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2014年6月29日日曜日

自宅サーバのハードディスク交換の予行演習

今まで何度か行なってきた自宅サーバ(FreeBSD)のハードディスクの交換ですが、いろいろと作業に手間取り、データの移行作業が出来ないままの状態となっています。少なくとも来週の休日まで延期となりそうです。とりあえず移行作業の目処が立ちましたので、移行作業の予行演習として、模擬的に作ったコピー元のハードディスク( Hitachi HDS723020BLA642 )から移行先のハードディスク( WDC WD20EZRX )へコピーを行なってみました。今日はここまでの作業でした。

上手く移行作業が出来なかった原因は、はっきり言って、移行先のハードディスクの WDC WD20EZRX を 4KB/セクタできっちりとパーティション切りが出来なかったためです。

現在使用中のハードディスクは従来からの 512B/セクタのものでした。またパーティションも MBR の標準通りの 63 ブロックから始まるパーティションで設定がしてあって、単純にハードディスク間で dd コマンドでイメージコピーをすれば完了する状態ではありませんでした。

現状のハードディスクのパーティション状況


もちろんこの 4KB/セクタを無視し、 AFT 機能を存分に活かして動作させる方法もあります。今回のように大量のデータをコピーするには 4KB/セクタでパーティションを区切ったハードディスクに比べて3倍程度の時間は掛かると思いますが、一応は動作するはずです。

しかしこの時間のロスや、将来再びやってくるであろうハードディスクの交換に備えて現時点で 4KB/セクタで対応したパーティション切りをしておきたいと思いました。

まず今回最も問題となったのが、FreeBSD 9.2 の標準のインストーラ(bsdinstall)でのパーティション設定でした。シェル上で手動により設定する他ありませんでした。一応、GUI での設定ツールにおいても複数のパーティショニングを行うことができて、それも割り当てられた領域のブロック数が8で割れる 4KB/セクタに対応できるような状態でした。しかし先頭のパーティションの位置が 4KB/セクタの区切りではない場所から始まっていることから全体のパーティションの区切りもずれた状態となっていました。これでは本来のハードディスクの読み書きの性能が得られません。
# gpart show
=>        63  3907029105  ada0  MBR  (1.8T)
          63          63        - free -  (31k)
         126  3906994077     1  freebsd  [active]  (1.8T)
  3906994203       34965        - free -  (17M)
赤字で表示した freebsd のパーティションの開始位置 126 が 8 で割り切れないブロック位置から開始していることが問題なのです。ちなみに1ブロック512バイトです。
=>         0  3906994077  ada0s1  BSD  (1.8T)
           0     1048576       1  freebsd-ufs  (512M)
     1048576     2097152       2  freebsd-swap  (1.0G)
     3145728     4194304       4  freebsd-ufs  (2.0G)
     7340032     1048576       5  freebsd-ufs  (512M)
     8388608  3898605468       6  freebsd-ufs  (1.8T)
  3906994076           1          - free -  (512B)

手動でパーティションを設定するときに使うコマンドで -b オプションによってパーティションの開始ブロック位置の調整ができるようになっていますが、この gpart のコマンドのバグなのか仕様なのかはよく解りませんが、63 ブロック単位でまとめられてしまう癖があり、4KB/セクタの区切りの良い場所でパーティションが設定出来ない状態となっていました。例えば bsdinstall の標準で割り当てられる最初のパーティションの開始ブロックは 126 ブロックとなっています。しかしこれを8で割り切れる 128 ブロックに指定しても、やはり 126 ブロックから開始とするなどと理由のわからぬ位置で区切ってしまうのです。さらに Linux などでよく使われる 2048 ブロックを開始位置にしようとしても 2048 ブロックから配置してくれないのです。
gpart コマンドでのパーティション設定例

MBR 形式でハードディスクを初期設定します。
# gpart create -s mbr /dev/ada0
ada0 created

FreeBSD に割り当てるパーティションの先頭を 504 ブロックとした例です。
# gpart add -a 4k -b 504 -t freebsd /dev/ada0
ada0s0 added

ネット上を検索しながら彷徨っていると、開始ブロックを 504 ブロックから開始すると調度良い区切りができるという情報を得て、ようやく 4KB/セクタに対応したパーティション区切りができました。
# gpart show
=>        63  3907029105  ada0  MBR  (1.8T)
          63         441        - free -  (220k)
         504  3907028601     1  freebsd  [active]  (1.8T)
  3907029105          63        - free -  (31k)
青字で表示した freeBSD のパーティションの開始位置が 504 ブロックと 8 で割り切れるブロックからの開始となりました。

=>         0  3907028601  ada0s1  BSD  (1.8T)
           0     1048576       1  freebsd-ufs  (512M)
     1048576     2097152       2  freebsd-swap  (1.0G)
     3145728     4194304       4  freebsd-ufs  (2.0G)
     7340032     1048576       5  freebsd-ufs  (512M)
     8388608  3898639992       6  freebsd-ufs  (1.8T)
  3907028600           1          - free -  (512B)


ここままで時間をかなり使い果たしてしまいました。データの移行作業は12時間以上の時間が掛かるため、今回の休日での作業は断念となりました。

そこで来週に備えて、以前データの移行作業で使ったシェル・スクリプトの見直しをしました。そして手持ちの空きハードディスクへ新規に FreeBSD 9.2 をインストールして、この仮設のハードディスクから移行先となる WDC WD20EZRX へデータを転送してみました。そして起動まで正しく行えることを確認してみました。
新規に FreeBSD をインストールしたてのため、システムのみの小容量のデータなのでさほどデータに転送の時間が掛かりません。何度かデータの転送を繰り返してみて、データ転送用のスクリプトを試験・調整を行なっておこうと思っています。

