 識別子 => チャンネル番号
$GR_CHANNEL_MAP = array(
"GR14" => "14", // NHK
"GR15" => "15", // 教育
"GR18" => "18", // RCC
"GR19" => "19", // HTV
"GR22" => "22", // UHT
"GR23" => "23", // TSS
);
■録画スクリプト(do-record.sh)の設定
次の4つのサンプルが存在しています。
- /var/www/epgrec/do-record.sh.friio
- /var/www/epgrec/do-record.sh.sample
- /var/www/epgrec/do-record.sh.pt1
- /var/www/epgrec/do-record.sh.test
もちろん PT2 で使用できるdo-record.sh.pt1を使用します。
# cp --archive /var/www/epgrec/do-record.sh.pt1 /var/www/epgrec/do-record.sh
録画スクリプトの内容を一応確認してみます。最終行の部分が PT2 をインストールして録画テストをした時と同じ構文になっていることを確認しておきます。
# cat /var/www/epgrec/do-record.sh
#!/bin/sh
echo "CHANNEL : $CHANNEL"
echo "DURATION: $DURATION"
echo "OUTPUT : $OUTPUT"
echo "TUNER : $TUNER"
echo "TYPE : $TYPE"
echo "MODE : $MODE"
RECORDER=/usr/local/bin/recpt1
$RECORDER --b25 --strip $CHANNEL $DURATION ${OUTPUT} >/dev/null
これでインストールは終了となります。あとはブラウザから EPGrec へアクセスして設定作業を行います。
ブラウザで http://192.168.*.*/epgrec/index.php へアクセスをします。公式ホームページでは index.php の記述がありませんが、私が作業をした環境では自動的に index.php をウェブサーバーが送信してくれませんでした。そこで index.php の部分まで指定して初期インストーラーを起動させました。
まず最初に環境のチェックが行われます。問題がなければそのまま次のステップへ進みます。
次にステップでは mysql のデータベースの設定が行われます。基本的に初期値のままでも大丈夫なのですが、ハードディスク・レコーダーとして使用するには外部のパソコンからブラウザでアクセスが出来ないと問題となります。「インストールURL」の部分のところは localhost ではなく、IP アドレスか内部の LAN で使用しているホスト名を設定するようにしましょう。
デジタルチューナーの設定では PT2 に合わせて地デジチューナーの台数は2台にしておきます。その他は使用される環境に合わせて変更します。この部分は後からでも変更することができます。
EPG初回受信を行います。このページに書かれているとおりに定期的に EPG 受信をするスクリプトをコピーによって設定しておきます。
# cp /var/www/epgrec/cron.d/getepg /etc/cron.d/
しばらくすると次のページに切り替わります。これでEPG初回受信が終了しています。
再び EPGrec のトップページへブラウザでアクセスをして動作確認をします。番組表が表示されて、番組の部分をクリックすると番組予約のポップアップが表示されるはずです。後は実際に各部を操作してみて操作方法を体得するだけのようです。直感的な操作方法なので特に問題はないと思います。
なお一連の設定が終了した後、どうも上手く動作していない場合には次のページへブラウザでアクセスすると設定をし直すことができます。
http://192.168.*.*/epgrec/install/step1.php
2011年7月22日金曜日
PT2 をハードディスク・レコーダーへ (1)
先日 Debian Lenny がインストールされているデスクトップマシンで PT2 の動作確認をした後、早速ハードディスク・レコーダー化をするためにいろいろとやってみました。
取り合えずマシンを用意しました。新しくマシンを新調したわけではなく2003年7月に組み立てた自作パソコンを再活用することとしました。昨年まで Windows マシンとしてずっと活躍し続けてくれたものですが引退したあとはホコリを被ったままとなっていました。この老兵を再び起用して最後のご奉公をさせてあげようと思っています。
マシンの概要は次のとおりです。Intel のプロセッサとマザーボードという最強?の組み合わせです(笑)。
PT2 はすでに一番上の PCI スロットへ挿入してあります。
Debian Squeeze のインストール
そしてインストールするシステムは Debian Squeeze としました。まだデスクトップマシンの環境では Lenny からアップグレード出来ない状況が続いていますが、サーバー用途ではまったく問題がないため現在の安定版となる Squeeze をインストールしました。
