大晦日に友人からパソコン(IBM NetVista M41 Slim)の掃除とメンテナンス(ハードディスクの交換)を頼まれました。自分のパソコンもろくろく掃除をしないのですが、なぜか他人からの頼まれ事には一生懸命になってしまいます(笑)。
もう何年も前に自宅サーバーとして FreeBSD をインストールしてあげたマシンでした。時折友人から頼まれては ssh でリモートメンテナンスを行っていました。しかしここ一年ほどはほとんどメンテナンスを行っていないこともあって、システムのグレードアップも行いました。
まずはマシンの蓋を開けて掃除からです。雪が降り積もるようにホコリが溜まっていました。掃除機で吸い取り、刷毛でホコリを掻き出し、エアーダスターを使って細かな場所に溜まったホコリを吹き出しました。それでも電源ユニットの内部は簡単に掃除が出来ず、二ヶ所のネジを取り外して電実ユニットの蓋を開けて掃除機でホコリの吸い出しを行いました。
掃除が一段落するとハードディスクの取り出しを行いました。ハードディスクの IDE や電源のケーブルを取り外すために CD ドライブやフロッピードライブを取り外すことから始めました。そしてハードディスクのケーブル類にアクセス出来るようになってからハードディスクをやっと取り外すことができました。コンパクトなマシンは小ささと引きかえに部品の交換が大変なのが辛いところです。
交換するハードディスクは「カッチョン」と不規則な音を発する現象が一ヶ月前から始まったというものでした。確かにハードディスクのコピー中にも頻繁にカッチン・カッチンと盛大に音を立てていました。もう寿命が近いのでしょうか?
このハードディスクのフォーマットは FreeBSD の標準の UFS2 となっています。160GB のハードディスクから 80GB のハードディスクへのコピーとなりました。ハードディスクの使用済み容量はおよそ 30GB だったのでいつもの dump & restore で内容をコピーすることとしました。
コピーの dump & restore は以前紹介したスクリプトを使用して各スライス毎に dump と restore をしました。容量が少なかったこともあり、作業時間は2時間程度で終了しました。
ハードディスクの交換作業も終了したところで、FreeBSD 7.2 から FreeBSD 8.2 へ一気にアップグレードを行いました。そしてインストール済みの ports のリビルドを行って作業終了としました。しかし順調に作業が出来たわけでなく、ruby のリビルドの最中に ports のデータベースが壊れてしまったようで、リビルド動作が異常となってしまいました。ports のデータベースを消去して、データベースの再構築をしました。これが結構時間がかかるもので、年末の忙しいときにいらいらとさせられました。
最後に電源スイッチの調子が悪いということだったので調べてみると、スイッチボタンがこんなことになっていました。これでは確かに調子悪いはずです。手元にあった同じタイプのマシンのものと交換しておきました。
夜8時に友人の手元にマシンを戻すことが出来ました。これで新しい新年を迎えることができました。
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2011年12月23日金曜日
アットニフティの IP 電話の設定(備忘録)
備忘録として残しておきます。
こんな情報でよかったら @nifty の IP 電話を asterisk 1.8 で使用しているときの参考にしてください。一部表示が折り返してある部分がありますので注意してください。
-- sip.conf --
-- extensions.conf --
注意:青色の文字の部分はアットニフティ側から指示される電話番号やパスワードなどを入力する部分です。
こんな情報でよかったら @nifty の IP 電話を asterisk 1.8 で使用しているときの参考にしてください。一部表示が折り返してある部分がありますので注意してください。
-- sip.conf --
[general]
register => 050********@nifty.com:password:authname@nifty-sip/050********
nat=comedia
[nifty-sip]
type=friend
secret=password
defaultuser=authname
fromuser=050********
fromdomain=nifty.com
host=voip09.nifty.com
context=nifty-in
dtmfmode=inband
canreinvite=no
insecure=port,invite
progressinband=no
-- extensions.conf --
[globals]
NIFTYPHONE=050********
[default]
; 市外局番の"0"からダイヤルするとIP電話で発信をする。
exten => _0N.,1,Set(CALLERID(num)=${NIFTYPHONE})
exten => _0N.,2,Set(CALLERID(name)=${NIFTYPHONE})
exten => _0N.,3,Dial(SIP/${EXTEN}@nifty-sip,,r)
[nifty-in]
; nifty phone (050-) dial in 201-205
exten => ${NIFTYPHONE},1,Dial(SIP/201&SIP/202&SIP/203&SIP/204&SIP/205,18,TtWw)
exten => ${NIFTYPHONE},2,Answer()
exten => ${NIFTYPHONE},3,Wait(1)
exten => ${NIFTYPHONE},4,Voicemail(201)
exten => ${NIFTYPHONE},5,Hangup()
注意:青色の文字の部分はアットニフティ側から指示される電話番号やパスワードなどを入力する部分です。
2011年12月22日木曜日
asterisk 1.8.8.0 の問題解決
cisco の2台の電話機だけでなく、@nifty で契約している IP 電話も不通になるなど問題山積の asterisk 1.8.8.0 でしたが、意外なことですべて解決してしまいました。
問題となっていた場所は sip.conf の nat= の設定部分でした。
asterisk の初めての設定のときに IP 電話へレジストするところを既存のユーザーの情報を参考にして設定をしていました。
参考にした情報では次の通りでした。
しかし現在の asterisk 1.8 には nat= の設定に route も never もありませんでした。しかしこの設定のままでもなぜか動作していたようです。しかし asterisk のアップデートやバージョンアップに伴ってこの設定が本当に使用できなくなっていたようです。
現在は次の4つの選択肢しかありませんでした。
そこで nat=comedia としたところ IP 電話は再び開通しました。
そして cisco の2台の電話機も無事にレジスト出来て通話も出来るようになりました。
意外な落とし穴でした。前回の asterisk 1.8.7.3 へのアップデートのときにしっかりと確認をしておけばこんなことにならなかったことと思っています。
しかし生活や仕事に使っている電話が不通になってしまう事態は早く解決しなければならず、電話を止めてまで問題解決をするかどうか?は本当に悩ましい問題です。
問題となっていた場所は sip.conf の nat= の設定部分でした。
asterisk の初めての設定のときに IP 電話へレジストするところを既存のユーザーの情報を参考にして設定をしていました。
参考にした情報では次の通りでした。
nat=route または never
しかし現在の asterisk 1.8 には nat= の設定に route も never もありませんでした。しかしこの設定のままでもなぜか動作していたようです。しかし asterisk のアップデートやバージョンアップに伴ってこの設定が本当に使用できなくなっていたようです。
現在は次の4つの選択肢しかありませんでした。
nat = no ; Default. Use rport if the remote side says to use it.
nat = force_rport ; Force rport to always be on.
nat = yes ; Force rport to always be on and perform comedia RTP handling.
nat = comedia ; Use rport if the remote side says to use it and perform comedia RTP handling.
そこで nat=comedia としたところ IP 電話は再び開通しました。
そして cisco の2台の電話機も無事にレジスト出来て通話も出来るようになりました。
意外な落とし穴でした。前回の asterisk 1.8.7.3 へのアップデートのときにしっかりと確認をしておけばこんなことにならなかったことと思っています。
しかし生活や仕事に使っている電話が不通になってしまう事態は早く解決しなければならず、電話を止めてまで問題解決をするかどうか?は本当に悩ましい問題です。
asterisk 1.8.8.0 へアップグレード
自宅の FreeBSD なサーバーの perl がアップグレードすることになり、関連する ports もリビルドするのに合わせて、ちょうどやってきた asterisk 1.8.8.0 も一緒にアップグレードしました。
前回 asterisk 1.8.7.2 から 1.8.7.3 へのアップグレードのときには cisco CP-7911G や cisco CP-7940 の動作が不調となる症状が発生したため古いバージョンへとダウングレードしてしまいました。
今回は結果を先にお伝えしますと、前回同様に cisco CP-7911G は SIP のレジストをしない症状が発生していて、そして cisco CP-7940 はレジストは出来ましたが通話が出来ないという asterisk 1.8.7.3 の時と同じ状況となってしまいました。
どうも新しいバージョンではこの症状が出てしまうようです。新しい asterisk でもレジストや通話が出来るような設定方法を見つけ出す必要があるようです。
ただ問題が発生するのは手持ちの2台の cisco の電話機だけで、SIP 専用の電話機やアダプターには問題が発生していません。cisco 固有のものようです。なお cisco に買収された Linksys の SPA941 と PAP2 には問題が発生していません。SIP 専用機ということが原因なのでしょうか?
これから cisco CP-7911G と CP-7940 の設定ファイル(TFTP で転送するファイル)を見直してみようと思います。そういえばオーディオ・コーディックや DTMF の設定をどこでするのか?疑問に思っていたので見直すチャンスのように思っています。
なお2台の cisco の電話機のファームウェアを最新のものにする選択肢は残念ながらありません。ファームウェアに出費するぐらいでしたら新しい SIP 電話機の購入することを選びたいと思っているからです。
[追加]
友人から携帯電話へ「固定電話が通じない」との連絡を受けました。調べてみると @nifty で契約している IP 電話も不通となっていました。asterisk の messages を確認すると nifty のサーバーへ接続出来ていないようです。
[Dec 22 22:15:32] NOTICE[2259] chan_sip.c: -- Registration for '050********@voip09.nifty.com' timed out, trying again (Attempt #2)
IP 電話も不通になるとは!涙が出そうです!
早くなんとかしなければ!
前回 asterisk 1.8.7.2 から 1.8.7.3 へのアップグレードのときには cisco CP-7911G や cisco CP-7940 の動作が不調となる症状が発生したため古いバージョンへとダウングレードしてしまいました。
今回は結果を先にお伝えしますと、前回同様に cisco CP-7911G は SIP のレジストをしない症状が発生していて、そして cisco CP-7940 はレジストは出来ましたが通話が出来ないという asterisk 1.8.7.3 の時と同じ状況となってしまいました。
どうも新しいバージョンではこの症状が出てしまうようです。新しい asterisk でもレジストや通話が出来るような設定方法を見つけ出す必要があるようです。
ただ問題が発生するのは手持ちの2台の cisco の電話機だけで、SIP 専用の電話機やアダプターには問題が発生していません。cisco 固有のものようです。なお cisco に買収された Linksys の SPA941 と PAP2 には問題が発生していません。SIP 専用機ということが原因なのでしょうか?
これから cisco CP-7911G と CP-7940 の設定ファイル(TFTP で転送するファイル)を見直してみようと思います。そういえばオーディオ・コーディックや DTMF の設定をどこでするのか?疑問に思っていたので見直すチャンスのように思っています。
なお2台の cisco の電話機のファームウェアを最新のものにする選択肢は残念ながらありません。ファームウェアに出費するぐらいでしたら新しい SIP 電話機の購入することを選びたいと思っているからです。
[追加]
友人から携帯電話へ「固定電話が通じない」との連絡を受けました。調べてみると @nifty で契約している IP 電話も不通となっていました。asterisk の messages を確認すると nifty のサーバーへ接続出来ていないようです。
[Dec 22 22:15:32] NOTICE[2259] chan_sip.c: -- Registration for '050********@voip09.nifty.com' timed out, trying again (Attempt #2)
IP 電話も不通になるとは!涙が出そうです!
早くなんとかしなければ!
2011年12月19日月曜日
TA-G81112MS のその後
しばらく使用していた TA-G81112MS は結局取り外して、以前の VTL-TA02A へ戻してしまいました。
設定も終了して NTT西日本のひかり電話回線で発信も出来るようになって意気揚々と使っていましたが、いろいろと問題が発見されてその対策方法が見当たらず使用中止することとなってしまいました。
いろいろと気になる問題がありましたが一番のものは FXO 使用時のエコーキャンセル (acoustic echo canceller) と無音圧縮 (voice activity detection) にありました。
このエコーキャンセルを有効にしなければ FXO 使用時(ひかり電話)に耳へ残るエコーが発生します。しかしエコーキャンセルを有効にするとなぜか無音圧縮を有効にしたかのように音を発した瞬間 通話がズタズタに途切れてしまうのです。耳が衰えはじめている私にとっては使用に耐えかねるものでした。TA-G81112MS には無音圧縮の設定項目がありましたが有効/無効を切り替えても改善されませんでした。
思いつく様々な設定の見直しや調整を試みましたが結局私には良い結果を出すことができませんでした。このようなことから使用中止となってしまいました。残念です。
誰かよい設定をご存知の方はぜひ教えてください!