データ転送試験の様子です。
手前が仮設のシステムディスクです。
奥がデータの転送先となる新しいハードディスクです。

参考
前回のハードディスクの交換の様子の記事はこちらです。
http://near-unix.blogspot.jp/2011/03/blog-post.html

2014年6月28日土曜日

FreeBSD Asterisk 1.8.28.2_1 へアップデート

FreeBSD の ports に asterisk 1.8.28.2 から Asterisk 1.8.28.2_1 へのアップデートが到着していました。

いつものように、さっくりと portupgrade で更新しておきました。我が家での動作は問題ありませんでした。

asterisk 1.8.28.2_1 のビルド設定画面です。

2014年6月27日金曜日

WestanDigital WD20EZRX 2.0TB を購入

我が家では珍しく新品でハードディスクを購入しました。自宅サーバのハードディスクがそろそろ三年になろうとしているため、故障してしまう前に新しいハードディスクへ交換をしようと考えたからです。もちろん交換してしまえば、電源を入れっぱなしとなるため、新品以外に考えられませんでした(笑)。

いつも好んで購入していたのは、日立というか HGST のものでした。しかし最近ではまだ出回っているのか不明ですが、いわゆる安価な価格帯で並ぶ商品ではないようです。結局悩むことなく、某世界最大級と言われているネットショップから一番安価なものを選びました。

それがこの WestanDigital WD20EZRX 2.0TB でした。 現在使用しているハードディスクの容量が 2.0TB のもので、まだ 70% 程度の使用率のため、増量することなく現状の容量を維持したまま交換することとなりました。
WestanDigital WD20EZRX のストレス・フリー・パッケージです。
しっかりとしたダンボールで出来た箱で、これなら普通のパッケージ品よりしっかりした梱包ではないかと思いました。

ただ気になることは、現在のハードディスクは 512バイト/セクタの製品で、新しいものは 4,096バイト/セクタのものとなっています。そのため、単純に dd コマンドでイメージ・コピーをするわけには行かないようです。もしかすると前回の交換の時に意識して 4Kバイト区切りでパーティションを切っているかもしれませんが、あまり期待しない方が良さそうです。

ハードディスクの試験専用に用意してあるパソコンに繋いでテストを行いました。
長時間の試験で発熱も心配されることから、ちゃんと冷却ファンで空冷をしました。

さて購入したハードディスクですが、WestanDigital 謹製のハードディスク・試験ソフトウェア(Data Lifeguard Diagnostic)で早速試験をしてみました。問題なく終了して、輸送中の障害も無かったようです。


ついでに HGST の試験ソフトウェア(DriveFitnessTest)でもテストを行なってみましたが、やはり問題はありませんでした。


問題は、コピー作業に12時間程度の時間が掛かると予想しています。この作業中に一切の仕事を止めて作業をする訳にもいかず、代替のサーバを用意して作業をしようと思っています。自宅 LAN 内の DHCP, DNS, Web, SMTP, IMAP, Asterisk の部分だけを一時的に移植してみようと思っています。

休日の日曜日にコピー作業を予定していますが、上手くゆくことやら・・・。

おまけの画像
2ch で「WD20EZRX 00D8PB0」の話題を検索してみるともちろんありました。重さが 600 グラム程度で二枚プラッタを使用しているらしいのですが、私の手元にあるものは 630 グラムでした。微妙に重たいのですが誤差の内でしょうか(汗)。

WestanDigital WD20EZRX 2.0TB 00D8PB0 の重さ 630 グラム

2014年6月26日木曜日

Debian Wheezy の Cups で {job_originating_user_name} と表示される件

ちょっと以前から気になっていた Debian Wheezy の Cups で印刷を指示したユーザー名や文章名などが表示されず {job_originating_user_name} という表示になっていた件をネット上で検索して対策しました。

印刷文章名が「未知」、
ユーザー名が{job_originating_user_name}となっています。

次の URL を参考にしました。
cups: joblist displays {job_originating_user_name} instead of real username
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/cups/+bug/890644

問題を対策するには、/etc/cups/cupsd.conf を修正する必要がありました。JobPrivateValues という変数を default から none へ変更します。同じ変数が二箇所に出てきますので、どちらも同様に修正します。
JobPrivateValues default
     ↓
JobPrivateValues none

この修正が終了したところで、cupsd を再起動させます。
# /etc/init.d/cups restart

以上で再度 Cups 経由で印刷を行ったとき、 {job_originating_user_name} と表示されず、本来のユーザー名が表示されれば成功です。「完了したジョブを表示」をクリックして過去の印刷結果を表示させると、{job_originating_user_name} の部分がちゃんとユーザー名に変わっているはずです。


ちゃんとユーザー名の表示をしてくれました。

2014年6月25日水曜日

FreeBSD 9.2 p9 へアップデート

FreeBSD 9.2 へ p9 アップデートが到着していました。
# svn update /usr/src
Updating '/usr/src':
U    /usr/src/contrib/file/Magdir/commands
U    /usr/src/contrib/file/file.h
U    /usr/src/contrib/file/ascmagic.c
U    /usr/src/contrib/file/softmagic.c
U    /usr/src/contrib/file/funcs.c
U    /usr/src/UPDATING
U    /usr/src/sys/conf/newvers.sh
U    /usr/src/crypto/heimdal/lib/gssapi/krb5/prf.c
Updated to revision 267868.