インストールは最新版が常にインストールされるネットワークインストールで行いました。
インストールを開始するとハードディスクのパーティションの割付があります。ここで私はいつものように各ディレクトリを分割する方法を選択しました。しかしこのブログを参考としてハードディスク・レコーダーを作ろうと考えている初心者の方は、全体を一つのパーティションとする方法をお推めします。標準で録画データなどが /var ディレクトリへと保存されるためすぐにハードディスク不足となるためです。
それからインストールの途中で表示される tasksel によるインストールの選択ではデスクトップマシンとしないために、一番上に付いている「デスクトップ」のチェックマークを外して一番下の「標準的なインストール」のみにチェックした状態でインストールを進めます。デスクトップ環境をインストールしないことからシステムのインストールはほんの短い時間で終了します。最後は再起動(リブート)が促されるため、このまま再起動してシステムのインストールを完了させます。
再起動させた後は今後 PT2 をインストールする作業に必要なソフトウェアをインストールしました。
テキストエディタはいつも使っている vim をインストールしました。
外部のデスクトップマシンから操作出来るように ssh もインストールしておきました。
そしてテレビ番組の開始と終了がきっちりと録画できるようにするには時刻合わせが大切です。そこでマシンの時刻合わせのために ntpdate もインストールしておきました。
ここまでで PT2 をインストールする準備ができました。
PT2 のインストールの事前準備
PT2 のインストールは前回行った Debian Lenny の時と同様に行います。
作業はユーザーディレクトリの中に PT2 というディレクトリを作ってその中で作業を行いました。
ドライバー類は既に入手ずみのため新しいマシンへ転送しておきました。そして作業ディレクトリの PT2 の中で圧縮ファイルを解凍展開しました。
まず最初にドライバー類のビルドに必要なツール類をインストールしておきました。前回の Debian Lenny のときの体験から次のパッケージを選択しました。
カードリーダー SCR3310-NTTCom のインストール
まずはインストールが aptitude だけで終了するカードリーダーからインストールを開始しました。
カードリーダーのチェック
B-CAS カードをカードリーダーに挿入してカードスキャンのコマンド実行します。コマンドは実行したままの状態となっていますので最終行の B-CAS の内容を確認したら ctrl + c でコマンドから抜け出します。
PT2 のドライバー類をインストール
カードリーダーのインストールが完了した後 PT2 のドライバーのインストールを行いました。
PT2 の作業ディレクトリ内で次の手順でビルドを行いました。
PT2 のドライバーをインストールしたところでマシンを再起動(リブート)させてドライバーが PT2 本体をちゃんと認識しているか確認しておきました。下記のように pt1-pci の文字が表示されれば大丈夫です。
次に B25 デコードライブラリをインストールします。ここでは古いソースコードを使います。PT2 の作業ディレクトリ内で次のようにビルドとインストールを行いました。
最後に録画ツールのインストールを行いました。
録画テスト
ドライバー類のインストールが終了したところで、いよいよ録画テストをしてみます。
私は前回と同様に 18ch を 10秒間 test.ts に録画してみました。
出来上がった test.ts ファイルをデスクトップマシンへ転送して vlc media player でちゃんと録画されていることを確認しました。
参考のために vlc media player のインストール方法は次のとおりです。
なおハードディスク・レコーダー化するときに利用させていただく EPGrec では録画番組の ts ファイルをストリーム配信することとなります。これを受信するには Iceweasel (Firefox) にも手を加えておく必要があります。
一つの方法は mozilla-plugin-vlc を使って Iceweasel 上で番組を閲覧する方法です。しかし vlc の操作ボタンの表示が無くなってしまうため意外と使い難いことが判明しました。
そこで vlc をブラウザから呼び出す方法へ変更しました。
Iceweasel のメニューの「編集」>「設定」と入って Iceweasel 設定画面へ移行します。
「プログラム」のタブを選択したあと、「AFS video (video/x-ms-asf)」のプログラムを「動画プレーヤー(標準設定)」から変更します。変更先は「他のプログラムを選択」を選んで /usr/bin/vlc を選択して vlc を使うようにします。これで番組のストリーミング配信が始まると自動的に vlc が起動されて番組を閲覧することができるようになります。
次回は EPGrec をインストールして番組表や録画した番組を閲覧できるようになるまでをレポートしたいと思います。