設定も終了して NTT西日本のひかり電話回線で発信も出来るようになって意気揚々と使っていましたが、いろいろと問題が発見されてその対策方法が見当たらず使用中止することとなってしまいました。
いろいろと気になる問題がありましたが一番のものは FXO 使用時のエコーキャンセル (acoustic echo canceller) と無音圧縮 (voice activity detection) にありました。
このエコーキャンセルを有効にしなければ FXO 使用時(ひかり電話)に耳へ残るエコーが発生します。しかしエコーキャンセルを有効にするとなぜか無音圧縮を有効にしたかのように音を発した瞬間 通話がズタズタに途切れてしまうのです。耳が衰えはじめている私にとっては使用に耐えかねるものでした。TA-G81112MS には無音圧縮の設定項目がありましたが有効/無効を切り替えても改善されませんでした。
思いつく様々な設定の見直しや調整を試みましたが結局私には良い結果を出すことができませんでした。このようなことから使用中止となってしまいました。残念です。
誰かよい設定をご存知の方はぜひ教えてください!
2011年12月14日水曜日
TA-G81112MS の設定
先日から運用を開始した TA-G81112MS の設定の様子を備忘のために残しておきます。
ネット上を検索しても本機(TA-G81112MS、以下本機と表記)の設定事例も見当たらないのでこの情報を必要とする人は参考にしてください。
まず最初の設定はネットワークからです。背面の LAN 端子へノートパソコンを直結します。本機には DHCP サーバーが稼動しているため、自宅内の LAN に接続すると障害が発生する場合があります。 本機とノートパソコンの電源を入れるとノートパソコンのネットワークが本機の DHCP サーバーによって自動的に設定されます。192.168.15. のセクターで設定が行われます。
ノートパソコンのブラウザを立ち上げて、http://192.168.15.1:9999/ へアクセスします。すると本機の設定画面へアクセスできます。ユーザー名とパスワードの問い合わせがありますが、ともに admin です。 本機へアクセスが出来るとステータス(Status)の画面が自動的に表示されます。
設定はネットワークの部分から開始します。本機の LAN の端子で自宅内のネットワークに接続する場合には DHCP サーバーを停止する必要があります。私の場合、最初は本機の LAN 端子で家庭内の LAN に接続するつもりだったので DHCP サーバーを停止しました。その後、WAN 端子を家庭内 LAN へ接続しても設定できることが判明したため、本機の LAN 端子の DHCP サーバーは稼動させることとしました。
次に本機の WAN 端子側の設定を行いました。ここでは初期値に DHCP クライアントが稼動している状態で家庭内の LAN に備えてある DHCP サーバーからネットワークの設定を受信することが出来る状況となっていました。このまま DHCP クライアントが稼動している状況で問題はないのですが、家庭内 LAN 内のパソコンから本機の設定を行うのに都合のよいように固定 IP の設定を行っておきました。私の場合には 192.168.24.253 と固定設定にしておきました。
ネットワークの設定の最後は内部の時計を NTP サーバーと同期させる SNTP の設定を行いました。自宅内 LAN にある NTP サーバーへアクセスするように指定しておきました。
これらのネットワークの設定を記憶させるために左下にある「Apply」ボタンをクリックします。
そしてネットワークの設定内容を反映させるために電源の「切断/入り」を行いました。どうも [System - Restart] の項目では上手くネットワークの設定が読み込まれないようで、電源の「切り/入り」が必要のようです。私はここでハマりました!
このネットワーク以外の項目でも設定した内容が反映されていないように感じたときには電源の「切り/入り」を行ってみました。 これはネットワークの設定を行った画面のハードコピーです。
これからは [Voip] の項目の設定です。 まず SIP の項目を設定しました。[Voip - SIP Settings] の画面で行います。[Line_1] は FXS の設定で、[Line_2] は FXO の設定となります。ここは asterisk の sip.conf と合わせて設定を行いました。また asterisk サーバーは 192.168.24.101 にあるため、ここへアクセスするように設定をしておきました。その他ポート番号などは変更しませんでした。初期値のままで問題は無いようです。
次に [Voip - Line Settings] の設定を行いました。まずは [Line 1 Settings (FXS)]ですが、いろいろと変更してみましたが初期値のままで問題は無いようです。
ここにある [Dial1] は、この FXS の SIP エンティティからテスト呼び出しを行うもののようです。
引き続き [Line 2 Settings (FXO)] の設定です。ここでは公衆回線から着信した呼び出しを asterisk へ転送するために [PSTN to Voip] のところを [Direct Forward] に設定して、呼び出し番号を [3888] へ設定しました。extensions.conf の中で 3888 の番号が着信すると外線着信する電話機を呼び出しするように設定しておきました。
以下は私の設定事例です。
[Voip- IAX Settings] の部分は IAX を使用するときに設定するもののようですが、今回は IAX を使用しないため設定は行いませんでした。
[Call Control] では使用する音声コーディックなどの設定を行いました。
[Default Codec] は初期値に [G.729A] となっていましたが [G.711 u-low] に変更しておきました。エコーキャンセルは disable(無効) から enable(有効) へ変更しました。
この Line 2 (FXO) には NTT 西日本の VoIP アダプタの AD-100SE へ接続しますが、AD-100SE のエコーキャンセルは無効としておきました。本機と AD-100SE の両方ともエコーキャンセル機能を有効にしておくとエコー障害が逆に大きくなるようです。本機に限らずエコーキャンセルについては有効/無効の設定を実際に行って効果がよい方で設定することをお推めします。
以下は私の設定の様子です。
[Voip - Dial Settings] はどうも Line 1 (FXS) と Line 2 (FXO) の間で直接通話するときに使用するものようです。私は本機の Line 1 (FXS) を使用しないつもりだったので設定は行いませんでした。
[Voip - CDR] は本機の通話状況のログとなります。何件まで保存されるのか不明です。
[System - Restart] ではログが保存されていますが、電源の「切り/入り」で消去されてしまいます。
最後に [Advanced] の項目はファイアウォールや仮想サーバーなどの設定になりますが、この機能も使用しないので設定は行いませんでした。
以上で設定は終了です。
050 の IP 電話側から自宅の NTT 回線側へ通話を試み、そして逆方向へも通話を試みて問題がないことを確認して設定を終了しました。本機を使用することによって NTT 回線の音質などへ影響が意外と無かったことが嬉しいところでした。
ネット上を検索しても本機(TA-G81112MS、以下本機と表記)の設定事例も見当たらないのでこの情報を必要とする人は参考にしてください。
まず最初の設定はネットワークからです。背面の LAN 端子へノートパソコンを直結します。本機には DHCP サーバーが稼動しているため、自宅内の LAN に接続すると障害が発生する場合があります。 本機とノートパソコンの電源を入れるとノートパソコンのネットワークが本機の DHCP サーバーによって自動的に設定されます。192.168.15. のセクターで設定が行われます。
ノートパソコンのブラウザを立ち上げて、http://192.168.15.1:9999/ へアクセスします。すると本機の設定画面へアクセスできます。ユーザー名とパスワードの問い合わせがありますが、ともに admin です。 本機へアクセスが出来るとステータス(Status)の画面が自動的に表示されます。
設定はネットワークの部分から開始します。本機の LAN の端子で自宅内のネットワークに接続する場合には DHCP サーバーを停止する必要があります。私の場合、最初は本機の LAN 端子で家庭内の LAN に接続するつもりだったので DHCP サーバーを停止しました。その後、WAN 端子を家庭内 LAN へ接続しても設定できることが判明したため、本機の LAN 端子の DHCP サーバーは稼動させることとしました。
次に本機の WAN 端子側の設定を行いました。ここでは初期値に DHCP クライアントが稼動している状態で家庭内の LAN に備えてある DHCP サーバーからネットワークの設定を受信することが出来る状況となっていました。このまま DHCP クライアントが稼動している状況で問題はないのですが、家庭内 LAN 内のパソコンから本機の設定を行うのに都合のよいように固定 IP の設定を行っておきました。私の場合には 192.168.24.253 と固定設定にしておきました。
ネットワークの設定の最後は内部の時計を NTP サーバーと同期させる SNTP の設定を行いました。自宅内 LAN にある NTP サーバーへアクセスするように指定しておきました。
これらのネットワークの設定を記憶させるために左下にある「Apply」ボタンをクリックします。
そしてネットワークの設定内容を反映させるために電源の「切断/入り」を行いました。どうも [System - Restart] の項目では上手くネットワークの設定が読み込まれないようで、電源の「切り/入り」が必要のようです。私はここでハマりました!