アップデートの内容は以下のとおりです。
20140624:       p9      FreeBSD-SA-14:16.file
                        FreeBSD-EN-14:08.heimdal

Fix multiple vulnerabilities in file(1) and libmagic(3). [SA-14:16]
http://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-SA-14:16.file.asc

Fix gss_pseudo_random interoperability issue. [EN-14:08]
http://www.freebsd.org/security/advisories/FreeBSD-EN-14:08.heimdal.asc

セキュリティ対策一点とエラー対策一点の合計二点のアップデートとなっています。なお FreeBSD 10 には、この他にも更に二点の対策が含まれています。詳しくは FreeBSD 公式ウェブサイトをご覧ください。


どちらもユーザーランドの再構築を行うように指示があります。カーネルのバージョン番号も一緒に引き上げておきたいので、私はユザーランドもカーネルも再ビルドしておきました。アップデート後の動作に問題はないようです。
# cd /usr/src
# make buildworld && make buildkernel KERNCONF=MYKERNEL
# make installkernel
# make installworld
# reboot

Debian Wheezy LXDE で PDF リーダーと関連付け

Debian Wheezy LXDE をインストールしている ThinkaPad X31 へ PDF リーダーをインストールしました。

なぜか LXDE をインストールした時には PDF リーダーが事前にインストールされていませんでした。PDF リーダーもいろいろある中、Gnome でもおなじみの Evince をインストールすることとしました。他の gnome のデスクトップがインストールされているマシンと同じ条件で表示されるものの方がよいと考えたからです。

インストールは簡単でいつものように aptitude コマンドでさっくりとインストールしました。
# aptitude install evince
以下の新規パッケージがインストールされます:
  evince evince-common{a} libdjvulibre-text{a} libdjvulibre21{a}
  libevdocument3-4{a} libevview3-3{a} libgxps2{a} libkpathsea6{a}
  libnautilus-extension1a{a} libspectre1{a} libt1-5{a}
更新: 0 個、新規インストール: 11 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
8,537 k バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 21.5 M バイトのディスク領域が新たに消費されます。
先に進みますか? [Y/n/?] 

インストール完了後、PDF ファイルを読み込んで表示させてみたり、先日整備したプリンタ環境を使って印刷も行なってみました。どちらも問題ありませんでした。

しかし気になることが…。

それは LXDE 標準のファイラーである PCManFM の関連付けでした。PCManFM で PDF ファイルをダブルクリックすると、画像編集ソフトウェアの Gimp が起動してしまうのです。PDF ファイル上で右クリックをして起動させるソフトウェアを選択してファイルを開くことも可能ですが、いまいち使い勝手がよくありません!

そこで関連付けを見直すこととしました。

と言っても関連付けの作業は簡単です。 PDF ファイルを右クリックで選択した後、「アプリケーションで開く」を選択して、改めて「ドキュメントビューア」の Evince を選択して、更にダイアログボックスの左下にある「選択したアプリケーションをこのファイルタイプのデフォルトのアクションとする」にチェックマークを入れるだけです。次回からはダブルクリックで Evince で PDF ファイルが開くようになります。


同様にして画像ファイルの PNG ファイルなども Gimp が起動するようになっているので、同様にしてイメージビューアの GPicView を関連付けすれば使いやすくなると思います。

Debian Wheezy でも Samba 3.6.6 へアップグレード

FreeBSD と時を同じくして Debian Wheezy にも Samba のアップグレードが到着していました。
samba-common-2:3.6.6-6+deb7u4
など関連ファイルが更新されました。


FreeBSD Samba 3.6.24 へアップグレード

FreeBSD の ports に samba36-3.6.24 へのアップグレードが到着していました。

いつものように portupgrade で更新をしておきました。

どのような改良が加えられたものか不明ですが、とりあえず我が家では問題なく動作しています。

samba 3.6.24 のビルドの設定画面

2014年6月24日火曜日

Debian Wheezy LXDE でブラザーのプリンタを設定

我が家の主力プリンタはブラザーの MFC-695CDN です。以前も同じブラザーの MFC-810 でした。ブラザーのプリンタは Linux 用のドライバが用意されているため、Linux 主体の我が家においてはとてもありがたい機種となっています。

さて今回は Debian Wheezy LXDE をインストールした ThinkPad X31 へ、このブラザーの MFC-695CDN のプリンタ設定を行おうとしたところ、何と!インストール・エラーが発生してしまいました。今まで Gnome のデスクトップの環境では発生しなかったインストール・エラーだけに驚いてしまいました。

エラー表示を調べてみると gnome-keyring のデーモンが LXDE 上では動作していないことが原因でした。同様のことは Xfce でも発生すると思いますので、同様の症状が発生した場合には参考にしてください。

まずプリンタ用のドライバをメーカーのウェブサイトからダウンロードしてきます。
http://support.brother.co.jp/j/s/support/index.html
機種名を入力して当該機種専用のページヘ移行した後、更に OS の種類やパッケージの形式(Linux deb 形式を選ぶ)などに応じてページを進んで行きます。


二種類のドライバをダウンロードしてきます。
私がダウンロードした最新のドライバの二点です。
LPR プリンタ・ドライバ
 mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i386.deb
CUPSwrapper プリンタ・ドライバ
 mfc695cdncupswrapper-1.1.3-1.i386.deb

まず最初に keyring デーモンのインストールから行います。
/etc/xdg/autostart/ のディレクトリ内にある次の四つの gnome-keyring ファイルを編集します。どれも同じ場所を編集します。
gnome-keyring-gpg.desktop
gnome-keyring-pkcs11.desktop
gnome-keyring-secrets.desktop
gnome-keyring-ssh.desktop
編集する部分は、OnlyShowIn=GNOME;Unity; の部分を探しだして LXDE; を追加します。
[補足]デスクトップに Xfce を使用している場合には大文字で XFCE; を追加します。
OnlyShowIn=GNOME;Unity;
     ↓
OnlyShowIn=GNOME;Unity;LXDE;

