一番最初に入手した玄箱には、カモン 9-KE のケーブルを改造したシリアルケーブルがついていました。本体から直接飛び出した構造で取り付けられていたため、とても邪魔な存在でした。そこでこのシリアルケーブルを取り外して、シリアルケーブルの先端を通常のピンヘッダで使えるに処理しました。
|
カモン 9-KE シリアルケーブル |
ピンヘッダのコンタクトの圧着
現状のシリアルケーブルの先端は、私のところで使用しているピンヘッダのソケットとは違うソケットのものが取り付けられていました。そこで以前のソケットのコンタクトを切断して、新しくコンタクトを取り付けることとしました。
|
カモン 9-KE ケーブルの先端に取り付けられてコンタクトの様子です。
以前の所有者さんが取り付けたもののようです。 |
コンタクトの部分を切断した後、さらに必要な長さまで集合ケーブルの外皮を剥きました。すると内部からアースと思われる裸の撚線が出てきました。ケーブルの信号の役割は次の通りです。なおここで記述している
「送信」と
「受信」については、ケーブル側の役割です。これを対象物へ接続するときには、反対側の極性(送信→受信、受信→送信)へ接続する必要があります。
・茶色:GND
・赤色:GND
・黒色:送信 Tx
・朱色:受信 Rx
|
集合ケーブルの外皮を剥いたところです。 |
エンジニアの圧着ペンチ PA-09 を使用して、コンタクトを圧着しました。GND の赤色は Vcc と間違えやすいので、切断して未使用としました。
|
新しくコンタクトを圧着したところです。 |
4 ピンのソケットへコンタクトを挿入して完成です。
|
ピンヘッダのソケットへ装着したところです。 |
動作確認
FON2200 のシリアルコンソールのピンヘッダへ装着して確認してみました。FON2200 からの出力はちゃんと受信できるのですが、パソコン側からの信号を受け取ってもらえませんでした。
この時には原因が不明だったのですが、後でカモン 9-KE シリアルケーブルについてネット上を検索してみると、ケーブルの出力は、トランジスタのオープン・コレクタとなっているようです。そのため、シリアルコンソールの入力端子部分にプルアップ抵抗器が存在しないと電位を変化させることができず、パソコン側からの信号を伝えることが出来なかったようです。確認はしていませんが、FON2200 のシリアルコンソールの入力端子(Rx)にプルアップ抵抗器(1KΩ〜10KΩ程度)を設置すると動作するはずです。
|
FON2200 ではシリアルコンソールの入力のプルアップ抵抗が必要のようです。 |
FON2200で良い結果が得られなかったことから、玄箱のシリアルコンソールの外部端子へ装着して動作確認を行ってみました。こちらは問題なく動作しました。確かに玄箱のシリアルコンソールの入力端子にはプルアップ抵抗器が存在していました。そのためカモン 9-KE ケーブルでちゃんと動作したものと思われます。
|
玄箱ではシリアルコンソールの入力にプルアップ抵抗器が設置済みのため、問題なく使用出来ました。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。