このネットワーク以外の項目でも設定した内容が反映されていないように感じたときには電源の「切り/入り」を行ってみました。 これはネットワークの設定を行った画面のハードコピーです。
これからは [Voip] の項目の設定です。 まず SIP の項目を設定しました。[Voip - SIP Settings] の画面で行います。[Line_1] は FXS の設定で、[Line_2] は FXO の設定となります。ここは asterisk の sip.conf と合わせて設定を行いました。また asterisk サーバーは 192.168.24.101 にあるため、ここへアクセスするように設定をしておきました。その他ポート番号などは変更しませんでした。初期値のままで問題は無いようです。
次に [Voip - Line Settings] の設定を行いました。まずは [Line 1 Settings (FXS)]ですが、いろいろと変更してみましたが初期値のままで問題は無いようです。
ここにある [Dial1] は、この FXS の SIP エンティティからテスト呼び出しを行うもののようです。
引き続き [Line 2 Settings (FXO)] の設定です。ここでは公衆回線から着信した呼び出しを asterisk へ転送するために [PSTN to Voip] のところを [Direct Forward] に設定して、呼び出し番号を [3888] へ設定しました。extensions.conf の中で 3888 の番号が着信すると外線着信する電話機を呼び出しするように設定しておきました。
[Voip- IAX Settings] の部分は IAX を使用するときに設定するもののようですが、今回は IAX を使用しないため設定は行いませんでした。
[Call Control] では使用する音声コーディックなどの設定を行いました。
[Default Codec] は初期値に [G.729A] となっていましたが [G.711 u-low] に変更しておきました。エコーキャンセルは disable(無効) から enable(有効) へ変更しました。
この Line 2 (FXO) には NTT 西日本の VoIP アダプタの AD-100SE へ接続しますが、AD-100SE のエコーキャンセルは無効としておきました。本機と AD-100SE の両方ともエコーキャンセル機能を有効にしておくとエコー障害が逆に大きくなるようです。本機に限らずエコーキャンセルについては有効/無効の設定を実際に行って効果がよい方で設定することをお推めします。
以下は私の設定の様子です。
[Voip - Dial Settings] はどうも Line 1 (FXS) と Line 2 (FXO) の間で直接通話するときに使用するものようです。私は本機の Line 1 (FXS) を使用しないつもりだったので設定は行いませんでした。
[Voip - CDR] は本機の通話状況のログとなります。何件まで保存されるのか不明です。
[System - Restart] ではログが保存されていますが、電源の「切り/入り」で消去されてしまいます。
最後に [Advanced] の項目はファイアウォールや仮想サーバーなどの設定になりますが、この機能も使用しないので設定は行いませんでした。
以上で設定は終了です。
050 の IP 電話側から自宅の NTT 回線側へ通話を試み、そして逆方向へも通話を試みて問題がないことを確認して設定を終了しました。本機を使用することによって NTT 回線の音質などへ影響が意外と無かったことが嬉しいところでした。
2011年12月12日月曜日
asterisk 1.8.7.2 という地雷
何気なく asterisk 1.8 をインストールしている FreeBSD なサーバーを portupgrade しました。
Cisco CP-7911G がレジストできない。その他の SIP 電話機も通話は辛うじて出来ますが、突然ピーと音が鳴るなど異常な状況になってしまいました。いわゆる地雷を踏みつけてしまったようです。
久しぶりに asterisk 1.8 の ports をダウングレードすることとしました(涙)
ダウングレードには portdowngrade を使用しました。以下はその時の様子をメモしたものです。cvs サーバーには jp のものでは上手く行かなかったのでネット上で探し出した tw のものを使用して上手く行きました。
Cisco CP-7911G がレジストできない。その他の SIP 電話機も通話は辛うじて出来ますが、突然ピーと音が鳴るなど異常な状況になってしまいました。いわゆる地雷を踏みつけてしまったようです。
久しぶりに asterisk 1.8 の ports をダウングレードすることとしました(涙)
ダウングレードには portdowngrade を使用しました。以下はその時の様子をメモしたものです。cvs サーバーには jp のものでは上手く行かなかったのでネット上で探し出した tw のものを使用して上手く行きました。
# portdowngrade -o -s:pserver:anoncvs@anoncvs.tw.freebsd.org:/home/ncvs net/asteriskここでは asterisk 1.8 をインストールしているので番号1番を選択しました。
portdowngrade 0.6 by Heiner Eichmann Please note, that nothing is changed in the ports tree unless it is explicitly permitted in step 6! Seeking port net/asterisk ... Found several matches: 1: net/asterisk 2: net/asterisk-oh323 3: net/asterisk10 4: net/asterisk14 5: net/asterisk14-addons 6: net/asterisk16 7: net/asterisk16-addons Please choose one: 1
Downgrading port: net/asterisk Logging in to :pserver:anoncvs@anoncvs.tw.freebsd.org:2401/home/ncvs CVS password: anoncvs Step 1: Checking out port from CVS repository CVS root directory: :pserver:anoncvs@anoncvs.tw.freebsd.org:/home/ncvs Step 2: Reading the port history from the CVS repository Step 3: Analyzing the port history from the CVS repository Step 4: Load port version numbers and present results Keys:: next page d : details p : previous page : leave presentation and downdgrade if wanted =============================================================================== number date portversion comment 1 2011/12/10 14:40:37 1.8.7.2 - Update to 1.8.7.2 2 2011/10/17 21:46:34 1.8.7.1 update to 1.8.7.1 3 2011/10/02 15:33:36 1.8.7.0 update to 1.8.7.0 4 2011/09/23 22:24:23 1.8.6.0 - Add LDFLAGS to CONFIGURE_ENV and MAK 5 2011/08/31 20:53:10 1.8.6.0 update to 1.8.6.0 6 2011/07/28 12:43:17 1.8.5.0_1 - Chase net-snmp shlib version bump. 7 2011/07/21 23:01:21 1.8.5.0 - fix WITH_ILBC 8 2011/07/19 17:38:00 1.8.5.0 Makefile only is not enough, commit th 9 2011/07/19 17:34:27 1.8.5.0 - update to 1.8.5.0 10 2011/06/29 10:15:43 1.8.4.4 update to 1.8.4.4 11 2011/06/25 22:51:49 1.8.4.3 update to 1.8.4.3 12 2011/06/02 20:43:44 1.8.4.2 - update to 1.8.4.2 13 2011/05/24 19:38:10 1.8.4.1 - update to 1.8.4.1 14 2011/05/22 17:09:50 1.8.4_1 - prevent deletion of asterisk.conf, i 15 2011/05/10 21:19:34 1.8.4 - update to 1.8.4 16 2011/04/26 18:53:16 1.8.3.3 - add another patch to acually make WI 17 2011/04/22 00:21:42 1.8.3.3 - update to 1.8.3.3 Total lines: 192. Command: Enter version number to change port to (0: exit): 2
一つ前のバージョン 1.8.7.1 の2番を選択しました。
Step 5: Checking out choosen date of the port from the CVS repository Step 6: Modifying the port Port: net/asterisk at : 2011/10/17 21:46:34 Type 'yes' to bring the port to the state of the date above or 'no' to exit without changing anything. Note, that this only changes the port, not the installed software! yes or no:yes
ここで yes を入力して ports ツリーをダウングレードしました。
後は指示にしたがって「portsdb -Uu」と「portupgrade -f asterisk」を行いました。The port has been set to the selected version. Install it if you wish. If you have portupgrade installed, you should run portsdb -Uu now, to see the changes in the ports database. In any case portupgrade -f asterisk will install the changed port. Note: if you run cvsup, the port is changed back to the choosen label!
いつも最新の ports を入れるしかないのですが、こうしてつまづくと current の恐ろしさの片鱗を感じることとなります(笑)# portsdb -Uu# portupgrade -f net/asterisk
2011年12月8日木曜日
TA-G81112MS という voip アダプタ
これは先日インターネットオークションで入手した voip アダプタの TA-G81112MS です。以前より使用していたプラネックス社の VTL-TA02A ではアナログ回線からの着信を asterisk 経由でIP 電話機で受信をすることが出来ていましたが、発信がターミナルアダプタの仕様上できなかったためにちょっと不便な思いをしていました。今回入手した voip アダプタはどうも発信ができる FXO 端子が設置されている模様であったため、試しに落札して実験してみることとしたわけです。
まずこれが箱の中に入っていたもののすべてです。voip アダプタ本体の他、ACアダプタやケーブル類、印刷された簡単な設置説明書ならび CD-ROM に PDF ファイルで保存されている詳細な取扱説明書です。説明書の中に描かれている設定画面はどうもファームウェアのバージョンが古いもののようで実際に表示されるものとは多少違っていました。
これが背面の様子です。WAN,LAN,FXS,FXO と欲しかった FXO 端子がちゃんとありました。WAN と LAN の間は別々のIPセクターになるものでした。そして LAN 側には DHCP サーバーが動作していました。なお voip アダプタの設定は WAN 側からも LAN 側からもすることができました。
そしてこれが底面の様子です。製造者は携帯情報株式会社というもので、ちゃんと JATE の認証を得た製品のようでマークが描かれていました。ネット上を検索してみると2008年1月に JATE の認証を得たことも解ります。このマークのおかげで正々堂々と公衆回線へ接続ができそうです。
さて設定ですが、いきなり様子が変!です(笑)。設定の様子を含めて後日紹介したいと思います。
結果としてはひかり電話の voip アダプタのアナログ回線を経由して着信も発信もできました。しかし疲れました(笑)
まずこれが箱の中に入っていたもののすべてです。voip アダプタ本体の他、ACアダプタやケーブル類、印刷された簡単な設置説明書ならび CD-ROM に PDF ファイルで保存されている詳細な取扱説明書です。説明書の中に描かれている設定画面はどうもファームウェアのバージョンが古いもののようで実際に表示されるものとは多少違っていました。
これが背面の様子です。WAN,LAN,FXS,FXO と欲しかった FXO 端子がちゃんとありました。WAN と LAN の間は別々のIPセクターになるものでした。そして LAN 側には DHCP サーバーが動作していました。なお voip アダプタの設定は WAN 側からも LAN 側からもすることができました。
そしてこれが底面の様子です。製造者は携帯情報株式会社というもので、ちゃんと JATE の認証を得た製品のようでマークが描かれていました。ネット上を検索してみると2008年1月に JATE の認証を得たことも解ります。このマークのおかげで正々堂々と公衆回線へ接続ができそうです。
さて設定ですが、いきなり様子が変!です(笑)。設定の様子を含めて後日紹介したいと思います。
結果としてはひかり電話の voip アダプタのアナログ回線を経由して着信も発信もできました。しかし疲れました(笑)
2011年10月31日月曜日
2件目のハードディスク複写(コピー)依頼
今日は2件目のハードディスクの複写の依頼です。
午前中にハードディスクが宅急便で到着していましたが私自身が所用で対応できず午後からの作業となってしまいました。
大切なハードディスクなのできっちり梱包されているのが印象的でした。
複写するハードディスクは東芝の MK2016GAP(20GB) と、東芝 MK4025GAS(40GB) でした。もちろん 20GB から 40GB へ複写を依頼するものでした。写真のようにオリジナルのハードディスクには「コピー元(20G)」と表示があり、新しいコピー先のハードディスクには「コピー先(40GB)」ときっちり表示されていて依頼者の真面目できっちりとした人間気質を感じる部分でした。
そしてメモが添えられていましたが、いまいちよく解らない部分もあり電話をして確認をすることに。