以上の四つのファイルの編集が完了したら、一度マシンを再起動させます。

これでプリンタドライバのインストールに支障なくなりました。最初に LPR プリンタ・ドライバからインストールします。


1.LPR プリンタ・ドライバからインストール

/var/spool/lpd/ のディレクトリが存在しないと思いますので、事前にディレクトリを作成しておきます。
# mkdir /var/spool/lpd/
dpkg コマンドでドライバのパッケージをインストールします。
# dpkg -i --force-all mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i386.deb
(注意)このパッケージは /etc/printcap などの設定をすべて消して新規に上書きします。必要な設定があれば、事前に保管をして再度設定し直してください。


2.CUPSwrapper プリンタ・ドライバのインストール

dpkg コマンドでドライバのパッケージをインストールします。

# dpkg -i --force-all mfc695cdncupswrapper-1.1.3-1.i386.deb
エラー表示がなければインストール終了です。


3.CUPS の設定

CUPS システムの設定を行います。インストールしたままの状態では USB 接続で印刷できるようになっています。これを LAN 経由で印刷できるように設定し直します。なお本項ではプリンタ本体の LAN 設定については説明しておりません。

ブラウザでCUPS Web 管理サイトを http://localhost:631 で表示させます。

操作の際、ログイン名とパスワードを求められますが、これは Debian Wheezy をインストールの時に設定した [root] と [rootのパスワード] です。

[プリンター] のタブを選択すると、すでに [MFC695CDN] として登録されているはずです。この [MFC695CDN] を選択します。


[管理] の中の [プリンター変更] を選択します。後は順次問い合わせに応じて下記二箇所の部分を変更します。
デバイス:AppSocket/HP JetDirect
デバイスURL:socket://[プリンタのURL または IP アドレス]

再設定したあと、管理画面から [メインテナンス] の [テストページの印刷] を選択するとテストページが印刷キューへ送られてプリンタから印刷が開始されれば CUPS の設定は成功となります。

Debian Wheezy LXDE で Keepassx の文字化け対策

Debian Wheezy の LXDE をインストールした ThinkPad X31 を快調に使用しています!

実用的にするために各種のアプリケーション・ソフトウェアを順次インストールしていました。その中にキーワードを管理する Keepassx も含まれています。この Keepassx は、Puppy Linux において、日本語キーボードを使用していると文字化け(英語キーボードで入力した状態になる)が発生していますが、同じ症状がこの LXDE のデスクトップ上でも発生しました。

同じ Debian Wheezy の Gnome3 で発生していないのでどうしたものかと思って再び調査してみました。以前の Puppy Linux の時には見つけられなかったこの Keepassx の問題を「LXDE Keepassx」の文字列で検索してみるとたくさん出てきました。意外と多くの人が同じ症状で困っているようでした。それも us タイプの英語キーボード以外のドイツ語などの外国人も多く含まれていました。

この検索で解ったことはデスクトップのキーボードのマッピングを設定する setxkbmap のコマンドで再定義をして Keepassx を使用すると問題が発生しないということでした。確かに私が Pupp Linux で体験した keepassx の文字化けもキーボードの再定義で一時的に解決していました。

そこで Keepassx を起動させる前にシェルスクリプトで setxkbmap コマンドを実行させて対応することとしました。具体的な手順は以下のとおりです。

特権ユーザーに昇格して作業を行います。
$ su
パスワード:
Keepassx のコマンドのあるディレクトリへ移動します。
# cd /usr/bin
シェルスクリプトを keepassxjp としてファイルを作ります。
# touch keepassxjp
実行フラグをシャルスクリプト・ファイルに設定します。
# chmod 755 keepassxjp
シェルスクリプト・ファイルを編集します。
# vi keepassxjp
以下の内容を書き込みます。大文字「ZZ」で Vi エディタを終了させます。
#!/bin/sh
/usr/bin/setxkbmap -model jp106 -layout jp
/usr/bin/keepassx
メニューの中の Keepassx のプロパティを開いて呼び出すコマンドkeepassx %f から /usr/bin/keepassxjp へ変更します。なお %f の部分は不要です。

Keepassx のプロパティを開こうとしているところ
コマンド:の部分を編集します。

これでパソコンを再起動させて、Keepassx を使用して自動入力で文字化けがなければ成功です。


[追記] 以上の方法より効果的な方法がありました。

デスクトップへログインしたときにキーボードの設定を行う方法です。

新規に setxkbmap でキーボード設定を行うファイル(/etc/xdg/autostart/setxkbmap.desktop)を作ります。

特権ユーザとなって作業をします。
# touch /etc/xdg/autostart/setxkbmap.desktop

vi などのエディタでキーボードを設定する内容を記述します。
[Desktop Entry]
Version=1.0
Encoding=UTF-8
Name=JP keyboard settings
Exec=setxkbmap -model jp106 -layout jp
Terminal=false
Type=Application

以上の内容を書き込んだところで、一旦デスクトップからログアウトしてログインしなおすか、マシンを再起動させてください。

デスクトップへログインした時点ですでにキーボードの設定は pc105 から jp106 へ切り替わっています。そのため Keepassx の起動ファイルの修正に手をかける必要がありません。この方法がお奨めです。

参考URL
Wrong keys auto-typed by KeePass/KeePassX in Ubuntu
http://mycomputeradventures.blogspot.jp/2012/01/wrong-keys-auto-typed-by.html


