ページ

2015年9月7日月曜日

ThinkPad A30 で WM3B2915ABG の EEPROM を書き換え

インテルの無線 LAN カード WM3B2915ABG において、Debian などの Linux マシンではドライバの関係上 EEPROM 情報の変更がなければ 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで動作させるのが困難な状況です。その EEPROM 情報の書き換えにずっと ThinkPad A22m を使用してきました。殆ど使用することの無かったマシンに与えられた唯一の仕事でした。しかし昨日、この ThinkPad A22m が故障したことが判明して急遽 ThinkPad A30 で行うこととしました。このマシンも底面の蓋を開くと Mini-PCI スロットが現れて、直ぐに無線 LAN カードを取り付けられる利便性から選択しました。またこの ThinkPad A30 も殆ど使用されることのない動態保存機のため、こうした仕事にぴったりでした。

ThinkPad A30 の底面の Mini-PCI スロットへ装着した WM3B2915ABG です。
動作確認のため仮のアンテナも取り付けています。バッファローの無線 LAN ルータの流用品です。

WM3B2915ABG の EEPROM の書き換えに Knoppix 3.8.1 JP を使用していますが、この Knoppix 3.8.1 JP を ThinkPad A30 のハードディスクへインストールすることとしました。もちろん ライブ CD の特徴を活かして CD-ROM からのブート動作でも構わないのですが、別途用意する WM3B2915ABG 書き換え用の専用 ipw2200 ドライバなどの準備もあり、ハードディスクへインストールして、これらの必要なドライバも一緒に保存しておくこととしました。
Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しました
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/intel-wm3b2915abg-lan-5ghz.html

Knoppix のインストール作業は簡単で次々に表示される案内に従ってユーザ名やパスワードを設定してゆけば、最後にこれらの設定と共にハードディスクへインストールしてくれます。一応 ThinkPad A30 のハードディスクには、前方へ Debian Jessie がインストールされており、後半には Puppy Linux がインストールされている状態でした。この後半の Puppy Linux がインストールされていたところを潰して、Knoppix 3.8.1 JP をインストールしました。

Knoppix 3.8.1 JP のメニューには、ハードディスクへのインストールの項目が見当たりません。そこで端末から次のコマンドでインストーラを起動させました。
$ su# knoppix-installer
 幾つかあったインストールの方法の内、一番上の標準インストールを行いました。インストールの最後の場面で Knoppix を起動させるフロッピーディスクを製作しますので事前の準備が必要です。

ハードディスクへのインストールが終了したところで、マシンを再起動させます。この時、フロッピーディスクからの起動にしておきます。すると Lilo のブート画面が表示されます。このまま放置して自動起動させるか、手動で選択して Knoppix を起動させます。

後は、いつものように WM3B2915ABG の書き換え専用ドライバなどを用意して EEPROM の内容を書き換えるだけです。書き換え作業が終了したら電源を落とすだけですが、次回起動した時も、WM3B2915ABG のツールがそのまま残っているので、今後も WM3B2915ABG を入手したときには、作業が楽になるはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。