この電話で今回のハードディスクの複写(コピー)の依頼者の本意が解りました。
ハードディスクの中には Windows98 がインストールされていて、この Windows98 でしか動かないソフトウェアがインストールされているとのことでした。それもこのソフトウェアの原本も行方不明のようで絶体に失うことが出来ないものだったようです。まだ動作が完動しているうちに複写をして予備として現在のハードディスクを残しておきたいという意図があることが解りました。とても重責を担っていることを感じた瞬間でした。
Windows95 以前の 16bit OS で動くソフトウェアはまだしも、Windows95 以降の 90 番台の 16bit と 32bit 混在ソフトウェアではまだ Windows98 や WindowsMe がまだまだ必要だと感じるこの頃です。
このハードディスクの複写は絶対妥協はしたくないと心に留めながら作業を開始しました。
今回は最初から dd でコピーではなく dd_rescue で作業を開始しました。古いパソコンから取り出した 20GB のハードディスクにはどのような障害があるかわかりません。そこで最初から安全策を採ることとしました。
しかしコピー元のハードディスクは全然調子のよいものでした。
順調にコピーが終了した後、GParted でパーティションの調整を行って作業は終了となりました。
このハードディスクも作業中のパソコンから抜いたものということだったので急いで宅急便で返送しました。後は依頼者の元で複写したハードディスクがちゃんと動くことだけです。
今回の仕事は古いパソコンのメンテナンスの維持について本気で考える時代になりつつあるように感じるものでした。
午前中にハードディスクが宅急便で到着していましたが私自身が所用で対応できず午後からの作業となってしまいました。
大切なハードディスクなのできっちり梱包されているのが印象的でした。
複写するハードディスクは東芝の MK2016GAP(20GB) と、東芝 MK4025GAS(40GB) でした。もちろん 20GB から 40GB へ複写を依頼するものでした。写真のようにオリジナルのハードディスクには「コピー元(20G)」と表示があり、新しいコピー先のハードディスクには「コピー先(40GB)」ときっちり表示されていて依頼者の真面目できっちりとした人間気質を感じる部分でした。
そしてメモが添えられていましたが、いまいちよく解らない部分もあり電話をして確認をすることに。
この電話で今回のハードディスクの複写(コピー)の依頼者の本意が解りました。
ハードディスクの中には Windows98 がインストールされていて、この Windows98 でしか動かないソフトウェアがインストールされているとのことでした。それもこのソフトウェアの原本も行方不明のようで絶体に失うことが出来ないものだったようです。まだ動作が完動しているうちに複写をして予備として現在のハードディスクを残しておきたいという意図があることが解りました。とても重責を担っていることを感じた瞬間でした。
Windows95 以前の 16bit OS で動くソフトウェアはまだしも、Windows95 以降の 90 番台の 16bit と 32bit 混在ソフトウェアではまだ Windows98 や WindowsMe がまだまだ必要だと感じるこの頃です。
このハードディスクの複写は絶対妥協はしたくないと心に留めながら作業を開始しました。
今回は最初から dd でコピーではなく dd_rescue で作業を開始しました。古いパソコンから取り出した 20GB のハードディスクにはどのような障害があるかわかりません。そこで最初から安全策を採ることとしました。
しかしコピー元のハードディスクは全然調子のよいものでした。
順調にコピーが終了した後、GParted でパーティションの調整を行って作業は終了となりました。
オリジナルのコピー元のハードディスクの内容です。
コピー先のハードディスクに複写をした後にパーティションを調整したものです。
このハードディスクも作業中のパソコンから抜いたものということだったので急いで宅急便で返送しました。後は依頼者の元で複写したハードディスクがちゃんと動くことだけです。
今回の仕事は古いパソコンのメンテナンスの維持について本気で考える時代になりつつあるように感じるものでした。
2011年10月30日日曜日
ハードディスクのコピー
昨日、今日と二日連続でハードディスクのコピーの依頼を受けました。
昨日到着したハードディスクは日立の2.5インチハードディスクでした。
80GB の IC25N080ATMR04-0 から 120GB の HTS541612J9AT00 へコピーをしました。
単純に複写するだけでなく、Cドライブの容量を 50GB へ、
そしてDドライブを 70GB へ変更も一緒に行うこととなっていました。
いつものように届いたハードディスクのうちコピー先のハードディスクを DriveFitnessTest を行って異常のないことを確認しました。せっかく複写するのですから、ちゃんと動作することを確認しておきました。きっと依頼者にも喜んでもらえることでしょう。
いよいよハードディスクのコピー作業に取りかかりました。
3.5インチ用のIDEフラットケーブルの先端に2.5インチ用のIDEコネクタを取り付けたものを用意して作業をしました。このときセカンダリ・ドライブ側にはセカンダリの設定ピンを取り付けてセカンダリ・ドライブであることを認識させておきました。
まずは単純に dd コマンドでドライブを丸ごとコピーを開始しました。
しかし先頭から 60GB 付近で CRC エラーが発生してコピーが中断してしまいました。
どうもハードディスクの寿命が近づいているようです。依頼者もこの編を気にしての依頼だったようです。
dd コマンドから dd_rescue へ変更して作業を再開しました。
結局215個のブロックでエラーが発生しましたが、dd_rescue で自動修復の機能でコピーを完了しました。さすがは dd_rescue です。頼りになるツールです。
コピーされたハードディスクの後ろ側には空き領域があります。ここの部分を含めて前述の通りのパーティション設定を行いました。
いつものように GParted で内容を確認すると先頭部に WindowsXP のリカバリ領域が存在していました。リカバリ領域はパソコンを初期状態に戻すために絶対に残して置きたい部分なのでそのまま保存したまま作業をすることとしました。
GParted でパーティションを変更するのは結構時間がかかりました。全部で3時間ほどでした。今となっては小さな容量のハードディスクですが、パーティションの先頭部分を動かすときにはかなりを時間を使ってしまいます。
依頼者の希望どおりの形でパーティションの割り当てを行うことができました。GPartedの表示は GiB の単位なので依頼者の希望のパーティションの容量に設定するには10進数から GiB 通常へ変換して容量の割り当てをしました。GiB でしか表示してくれない GParted で唯一の疑問点?な部分です。
複写とパーティションの割り当てが終了したところですぐに宅急便で返送して作業がすべて終了しました。ハードディスクを抜いてしまって起動しないパソコンは本当に単なる箱になってしまっているので依頼者の元へはいち早く送り返してあげたかったので今回の仕事もうまくいってよかったです。
昨日到着したハードディスクは日立の2.5インチハードディスクでした。
80GB の IC25N080ATMR04-0 から 120GB の HTS541612J9AT00 へコピーをしました。
単純に複写するだけでなく、Cドライブの容量を 50GB へ、
そしてDドライブを 70GB へ変更も一緒に行うこととなっていました。
いつものように届いたハードディスクのうちコピー先のハードディスクを DriveFitnessTest を行って異常のないことを確認しました。せっかく複写するのですから、ちゃんと動作することを確認しておきました。きっと依頼者にも喜んでもらえることでしょう。
いよいよハードディスクのコピー作業に取りかかりました。
3.5インチ用のIDEフラットケーブルの先端に2.5インチ用のIDEコネクタを取り付けたものを用意して作業をしました。このときセカンダリ・ドライブ側にはセカンダリの設定ピンを取り付けてセカンダリ・ドライブであることを認識させておきました。
まずは単純に dd コマンドでドライブを丸ごとコピーを開始しました。
しかし先頭から 60GB 付近で CRC エラーが発生してコピーが中断してしまいました。
どうもハードディスクの寿命が近づいているようです。依頼者もこの編を気にしての依頼だったようです。
dd コマンドから dd_rescue へ変更して作業を再開しました。
結局215個のブロックでエラーが発生しましたが、dd_rescue で自動修復の機能でコピーを完了しました。さすがは dd_rescue です。頼りになるツールです。
コピーされたハードディスクの後ろ側には空き領域があります。ここの部分を含めて前述の通りのパーティション設定を行いました。
いつものように GParted で内容を確認すると先頭部に WindowsXP のリカバリ領域が存在していました。リカバリ領域はパソコンを初期状態に戻すために絶対に残して置きたい部分なのでそのまま保存したまま作業をすることとしました。
オリジナルのハードディスクの内容です。
新しいハードディスクへ複写した直後の内容です。
GParted でパーティションを変更するのは結構時間がかかりました。全部で3時間ほどでした。今となっては小さな容量のハードディスクですが、パーティションの先頭部分を動かすときにはかなりを時間を使ってしまいます。
依頼者の希望どおりの形でパーティションの割り当てを行うことができました。GPartedの表示は GiB の単位なので依頼者の希望のパーティションの容量に設定するには10進数から GiB 通常へ変換して容量の割り当てをしました。GiB でしか表示してくれない GParted で唯一の疑問点?な部分です。
複写とパーティションの割り当てが終了したところですぐに宅急便で返送して作業がすべて終了しました。ハードディスクを抜いてしまって起動しないパソコンは本当に単なる箱になってしまっているので依頼者の元へはいち早く送り返してあげたかったので今回の仕事もうまくいってよかったです。
2011年10月9日日曜日
ブログ再開 事務所の整理
会社の解散をしたので事務所として使っている部屋の整理も始めました。と言っても自宅なので単に会社関連のものをどんどん捨ててゆくだけですが(笑)。
この一連の作業でパソコン環境も変化しました。
今まで FreeBSD で動いていたルーターがあったのですが、これを撤去してすべてのパソコンやサーバーを CTU の配下に置きました。これで消費電力も少なくなることでしょう。
ただ単純に撤去して繋ぎ換えるだけではありませんでした。LAN の IP アドレスが変更となりました。今までは 192.168.1.* だったのが CTU 特有の 192.168.24.* となりました。これに伴い各種 IP の設定の変更を行いました。
またルーターが担当していた機能のうち DHCPD NAMED など重要な機能をサーバー側へ移動させました。named が動いていない状況で各種の変更作業を行うのはとても大変でした(汗)。これらの機能の大切さを今更ながら認識した次第です。
新しい CTU 配下での運用を開始していたところ、立ち上げたパソコンがインターネットに接続出来るのに、内部の LAN に接続出来ない現象が発生するようになりました。どうも無線LANで接続するノートパソコンで頻発するようでした。
原因をなかなか掴めない状況が続いていましたが、ようやく発見した原因は解決不可能なものでした。原因は CTU の dhcpd とサーバーの dhcpd が競合していたのでした。CTU ではひかり電話を使用している環境では Voip アダプタに IP (192.168.24.2) を割り振るために dhcpd を停止することが出来ない仕様となっていました。そして dhcpd で割り付ける IP 数を1個に指定しても他にも割付をしようとするようです。本当に困り果ててしまいました。
対策はパソコンの dhclient のオプションで CTU (192.168.24.1) が発行する dhcpd の動作を無視するように設定して事なきを得るようになりました。一部は固定 IP で対応しました。
これで安定して動作できるようになったと思っていたところ、今度はひかり電話の通話が出来なくなる現象が発生するようになりました。この原因はひかり電話の Voip アダプタがサーバーの dhcpd の設定を受け付けて初期値の 192.168.24.2 ではない IP アドレスが設定されてしまうためでした。この問題を解決するためにサーバーの dhcpd でひかり電話の Voip アダプタの mac アドレスを無視するようにしてようやくひかり電話も安定して通話が出来るようになりました。
ルーターを抜いて結局得るものはルーター分の省電力だけでしたが、大きな問題だけが山積みになってしまいました。もうちょっと CTU の設定が柔軟的にできるように NTT西日本に期待したいところですが無理なんでしょうね!
とりあえずルーターを抜いて IP アドレスの変更が終了したところで電話環境の変更ということで asterisk を導入してみましたが、この話題は次回以降に紹介します。
この一連の作業でパソコン環境も変化しました。
今まで FreeBSD で動いていたルーターがあったのですが、これを撤去してすべてのパソコンやサーバーを CTU の配下に置きました。これで消費電力も少なくなることでしょう。
ただ単純に撤去して繋ぎ換えるだけではありませんでした。LAN の IP アドレスが変更となりました。今までは 192.168.1.* だったのが CTU 特有の 192.168.24.* となりました。これに伴い各種 IP の設定の変更を行いました。
またルーターが担当していた機能のうち DHCPD NAMED など重要な機能をサーバー側へ移動させました。named が動いていない状況で各種の変更作業を行うのはとても大変でした(汗)。これらの機能の大切さを今更ながら認識した次第です。
新しい CTU 配下での運用を開始していたところ、立ち上げたパソコンがインターネットに接続出来るのに、内部の LAN に接続出来ない現象が発生するようになりました。どうも無線LANで接続するノートパソコンで頻発するようでした。
原因をなかなか掴めない状況が続いていましたが、ようやく発見した原因は解決不可能なものでした。原因は CTU の dhcpd とサーバーの dhcpd が競合していたのでした。CTU ではひかり電話を使用している環境では Voip アダプタに IP (192.168.24.2) を割り振るために dhcpd を停止することが出来ない仕様となっていました。そして dhcpd で割り付ける IP 数を1個に指定しても他にも割付をしようとするようです。本当に困り果ててしまいました。
対策はパソコンの dhclient のオプションで CTU (192.168.24.1) が発行する dhcpd の動作を無視するように設定して事なきを得るようになりました。一部は固定 IP で対応しました。
これで安定して動作できるようになったと思っていたところ、今度はひかり電話の通話が出来なくなる現象が発生するようになりました。この原因はひかり電話の Voip アダプタがサーバーの dhcpd の設定を受け付けて初期値の 192.168.24.2 ではない IP アドレスが設定されてしまうためでした。この問題を解決するためにサーバーの dhcpd でひかり電話の Voip アダプタの mac アドレスを無視するようにしてようやくひかり電話も安定して通話が出来るようになりました。
ルーターを抜いて結局得るものはルーター分の省電力だけでしたが、大きな問題だけが山積みになってしまいました。もうちょっと CTU の設定が柔軟的にできるように NTT西日本に期待したいところですが無理なんでしょうね!
