メーカ不詳のシリアル - USB 変換モジュール FTDI232 を入手しました。
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今回入手したシリアル - USB 変換モジュール FTDI232 です。 |
実のところアマゾンから注文した商品でして、中国から発送となりました。台湾からの通信販売は何度か経験がありましたが、中国からのは今回が初めてでした。台湾からのときには EMS で発送でしたので、注文して数日で商品が到着しましたが、中国からの発送は国際郵便での発送ということで概ね三週間ほど日数がかかりました。注文して一週間ほどは、何時届くか心配していましたが、もう諦めてしまって、発注したことさえも忘れかけたころに到着しました(笑)。何事も経験は大切です。
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中国から届いた国際郵便です。 |
一緒にジャンパケーブルやピンヘッダのピンとソケットも注文しておきました。
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これが今回購入した品物一式です。 |
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ピンヘッダのピンとソケットも購入しました。 |
FTDI232 の動作確認
早速 FTDI232 へ USB ミニ B コネクタで接続して Debian Jessie のマシンで認識するかどうか確認してみました。ちゃんと認識してくれました。
そこで玄箱のシリアルコンソールの外部端子へ接続して操作できるか?確認してみました。
残念ながらデータの受信は可能でしたが、データの送信ができませんでした。玄箱のブートログがどんどん端末上に流れて行くのですが、ログインなどの操作が出来ないのです。モジュールの上にある送信と受信の LED ランプも片方しか点滅してくれませんでした。
掃除と再ハンダ付け
どうもモジュールの調子が悪そうだったので、表面をしっかり観察してみました。すると表面には大量のハンダボールが付着していました。一つは IC チップのリードの内側をコロコロとしていました(笑)。これでは、正常に動作しないことがあってもおかしくはありません。そこで針先などを使ってハンダボールの除去と IC チップの再ハンダ付けなどを行いました。
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ハンダボールなどが付着したモジュール(FTDI232)の様子です。 |
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ハンダボールの除去やチップの再ハンダ付けを行ったモジュール(FTDI232)です。 |
再度動作確認
やはりデータの送信ができない状態が続いています。ネット上を検索してみると、このモジュールに搭載されいる IC チップは FTDI 社の偽物のチップ(FT232RL)を使用しているということでした。FTDI 社のドライバアップデートで偽物では動作しないように改良?されているとの情報を得ました。もしかして Linux 用のドライバもその対策が行われているのでしょうか?
Windows マシンで確認
そこで Windows 版のドライバのうち、対策以前の古い FT232RL 用のドライバをダウンロードして、動作確認を行ってみました。すると、受信も送信もできるようになりました。モジュールのハードウェア的にはチップが偽物であること以外に問題はなかったようです。
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動作中のモジュール(FTDI232)の様子です。 |
結論
我が家では基本的に Debian をインストールしたマシンで主な仕事や作業をしています。現状では、このモジュール(FTDI232)を使用することができないため、ジャンクボックス行きとなってしまいそうです(涙)。
しかし中国の偽物を作る情熱は計り知れないものがあります。もう何を信じたらよいのやら・・・。
[追記:Puppy Linux 5.7.1 で挑戦]
Debian Jessie でモジュール(FTDI232)が動作しなかったことから Puppy Linux 5.7.1 JP で挑戦してみました。どうもカーネル・ドライバが異なるようで、Puppy Linux 5.7.1 JP では動作することができました。
(注意)Puppy Linux で cu コマンドなどで tty** のシリアル・ポートを使用する場合には、
/var/lock の属性を変更しないと使用できないようです。よくある
dialout グループに root を追加(元々追加済み)しても動作しません。
# chmod 777 /var/lock
[追記:Debian Jessie で動作しました]
下記の記事の通り、Debian Jessie で動作しました。cu コマンドではなく、screen コマンドで通信が可能でした。
シリアル - USB 変換モジュール FTDI232 が Debian Jessie で動作しました
http://near-unix.blogspot.jp/2016/04/usb-ftdi232-debian-jessie.html
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