取り合えずマシンを用意しました。新しくマシンを新調したわけではなく2003年7月に組み立てた自作パソコンを再活用することとしました。昨年まで Windows マシンとしてずっと活躍し続けてくれたものですが引退したあとはホコリを被ったままとなっていました。この老兵を再び起用して最後のご奉公をさせてあげようと思っています。
マシンの概要は次のとおりです。Intel のプロセッサとマザーボードという最強?の組み合わせです(笑)。
- プロセッサ Intel Pentium 4 2.6CGHz (Northwood HyperThread)
- マザーボード Intel D865GBF
- メモリ 256MB × 4枚=1024MB (400MHz)
- ハードディスク 320GB SATA150でマザーボードへ直接接続
PT2 はすでに一番上の PCI スロットへ挿入してあります。
Debian Squeeze のインストール
そしてインストールするシステムは Debian Squeeze としました。まだデスクトップマシンの環境では Lenny からアップグレード出来ない状況が続いていますが、サーバー用途ではまったく問題がないため現在の安定版となる Squeeze をインストールしました。
インストールは最新版が常にインストールされるネットワークインストールで行いました。
インストールを開始するとハードディスクのパーティションの割付があります。ここで私はいつものように各ディレクトリを分割する方法を選択しました。しかしこのブログを参考としてハードディスク・レコーダーを作ろうと考えている初心者の方は、全体を一つのパーティションとする方法をお推めします。標準で録画データなどが /var ディレクトリへと保存されるためすぐにハードディスク不足となるためです。
それからインストールの途中で表示される tasksel によるインストールの選択ではデスクトップマシンとしないために、一番上に付いている「デスクトップ」のチェックマークを外して一番下の「標準的なインストール」のみにチェックした状態でインストールを進めます。デスクトップ環境をインストールしないことからシステムのインストールはほんの短い時間で終了します。最後は再起動(リブート)が促されるため、このまま再起動してシステムのインストールを完了させます。
再起動させた後は今後 PT2 をインストールする作業に必要なソフトウェアをインストールしました。
テキストエディタはいつも使っている vim をインストールしました。
# aptitude install vim
外部のデスクトップマシンから操作出来るように ssh もインストールしておきました。
# aptitude install ssh
そしてテレビ番組の開始と終了がきっちりと録画できるようにするには時刻合わせが大切です。そこでマシンの時刻合わせのために ntpdate もインストールしておきました。
# aptitude install ntpdate
ここまでで PT2 をインストールする準備ができました。
PT2 のインストールの事前準備
PT2 のインストールは前回行った Debian Lenny の時と同様に行います。
作業はユーザーディレクトリの中に PT2 というディレクトリを作ってその中で作業を行いました。
$ mkdir PT2
$ cd PT2
ドライバー類は既に入手ずみのため新しいマシンへ転送しておきました。そして作業ディレクトリの PT2 の中で圧縮ファイルを解凍展開しました。
$ tar -jxf pt1-c44e16dbb0e2.tar.bz2
$ tar -jxf pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2
まず最初にドライバー類のビルドに必要なツール類をインストールしておきました。前回の Debian Lenny のときの体験から次のパッケージを選択しました。
# aptitude install build-essential linux-headers-`uname -r` pkg-config autoconf libpcsclite-dev
カードリーダー SCR3310-NTTCom のインストール
まずはインストールが aptitude だけで終了するカードリーダーからインストールを開始しました。
# aptitude install pcscd pcsc-tools
カードリーダーのチェック
B-CAS カードをカードリーダーに挿入してカードスキャンのコマンド実行します。コマンドは実行したままの状態となっていますので最終行の B-CAS の内容を確認したら ctrl + c でコマンドから抜け出します。
# pcsc_scan
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
3B F0 12 00 FF 91 81 B1 7C 45 1F 03 99
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
^C (ctrl+c) で抜ける。
PT2 のドライバー類をインストール
カードリーダーのインストールが完了した後 PT2 のドライバーのインストールを行いました。