とりあえずルーターを抜いて IP アドレスの変更が終了したところで電話環境の変更ということで asterisk を導入してみましたが、この話題は次回以降に紹介します。
2011年8月1日月曜日
会社解散へ
いろいろな葛藤がありましたが18年ほど続けてきた会社を解散することとしました。
これも一つの決断です。
今日、法務局まで出かけて「特例有限会社解散・清算人登記申請書」を提出してきました。画像は提出した申請書と一緒にコピーも提出して受領印をもらってきたものです。普通は「処理状況確認票」というものをもらうだけだそうです。
ネット上からいろいろと情報を集めて申請書などを作った後、法務局の登記窓口の脇にある相談窓口で内容をチェックしてもらいました。ネット上で集めた情報とはいろいろ異なってこともあったので(あんまり参考にしたくはないでしょうが)参考になさる人のためにいくつかメモを残しておきます。これらは私個人が体験したことですが、その後の法改正や法務局ごとに取扱いが異なっている可能性もありますのでご注意ください。
有限会社の解散登記では定款は不要だそうです。複製した定款を用意しており、申請書にも定款1通と書いていたのですが、直前にボールペンで横線を引いて削除しました。
申請書のフォーマットは法務局のホームページからダウンロードすることができますが、CD-R を使っての電子申告のような方法が記載されています。この方法でなく上記画像のように書面だけで登記は可能だそうです。
そして清算人の就任承諾書は臨時株主総会議事録を援用して省略することができます。このとき臨時株主総会議事録の議事録作成者の氏名の後ろに押す印鑑は個人の実印になるそうです。
個人の実印の印鑑証明書も一緒に提出する理由は清算人の印鑑登録だけでなく、この議事録作成者の印鑑の証明にも使われるのだそうです。
清算人の印鑑(改印)届書の左上の登録する印鑑ですが、今まで使ってきた法人印をそのまま再度登録してよいそうです。私も今までの法人印を再登録しました。またこの届書にある印鑑カードも手持ちの印鑑カードの番号を記載しておきました。印鑑カードの引き継ぎを行っておくと今までの印鑑カードで清算人の名前で印鑑証明を発行してくれるそうです。
また法務局のホームページからダウンロードした印鑑(改印)届書はB5サイズとなっていますが、A4サイズに印刷したものを使用してもよいそうです。なおPDFファイルの印刷のときに中央配置、拡大縮小なしで印刷しました。
法務局へ申請書を提出した後、登記簿へ反映されるのは24時間後になるそうです。履歴事項全部証明書を発行してもらった後、税務署などへ届出をする予定となっています。
そして今日の午後、ネット上から解散公告の官報への掲載申し込みをしました。ほぼ一時間ほどしたらファクシミリによって解散公告の原稿の確認依頼が届きました。なんと早い仕事なんでしょう!すぐにファクシミリで「確認済み」として返信しておきました。これで官報へ掲載されるようです。なお代金は22文字11行で31,394円でした。お金の無い時期なのでちょっと痛い出費でした。
あと2ヶ月ほどで清算を完了させて、結了登記を目指して頑張ります。
これも一つの決断です。
今日、法務局まで出かけて「特例有限会社解散・清算人登記申請書」を提出してきました。画像は提出した申請書と一緒にコピーも提出して受領印をもらってきたものです。普通は「処理状況確認票」というものをもらうだけだそうです。
ネット上からいろいろと情報を集めて申請書などを作った後、法務局の登記窓口の脇にある相談窓口で内容をチェックしてもらいました。ネット上で集めた情報とはいろいろ異なってこともあったので(あんまり参考にしたくはないでしょうが)参考になさる人のためにいくつかメモを残しておきます。これらは私個人が体験したことですが、その後の法改正や法務局ごとに取扱いが異なっている可能性もありますのでご注意ください。
有限会社の解散登記では定款は不要だそうです。複製した定款を用意しており、申請書にも定款1通と書いていたのですが、直前にボールペンで横線を引いて削除しました。
申請書のフォーマットは法務局のホームページからダウンロードすることができますが、CD-R を使っての電子申告のような方法が記載されています。この方法でなく上記画像のように書面だけで登記は可能だそうです。
そして清算人の就任承諾書は臨時株主総会議事録を援用して省略することができます。このとき臨時株主総会議事録の議事録作成者の氏名の後ろに押す印鑑は個人の実印になるそうです。
個人の実印の印鑑証明書も一緒に提出する理由は清算人の印鑑登録だけでなく、この議事録作成者の印鑑の証明にも使われるのだそうです。
清算人の印鑑(改印)届書の左上の登録する印鑑ですが、今まで使ってきた法人印をそのまま再度登録してよいそうです。私も今までの法人印を再登録しました。またこの届書にある印鑑カードも手持ちの印鑑カードの番号を記載しておきました。印鑑カードの引き継ぎを行っておくと今までの印鑑カードで清算人の名前で印鑑証明を発行してくれるそうです。
また法務局のホームページからダウンロードした印鑑(改印)届書はB5サイズとなっていますが、A4サイズに印刷したものを使用してもよいそうです。なおPDFファイルの印刷のときに中央配置、拡大縮小なしで印刷しました。
法務局へ申請書を提出した後、登記簿へ反映されるのは24時間後になるそうです。履歴事項全部証明書を発行してもらった後、税務署などへ届出をする予定となっています。
そして今日の午後、ネット上から解散公告の官報への掲載申し込みをしました。ほぼ一時間ほどしたらファクシミリによって解散公告の原稿の確認依頼が届きました。なんと早い仕事なんでしょう!すぐにファクシミリで「確認済み」として返信しておきました。これで官報へ掲載されるようです。なお代金は22文字11行で31,394円でした。お金の無い時期なのでちょっと痛い出費でした。
あと2ヶ月ほどで清算を完了させて、結了登記を目指して頑張ります。
2011年7月24日日曜日
アナログ・テレビの想い出
とうとうアナログ・テレビ放送が終了してしまいました。
日頃忙しいこともあってか?あっけなく終了した感じでした。
私がまだ20代の若いころ(まだ昭和でした)に勤めていた会社でテレビの設計の仕事をしていました。設計したテレビはもう古いものですので、きっとほとんどが廃棄されてしまったものと思っています。しかしまだ使いつづけていただいている人がいらっしゃったとしても今日でその使命が終わったのではないかと思っています。
テレビ技術については昭和の末期に仕事をしていたころからすでに出来上がったものとなっていて、数多くの部品をどんどんIC化して小型化やコストダウンを図っている状況でした。
このプリント印刷基盤は当時私が係わっていたテレビの基盤です。写真を見てのとおり半田がまだ乗っていない生基盤というもので関係者以外絶対に手にすることが出来ないものです。
そしてこれはテレビの接続図です。とても大きなもので、折り込んで使っていたものです。ジアゾ原紙で特有の匂いが20数年経過した今でもしていました。今回広げてみて長持ちするものだと驚いいます。
毎日毎日、開発中のテレビのプリント印刷基盤の裏側を眺めては、問題点の対策をするために小さな部品を裏側に仮止めしては対策の具合を評価していたものでした。結構忙しい日々でしたが今では楽しい想い出ばかりとなっています。
日頃忙しいこともあってか?あっけなく終了した感じでした。
私がまだ20代の若いころ(まだ昭和でした)に勤めていた会社でテレビの設計の仕事をしていました。設計したテレビはもう古いものですので、きっとほとんどが廃棄されてしまったものと思っています。しかしまだ使いつづけていただいている人がいらっしゃったとしても今日でその使命が終わったのではないかと思っています。
テレビ技術については昭和の末期に仕事をしていたころからすでに出来上がったものとなっていて、数多くの部品をどんどんIC化して小型化やコストダウンを図っている状況でした。
このプリント印刷基盤は当時私が係わっていたテレビの基盤です。写真を見てのとおり半田がまだ乗っていない生基盤というもので関係者以外絶対に手にすることが出来ないものです。
そしてこれはテレビの接続図です。とても大きなもので、折り込んで使っていたものです。ジアゾ原紙で特有の匂いが20数年経過した今でもしていました。今回広げてみて長持ちするものだと驚いいます。
毎日毎日、開発中のテレビのプリント印刷基盤の裏側を眺めては、問題点の対策をするために小さな部品を裏側に仮止めしては対策の具合を評価していたものでした。結構忙しい日々でしたが今では楽しい想い出ばかりとなっています。
2011年7月23日土曜日
PT2 をハードディスク・レコーダーへ (2)
前回に引き続いて PT2 を使ってハードディスク・レコーダー化のレポートです。
前回まででに PT2 のインストールが完了して手動で番組録画出来るようになっています。今回は EPGrec をインストールして、番組表の取得や録画予約が出来るようにします。これで本格的にハードディスク・レコーダーへ変身します。
参考にしたのはもちろん EPGrec の公式ホームページです。
公式ホームページでは EPGrec を稼働させるために必要な apache php mysql などのインストール方法が詳しく述べられていません。ここでは私がインストールした時のメモも紹介します。
apache2 php5 mysql のインストール
まず必要なシステムを aptitude でインストールします。
mysql をインストールしているときに root のパスワードの設定があります。ここで自分で決定したパスワードを入力して設定します。この root のアカウントとパスワードは EPGrec の設定で使用しますので忘れないようにしてください。
一連のインストールが終了したところで mysql のデータベースを作っておきます。まず root ユーザーで mysql へログインします。mysql> と表示されればログイン成功です。
次にデータベースを作ります。私は epgrec の名前でデータベースを作りました。内部の構造までは作る必要はなく、EPGrec のインストーラーで設定してくれます。データベースを作ったら exit; で mysql からログアウトします。
epgdumpr2 のインストール
次に公式ホームページから epgrec で使用する epgdumpr2 のソースコードを取得してきます。ここでutf8コードに対応したパッチも用意されているので一緒にダウンロードしておきます。
このソースコードとパッチを解凍展開します。作業は PT2 の作業ディレクトリ内で行いました。パッチの epgdumpr2-utf8.tar.gz はソースコードを解凍展開して出来た epgdumpr2 の中へ上書きをしてしまうようです。
ビルドが終了したところでスーパーユーザーとなってインストールを試みてみました。しかし make ファイルにインストールに関する情報がなかったようで上記のとおりインストールはできませんでした。そこで公式ホームページに記述されているとおりにコピーによりインストールしました。
at の設定
次に公式ホームページでは at の設定がありますが、Debian Squeeze では標準でインストールされているため新しくインストールをする必要はありません。
apache2 の設定
EPGrec は apache2 が提供するウェブサーバーの上で動作します。動作確認のためにブラウザのURLの部分に http://192.168.*.*/ とハードディスク・レコーダーとなるマシンの IP アドレスを入力して動作を確認してみます。IT works! と表示されていれば apache2 が正常に動作しています。
次にそこで EPGrec が使用するユーザーアカウントの www-data についていくつか設定を行っておきます。
まずは /etc/at.deny に設定されている www-data を削除して at で自動実行ができるようにします。どうも録画開始時刻の設定などで使用するものと思われます。vi エディタでファイルを開いた後、最終行にある www-data を削除します。
次に /etc/passwd の確認をしておきます。Debian Squeeze では apache2 をインストールした後の passwd の www-data の初期値は次のようになっていて変更の必要はありません。/sbin/nologin となっていないことを確認するだけです。
EPGrec のインストールと設定
まずはソースコードを公式ホームページからダウンロードしてきます。私は2010年3月22日版(epgrec-20100322.tar.gz)をダウンロードしてきました。作業をするデスクトップパソコンでsourceforgeからダウンロードした後、ハードディスク・レコーダーとなるマシンへ転送しました。
Debian Squeeze で apache2 のデフォルト・ディレクトリは EPGrec の説明文と同じ /var/www/ と同じとなっています。公式ホームページの説明文どおりに作業を進めてゆきます。
■EPGrec のソフトウェアを apache2 のデフォルト・ディレクトリとなる /var/www/ へ展開します。
念のためにパーミッションのチェックをします。パーミッションの内容は公式ホームページを参照してください。私の場合には問題なく展開されていました。
# ls -l /var/www/epgrec/
■EPGrec の動作を制御する config.php を設定します。
config.php は config.php.sample として存在していますのでコピーして作り出します。
そして内容を住んでいる地域に合わせて編集します。
私が住む地域では次のように設定しました。
■録画スクリプト(do-record.sh)の設定
次の4つのサンプルが存在しています。
もちろん PT2 で使用できるdo-record.sh.pt1を使用します。
録画スクリプトの内容を一応確認してみます。最終行の部分が PT2 をインストールして録画テストをした時と同じ構文になっていることを確認しておきます。
これでインストールは終了となります。あとはブラウザから EPGrec へアクセスして設定作業を行います。
ブラウザで http://192.168.*.*/epgrec/index.php へアクセスをします。公式ホームページでは index.php の記述がありませんが、私が作業をした環境では自動的に index.php をウェブサーバーが送信してくれませんでした。そこで index.php の部分まで指定して初期インストーラーを起動させました。
まず最初に環境のチェックが行われます。問題がなければそのまま次のステップへ進みます。
次にステップでは mysql のデータベースの設定が行われます。基本的に初期値のままでも大丈夫なのですが、ハードディスク・レコーダーとして使用するには外部のパソコンからブラウザでアクセスが出来ないと問題となります。「インストールURL」の部分のところは localhost ではなく、IP アドレスか内部の LAN で使用しているホスト名を設定するようにしましょう。
デジタルチューナーの設定では PT2 に合わせて地デジチューナーの台数は2台にしておきます。その他は使用される環境に合わせて変更します。この部分は後からでも変更することができます。
EPG初回受信を行います。このページに書かれているとおりに定期的に EPG 受信をするスクリプトをコピーによって設定しておきます。
しばらくすると次のページに切り替わります。これでEPG初回受信が終了しています。
再び EPGrec のトップページへブラウザでアクセスをして動作確認をします。番組表が表示されて、番組の部分をクリックすると番組予約のポップアップが表示されるはずです。後は実際に各部を操作してみて操作方法を体得するだけのようです。直感的な操作方法なので特に問題はないと思います。
なお一連の設定が終了した後、どうも上手く動作していない場合には次のページへブラウザでアクセスすると設定をし直すことができます。
http://192.168.*.*/epgrec/install/step1.php
前回まででに PT2 のインストールが完了して手動で番組録画出来るようになっています。今回は EPGrec をインストールして、番組表の取得や録画予約が出来るようにします。これで本格的にハードディスク・レコーダーへ変身します。
参考にしたのはもちろん EPGrec の公式ホームページです。
録画予約システムepgrec
http://www.mda.or.jp/epgrec/
公式ホームページでは EPGrec を稼働させるために必要な apache php mysql などのインストール方法が詳しく述べられていません。ここでは私がインストールした時のメモも紹介します。
apache2 php5 mysql のインストール
まず必要なシステムを aptitude でインストールします。
# aptitude install apache2 php5 php5-cli php5-mysql mysql-server ffmpeg
mysql をインストールしているときに root のパスワードの設定があります。ここで自分で決定したパスワードを入力して設定します。この root のアカウントとパスワードは EPGrec の設定で使用しますので忘れないようにしてください。
一連のインストールが終了したところで mysql のデータベースを作っておきます。まず root ユーザーで mysql へログインします。mysql> と表示されればログイン成功です。
$ mysql -u root -p
password *****
mysql>
次にデータベースを作ります。私は epgrec の名前でデータベースを作りました。内部の構造までは作る必要はなく、EPGrec のインストーラーで設定してくれます。データベースを作ったら exit; で mysql からログアウトします。
mysql> create database epgrec;
mysql> exit;
epgdumpr2 のインストール
次に公式ホームページから epgrec で使用する epgdumpr2 のソースコードを取得してきます。ここでutf8コードに対応したパッチも用意されているので一緒にダウンロードしておきます。
- epgdumpr2.tar.gz ソースコード
- epgdumpr2-utf8.tar.gz パッチ
このソースコードとパッチを解凍展開します。作業は PT2 の作業ディレクトリ内で行いました。パッチの epgdumpr2-utf8.tar.gz はソースコードを解凍展開して出来た epgdumpr2 の中へ上書きをしてしまうようです。
$ cd ~/PT2ソースコードの展開が終わったら epgdumpr2 をビルドします。
$ tar zxvf epgdumpr2.tar.gz
$ tar zxvf epgdumpr2-utf8.tar.gz
$ cd epgdumpr2
$ make
$ su
# make install
make: *** ターゲット `install' を make するルールがありません. 中止.