[追記の追記] もっともっと!簡単な方法がありました。

 [メニュー]>[設定]>[セッションと起動] の設定画面を開きます。

この中から [自動開始アプリケーション] のタブを開きます。

左下の [+追加] ボタンを押して [アプリケーションの追加] のダイヤログボックスを開きます。
  • 名前を [ JP106KBSET ] と記入します。
  • 説明に [ 日本語キーボード設定 ] と記入します。
  • コマンドに [ setxkbmap -model jp106 -layout jp ] と入力して終了します。

これで一度ログアウトした後、ログインし直すと日本語キーボード JP106 の設定が反映されます。

2014年6月23日月曜日

Debian Wheezy LXDE の日本語入力を IBus-Mozc へ

先日 Debian Wheezy の LXDE をインストールした ThinkPad X31 の文字入力を UIM-Mozc から IBus-Mozc へ切り替えました。

どうも文字入力の状態を示すシステムトレイ上のアイコンの表示の切り替わらない問題(これで正常?)が気になっていました。いろいろと試行錯誤をしてみましたが、どうやら UIM を使うのではなく IBus を使った方がアイコンの表示も良くなるようで、この方法に切り替えました。

丸に「あ」とあるのが UIM のアイコンです。

以下は今回の UIM から IBus へ切り替えた過程の備忘録です。

まず最初にアイコン動作の良くない uim-pref-gtk3 から uim-pref-gtk へ切り替えるために入力メソッドの切り替えソフトウェアを im-switch へ変更しました。
# aptitude install im-switch
以下の新規パッケージがインストールされます:
  im-switch
更新: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
18.6 k バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 115 k バイトのディスク領域が新たに消費されます。
以下のパッケージには満たされていない依存関係があります:
 im-config : 競合: im-switch [1.23 がインストール予定となっています]
以下のアクションでこれらの依存関係の問題は解決されます:
     以下のパッケージを削除する:
1)     im-config
この解決方法を受け入れますか? [Y/n/q/?]

もともとインストールされていた im-config がアンインストールされて、im-switch がインストールされました。ここで一旦ユーザーのログアウトとログインを行ってデスクトップの X の環境を再設定しました。

すると UIM のアイコンが大変なことになっていました(笑)。
4個ならぶアイコンが横方向に圧縮されて4つの縦線が表示されていました。どうも LXDE のシステムトレイには1個分のアイコンのスペースしか割り当てられていないようです。

時計の左側に4つのアイコンが縦長になって並んでしまいました(笑)

そこで1個分のアイコンで表示される IBus へ切り替えることとしたわけです。
IBus で使用出来る日本語エンジンには使い慣れた anthy の他、mozc もインストールすることしました。
# aptitude install ibus-anthy ibus-mozc
以下の新規パッケージがインストールされます:
  ibus{a} ibus-anthy ibus-clutter{a} ibus-gtk{a} ibus-gtk3{a} ibus-mozc
  ibus-qt4{a} libclutter-1.0-0{a} libclutter-1.0-common{a}
  libclutter-imcontext-0.1-0{a} libclutter-imcontext-0.1-bin{a}
  libcogl-common{a} libcogl-pango0{a} libcogl9{a} libibus-1.0-0{a}
  libibus-qt1{a} libjson-glib-1.0-0{a} libqt4-dbus{a} libzinnia0{a}
  mozc-utils-gui{a} python-ibus{a} python-xdg{a} qdbus{a}
  tegaki-zinnia-japanese{a}
更新: 0 個、新規インストール: 24 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
22.5 M バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 41.0 M バイトのディ スク領域が新たに消費されます。
先に進みますか? [Y/n/?]

IBus のインストールが終了したところで、im-switch を使って入力方法を IBus へ変更しました。デスクトップの左下にある LXDE のアイコンをクリックして、「設定」>「入力メソッド切替器」へと進みます。「Use IBus(ibus)」のところを選択して「OK」ボタンをクリックすれば設定完了です。

IBus を選択するために入力メソッド切替器(im-switch)を起動させます。
「Use IBus(ibus)」を選択します。
設定が完了すると案内表示があります。

デスクトップの設定を反映させるためにユーザーのログアウトとログインを再び行います。

すると従来 UIM のアイコンがあった場所に IBus のアイコン(キーボードの意匠)が表示されるようになります。

IBus のアイコンが表示されていました。

ただこのままでは IBus の日本語エンジンの設定が行われていないため、日本語入力はまだ出来ない状況となっています。そこで IBus の設定を行います。IBus のアイコンの上で右クリックを行うといくつかの項目が表示されますが、この中から「設定(P)」を選択します。

IBus の設定のために「設定」ボタンをクリックします。

IBus の設定の中から「インプットメソッド」(入力方法の意味)のタブを選択します。

インプットメソッドを選択します。

そして「インプットメソッドの選択」の中から「Anthy」と「Mozc」をそれぞれ選択しながら右上の「追加」ボタンをクリックしてインプットメソッドを追加します。追加が終了したところで右下の「閉じる」のボタンをクリックして設定を終了させます。これで日本語入力ができるようになります。

Anthy と Mozc を選択して終了します。


テキストエディタなどを起動して、試しに日本語入力を行なってみてください。また日本語入力が使いやすいように各種設定ができるようになっていますので、調整を行なってみてください。

