午前中にハードディスクが宅急便で到着していましたが私自身が所用で対応できず午後からの作業となってしまいました。
大切なハードディスクなのできっちり梱包されているのが印象的でした。
複写するハードディスクは東芝の MK2016GAP(20GB) と、東芝 MK4025GAS(40GB) でした。もちろん 20GB から 40GB へ複写を依頼するものでした。写真のようにオリジナルのハードディスクには「コピー元(20G)」と表示があり、新しいコピー先のハードディスクには「コピー先(40GB)」ときっちり表示されていて依頼者の真面目できっちりとした人間気質を感じる部分でした。
そしてメモが添えられていましたが、いまいちよく解らない部分もあり電話をして確認をすることに。
この電話で今回のハードディスクの複写(コピー)の依頼者の本意が解りました。
ハードディスクの中には Windows98 がインストールされていて、この Windows98 でしか動かないソフトウェアがインストールされているとのことでした。それもこのソフトウェアの原本も行方不明のようで絶体に失うことが出来ないものだったようです。まだ動作が完動しているうちに複写をして予備として現在のハードディスクを残しておきたいという意図があることが解りました。とても重責を担っていることを感じた瞬間でした。
Windows95 以前の 16bit OS で動くソフトウェアはまだしも、Windows95 以降の 90 番台の 16bit と 32bit 混在ソフトウェアではまだ Windows98 や WindowsMe がまだまだ必要だと感じるこの頃です。
このハードディスクの複写は絶対妥協はしたくないと心に留めながら作業を開始しました。
今回は最初から dd でコピーではなく dd_rescue で作業を開始しました。古いパソコンから取り出した 20GB のハードディスクにはどのような障害があるかわかりません。そこで最初から安全策を採ることとしました。
しかしコピー元のハードディスクは全然調子のよいものでした。
順調にコピーが終了した後、GParted でパーティションの調整を行って作業は終了となりました。
オリジナルのコピー元のハードディスクの内容です。
コピー先のハードディスクに複写をした後にパーティションを調整したものです。
このハードディスクも作業中のパソコンから抜いたものということだったので急いで宅急便で返送しました。後は依頼者の元で複写したハードディスクがちゃんと動くことだけです。
今回の仕事は古いパソコンのメンテナンスの維持について本気で考える時代になりつつあるように感じるものでした。