ビルドが終了したところでスーパーユーザーとなってインストールを試みてみました。しかし make ファイルにインストールに関する情報がなかったようで上記のとおりインストールはできませんでした。そこで公式ホームページに記述されているとおりにコピーによりインストールしました。
# cp epgdump /usr/local/bin
at の設定
次に公式ホームページでは at の設定がありますが、Debian Squeeze では標準でインストールされているため新しくインストールをする必要はありません。
apache2 の設定
EPGrec は apache2 が提供するウェブサーバーの上で動作します。動作確認のためにブラウザのURLの部分に http://192.168.*.*/ とハードディスク・レコーダーとなるマシンの IP アドレスを入力して動作を確認してみます。IT works! と表示されていれば apache2 が正常に動作しています。
次にそこで EPGrec が使用するユーザーアカウントの www-data についていくつか設定を行っておきます。
まずは /etc/at.deny に設定されている www-data を削除して at で自動実行ができるようにします。どうも録画開始時刻の設定などで使用するものと思われます。vi エディタでファイルを開いた後、最終行にある www-data を削除します。
# vi /etc/at.deny
alias
backup
bin
daemon
ftp
games
gnats
guest
irc
lp
man
nobody
operator
proxy
qmaild
qmaill
qmailp
qmailq
qmailr
qmails
sync
sys
www-data --- この行を消去します。
次に /etc/passwd の確認をしておきます。Debian Squeeze では apache2 をインストールした後の passwd の www-data の初期値は次のようになっていて変更の必要はありません。/sbin/nologin となっていないことを確認するだけです。
# cat /etc/passwd | grep www-data
www-data:x:33:33:www-data:/var/www:/bin/sh
EPGrec のインストールと設定
まずはソースコードを公式ホームページからダウンロードしてきます。私は2010年3月22日版(epgrec-20100322.tar.gz)をダウンロードしてきました。作業をするデスクトップパソコンでsourceforgeからダウンロードした後、ハードディスク・レコーダーとなるマシンへ転送しました。
Debian Squeeze で apache2 のデフォルト・ディレクトリは EPGrec の説明文と同じ /var/www/ と同じとなっています。公式ホームページの説明文どおりに作業を進めてゆきます。
■EPGrec のソフトウェアを apache2 のデフォルト・ディレクトリとなる /var/www/ へ展開します。
$ su
# tar xvzpf epgrec-20100322.tar.gz -C /var/www/
念のためにパーミッションのチェックをします。パーミッションの内容は公式ホームページを参照してください。私の場合には問題なく展開されていました。
# ls -l /var/www/epgrec/
■EPGrec の動作を制御する config.php を設定します。
config.php は config.php.sample として存在していますのでコピーして作り出します。
# cp /var/www/epgrec/config.php.sample /var/www/epgrec/config.php
そして内容を住んでいる地域に合わせて編集します。
# vi /var/www/epgrec/config.php
私が住む地域では次のように設定しました。
// 識別子 => チャンネル番号
$GR_CHANNEL_MAP = array(
"GR14" => "14", // NHK
"GR15" => "15", // 教育
"GR18" => "18", // RCC
"GR19" => "19", // HTV
"GR22" => "22", // UHT
"GR23" => "23", // TSS
);
■録画スクリプト(do-record.sh)の設定
次の4つのサンプルが存在しています。
- /var/www/epgrec/do-record.sh.friio
- /var/www/epgrec/do-record.sh.sample
- /var/www/epgrec/do-record.sh.pt1
- /var/www/epgrec/do-record.sh.test
もちろん PT2 で使用できるdo-record.sh.pt1を使用します。
# cp --archive /var/www/epgrec/do-record.sh.pt1 /var/www/epgrec/do-record.sh
録画スクリプトの内容を一応確認してみます。最終行の部分が PT2 をインストールして録画テストをした時と同じ構文になっていることを確認しておきます。
# cat /var/www/epgrec/do-record.sh
#!/bin/sh
echo "CHANNEL : $CHANNEL"
echo "DURATION: $DURATION"
echo "OUTPUT : $OUTPUT"
echo "TUNER : $TUNER"
echo "TYPE : $TYPE"
echo "MODE : $MODE"
RECORDER=/usr/local/bin/recpt1
$RECORDER --b25 --strip $CHANNEL $DURATION ${OUTPUT} >/dev/null
これでインストールは終了となります。あとはブラウザから EPGrec へアクセスして設定作業を行います。
ブラウザで http://192.168.*.*/epgrec/index.php へアクセスをします。公式ホームページでは index.php の記述がありませんが、私が作業をした環境では自動的に index.php をウェブサーバーが送信してくれませんでした。そこで index.php の部分まで指定して初期インストーラーを起動させました。
まず最初に環境のチェックが行われます。問題がなければそのまま次のステップへ進みます。
次にステップでは mysql のデータベースの設定が行われます。基本的に初期値のままでも大丈夫なのですが、ハードディスク・レコーダーとして使用するには外部のパソコンからブラウザでアクセスが出来ないと問題となります。「インストールURL」の部分のところは localhost ではなく、IP アドレスか内部の LAN で使用しているホスト名を設定するようにしましょう。
デジタルチューナーの設定では PT2 に合わせて地デジチューナーの台数は2台にしておきます。その他は使用される環境に合わせて変更します。この部分は後からでも変更することができます。
EPG初回受信を行います。このページに書かれているとおりに定期的に EPG 受信をするスクリプトをコピーによって設定しておきます。
# cp /var/www/epgrec/cron.d/getepg /etc/cron.d/
しばらくすると次のページに切り替わります。これでEPG初回受信が終了しています。
再び EPGrec のトップページへブラウザでアクセスをして動作確認をします。番組表が表示されて、番組の部分をクリックすると番組予約のポップアップが表示されるはずです。後は実際に各部を操作してみて操作方法を体得するだけのようです。直感的な操作方法なので特に問題はないと思います。
なお一連の設定が終了した後、どうも上手く動作していない場合には次のページへブラウザでアクセスすると設定をし直すことができます。
http://192.168.*.*/epgrec/install/step1.php
2011年7月22日金曜日
PT2 をハードディスク・レコーダーへ (1)
先日 Debian Lenny がインストールされているデスクトップマシンで PT2 の動作確認をした後、早速ハードディスク・レコーダー化をするためにいろいろとやってみました。
取り合えずマシンを用意しました。新しくマシンを新調したわけではなく2003年7月に組み立てた自作パソコンを再活用することとしました。昨年まで Windows マシンとしてずっと活躍し続けてくれたものですが引退したあとはホコリを被ったままとなっていました。この老兵を再び起用して最後のご奉公をさせてあげようと思っています。
マシンの概要は次のとおりです。Intel のプロセッサとマザーボードという最強?の組み合わせです(笑)。
PT2 はすでに一番上の PCI スロットへ挿入してあります。
Debian Squeeze のインストール
そしてインストールするシステムは Debian Squeeze としました。まだデスクトップマシンの環境では Lenny からアップグレード出来ない状況が続いていますが、サーバー用途ではまったく問題がないため現在の安定版となる Squeeze をインストールしました。
インストールは最新版が常にインストールされるネットワークインストールで行いました。
インストールを開始するとハードディスクのパーティションの割付があります。ここで私はいつものように各ディレクトリを分割する方法を選択しました。しかしこのブログを参考としてハードディスク・レコーダーを作ろうと考えている初心者の方は、全体を一つのパーティションとする方法をお推めします。標準で録画データなどが /var ディレクトリへと保存されるためすぐにハードディスク不足となるためです。
それからインストールの途中で表示される tasksel によるインストールの選択ではデスクトップマシンとしないために、一番上に付いている「デスクトップ」のチェックマークを外して一番下の「標準的なインストール」のみにチェックした状態でインストールを進めます。デスクトップ環境をインストールしないことからシステムのインストールはほんの短い時間で終了します。最後は再起動(リブート)が促されるため、このまま再起動してシステムのインストールを完了させます。
再起動させた後は今後 PT2 をインストールする作業に必要なソフトウェアをインストールしました。
テキストエディタはいつも使っている vim をインストールしました。
外部のデスクトップマシンから操作出来るように ssh もインストールしておきました。
そしてテレビ番組の開始と終了がきっちりと録画できるようにするには時刻合わせが大切です。そこでマシンの時刻合わせのために ntpdate もインストールしておきました。
ここまでで PT2 をインストールする準備ができました。
PT2 のインストールの事前準備
PT2 のインストールは前回行った Debian Lenny の時と同様に行います。
作業はユーザーディレクトリの中に PT2 というディレクトリを作ってその中で作業を行いました。
ドライバー類は既に入手ずみのため新しいマシンへ転送しておきました。そして作業ディレクトリの PT2 の中で圧縮ファイルを解凍展開しました。
まず最初にドライバー類のビルドに必要なツール類をインストールしておきました。前回の Debian Lenny のときの体験から次のパッケージを選択しました。
カードリーダー SCR3310-NTTCom のインストール
まずはインストールが aptitude だけで終了するカードリーダーからインストールを開始しました。
カードリーダーのチェック
B-CAS カードをカードリーダーに挿入してカードスキャンのコマンド実行します。コマンドは実行したままの状態となっていますので最終行の B-CAS の内容を確認したら ctrl + c でコマンドから抜け出します。
PT2 のドライバー類をインストール
カードリーダーのインストールが完了した後 PT2 のドライバーのインストールを行いました。
PT2 の作業ディレクトリ内で次の手順でビルドを行いました。
PT2 のドライバーをインストールしたところでマシンを再起動(リブート)させてドライバーが PT2 本体をちゃんと認識しているか確認しておきました。下記のように pt1-pci の文字が表示されれば大丈夫です。
次に B25 デコードライブラリをインストールします。ここでは古いソースコードを使います。PT2 の作業ディレクトリ内で次のようにビルドとインストールを行いました。
最後に録画ツールのインストールを行いました。
録画テスト
ドライバー類のインストールが終了したところで、いよいよ録画テストをしてみます。
私は前回と同様に 18ch を 10秒間 test.ts に録画してみました。
出来上がった test.ts ファイルをデスクトップマシンへ転送して vlc media player でちゃんと録画されていることを確認しました。
参考のために vlc media player のインストール方法は次のとおりです。
なおハードディスク・レコーダー化するときに利用させていただく EPGrec では録画番組の ts ファイルをストリーム配信することとなります。これを受信するには Iceweasel (Firefox) にも手を加えておく必要があります。
一つの方法は mozilla-plugin-vlc を使って Iceweasel 上で番組を閲覧する方法です。しかし vlc の操作ボタンの表示が無くなってしまうため意外と使い難いことが判明しました。
そこで vlc をブラウザから呼び出す方法へ変更しました。
Iceweasel のメニューの「編集」>「設定」と入って Iceweasel 設定画面へ移行します。