UIM のものよりも若干大きめの丸に「あ」のアイコンが表示されるようになりました。

設定した Anthy と Mozc の日本語エンジンが使えるようになっています。

2014年6月22日日曜日

ThinkPad R31 へ Debian Wheezy Xfce をインストール

先日 ThinkPad X31 へ Debian Wheezy の LXDE をインストールして、非常に快調だったため、今回 ThinkPad R31 にも Debian Wheezy をインストールしてみました。今回デスクトップは LXDE ではなく、Xfce をインストールしてみました。Xfce にした理由は特になく(笑)、ただ単純にしばらく Xfce を使っていなかったので興味本位でインストールしてみたものです。

Debian Wheezy Xfce が起動した ThinkPad R31 です。

インストールそのものは時間が掛かりましたが順調に終了しました。

しかし問題はその後で、起動途中で画面が真っ黒なまま停止してしまうのです。通常起動の他、シングルユーザーモードでの起動も出来ませんでした。そう言えば、以前にも Puppy Linux などでも ThinkPad R31 で苦労した記憶がありました。

問題は Intel 82830 のオンボード・グラフィックスでした。かつてより多くのブログなどで紹介されている問題でした。
参考URL
Intel 82830 CGC (830m) graphics fix for Ubuntu Lucid 10.04 just might work for your Intel video chip, too
http://blogs.dailynews.com/click/2010/02/11/intel-82830-cgc-830m-graphics/

とりあえず GRUB2 起動プロンプトで編集することで、無事起動させることができました。GRUB2 の起動画面で e キーを押して編集モードに入ります。そして以下の部分に次のビデオモードの設定を入力します。
i915.modeset=0
GRUB2 の編集画面で文字を強調している部分へ i915.modeset=0 を入力します。

これで起動を確認した後、GRUB2 を編集して、起動の度に起動プロンプトを編集しなくてもよいようにします。

/etc/default/grub のファイルを編集します。
GRUB_CMDLINE_LINUX=""
     ↓
GRUB_CMDLINE_LINUX="i915.modeset=0"

GRUB2 の設定ファイルを編集した後、GRUB2 へ反映させます。

特権ユーザに昇格した後、次のコマンドを実行します。
# update-grub

以上で GRUB2 の設定は修正されて、次回から正常に起動できるはずです。


無事起動することができるようになった ThinkPad R31 の Debian Wheezy Xfce 上で、使いやすいように設定を見なおしているところです。

とりあえず気になっていた日本語入力の UIM のツールバーを入れ替えました。現在 im-config がインストールされているのですが、im-config が uim-pref-gtk3 を使います。この uim-pref-gtk3 の動作がいまいち変なのです。文字入力モードでアイコンが切り替わらないなどです。そこで uim-pref-gtk を使用する im-switch に入れ替えることとしました。aptitude で im-switch をインストールを試みると、自動的に衝突する im-config をアンインストールすることを尋ねてくるので、Y キーでそのままインストールを続行すると、im-config から im-switch へ入れ替えてくれます。
# aptitude install im-switch

その他ツールバーなどの設定を見なおしている途中です。しばらくこの ThinkPad R31 で遊べそうです。


2014年6月21日土曜日

Linksys WPC54G Ver.2 無線LANアダプタを入手

インターネット・オークションにて Linksys Wireless-G WPC54G Ver.2 を入手しました。

WPC54G V2 の表面
WPC54G V2 の裏面

この WPC54G Ver.2 (以下 WPC54G V2 と表記)は、今まで手元に持っていた同社の WPC54GS とは違ったチップセットを使用している製品で、そのまま Debian Wheezy のマシンでは使用できないものでした。外観がそっくりなだけに、間違えてしまいそうです。
WPC54GS       Broadcom BCM4306 rev.03
WPC54G V2     Texas Instruments ACX 111


上が WPC54GS、下が WPC54G V2

WPC54GS では、b43 ファームウェアを apt-get でインストールするだけで使用することができました。
ファームウェアのインストール例
# apt-get install firmware-b43-installer

しかし WPC54G V2 はファームウェアのダウンロードの他、ドライバのビルドも必要でした。Debian Wiki に詳細な説明がありましたので、これを参考にしてインストールすることができました。ただ現時点では Debian Wiki の記述に若干の間違えがあり、そのままではドライバのインストールができませんでした。その注意点も併せて記述しておきますので参考にしてください。

参考 URL Debian Wiki acx
https://wiki.debian.org/acx

まず専用のファームウェアのダウンロードをします。これもファームウェアを保存している /lib/firmware/ のディレクトリではなく、別の場所にダウンロードすることに注意が必要です。
$ su      特権ユーザに昇格します。
パスワード:

# mkdir /usr/local/lib/firmware  ダウンロードディレクトリを作ります。
# for i in "" c16 c17 r16 r17 ; do wget -P /usr/local/lib/firmware

ファームウェアのダウンロード中の様子です。
http://acx100.erley.org/fw/acx111_1.2.1.34/tiacx111$i ; done
2014-06-21 13:15:23 (171 MB/s) - `/usr/local/lib/firmware/tiacx111r16' へ保存完 了 [7204/7204]

--2014-06-21 13:15:23--  http://acx100.erley.org/fw/acx111_1.2.1.34/tiacx111r17
acx100.erley.org (acx100.erley.org) をDNSに問いあわせています... 2600:3c03::f03c:91ff:fe96:4743, 97.107.129.9, 173.255.225.22
acx100.erley.org (acx100.erley.org)|2600:3c03::f03c:91ff:fe96:4743|:80 に接続し ています... 失敗しました: 接続を拒否されました.
acx100.erley.org (acx100.erley.org)|97.107.129.9|:80 に接続しています... 接続し ました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 8952 (8.7K) [application/octet-stream]
`/usr/local/lib/firmware/tiacx111r17' に保存中

100%[======================================>] 8,952  --.-K/s 時間 0s

ドライバのビルドを行います。DKMS システムを使って自動的にビルドするようになっています。
# aptitude install dkms git && exit