PT2 の作業ディレクトリ内で次の手順でビルドを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/driver
$ make
$ su スーパーユーザーとなってインストールを行った。
# make install
PT2 のドライバーをインストールしたところでマシンを再起動(リブート)させてドライバーが PT2 本体をちゃんと認識しているか確認しておきました。下記のように pt1-pci の文字が表示されれば大丈夫です。
$ lspci -v | grep pt
Kernel driver in use: pt1-pci
次に B25 デコードライブラリをインストールします。ここでは古いソースコードを使います。PT2 の作業ディレクトリ内で次のようにビルドとインストールを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
$ make
$ su スーパーユーザーとなってインストール作業を行った。
# make install
# exit
最後に録画ツールのインストールを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/recpt1
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ~/PT2
録画テスト
ドライバー類のインストールが終了したところで、いよいよ録画テストをしてみます。
$ recpt1 --b25 --strip [物理チャンネル] [録画秒数] [出力ファイル]
私は前回と同様に 18ch を 10秒間 test.ts に録画してみました。
$ recpt1 --b25 --strip 18 10 test.ts
出来上がった test.ts ファイルをデスクトップマシンへ転送して vlc media player でちゃんと録画されていることを確認しました。
参考のために vlc media player のインストール方法は次のとおりです。
# aptitude install vlc
なおハードディスク・レコーダー化するときに利用させていただく EPGrec では録画番組の ts ファイルをストリーム配信することとなります。これを受信するには Iceweasel (Firefox) にも手を加えておく必要があります。
一つの方法は mozilla-plugin-vlc を使って Iceweasel 上で番組を閲覧する方法です。しかし vlc の操作ボタンの表示が無くなってしまうため意外と使い難いことが判明しました。
そこで vlc をブラウザから呼び出す方法へ変更しました。
Iceweasel のメニューの「編集」>「設定」と入って Iceweasel 設定画面へ移行します。
「プログラム」のタブを選択したあと、「AFS video (video/x-ms-asf)」のプログラムを「動画プレーヤー(標準設定)」から変更します。変更先は「他のプログラムを選択」を選んで /usr/bin/vlc を選択して vlc を使うようにします。これで番組のストリーミング配信が始まると自動的に vlc が起動されて番組を閲覧することができるようになります。
次回は EPGrec をインストールして番組表や録画した番組を閲覧できるようになるまでをレポートしたいと思います。
2011年7月18日月曜日
PT2 をとりあえずインストールしてみました
現在デスクトップマシンとして使用している IBM ThinkCentre A51 (CPU=P4,3.4GHz,MEM=2GB) Debian Lenny へ PT2 をインストールしてみました。将来的には別のマシンにハードディスクレコーダーのようにして使用する予定ですが、ドライバーなどのビルドも必要なこともあり、参考となるウェブサイトを巡ったりするのに便利なデスクトップマシンへとりあえずインストールした訳です。本番に備えて予行演習の意味があります。
今回は次のウェブサイトを参考にしてみました。備忘録をかねて実際にインストールした手順も記述しておきます。
Debian(squeeze)にPT2をセットアップ
http://blog.livedoor.jp/sakuranomorino/archives/51671895.html
★まず物理的(ハードウェア的)なインストール作業をしました。
マシンの PCI バスのスロットへ PT2 を挿して作業は終了です。後は地デジだけしか受信しないため二分配したアンテナを T1 T2 へ接続して終了です。
次にカードリーダーの SCR3310-NTTCom を USB 端子へ挿して終了です。ついでに地デジ用の青い B-CAS カードも挿しておきます。裏面を上にして挿すことに注意する必要があります。カードリーダーのドライバーがまだインストールされていない状態だと B-CAS カードの有無に係わらず挿入口の黄色い LED は点灯したままとなります。ドライバーのインストールが終了して B-CAS カードを認識すると黄色い LED は点滅動作となります。
★ソフトウェアのインストールは、他のウェブサイトの案内とは違ってカードリーダーから始めました。特に理由はありませんが、単純に aptitude でインストールが完了するためです。
