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2015年11月20日金曜日

ThinkPad A20p (2629-61J) を入手

インターネット・オークションにて ThinkPad A20p (2629-61J) を入手しました。
  • プロセッサ:Pentium III 700MHz
  • チップセット:i440BX
  • メモリ:最大 512MB
  • モニタ:1400x1050 (SXGA+)
今回入手した ThinkPad A20p (2629-61J) です。

点検

早速表面を簡単に掃除をした後、各部の点検を行いました。

液晶モニターの天板のゴム塗装となっているのですが、劣化が少なくしっかりとしていました。これは大変運が良かったです。ベトベトのゴム塗装ほど辛いものはありませんから(笑)。

ゴム塗装の液晶モニタの天板の状況は良好でした。

液晶モニタを開いてみると古い ThinkPad によく見られる左ヒンジ付近の割れを発見しました。ベゼルのプラスチック部品の劣化が進んでいると液晶モニタの分解の時点でいろいろと割れてしまう可能性があるため修理するか悩む部分です。

左ヒンジ付近に割れが発生していました。

CD/DVD ドライブが装着されていましたが、残念ながら動作が不調でした。他の ThinkPad から CD ドライブを借りてきて動作確認の CD-ROM を動作させました。


メモリには 256MB と 128MB の合計 384MB となるはずですが、何故か 256MB しか認識しませんでした。最初はメモリスロットの接触不良を疑って接点をアルコールで洗浄しましたが、変化がありませんでした。

メモリソケットをアルコールを筆に含ませて洗浄しているところです。

交互にメモリカードを挿してみると、そのどちらもが正常に認識します。何故か二枚装着すると 256MB しか認識しません。念の為チップセットを memtest86 で確認しましたが i440BX で 512MB まで認識するチップでした。何となく入手時に装着されていた 256MB のメモリを取り外して、手持ちの 256MB を二枚を装着すると、ちゃんと 512MB を認識するようになりました。元々装着されていた 256MB のメモリカードに問題があったようです。

結局 256MB のメモリカード(一番奥のもの)が不良でした。
正常にメモリを認識したところで memtest86 で試験を行いました。

ハードディスク(IBM-DARA-218000/18GB)の状況を確認するために各種の試験ソフトウェアで確認しましたが、動作上の問題はありませんでした。ただ回転音の騒音が酷いため、別途騒音の少ないハードディスクへ交換したいと思っています。

搭載されていたハードディスク(IBM-DARA-218000/18GB)です。
ハードディスクを交換した様子が見られないことから製造当初からのもののようです。
DriveFitnessTest で検査を終了したところです。

電源を投入すると CMOS バックアップの電池が消耗しているとのエラー表示が出ていたので、CMOS 用の電池を確認してみました。以前の所有者さんが電池を交換していました。みなさん電池で苦労しているのがよく解ります(笑)。

以前の所有者さんが CMOS 電池の交換を行なっていました。
黄色いカバーを元通りに戻すなど几帳面な性格の人物のようです。

CR2032 の電圧を計測してみると 3.3 ボルトの出力がありました。どうも電池の接点が上手く接触していないようでした。そこで我が家の標準加工となった銅箔テープによる接点により補修しておきました。これで電池は再利用できました。

接触不良の接点を取り外して、銅箔テープの接点に交換しました。
セロテープで絶縁を行なって元通りに取り付けました。
動作確認の最後は Puppy Linux を起動させて、マウスやキーボード、LAN ポートなど総合的に確認を行いました。どうも問題なさそうでした。また液晶モニタが 1400x1050 (SXGA+) として自動認識されて正常に表示されていました。

Puppy Linux 5.7.1 JP を起動させたところです。
やっぱり 1400x1050 の画面は細かいです。
老眼鏡を使う私にとっては辛いものがあります(笑)。

我が家にある 1400x1050 (SXGA+) の液晶モニタを持つ ThinkPad は T23 と A31 の二機種所有しています。がしかし、そのどちらも問題があり正常に表示出来ない状態となっています。この A20p の液晶モニタが正常に表示されていることはとても幸運だと思いました。もう動態保存機として保管をする予定ですが、せっかく正常に動作する個体ですので、しばらく遊んでみたいと思っています。

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