以下の新規パッケージがインストールされます:
  dkms git git-man{a} liberror-perl{a} rsync{a}
更新: 0 個、新規インストール: 5 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
8,096 k バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 15.5 M バイトのディスク領域が新たに消費されます。
先に進みますか? [Y/n/?]
   ↓↓途中表示省略↓↓
dkms (2.2.0.3-1.2) を設定しています ...
liberror-perl (0.17-1) を設定しています ...
git-man (1:1.7.10.4-1+wheezy1) を設定しています ...
git (1:1.7.10.4-1+wheezy1) を設定しています ...
rsync (3.0.9-4) を設定しています ...
update-rc.d: using dependency based boot sequencing

exit (注意)exit コマンドで特権ユーザから一般ユーザに降格しています。

一般ユーザのディレクトリ内でドライバのソースコードを git でダウンロードしてきます。このとき Debian Wiki に記述に間違えがありました。ダウンロードして作るディレクトリ名を acx100-acx-mac80211 ではなく acx-mac80211 としてください。
$ git clone git://git.code.sf.net/p/acx100/acx-mac80211 acx-mac80211

Cloning into 'acx-mac80211'...
remote: Counting objects: 7427, done.
remote: Compressing objects: 100% (2346/2346), done.
remote: Total 7427 (delta 5684), reused 6596 (delta 5075)
Receiving objects: 100% (7427/7427), 3.15 MiB | 822 KiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (5684/5684), done.

ここから再び特権ユーザに昇格してビルド作業を続行します。まず最初にダウンロードしてきたドライバのソースコードを /usr/src のディレクトリ内へ移動させます。
$ su
パスワード:
# mv acx-mac80211 /usr/src/acx-mac80211-git

DKMS を使ってソースコードをモジュールへ追加します。
# dkms add -m acx-mac80211 -v git

Creating symlink /var/lib/dkms/acx-mac80211/git/source ->
                 /usr/src/acx-mac80211-git

DKMS: add completed.

DKMS でドライバのビルドを行います。
# dkms build -m acx-mac80211 -v git

Kernel preparation unnecessary for this kernel.  Skipping...

Building module:
cleaning build area....
'make' all KVERSION=3.2.0-4-486..........
cleaning build area....

DKMS: build completed.

DKMS でドライバをインストールします。
# dkms install -m acx-mac80211 -v git

acx-mac80211:
Running module version sanity check.
 - Original module
   - No original module exists within this kernel
 - Installation
   - Installing to /lib/modules/3.2.0-4-486/updates/dkms/

depmod........

DKMS: install completed.

modprobe コマンドでドライバをカーネルへ取り込みます。
# modprobe acx-mac80211


これで WPC54G V2 を認識できれば、ドライバのインストール成功です。

また一枚、無線LANアダプタのコレクションが増えました。

2014年6月19日木曜日

ThinkCentre A51 の電解コンデンサが破裂

久しぶりに電解コンデンサがパンクする現場に出会いました(笑)。

朝から自宅で二台のデスクトップパソコンを並べて仕事をしていました。お昼すぎになんだか記憶に残っている特徴的な臭いが漂ってきました。「これは!コンデンサのパンクでは…」とすぐに思いつきました。しかしどちらのパソコンの電解コンデンサのパンクか判断ができないでいました。

臭いが漂い始めて一時間ほどしたとき、パツンと乾いた音が片方のパソコンから響いてきました。そしてパソコン自体もフリーズ状態となってしまいました。問題があった機種は IBM ThinkCentre A51 でした。すぐに電源を落として中を開けてみると、やはり電解コンデンサがパンクしていました。

普通は電解コンデンサのパンクと同時に臭いが漂ってくるものなのですが、今回は先に臭いが漂ってきて、後から破裂音がした結果となりました。最初の臭いが出てきたときに小さな亀裂が発生して、遅れて本格的に破裂をしたのかもしれません。具体的に破裂をした現場を見たわけではないので予測にしか過ぎませんが。

さてこのまま電源を入れて使うこともできないため、手持ちの電解コンデンサと交換して様子を見ることとしました。

写真は破裂した電解コンデンサ(ルビコン MCZ 10V 1500μF)の様子です。金色のラベルのある高級品のようです。電源周りはこのような電解コンデンサの破裂が発生しやすい場所なので、良質な電解コンデンサを配置していることが多いようです。しかし破損するときには破損するもののようです。

中央が破損した電解コンデンサです。

手持ちで持っていたのは普及品の電解コンデンサです。それも容量は若干大きめのものしかありませんでした。10V 2200μF の品を取り付けました。

そして新しい電解コンデンサに交換したところです。

分解して取出したマザーボードの表面や筐体の内部など、日頃掃除をすることができないところを綺麗にしておきました。

電解コンデンサが破損したパソコン(ThinkCentre A51)です。

そして再度組み立てて電源を投入してみました。無事立ち上がりましたが、しばらく様子を見ようと思っています。再び電解コンデンサが破裂するようなことがあれば、新しい良質の電解コンデンサに交換するか、新しく中古品をネットオークションで落札してこようと思っています。

2014年6月18日水曜日

Debian Icedove 24.6 へアップデート + OpenSSL も

Debian の Icedove(Thunderbird)に新しいアップデートが到着していました。バージョンが 24.5 から 24.6 へ上がりました。Windows 版がすでに 24.6 となっていたので、これに対応したアップデートのようです。


そしてこの Icedove のアップデートと一緒に OpenSSL 関連の更新も行われていました。数日おきに OpenSSL 関連のものがアップデートされていますが、いったいどうしたのでしょうか?