# aptitude install pcscd pcsc-tools
必要なソフトウェアをインストールしたあと、端末から次のコマンドを使ってカードリーダーが正常に動作していることを確認します。
# pcsc_scan
次のような表示が現れれば大丈夫です。コマンドが継続したままとなっていますので ctrl + c で抜けます。
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
^C (ctrl+c) で抜ける。
★カードリーダーのインストールが終了したら PT2 のドライバー類のインストールを行いました。
まずビルドが必要のため次のパッケージ類をインストールしました。
# aptitude install make linux-headers-`uname -r` pkg-config gcc autoconf
この他 ビルドが失敗したことから libpcsclite-dev も必要なようでインストールをしておきました。
# aptitude install libpcsclite-dev
ドライバー類が入ったソースコードをダウンロードしてきます。最新のソースコードの他 B25 デコードコードの入った古いソースコードの二種類が必要となります。
以下は一般ユーザーとなって、ユーザーエリアに作業用のディレクトリを作って作業を行いました。私の場合 PT2 という名前のディレクトリを作りました。
$ cd ~/PT2
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/tip.tar.bz2 --- 最新版のソースコード
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.tar.bz2 --- B25のデコーダーの入ったソースコード
最新版のソースコードはダウンロードしてみると pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2 という圧縮ファイルとなっていました。この二つのソースコードを展開してビルドに備えます。
$ tar -jxf pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2
$ tar -jxf pt1-c44e16dbb0e2.tar.bz2
ls コマンドで圧縮ファイルに対応したディレクトリが出来ていれば展開作業は終了です。
★B25デコードライブラリのインストールを行います。
$ cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
$ make
$ su --- スーパーユーザーとなってインストールを行います。
# make install
# exit --- スーパーユーザーから一般ユーザーへ戻ります。
$ cd ../../
★PT2 のドライバーのインストールを行います。
$ cd pt1-7662d0ecd74b/driver
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../
ここまで作業で正常に PT2 のドライバー類がインストールされたかを確認するためにマシンをリブートさせてみます。
リブートしたら次の PCI をスキャンするコマンドで PT2 のハードウェアを認識していることを確認します。
$ lspci -v | grep pt
Kernel driver in use: pt1-pci
Kernel modules: pt1_drv
PT2 が無事にインストールされていることを確認したら録画用のツールをインストールします。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/recpt1
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../
録画用のツールが無事インストールされたら次のコマンドで録画テストを行ってみます。
$ recpt1 --b25 --strip [物理チャンネル] [秒数] [録画ファイル]
私が住んでいる地域では物理チャンネル 18ch を 10 秒間ほど test.ts にテスト録画してみました。
$ recpt1 --b25 --strip 18 10 test.ts
各自の地域での物理チャンネルはマスプロのページなどで確認ができます。
マスプロ電工 地上デジタル放送 チャンネル一覧表
http://www.maspro.co.jp/contact/bro/bro_ch.html
たったの10秒ほどの録画ファイルなのですが 19.2 MBもの容量のファイルが出来上がってしまいました。この録画ファイルを再生してみます。
★再生には VLC media player が便利なようです。この VLC media player をインストールしてみます。
# aptitude install vlc
この VLC media playerを使って先ほど出来た test.ts を再生してみます。これでちゃんと録画されていれば取り合えずインストールは成功したこととなります。