「プログラム」のタブを選択したあと、「AFS video (video/x-ms-asf)」のプログラムを「動画プレーヤー(標準設定)」から変更します。変更先は「他のプログラムを選択」を選んで /usr/bin/vlc を選択して vlc を使うようにします。これで番組のストリーミング配信が始まると自動的に vlc が起動されて番組を閲覧することができるようになります。
次回は EPGrec をインストールして番組表や録画した番組を閲覧できるようになるまでをレポートしたいと思います。
取り合えずマシンを用意しました。新しくマシンを新調したわけではなく2003年7月に組み立てた自作パソコンを再活用することとしました。昨年まで Windows マシンとしてずっと活躍し続けてくれたものですが引退したあとはホコリを被ったままとなっていました。この老兵を再び起用して最後のご奉公をさせてあげようと思っています。
マシンの概要は次のとおりです。Intel のプロセッサとマザーボードという最強?の組み合わせです(笑)。
- プロセッサ Intel Pentium 4 2.6CGHz (Northwood HyperThread)
- マザーボード Intel D865GBF
- メモリ 256MB × 4枚=1024MB (400MHz)
- ハードディスク 320GB SATA150でマザーボードへ直接接続
PT2 はすでに一番上の PCI スロットへ挿入してあります。
Debian Squeeze のインストール
そしてインストールするシステムは Debian Squeeze としました。まだデスクトップマシンの環境では Lenny からアップグレード出来ない状況が続いていますが、サーバー用途ではまったく問題がないため現在の安定版となる Squeeze をインストールしました。
インストールは最新版が常にインストールされるネットワークインストールで行いました。
インストールを開始するとハードディスクのパーティションの割付があります。ここで私はいつものように各ディレクトリを分割する方法を選択しました。しかしこのブログを参考としてハードディスク・レコーダーを作ろうと考えている初心者の方は、全体を一つのパーティションとする方法をお推めします。標準で録画データなどが /var ディレクトリへと保存されるためすぐにハードディスク不足となるためです。
それからインストールの途中で表示される tasksel によるインストールの選択ではデスクトップマシンとしないために、一番上に付いている「デスクトップ」のチェックマークを外して一番下の「標準的なインストール」のみにチェックした状態でインストールを進めます。デスクトップ環境をインストールしないことからシステムのインストールはほんの短い時間で終了します。最後は再起動(リブート)が促されるため、このまま再起動してシステムのインストールを完了させます。
再起動させた後は今後 PT2 をインストールする作業に必要なソフトウェアをインストールしました。
テキストエディタはいつも使っている vim をインストールしました。
# aptitude install vim
外部のデスクトップマシンから操作出来るように ssh もインストールしておきました。
# aptitude install ssh
そしてテレビ番組の開始と終了がきっちりと録画できるようにするには時刻合わせが大切です。そこでマシンの時刻合わせのために ntpdate もインストールしておきました。
# aptitude install ntpdate
ここまでで PT2 をインストールする準備ができました。
PT2 のインストールの事前準備
PT2 のインストールは前回行った Debian Lenny の時と同様に行います。
作業はユーザーディレクトリの中に PT2 というディレクトリを作ってその中で作業を行いました。
$ mkdir PT2
$ cd PT2
ドライバー類は既に入手ずみのため新しいマシンへ転送しておきました。そして作業ディレクトリの PT2 の中で圧縮ファイルを解凍展開しました。
$ tar -jxf pt1-c44e16dbb0e2.tar.bz2
$ tar -jxf pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2
まず最初にドライバー類のビルドに必要なツール類をインストールしておきました。前回の Debian Lenny のときの体験から次のパッケージを選択しました。
# aptitude install build-essential linux-headers-`uname -r` pkg-config autoconf libpcsclite-dev
カードリーダー SCR3310-NTTCom のインストール
まずはインストールが aptitude だけで終了するカードリーダーからインストールを開始しました。
# aptitude install pcscd pcsc-tools
カードリーダーのチェック
B-CAS カードをカードリーダーに挿入してカードスキャンのコマンド実行します。コマンドは実行したままの状態となっていますので最終行の B-CAS の内容を確認したら ctrl + c でコマンドから抜け出します。
# pcsc_scan
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
3B F0 12 00 FF 91 81 B1 7C 45 1F 03 99
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
^C (ctrl+c) で抜ける。
PT2 のドライバー類をインストール
カードリーダーのインストールが完了した後 PT2 のドライバーのインストールを行いました。
PT2 の作業ディレクトリ内で次の手順でビルドを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/driver
$ make
$ su スーパーユーザーとなってインストールを行った。
# make install
PT2 のドライバーをインストールしたところでマシンを再起動(リブート)させてドライバーが PT2 本体をちゃんと認識しているか確認しておきました。下記のように pt1-pci の文字が表示されれば大丈夫です。
$ lspci -v | grep pt
Kernel driver in use: pt1-pci
次に B25 デコードライブラリをインストールします。ここでは古いソースコードを使います。PT2 の作業ディレクトリ内で次のようにビルドとインストールを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
$ make
$ su スーパーユーザーとなってインストール作業を行った。
# make install
# exit
最後に録画ツールのインストールを行いました。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/recpt1
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ~/PT2
録画テスト
ドライバー類のインストールが終了したところで、いよいよ録画テストをしてみます。
$ recpt1 --b25 --strip [物理チャンネル] [録画秒数] [出力ファイル]
私は前回と同様に 18ch を 10秒間 test.ts に録画してみました。
$ recpt1 --b25 --strip 18 10 test.ts
出来上がった test.ts ファイルをデスクトップマシンへ転送して vlc media player でちゃんと録画されていることを確認しました。
参考のために vlc media player のインストール方法は次のとおりです。
# aptitude install vlc
なおハードディスク・レコーダー化するときに利用させていただく EPGrec では録画番組の ts ファイルをストリーム配信することとなります。これを受信するには Iceweasel (Firefox) にも手を加えておく必要があります。
一つの方法は mozilla-plugin-vlc を使って Iceweasel 上で番組を閲覧する方法です。しかし vlc の操作ボタンの表示が無くなってしまうため意外と使い難いことが判明しました。
そこで vlc をブラウザから呼び出す方法へ変更しました。
Iceweasel のメニューの「編集」>「設定」と入って Iceweasel 設定画面へ移行します。
「プログラム」のタブを選択したあと、「AFS video (video/x-ms-asf)」のプログラムを「動画プレーヤー(標準設定)」から変更します。変更先は「他のプログラムを選択」を選んで /usr/bin/vlc を選択して vlc を使うようにします。これで番組のストリーミング配信が始まると自動的に vlc が起動されて番組を閲覧することができるようになります。
次回は EPGrec をインストールして番組表や録画した番組を閲覧できるようになるまでをレポートしたいと思います。
2011年7月18日月曜日
PT2 をとりあえずインストールしてみました
現在デスクトップマシンとして使用している IBM ThinkCentre A51 (CPU=P4,3.4GHz,MEM=2GB) Debian Lenny へ PT2 をインストールしてみました。将来的には別のマシンにハードディスクレコーダーのようにして使用する予定ですが、ドライバーなどのビルドも必要なこともあり、参考となるウェブサイトを巡ったりするのに便利なデスクトップマシンへとりあえずインストールした訳です。本番に備えて予行演習の意味があります。
今回は次のウェブサイトを参考にしてみました。備忘録をかねて実際にインストールした手順も記述しておきます。
Debian(squeeze)にPT2をセットアップ
http://blog.livedoor.jp/sakuranomorino/archives/51671895.html
★まず物理的(ハードウェア的)なインストール作業をしました。
マシンの PCI バスのスロットへ PT2 を挿して作業は終了です。後は地デジだけしか受信しないため二分配したアンテナを T1 T2 へ接続して終了です。
次にカードリーダーの SCR3310-NTTCom を USB 端子へ挿して終了です。ついでに地デジ用の青い B-CAS カードも挿しておきます。裏面を上にして挿すことに注意する必要があります。カードリーダーのドライバーがまだインストールされていない状態だと B-CAS カードの有無に係わらず挿入口の黄色い LED は点灯したままとなります。ドライバーのインストールが終了して B-CAS カードを認識すると黄色い LED は点滅動作となります。
★ソフトウェアのインストールは、他のウェブサイトの案内とは違ってカードリーダーから始めました。特に理由はありませんが、単純に aptitude でインストールが完了するためです。
# aptitude install pcscd pcsc-tools
必要なソフトウェアをインストールしたあと、端末から次のコマンドを使ってカードリーダーが正常に動作していることを確認します。
# pcsc_scan
次のような表示が現れれば大丈夫です。コマンドが継続したままとなっていますので ctrl + c で抜けます。
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
^C (ctrl+c) で抜ける。
★カードリーダーのインストールが終了したら PT2 のドライバー類のインストールを行いました。
まずビルドが必要のため次のパッケージ類をインストールしました。
# aptitude install make linux-headers-`uname -r` pkg-config gcc autoconf
この他 ビルドが失敗したことから libpcsclite-dev も必要なようでインストールをしておきました。
# aptitude install libpcsclite-dev
ドライバー類が入ったソースコードをダウンロードしてきます。最新のソースコードの他 B25 デコードコードの入った古いソースコードの二種類が必要となります。
以下は一般ユーザーとなって、ユーザーエリアに作業用のディレクトリを作って作業を行いました。私の場合 PT2 という名前のディレクトリを作りました。
$ cd ~/PT2
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/tip.tar.bz2 --- 最新版のソースコード
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.tar.bz2 --- B25のデコーダーの入ったソースコード
最新版のソースコードはダウンロードしてみると pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2 という圧縮ファイルとなっていました。この二つのソースコードを展開してビルドに備えます。
$ tar -jxf pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2
$ tar -jxf pt1-c44e16dbb0e2.tar.bz2
ls コマンドで圧縮ファイルに対応したディレクトリが出来ていれば展開作業は終了です。
★B25デコードライブラリのインストールを行います。
$ cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
$ make
$ su --- スーパーユーザーとなってインストールを行います。
# make install
# exit --- スーパーユーザーから一般ユーザーへ戻ります。
$ cd ../../
★PT2 のドライバーのインストールを行います。
