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2013年7月12日金曜日

debian wheezy を新規にインストールしました

今まで三台のパソコンを debian squeeze から debian wheezy へアップグレードしてきました。しかしアップグレードの終了後の様子が三台とも違うため、どのアップグレードが本来の debian wheezy なのか不明でした。そのため残りの debian squeeze のマシンをアップグレードするのを躊躇っています。

そこで新規に debian wheezy をインストールして、本来の姿を探ってみようと考えました。ちょうど手元にはメンテナンス待ちの ThinkPad G40 や ThinkPad G41 が転がっています。仮に Puppy Linux をインストールしてハードウェアの動作確認を行っていましたが、debian wheezy をインストールして本格的に使用することとしました。

ThinkPad G40 へインストールした debian wheezy です。

さて debian wheezy の新規インストールですが、debian lenny の時代からすでに PXE インストールをしています。PXE ブートに必要な TFTP サーバーは自宅サーバーにインストール済みとなっています。インストーラーの PXE 起動だけでなく、CISCO や LINKSYS の IP 電話機の設定データの送り出しなどの様々な理由で TFTP サーバーを起動させたままでいます。ここへ debian wheezy の PXE 用のインストーラーを仕込んで ThinkPad G40 から PXE ブートさせるだけで、インストールが開始されます。

PXE ブートのインストーラーは以下の URL からダウンロードしてきました。最新版は常に URL が変わりますので適宜探してください。
ftp://ftp.debian.org/debian/dists/wheezy/main/installer-i386/20130613/images/netboot

上記の URL から debian-installer のディレクトリを丸ごとダウンロードして、そのファイル類を自宅サーバーの TFTP のデフォルト・ディレクトリへコピーをします。そして pxelinux.0 を dhcpd から呼び出すようにするだけです。この記事では TFTP サーバーのインストールや起動方法については記述しませんのでご了承ください。

以下は dhcpd.conf の記述例(該当部分)です。

host thinkpad_g40 {
  hardware ethernet 00:11:22:33:44:55;
  fixed-address 192.168.24.11;
  filename "debian-installer/i386/pxelinux.0";
}

isc-dhcpd を再起動させて、いよいよパソコンの ThinkPad G40 へインストール開始です。

ThinkPad G40 の電源を投入した直後に F12 キーを押してブートデバイスの選択画面を呼び出します。ここで PXE ブートを選択しますが、PXE と記述はなく、PCI の有線LANデバイスの表示となっています。大抵の場合、一番下の意味不明なデバイスが PXE ブートとなります。

しばらくすると画面に debian wheezy のインストール画面が表示されます。これ以降は通常の debian システムのインストールと変わりありませんので、そのままインストールします。参考までにハードディスクが 40GB と比較的小さな容量であったため、単一パーティション構成でインストールしました。実際には単一パーティションであっても linux-swap パーティションは別途作られます。linux-swap には、自動で 1.1GB が割り当てられていました。

debian wheezy のインストールが終了して、マシンの再起動が求められました。どきどきしながら再起動を行いました。そして debian wheezy が起動して gdm3 のログイン画面へと到着しました。パスワードを入力してデスクトップ画面が表示されるのを待ちました。すると gnome3 のエラー表示が一瞬現れて、通常の gnome3-shell とは違った画面となりました。一番最初に debian squeeze から debian wheezy へアップグレードした ThinkPad T30 と同様の拡張機能(extensions)などがないデスクトップとなりました。何ということでしょう(涙)!

デスクトップのツールバーの部分に見慣れないアイコンがあったのでクリックしてみたところ、gnome3 のエラーの内容が表示されました。

「GNOME 3 を読み込むのに失敗しました」「残念ながら GNOME 3 が正しく起動せず、フォールバックモードで起動しました。おそらく、このシステム(グラフィックのハードウェアやドライバー)は GNOME 3 を満足に動かすことができないようです。」

と表示されました。

「GNOME 3 を読み込むのに失敗しました」の表示です。

本来「アクティビティ」の表示があるところに「アプリケーション」と表示がある画面は、フォールバックモードと呼ばれる画面であったようです。これからこのフォールバックモードがら本来のモード?へ修正(変更)出来るかいろいろ調査を行ってみたいと思っています。

今回の新規インストールで本来の gnome3 が動く debian wheezy を期待していたのですが、残念ながら裏切られました!

しかし ThinkPad T30 も ThinkPad G40 も同じフォールバックモード(fallback mode)になるということは何か共通の問題点があるのでしょうか?気になるところです。

ThinkPad G40 では gnome3 が上手く動作しないのでしょうか?

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