次はハードディスクレコーダーとして使用するマシンへインストールをしてみたいと思っています。録画予約まで出来るところまでやってみる予定です。
2011年7月16日土曜日
アースソフト PT2 を入手
ようやく我が家も地デジに対応すべくいろいろと行動を開始しました。
前回は KEIAN の地デジチューナーの KTV-FSUSB2 を購入して早速使用を開始しています。
そして今日はあのアースソフトの PT2 を購入しました。IC カードリーダー (SCR3310-NTTCom) も一緒に購入しておきました。今回も大手通信販売会社からの購入です。
まだ梱包箱から取り出したところで、これからインストールに挑戦したいと思っています。Debian Lenny なマシンへインストールを考えていますが状況によっては他の OS に切り替えるかもしれません。
とりあえず現状の PT2 の様子を写真に撮ってみました。なお PT2 の梱包は噂どおりピンクの静電気防止のプチプチの袋に入れてあるだけのシンプルなものでした。
こちらが表面(部品面)です。
そしてこちらが裏面です。
前回は KEIAN の地デジチューナーの KTV-FSUSB2 を購入して早速使用を開始しています。
そして今日はあのアースソフトの PT2 を購入しました。IC カードリーダー (SCR3310-NTTCom) も一緒に購入しておきました。今回も大手通信販売会社からの購入です。
まだ梱包箱から取り出したところで、これからインストールに挑戦したいと思っています。Debian Lenny なマシンへインストールを考えていますが状況によっては他の OS に切り替えるかもしれません。
とりあえず現状の PT2 の様子を写真に撮ってみました。なお PT2 の梱包は噂どおりピンクの静電気防止のプチプチの袋に入れてあるだけのシンプルなものでした。
こちらが表面(部品面)です。
そしてこちらが裏面です。
2011年7月3日日曜日
KEIAN KTV-FSUSB2 を購入
通信販売大手のウェブサイトで注文した KEIAN USB フルセグ&ワンセグ TV チューナー KTV-FSUSB2 が到着しました。
いつものようにインターネットオークションで入手する手段もあったのですが、今 旬なものだけになかなか安価で入手出来る見込みのなかったことからさっくりと新品を通信販売で入手してしまいました。
箱を開けてみると小さな本体が中央部に鎮座していました。上下に保護フィルムが張り付けてありプラスチックの鏡面仕上げとなっていました。
箱の底部には取扱い説明書やドライバーやテレビを閲覧するソフトウェアが収められたミニ CD などが入っていました。その他 極端に短い USB ケーブルと F 接栓のケーブルとアンテナ部を接続するための短い変換ケーブルが付属していました。
早速 Windows XP が稼働している IBM ThinkCentre A51 へインストールしてみました。インストールは取扱い説明書に従って行って特に問題もなく終了しました。
テレビ閲覧ソフトの DigiBestTV を起動してみました。最初にチャンネルスキャンをするように求められました。このチャンネルスキャンの後、テレビ番組が閲覧出来るようになりました。
Pentium 4 3.0GHz のプロセッサのマシンですがかなり負荷が高いようで常に60%〜80%のプロセッサ負荷でした。プロセッサを冷やす冷却ファンがフル回転でうるさい状況となってしまいました。やはり古い世代のプロセッサでは負荷が重いようです。
ここでフルセグからワンセグに切り替えてみると負荷が一気に下がって10%前後となりました。画面いっぱいにしてテレビを閲覧することは少ないため、通常はワンセグでテレビを閲覧しようと思っています。
いつものようにインターネットオークションで入手する手段もあったのですが、今 旬なものだけになかなか安価で入手出来る見込みのなかったことからさっくりと新品を通信販売で入手してしまいました。
箱を開けてみると小さな本体が中央部に鎮座していました。上下に保護フィルムが張り付けてありプラスチックの鏡面仕上げとなっていました。
箱の底部には取扱い説明書やドライバーやテレビを閲覧するソフトウェアが収められたミニ CD などが入っていました。その他 極端に短い USB ケーブルと F 接栓のケーブルとアンテナ部を接続するための短い変換ケーブルが付属していました。
早速 Windows XP が稼働している IBM ThinkCentre A51 へインストールしてみました。インストールは取扱い説明書に従って行って特に問題もなく終了しました。
テレビ閲覧ソフトの DigiBestTV を起動してみました。最初にチャンネルスキャンをするように求められました。このチャンネルスキャンの後、テレビ番組が閲覧出来るようになりました。
Pentium 4 3.0GHz のプロセッサのマシンですがかなり負荷が高いようで常に60%〜80%のプロセッサ負荷でした。プロセッサを冷やす冷却ファンがフル回転でうるさい状況となってしまいました。やはり古い世代のプロセッサでは負荷が重いようです。
ここでフルセグからワンセグに切り替えてみると負荷が一気に下がって10%前後となりました。画面いっぱいにしてテレビを閲覧することは少ないため、通常はワンセグでテレビを閲覧しようと思っています。
