自宅で愛用していた IBM 社のバックリンク・タイプのキーボード (P/N 92G7453) のキーの一部が入力不良となったため、代わりとなるキーボードをインターネット・オークションで落札してきました。
写真のものが今回入手したバックリンク・タイプのキーボード (42H1292)です。以前使用していたものと同じようにキーボードに直付けのストレート・ケーブルが付いたコストダウンが図られたものです。
底面の傾斜足の片方が破損している状態でした。なおこの故障はオークションの説明文にもあり、承知しての落札でした。
とりあえずデスクトップ・パソコンへ接続して動作確認をした後、すぐに掃除に取りかかりました。とにかく汚れていて早く掃除をしたくてたまりませんでした(笑)。キートップの汚れの他、隙間に詰まったホコリや髪の毛が気になって仕方がありませんでした。
そこで一旦分解して上下のプラスチックの筐体から洗浄をすることとしました。キーボードのフレーム部分に詰まっていたホコリはエアーダスターで徹底的に吹き出しておきました。
いつものようにアルカリ性洗剤のマイトップでしっかりと水洗いしました。写真のように刷毛を使って隙間の部分に詰まった汚れを綺麗さっぱり洗い流しました。プラスチック筐体の洗浄にはアルカリ性洗剤が一番効果的のようです。
そして次にキートップの部分です。食器用の中性洗剤を少量含ませた雑巾で綺麗に拭いてゆきました。キートップの洗浄で中性洗剤を使用するのは万が一電気部分へ洗剤成分が含んだ水が流れ込んでもすぐに影響を与えることがないためです。くれぐれもアルカリ泉洗剤で洗わないようにしてください。金属部分が復職して断線などの事故の元です。なおキートップの側面部分はプラ板を1センチ幅程度に切り出したものに雑巾の先を巻きつけて綺麗に拭き取りました。
キーボードのキースキャン用 IC の刻印を見ると LEXMARK 社のものでした。どうやらこのキーボードは LEXMARK 社製のもののようです。以前使用していたものの LEXMARK 社だったのですが、いくつか差異があるようです。
一番の違いはキーそのものの遊び(特に軸に対して回転方向の遊び)が大きく、見た目にもキートップが不揃いな印象を受けました。その他右上にある三つの LED ランプの点灯時の明るさが異常に明るく、周囲のプラスチック筐体も内部から明るく照らしているのが判るほどです。この違いはどうして発生したのでしょうか?
筐体やキートップがしっかり乾燥したところで組み立てを行って動作確認をしてみました。問題はないようでした。分解掃除もこれで終了です。メデタシ!
下の写真は今回入手した 42H1292 (手前)と以前使用していた 92G7453 (奥)の比較です。外観はほとんど一緒でした。一部のキートップの印刷の色に変化がある程度でした。
そしてキーの入力不良となってしまったキーの様子です。X の印の部分が不良部分です。テンキーの部分は使用しないので問題はないのですが、右矢印の操作が出来なくて困ってしまいました! どうもキースキャンのラインの一本が接触不良なのか?切断しているようです。一応キーボードを分解してキースキャンを行うプリント印刷基盤とキーの信号を伝えてくるフレキシブル基盤の接点の部分をアルコール洗浄を行ってみたものの、改善は見られませんでした(涙)。
今回交代のキーボードが到着したこともあり、一度キーボードのフレームの部分を分解してみようと思っています。この手のキーボードを分解掃除したことがある人はご存知だと思いますが、キーボードのプラスチック・フレームから突き出した突起部分が湾曲した鉄板を貫いて、その先端が熱で溶かされて鉄板に固定されています。そのため、この溶かされたプラスチックの先端を切り取って分解する必要があるため、二度と組み立てられない可能性があるのです。このため興味本位で分解するのは躊躇われるのです。しかし今回はキースキャンに問題のあるキーボードですので、思い残すことなく分解できると思っています。分解のときには別途記事にしたいと思っています。
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