一部にデータエラーが発見された 2TB のハードディスク(WDEARX)です。 2011-08-30 の書き込みがあることから、この日から使用を開始した模様です。 |
ファイルサーバとして使用していたマシンの様子です。 2TB と 3TB のハードディスクを装着しています。 |
複写作業
デスクトップ・パソコンへ古いハードディスク(WD20EARX)と新しいハードディスク(WD20EZRZ)を接続して、Linux 環境から ddrescue コマンドによってハードディスクの複写を行いました。左側が古いハードディスク(WD20EARX)で 右側が新しいハードディスク(WD20EZRZ)です。 |
ddrescue コマンドの特徴
ddrescue コマンドでの複写は、いわゆるディスクイメージの複写となります。全域を複写した場合には、同じ内容のハードディスクがもうひとつ出来上がることとなります。そして ddrescue コマンドは、データの読み取りができない場合には、再度指定した回数まで繰り返して読み込みを行って、できる限りデータを救出する動作をします。動作不良となったハードディスクからデータを救出する場合には、一般的な dd コマンドよりも ddrescue を使用した方がデータの救出率が高まります。昨年、テレビ録画用に使用していたハードディスクからデータを救出したときにも ddrescue コマンドを使用しました。
PT2 サーバのハードディスクの複写
http://near-unix.blogspot.jp/2015/07/pt2_22.html
PT2 サーバのハードディスクの複写終了
http://near-unix.blogspot.jp/2015/07/pt2_26.html
ddrescue で複写
複写をする場合、データの取り扱いを標準の 1 セクタあたり 512 バイトから、4096 バイトへ変更して作業を行いました。これはもちろんアドバンスド・フォーマットにより、 1 セクタあたりのバイト数がどちらでも読み書きができるのですが、4096 バイト単位であれば、より効率的に複写ができるためです。実際に指定した ddrescue コマンドのオプションは次のとおりです。リトライ回数は 3 回に設定しています。
ddrescue -d -f -r 3 -b 4096 /dev/sda /dev/sdb
古いハードディスク (WD20EARX):/dev/sda
新しいハードディスク(WD20EZRZ):/dev/sdb
ddrescue で複写中の様子です。 |
作業時間
概ね6時間30分ほどの作業時間を必要としました。この作業時間は、もう一台の新しいハードディスクの複写作業の時間の見積もりに助かります。[追記] ハードディスクの装着
複写の終わったハードディスクをファイルサーバへ装着しました。動作確認も行いましたが、問題なく動作していました。これから数年間、ファイルサーバとして頑張ってもらいます。下の段のハードディスクが今回交換した WD20EZRZ です。 |
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