先日 DD-WRT 化した WHR-G300N ですが、他のブログなどで情報を探してみるとどうも 50KB/s 程度の速度は出るということで、手元にある WHR-G300N がかなり成績の悪い状況にあるようです。
周囲の電波環境によってデータ転送速度は左右されるものなので、他人のデータ転送の成績を持って全てを判断することはできませんが、現在のままでは例え理論値だとしても 300Mbps に程遠く、従来からの 54g 環境から毛が生えた程度の性能に納得のゆかない気分でした。
そこで今回原因が WHR-G300N の内部的な原因が何かあるのではないかと思って、廃棄することを前提に分解をしてみました。
元々ヤフオクで手に入れた中古品ですが、元の持ち主がどのような使い方をしていたのかも解らないため、データ転送速度がのびない原因がどこかにあるかを念のために調べてみました。
分解作業はかなり指の先に力を入れることもあって後でだんだんと痛くなるものでした(笑)。
まず最初に裏面というか底面にある4個のゴム足で隠されているネジを取り外します。いわゆるトルクスネジです。
この後が大変です。周囲にいくつもあるプラスチックの爪同士で二つの筐体が結合しているものをこじ開けることとなります。私は LAN ポートの部分から順次こじ開けてゆきました。
何箇所かの爪を壊してしまいました。この分解の過程で判ったことは、LED などが表示されるパネル部分は粘着剤で張り付けられているもので、最初にこのパネルを剥がしておくと後の作業がしやすいようです。
分解するとアンテナが二箇所に固定されていて、ケーブルとコネクタと接合されているのが見えました。このコネクタを外してプリント印刷基盤を取り出しました。
外観がなかり傷だらけだったのに相応しい感じでホコリやゴミが付着していました。また鉄で出来ているシールド板には錆が浮いていました。またアンテナのコネクタの根元にも白い錆のようなものが付着していました。かなり環境の悪いところで使用されていたようです。
これでは高周波の電波を取り扱う基盤としてはかなり条件が悪いようにも感じました。パソコンの NetVista M41 Slim のライズアップ基盤にゴミが付着していて動作不良となっていた経験もしているだけに電波状況がよくないようにも感じました。
次に無線部分を取り扱っていると思われるシールド板を開いてみました。通常このようなシールド板は半田で固定されている場合が多いものですが、この製品については固定されておらずピンセットの先で押し上げて開くことができました。
さすがにシールド板の中にあったこともあってこの内部は綺麗な状態でした。中にはRalink RT3052F のチップが見えます。そして二つのアンテナの送受信部に当たる部分が独立した区画の中に収納されていてお互いに電波干渉をしないような設計となっていました。かなり手の込んだ電波回路となっているようです。
今回はここまです。これからプリント印刷基盤の上のホコリやゴミのクリーニングを試みてみる予定です。これで仮組みをしてデータの転送速度に変化があるかどうかを調べてみるつもりです。
おまけ
WHR-G300N のアンテナの様子です。一つは他のBuffalo の無線LAN製品でもよく見られるプリント印刷基盤を使ったアンテナです。この手の簡単な構造のアンテナでも結構上手く受信することは他の Buffalo 製品と同様だと思います。
しかしもう一つのアンテナは金属板をコの字型に曲げただけのものでした。どのような指向性を持ったアンテナとなるかはよく解りませんでした。折り曲げた金属板同士の距離や角度で特性が大きく変わってきそうな感じであることだけは確かでした。できるだけ触りたくない場所でした。
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