また ThinkPad コレクションに仲間が増えました。ThinkPad 390E ( 2626-90J ) です。いつものようにインターネット・オークションで入手しました。
以前から欲しかった機種ですが、状態のよいものは落札価格が高く、落札価格が低いものはどこかが壊れているものが多く、それも液晶パネルのヒンジ部分が破損したものばかりで、どうしてこの部分が壊れてしまうのか不明ですが、何故かヒンジ破損の ThinkPad 390 が多く出品されていました。私が入手したものはヒンジの破損は無かったのですが、充電バッテリとハードディスクが欠落したものでした。
とりあえず届いた商品の掃除を行いました。どこかの会社の事務か何かに使われていたもののようで、タバコのヤニがベットリと付着しているものでした。何度も濡れ雑巾で拭き直してタバコのヤニ類を取り除きました。おそらく内部にも大量にタバコのヤニが不着しているものと思われますが、本機を分解する機会があれば掃除をしたいと思っています。
これはトラックポイントのゴムの様子です。もう頭の部分がすっかり剥がれてツルツルになっています。相当酷使されてきたことを思わせます(笑)。
早速電源を投入して BIOS 画面の確認を行ってみました。Celeron 300 MHz のプロセッサが搭載されているようです。液晶パネルを眺めてみると、左側が明るく、右側へ向かって暗くなっていました。この画面を見る限り、どうも冷陰極管が左側に縦に設置されている模様です。
各部の様子を観察してみました。底面にある拡張メモリソケットの蓋を開いてみると、32MB のメモリが二枚装着されていました。おそらく販売当時は 64MB でも相当大きなメモリであったものと思われました。しかしこれでは Puppy Linux も満足に動作しないため、他の大きなメモリへ交換しておきました。試していませんが、チップセットが i440BX のため最大で 512MB を搭載できるのではないかと思われます。
そしてこれがハードディスクの収納ケースです。薄い鉄板を折り曲げて作った簡単な構造のものでした。アルマイトの弁当箱のように重ね合わせて蓋をする構造になっていますが、片方の箱の底にはベークライトの板が敷いてありました。おそらくハードディスクの厚みに合わせて調整をするものと思われます。現在のままだと 9.5 ミリ厚のハードディスクが装着出来るようになっています。
これは底面の奥に二個装着されている折りたたみ式の足です。前後に折りたたむのではなく、左右に広げる形式のものでした。本機では、この足は使用された形跡がありませんでした。
本体の左奥には USB ポートがありました。蓋で隠されていました。本機が発売された当時はまだ USB 機器が少なかったことを思わせました。
そして、ここが残念ポイントなのですが、 PC カードスロットの蓋が破損していました。上側の部分が外れて引っかかっている状態となっていました。下側のスロットは使用できる状態であったのが救いでした。
これは底面から撮影した CD-ROM ドライブの様子です。比較的大きなイジェクト(排出)ボタン(青色)が印象的でした。押し易い形となっていますが、側面からよく見えないところにあり、ちょうど本機を持ち上げて移動させようとすると、うっかり触ってしまって CD-ROM が排出されることが何度かありました。意外と不便な構造でした。
動作確認のために Puppy Linux 4.3.1 (2012) を CD-ROM で起動させてみました。とりあえず動作はしましたが、音声部分は自動認識してくれませんでした。なお手動で認識作業を行っていないので認識するのかは不明です。
操作感はさすがに Celeron 300MHz のことはあるだけに、緩慢な感じで各ソフトウェアが立ち上がってきます。それでも古い ThinkPad を愛でるには十分なものと感じました(笑)。
なお内臓の時計が初期化されていたため、Puppy Linux のインターネットでの時刻合わせを行ってみましたが、どうも内部時計(クロック)の設定が出来ないようです。hwclock コマンドを受け付けてくれないチップを使用しているのでしょうか? なお古いパソコンで偶に効果がある hwclock コマンド・オプションの directisa も試してみましたが、設定できませんでした。どうも内部時計は手動で合わせなければならないようです。
興味本位で入手してしまいましたが、メンテナンスの予定も立てられない状態のため、しばらく放置してしまいそうです。せっかく入手したものだけに残念です。
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