2016年5月2日月曜日

Buffalo LS-HGL へ HDD 搭載

ハードディスクが故障していることが判明した LS-HGL (LS-H640GL) のハードディスクを交換して、新しくメーカ謹製のファームウェアをインストールしました。メーカ製ファームウェアのインストールには必要ありませんが、動作状況をシリアルコンソールで監視していました。

ハードディスクの交換

手持ちの遊休 SATA ハードディスク(40GB)へ交換しました。ここでは動作確認のため、小容量のハードディスクですが、最小限度のインストールができれば問題ありませんでした。

ハードディスクを交換した LS-HGL です。

メーカー製ファームウェアのインストールの要点

インストールにあたって「LS-HGL initrd.img」で検索した幾つかのウェブサイトを参考にしました。

まっさらなハードディスクへメーカ製ファームウェアをインストールするには、幾つかの段階を踏んでインストールする必要がありました。Windows マシンからアップデータのソフトウェアが LS-HGL へアクセスするために必要な最小限度のシステムを TFTP で転送させて起動させる必要がありました。なお、購入時からあるファームウェアが存在する場合には、TFTP で最小限度のシステムを転送する必要はないようです。

シリアルコンソールでインストールの状況を監視しました。

インストールの途中で TFTP サーバからファームウェアをダウンロードする必要がありますが、ここでは Debian Jessie のマシンへ tftpd をインストールして使用しました。Windows 版の TFTP サーバ・ソフトウェアは、バージョンの指定が必要のようです。

Debian マシンに TFTP サーバを設定しました。
192.168.24.0 のサブネットの自宅 LAN に 192.168.11.1 の IP 設定で接続しました。

メーカ製ファームウェアのインストール手順

以下はその様子です。

-- Windows マシン --
(1) メーカー製ファームウェア(1.07β) のアップデート・ファイル(lshgl-107b.exe)をダウンロードします。
http://buffalo.jp/download/driver/hd/ls-hgl_fw.html

(2) 圧縮されているアップデート・ファイル(lshgl-107b.exe)を自己解凍します。

(3) 解凍されたファームウェアのディレクトリ(デスクトップ\LS-HGL_FW_1.07β\LS_HGL_Fw1.07b)の中の initrd.img を initrd.zip としてコピー(リネームではありません)します。

(4) initrd.zip を解凍します。解凍時にパスワードの問い合わせがあります。以下の Link Station の Wiki からパスワードを参照しました。幾つかあるパスワードの中から私の場合は、 "1NIf_2yUOlRDpYZUVNqboRpMBoZwT4PzoUvOPUp6l" で解凍することができました。
How to modify an initrd - NAS-Central Buffalo - The Linkstation Wiki
http://buffalo.nas-central.org/wiki/How_to_modify_an_initrd

(5) initrd.zip から解凍した initrd.buffalo と、もともと解凍済みだった uImage.buffalo を TFTP サーバをインストールしている Debian Jessie マシンへ転送します。

-- Debian マシン --
(6) TFTP サーバ(tftpd)が初期値で使用する /srv/tftp へ上記の二つのファイルを移動させます。

(7) TFTP サーバ(tftpd)のマシンの IP アドレスを 192.168.11.1 へ変更します。LS-HGL の TFTP クライアントは、192.168.11.1 へアクセスします。ちなみに TFTP クライアントが動作しているときの LS-HGL の IP アドレスは 192.168.11.150 でした。

(8) TFTP サーバ(tftpd)のマシンを自宅 LAN へ接続します。我が家の場合、自宅 LAN のサブネットは 192.168.24.0 です。ここへ、そのまま 192.168.11.1 の TFTP サーバのマシンを接続しました。

-- LS-HGL --
(9) LS-HGL の背面スイッチを ON の位置にして、電源コンセントを接続して電源を投入します。

(10) LS-HGL のハードディスクが スピンアップ した後、すぐに スピンダウン して停止するはずです。シリアルコンソールでは、ハードディスクにファームウェアが存在しないためにハードディスクを停止させている様子が見られます。ここで背面にある FUNC ボタン を押して TFTP クライアントを起動させます。シリアルコンソールを接続していると TFTP サーバ(192.168.11.1)を探して、システムのダウンロードを行う様子が見られます。

シリアルコンソールを接続してインストールの状況をモニタしていました。

(11) LS-HGL が TFTP ブートで起動が完了する 3 分程度待ちます。シリアルコンソールを使用している場合には、ログイン・プロンプトが表示されるのを待ちます。
なお LS-HGL の IP アドレスは、自宅 LAN 環境の DHCP サーバから配給された IP アドレス(自宅 LAN のサブネット)が自動的に設定されました。

-- Windows マシン --
(12) LSUpdater.exeを起動させて通常どおりにファームウェアのアップデートを開始します。ただしすぐにハードディスクのフォーマットを求めるダイアログボックが表示されます。OK で継続して、ファームウェアのフルインストールを行います。なお Windows マシンは、自宅 LAN 環境で自動的に配給された IP アドレスを使用しています。そのためインストール作業は、自宅 LAN のサブネット(192.168.24.0)の中で行いました。

ファームウェア・アップデータでインストールを開始したところです。

(13) ファームウェアのインストールが終了したら、メーカ製ファームウェアのインストールは終了です。

LS-HGL のインストールが終了した通知です。

(14) ブラウザから LS-HGL の IP アドレスを直接指定すると設定画面へアクセスすることができました。

ブラウザで LS-HGL の設定画面へアクセスしたところです。


以上で、メーカ製ファームウェアのインストールと確認が終わりました。

メーカ製ファームウェアで動作中の LS-HGL です。

注意事項

何らかの理由により、メーカ製ファームウェアのインストールが中断したりしたり、上手く出来なかったときには、ハードディスクのブートセクタをリセットして簡易初期化した後に、再度インストールし直す必要がありました。いちいちハードディスクを外して、パソコンへ接続して簡易初期化しました。


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