Linksys WRT54GS へ Tomato(Shibby バージョン)をインストール

昨年の夏に無線関係が動作不調となった Linksys の WRT54GS へ Shibby バージョンのファームウェアをインストールしてみました。

Shibby 版の Tomato Firmware をインストールした WRT54GS です。

DD-WRT と人気を二分する Tomato のファームウェアですが、すでに最終リリースの 1.28 が出たのが2010年7月のとのことですので、すでに4年も経過しているため、その後も Tomato firmware のオリジナル・ソースから改良を重ねている Shibby さんのウェブサイトから最新版のものをダウンロードしてみました。
Tomato by Shibby (ポーランド語)
http://tomato.groov.pl/

Tomato Firmware (オリジナル)
http://www.polarcloud.com/tomato/

Linksys WRT54GS 用のファームウェアは K24 系列のものを使用するのが間違いないようです。
http://tomato.groov.pl/download/K24/
の中から最新版となる build5x-117-EN のディレクトリの中から tomato-ND-1.28.5x-117-VPN.trx をダウンロードしました。

このファームウェアの拡張子の .trx を .bin に変更してファームウェアのアップグレードの項目で更新させました。

オリジナルの Tomato と似た感じのウェブ設定画面となっていますが、色使いや設定項目が増えていることが特徴となっています。

まだまだ使い始めのファームウェアなので、しばらく使ってみたいと思っています。しかしハードウェアの WRT54GS が熱くなると不調となってしまうので、どこまで遊んでいられるか心配です(笑)。

SibbyTomato のウェブ設定画面(概要)
SibbyTomato のウェブ設定画面(パケット転送量)

ThinkPad X31 へ Debian Wheezy をインストール

久々に Debian を新規インストールしました。

インストールしたのは表題どおり ThinkPad X31 です。以前にもインストールを試みて断念していたものでした。以前、インストールを試みた時には、PAE カーネル非対応のプロセッサであったためにインストールできないものと思っていました。ちょうど Puppy Linux Precise-550 の時代だったと思います。ThinkPad X31 が PAE カーネル非対応のために Puppy Linux Precise-550 が起動できなかったことから連想していました。


しかし今回再び Debian Wheezy をインストールをしてみました。問題はネットワーク・インストールが始まった直後に起こります。「ネットワーク・ハードウェアの検出」のところでフリーズしたかのように画面に固まってしまうのです。以前にも5分程度待っても先に進まなかったので、ここでフリーズしたものと考えてインストールを中断していました。今回はずっと放置していたところ、ちゃんと先に進みました。具体的な時間は計測していませんが15分程度の時間を要したと思います。どうしてこんなに時間が掛かるのかは不明です。

インストールしたはの通常の gnome3 のデスクトップではなく、LXDE のデスクトップです。インストール開始画面の advanced の項目中から KDE, Xfce, LXDE の三種類から選択したものです。もちろん選択した理由は軽量なデスクトップだからです。

とりあえずインストールした直後なので自分で使いやすいように再設定をして行く予定です。すでに UIM のアイコンが文字入力モードの切換で変化しないなどいろいろと原因を調べて設定をする必要がありそうです。

しばらくこの Debian Wheezy 入りの ThinkPad X31 で遊んでみたいと思っています。


FreeBSD asterisk18-1.8.28.2 へアップデート

FreeBSD の ports へ Asterisk のアップデート(1.8.28.0 ==> 1.8.28.2)が到着していました。

いつものように portupgrade で更新をしておきました。

とりあえず我が家では問題なく動作しているようです。

2014年6月17日火曜日

Buffalo WLI-CB-G54HP を入手しました

バッファロー社の無線LANアダプタの WLI-CB-G54HP をインターネット・オークションにて入手しました。以前から入手したかったものですが、なかなか安価に入手する機会に恵まれずにいました。しかし今回は安価に落札できました。やはり時代が進み 802.11b/g のみの製品の人気が落ちてきているようです。

さて入手した WLI-CB-G54HP は「HIGH POWER」という赤文字が表示されています。無線LANの電波が強いことを示しているのでしょうか? メーカーのウェブサイトを確認してみると『IEEE802.11g無線LANカードにバッファロー独自の電波出力強化機能「AirStationBooster(エアステーションブースター)」を搭載。手軽に、通信速度と通信距離が改善できます。』と誇らしく記述されています。我が家では複数の無線LANアクセス・ポイントが稼働していますので、電波の強力なアダプタの必要性は感じませんが、何となく「電波が強い」という男の心を揺さぶる文言に誘われてしまいました(笑)。

Buffalo WLI-CB-G54HP
Buffalo WLI-CB-G54HP の裏面

早速ノートパソコンへ装着して動作確認をしてみました。

まず lspci -v コマンドで無線LANアダプタ内のチップを調べてみました。
Broadcom Corporation BCM4318 [AirForce One 54g] 802.11g Wireless LAN Controller (rev 02)
そしてドライバには Broadcom で使われる b43 が使用されていました。

さて気になる電波の状態を観察してみました。もともと無線LANアクセス・ポイントと近いこともあって他のバッファロー社の Broadcom 社のチップを使っている無線LANアダプタ(WLI-CB-G54, WLI-CB-G54s)と変わらないように感じました。また通信速度も同程度のようです。

Buffalo の類似機種(WLI-CB-G54, WLI-CB-G54s)

取り立てて動作上の利点は見当たらないようでした。しかし私個人としては、大きなアンテナ部や赤黒のカラーリングなど見栄えのよい形状には満足しています。

また一つ私の無線LANアダプタのコレクションが増えました。