2011年7月2日土曜日
Linksys WRT150N を入手
先日インターネットオークションにて Linksys WRT150N を安価で入手することができました。今更ながら仕様の無線LANルーターですが例によって DD-WRT 化をすることが出来るタイプだったので入手しました。
もちろん今日の書き込みも DD-WRT 化に関する内容のものです。
とりあえず入手した WRT150N の様子です。前所有者が剥がしたシール跡がなんとなく生々しい感じです。
大きさは以前 DD-WRT 化して使用を続けていた WRT54G と比較すると更にコンパクトなものとなっていました。幅が狭くなり本体の奥行きはさほど変わりませんがアンテナ部分を含めると奥行きも小さくなっています。全体的小さくはなっていますが、しばらく電源を入れた後に本体を触るとかなり熱くなっているのを感じました。どうも消費電力は増加しているのではないかと推察されます。
とりあえず現状の様子を確認するために WRT150N と作業を行うパソコン (Debian Lenny) を直接LANケーブルで接続して電源を入れてみました。ifconfig のコマンドで割り当てられている IP アドレスを調査すると 192.168.100.100 となっていました。初期値の 192.168.1.100 ではありませんでした。どうも前所有者の設定内容が残っているようです。インターネットオークションで入手したものにはよくあることです。
背面にあるリセットボタンを長押しして設定を初期化しました。WRT150N の電源を切って再投入してDHCP の IP の配布アドレスを確認すると 192.168.1.100 となっていて初期化が完了しているようでした。
この状態のまま WRT150N の 192.168.1.1 へブラウザでアクセスをしてみるとログインのためのパスワード入力の画面がでてきました。もちろん初期値の値でログインすることとしました。
そしてもう見ることが出来なくなる Linksys のオリジナルの設定画面をしばらく観察しました。まあどおってもいいことですが(笑)
なお参考に手に入れた WRT150N に入っていたファームウェアのバージョンは v1.00.5 でした。
次にファームウェアを入れ替えて DD-WRT 化を行います。
作業は前後しますが、事前に DD-WRT のウェブサイト(http://www.dd-wrt.com/site/index)から二種類のファームウェアをダウンロードしておきます。今回使用したビルドバージョンは DD-WRT V24 preSP2 Build 14896 です。
二つのファームウェアをダウンロードする理由は WRT150N のオリジナルのファームウェアの制約事項により、ファイル容量の小さな DD-WRT のファームウェア(マイクロ版 micro)で一度更新を行ったあと、通常の大きなファイル容量のファームウェア(スタンダード版 std)にしなければならないためです。
いよいよファームウェアの DD-WRT 化を行います。
まず設定画面へログインしたあと「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面へと移行します。ここで新しい DD-WRT のファームウェアの小さい方の「dd-wrt.v24_micro_generic.bin」を選択してアップグレードを実行します。しばらくすると実行が完了して「Upgrade is successful」の画面が表示されます。これで第一段階の DD-WRT 化が完了しました。
このまま引き続きスタンダード版のファームウェアへアップグレードを行っても良かったのですが、取り合えずここで一旦リセットボタンを押して初期化を行いました。
再起動してアクセスをしてみたところユーザー名とパスワードを再設定するように求められます。ここで以前と同じユーザー名(root)で設定をしてもよいし、新しいユーザー名で設定をすることもできます。設定したユーザー名とパスワードで今後は設定画面へログインすることとなります。
新しい DD-WRT の設定画面の中で「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面が表示されます。ここにスタンダード版のファームウェア(dd-wrt.v24_std_generic.bin)を指定してアップグレードを実行します。しばらく放置しているとアップグレードが完了して元の DD-WRT の設定画面へと戻ります。
これで DD-WRT 化は完了です。設定画面へ再度ログインしなおして必要な設定を行います。そして無線LANの子機のあるパソコンからアクセスをして通信が正常に行うことが出来れば成功となります。
今までであればこの後通信速度の計測などを行ったところですが、以前と家庭内LANが変化したこともあり単純に測定しても比較にならないと考えて今回はまだ通信速度の計測は行っていません。
また計測する機会がありましたら報告をします。
参考にしたウェブサイト
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/WRT150N
