Gargoyle 1.2.5 のインストールに成功した FON2201E です。 |
Gargoyle のファームウェアは公式ウェブサイトから次の二つのファイルをダウンロードしました。
- Download : Firmware Image
- Architecture : Atheros 231X/5312
- Branch : 1.2 (stable)
- Version : 1.2.5
- gargoyle_1.2.5-atheros-root.squashfs
- gargoyle_1.2.5-atheros-vmlinux.lzma
ファームウェアのダウンロードにおいては、バージョン 1.2.5 のものをお奨めします。1.4.7 のものは、インストールは成功して動作も一応可能でしたが、極端に動作が遅くなっていて、設定画面にログインできないこともありました。また起動時間も2分程度掛かります。もうパソコンが起動しているのかと勘違いするほど遅いです。そして 1.6.1 はインストールも正常に行われたのかも不明の状態でした。初期起動から不安定で、一度電源を切って立ち上げ直した後は、起動途中で赤い電源ランプが消灯して一切の動作をしなくなります。本件については Gargoyle の掲示板でも話題となっており、やはり 1.2.5 を推奨しています。
参考URL : How to install Gargoyle on FON2201
http://www.gargoyle-router.com/phpbb/viewtopic.php?f=8&t=4285
ファームウェアの書き込みは DD-WRT のときと同様に FonFlash を使いました。また周辺機器の設定も同様にイーサネット・スイッチを挟んで書き込み用のマシンと FON2201E を接続しました。
書き込みマシンと FON2201E はイーサネット・スイッチを介して接続します。 |
FonFlash の設定は、書き込み用のファームウェアが Gargoyle であることと、設定ファイルが二つあることです。
- Select Rootfs File : gargoyle_1.2.5-atheros-root.squashfs
- Select Kernel File : gargoyle_1.2.5-atheros-vmlinux.lzma
FonFlash の設定画面 |
FON2201E の電源が切れていることを確認して FonFlash の Flash Router Now! のボタンをクリックします。そしてすぐに FON2201E の電源を投入すると FonFlash が、データ転送と書き込みを自動的に開始します。
FonFlash の書き込み時間ですが、DD-WRT のファームウェアよりかなりファイルの容量が小さいこともあって 25 分程度で終了しました。DD-WRT の 40 分に比較すれば短くはなっていますが、それでも 25 分という時間は長すぎます(笑)。
書き込みが終了した時点で書き込み用のパソコンに接続してあるイーサネット・ケーブルを一度脱着して再度 FON2201E から DHCP 機能で IP を振り当ててもらいます。そして Gargoyle の初期 IP アドレスである 192.168.1.1 へブラウザにてアクセスを行います。すぐにパスワードの入力が求められますが、初期設定のパスワードは password となっています。このパスワード入力を抜けるとすぐに新しいパスワードを設定するように求められます。後は、左側のペイン(分割画面)の設定項目を順次選択して必要な設定を行います。
Gargoyle のステータス(状態表示)画面 |
FON2201E は WAN と LAN の二つのイーサネットポートを備えていますが、いわゆる家庭用の無線LANルータとして使用する可能性も少ないことから、単体の無線LANのアクセスポイントとして使用するのが良さそうです。
なおこの Gargoyle の無線LAN設定で困ったことは、日本の電波環境(Region : JAPAN)に合わせた設定ができないようで、チャンネルが 1 から 11 チャンネルまでしか設定できません。12 から 14 チャンネルの使用を希望する場合には他のファームウェア(DD-WRT など)を選択する必要があります。
そして Gargoyle 1.2.5 がインストールされた FON2201 ですが、特に問題もなく動作します。 ただ最近ビルドされた最新のファームウェアが使えるものと思っていましたが、少し古いバージョンのものしかインストールできないのが残念でした。なお OpenWrt でも古い 8.09 kamikaze のものまでしかインストールが保証されていないようです。
私個人の感想では、DD-WRT のものの方が設定画面での操作が機敏であり、より多くの設定ができるなど FON2201E では DD-WRT の方が使い勝手がよいと感じました。しばらく Gargoyle 1.2.5 で動作させてみて、DD-WRT のファームウェアに戻そうと考えています。
Gargoyle のデータ転送量画面 |
参考値ですが、100MB 単一ファイルの FTP ダウンロード転送速度試験(アクセスポイントとして LAN - 無線 間で測定)で DD-WRT (build 13064) も Gargoyle 1.2.5 もともに600KB/s ~ 700KB/s (4.8Mbps ~ 5.6Mbps)の速度を計測していました。プロセッサの処理速度が若干遅めなのですが、それ以上にデータ転送速度が低いように感じられました。単純にアクセスポイントとして使用するにしてもデータ転送速度が遅めのため、現在となっては意外と使い道が見つけにくいものなのかもしれません。お洒落な外観なだけに何かよい活用方法がないものか思案中です。
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