もちろん今日の書き込みも DD-WRT 化に関する内容のものです。
とりあえず入手した WRT150N の様子です。前所有者が剥がしたシール跡がなんとなく生々しい感じです。
大きさは以前 DD-WRT 化して使用を続けていた WRT54G と比較すると更にコンパクトなものとなっていました。幅が狭くなり本体の奥行きはさほど変わりませんがアンテナ部分を含めると奥行きも小さくなっています。全体的小さくはなっていますが、しばらく電源を入れた後に本体を触るとかなり熱くなっているのを感じました。どうも消費電力は増加しているのではないかと推察されます。
とりあえず現状の様子を確認するために WRT150N と作業を行うパソコン (Debian Lenny) を直接LANケーブルで接続して電源を入れてみました。ifconfig のコマンドで割り当てられている IP アドレスを調査すると 192.168.100.100 となっていました。初期値の 192.168.1.100 ではありませんでした。どうも前所有者の設定内容が残っているようです。インターネットオークションで入手したものにはよくあることです。
背面にあるリセットボタンを長押しして設定を初期化しました。WRT150N の電源を切って再投入してDHCP の IP の配布アドレスを確認すると 192.168.1.100 となっていて初期化が完了しているようでした。
この状態のまま WRT150N の 192.168.1.1 へブラウザでアクセスをしてみるとログインのためのパスワード入力の画面がでてきました。もちろん初期値の値でログインすることとしました。
WRT150N のログインパスワード(初期値)
ユーザー名 = root
パスワード = admin
そしてもう見ることが出来なくなる Linksys のオリジナルの設定画面をしばらく観察しました。まあどおってもいいことですが(笑)
なお参考に手に入れた WRT150N に入っていたファームウェアのバージョンは v1.00.5 でした。
次にファームウェアを入れ替えて DD-WRT 化を行います。
作業は前後しますが、事前に DD-WRT のウェブサイト(http://www.dd-wrt.com/site/index)から二種類のファームウェアをダウンロードしておきます。今回使用したビルドバージョンは DD-WRT V24 preSP2 Build 14896 です。
dd-wrt.v24_micro_generic.bin
dd-wrt.v24_std_generic.bin
二つのファームウェアをダウンロードする理由は WRT150N のオリジナルのファームウェアの制約事項により、ファイル容量の小さな DD-WRT のファームウェア(マイクロ版 micro)で一度更新を行ったあと、通常の大きなファイル容量のファームウェア(スタンダード版 std)にしなければならないためです。
いよいよファームウェアの DD-WRT 化を行います。
まず設定画面へログインしたあと「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面へと移行します。ここで新しい DD-WRT のファームウェアの小さい方の「dd-wrt.v24_micro_generic.bin」を選択してアップグレードを実行します。しばらくすると実行が完了して「Upgrade is successful」の画面が表示されます。これで第一段階の DD-WRT 化が完了しました。
これがオリジナルのファームウェアのアップグレード画面です。
このまま引き続きスタンダード版のファームウェアへアップグレードを行っても良かったのですが、取り合えずここで一旦リセットボタンを押して初期化を行いました。
再起動してアクセスをしてみたところユーザー名とパスワードを再設定するように求められます。ここで以前と同じユーザー名(root)で設定をしてもよいし、新しいユーザー名で設定をすることもできます。設定したユーザー名とパスワードで今後は設定画面へログインすることとなります。
新しい DD-WRT の設定画面の中で「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面が表示されます。ここにスタンダード版のファームウェア(dd-wrt.v24_std_generic.bin)を指定してアップグレードを実行します。しばらく放置しているとアップグレードが完了して元の DD-WRT の設定画面へと戻ります。
これで DD-WRT 化は完了です。設定画面へ再度ログインしなおして必要な設定を行います。そして無線LANの子機のあるパソコンからアクセスをして通信が正常に行うことが出来れば成功となります。
今までであればこの後通信速度の計測などを行ったところですが、以前と家庭内LANが変化したこともあり単純に測定しても比較にならないと考えて今回はまだ通信速度の計測は行っていません。
また計測する機会がありましたら報告をします。
参考にしたウェブサイト
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/WRT150N
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