$ cd pt1-7662d0ecd74b/driver
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../
ここまで作業で正常に PT2 のドライバー類がインストールされたかを確認するためにマシンをリブートさせてみます。
リブートしたら次の PCI をスキャンするコマンドで PT2 のハードウェアを認識していることを確認します。
$ lspci -v | grep pt
Kernel driver in use: pt1-pci
Kernel modules: pt1_drv
PT2 が無事にインストールされていることを確認したら録画用のツールをインストールします。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/recpt1
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../
録画用のツールが無事インストールされたら次のコマンドで録画テストを行ってみます。
$ recpt1 --b25 --strip [物理チャンネル] [秒数] [録画ファイル]
私が住んでいる地域では物理チャンネル 18ch を 10 秒間ほど test.ts にテスト録画してみました。
$ recpt1 --b25 --strip 18 10 test.ts
各自の地域での物理チャンネルはマスプロのページなどで確認ができます。
マスプロ電工 地上デジタル放送 チャンネル一覧表
http://www.maspro.co.jp/contact/bro/bro_ch.html
たったの10秒ほどの録画ファイルなのですが 19.2 MBもの容量のファイルが出来上がってしまいました。この録画ファイルを再生してみます。
★再生には VLC media player が便利なようです。この VLC media player をインストールしてみます。
# aptitude install vlc
この VLC media playerを使って先ほど出来た test.ts を再生してみます。これでちゃんと録画されていれば取り合えずインストールは成功したこととなります。
次はハードディスクレコーダーとして使用するマシンへインストールをしてみたいと思っています。録画予約まで出来るところまでやってみる予定です。
2011年7月16日土曜日
アースソフト PT2 を入手
ようやく我が家も地デジに対応すべくいろいろと行動を開始しました。
前回は KEIAN の地デジチューナーの KTV-FSUSB2 を購入して早速使用を開始しています。
そして今日はあのアースソフトの PT2 を購入しました。IC カードリーダー (SCR3310-NTTCom) も一緒に購入しておきました。今回も大手通信販売会社からの購入です。
まだ梱包箱から取り出したところで、これからインストールに挑戦したいと思っています。Debian Lenny なマシンへインストールを考えていますが状況によっては他の OS に切り替えるかもしれません。
とりあえず現状の PT2 の様子を写真に撮ってみました。なお PT2 の梱包は噂どおりピンクの静電気防止のプチプチの袋に入れてあるだけのシンプルなものでした。
こちらが表面(部品面)です。
そしてこちらが裏面です。
前回は KEIAN の地デジチューナーの KTV-FSUSB2 を購入して早速使用を開始しています。
そして今日はあのアースソフトの PT2 を購入しました。IC カードリーダー (SCR3310-NTTCom) も一緒に購入しておきました。今回も大手通信販売会社からの購入です。
まだ梱包箱から取り出したところで、これからインストールに挑戦したいと思っています。Debian Lenny なマシンへインストールを考えていますが状況によっては他の OS に切り替えるかもしれません。
とりあえず現状の PT2 の様子を写真に撮ってみました。なお PT2 の梱包は噂どおりピンクの静電気防止のプチプチの袋に入れてあるだけのシンプルなものでした。
こちらが表面(部品面)です。
そしてこちらが裏面です。
2011年7月3日日曜日
KEIAN KTV-FSUSB2 を購入
通信販売大手のウェブサイトで注文した KEIAN USB フルセグ&ワンセグ TV チューナー KTV-FSUSB2 が到着しました。
いつものようにインターネットオークションで入手する手段もあったのですが、今 旬なものだけになかなか安価で入手出来る見込みのなかったことからさっくりと新品を通信販売で入手してしまいました。
箱を開けてみると小さな本体が中央部に鎮座していました。上下に保護フィルムが張り付けてありプラスチックの鏡面仕上げとなっていました。
箱の底部には取扱い説明書やドライバーやテレビを閲覧するソフトウェアが収められたミニ CD などが入っていました。その他 極端に短い USB ケーブルと F 接栓のケーブルとアンテナ部を接続するための短い変換ケーブルが付属していました。
早速 Windows XP が稼働している IBM ThinkCentre A51 へインストールしてみました。インストールは取扱い説明書に従って行って特に問題もなく終了しました。
テレビ閲覧ソフトの DigiBestTV を起動してみました。最初にチャンネルスキャンをするように求められました。このチャンネルスキャンの後、テレビ番組が閲覧出来るようになりました。
Pentium 4 3.0GHz のプロセッサのマシンですがかなり負荷が高いようで常に60%〜80%のプロセッサ負荷でした。プロセッサを冷やす冷却ファンがフル回転でうるさい状況となってしまいました。やはり古い世代のプロセッサでは負荷が重いようです。
ここでフルセグからワンセグに切り替えてみると負荷が一気に下がって10%前後となりました。画面いっぱいにしてテレビを閲覧することは少ないため、通常はワンセグでテレビを閲覧しようと思っています。
いつものようにインターネットオークションで入手する手段もあったのですが、今 旬なものだけになかなか安価で入手出来る見込みのなかったことからさっくりと新品を通信販売で入手してしまいました。
箱を開けてみると小さな本体が中央部に鎮座していました。上下に保護フィルムが張り付けてありプラスチックの鏡面仕上げとなっていました。
箱の底部には取扱い説明書やドライバーやテレビを閲覧するソフトウェアが収められたミニ CD などが入っていました。その他 極端に短い USB ケーブルと F 接栓のケーブルとアンテナ部を接続するための短い変換ケーブルが付属していました。
早速 Windows XP が稼働している IBM ThinkCentre A51 へインストールしてみました。インストールは取扱い説明書に従って行って特に問題もなく終了しました。
テレビ閲覧ソフトの DigiBestTV を起動してみました。最初にチャンネルスキャンをするように求められました。このチャンネルスキャンの後、テレビ番組が閲覧出来るようになりました。
Pentium 4 3.0GHz のプロセッサのマシンですがかなり負荷が高いようで常に60%〜80%のプロセッサ負荷でした。プロセッサを冷やす冷却ファンがフル回転でうるさい状況となってしまいました。やはり古い世代のプロセッサでは負荷が重いようです。
ここでフルセグからワンセグに切り替えてみると負荷が一気に下がって10%前後となりました。画面いっぱいにしてテレビを閲覧することは少ないため、通常はワンセグでテレビを閲覧しようと思っています。
2011年7月2日土曜日
Linksys WRT150N を入手
先日インターネットオークションにて Linksys WRT150N を安価で入手することができました。今更ながら仕様の無線LANルーターですが例によって DD-WRT 化をすることが出来るタイプだったので入手しました。
もちろん今日の書き込みも DD-WRT 化に関する内容のものです。
とりあえず入手した WRT150N の様子です。前所有者が剥がしたシール跡がなんとなく生々しい感じです。
大きさは以前 DD-WRT 化して使用を続けていた WRT54G と比較すると更にコンパクトなものとなっていました。幅が狭くなり本体の奥行きはさほど変わりませんがアンテナ部分を含めると奥行きも小さくなっています。全体的小さくはなっていますが、しばらく電源を入れた後に本体を触るとかなり熱くなっているのを感じました。どうも消費電力は増加しているのではないかと推察されます。
とりあえず現状の様子を確認するために WRT150N と作業を行うパソコン (Debian Lenny) を直接LANケーブルで接続して電源を入れてみました。ifconfig のコマンドで割り当てられている IP アドレスを調査すると 192.168.100.100 となっていました。初期値の 192.168.1.100 ではありませんでした。どうも前所有者の設定内容が残っているようです。インターネットオークションで入手したものにはよくあることです。
背面にあるリセットボタンを長押しして設定を初期化しました。WRT150N の電源を切って再投入してDHCP の IP の配布アドレスを確認すると 192.168.1.100 となっていて初期化が完了しているようでした。
この状態のまま WRT150N の 192.168.1.1 へブラウザでアクセスをしてみるとログインのためのパスワード入力の画面がでてきました。もちろん初期値の値でログインすることとしました。
そしてもう見ることが出来なくなる Linksys のオリジナルの設定画面をしばらく観察しました。まあどおってもいいことですが(笑)
なお参考に手に入れた WRT150N に入っていたファームウェアのバージョンは v1.00.5 でした。
次にファームウェアを入れ替えて DD-WRT 化を行います。
作業は前後しますが、事前に DD-WRT のウェブサイト(http://www.dd-wrt.com/site/index)から二種類のファームウェアをダウンロードしておきます。今回使用したビルドバージョンは DD-WRT V24 preSP2 Build 14896 です。
二つのファームウェアをダウンロードする理由は WRT150N のオリジナルのファームウェアの制約事項により、ファイル容量の小さな DD-WRT のファームウェア(マイクロ版 micro)で一度更新を行ったあと、通常の大きなファイル容量のファームウェア(スタンダード版 std)にしなければならないためです。
いよいよファームウェアの DD-WRT 化を行います。
まず設定画面へログインしたあと「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面へと移行します。ここで新しい DD-WRT のファームウェアの小さい方の「dd-wrt.v24_micro_generic.bin」を選択してアップグレードを実行します。しばらくすると実行が完了して「Upgrade is successful」の画面が表示されます。これで第一段階の DD-WRT 化が完了しました。
このまま引き続きスタンダード版のファームウェアへアップグレードを行っても良かったのですが、取り合えずここで一旦リセットボタンを押して初期化を行いました。
再起動してアクセスをしてみたところユーザー名とパスワードを再設定するように求められます。ここで以前と同じユーザー名(root)で設定をしてもよいし、新しいユーザー名で設定をすることもできます。設定したユーザー名とパスワードで今後は設定画面へログインすることとなります。
新しい DD-WRT の設定画面の中で「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面が表示されます。ここにスタンダード版のファームウェア(dd-wrt.v24_std_generic.bin)を指定してアップグレードを実行します。しばらく放置しているとアップグレードが完了して元の DD-WRT の設定画面へと戻ります。
これで DD-WRT 化は完了です。設定画面へ再度ログインしなおして必要な設定を行います。そして無線LANの子機のあるパソコンからアクセスをして通信が正常に行うことが出来れば成功となります。
今までであればこの後通信速度の計測などを行ったところですが、以前と家庭内LANが変化したこともあり単純に測定しても比較にならないと考えて今回はまだ通信速度の計測は行っていません。
また計測する機会がありましたら報告をします。
参考にしたウェブサイト
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/WRT150N
もちろん今日の書き込みも DD-WRT 化に関する内容のものです。
とりあえず入手した WRT150N の様子です。前所有者が剥がしたシール跡がなんとなく生々しい感じです。
大きさは以前 DD-WRT 化して使用を続けていた WRT54G と比較すると更にコンパクトなものとなっていました。幅が狭くなり本体の奥行きはさほど変わりませんがアンテナ部分を含めると奥行きも小さくなっています。全体的小さくはなっていますが、しばらく電源を入れた後に本体を触るとかなり熱くなっているのを感じました。どうも消費電力は増加しているのではないかと推察されます。
とりあえず現状の様子を確認するために WRT150N と作業を行うパソコン (Debian Lenny) を直接LANケーブルで接続して電源を入れてみました。ifconfig のコマンドで割り当てられている IP アドレスを調査すると 192.168.100.100 となっていました。初期値の 192.168.1.100 ではありませんでした。どうも前所有者の設定内容が残っているようです。インターネットオークションで入手したものにはよくあることです。
背面にあるリセットボタンを長押しして設定を初期化しました。WRT150N の電源を切って再投入してDHCP の IP の配布アドレスを確認すると 192.168.1.100 となっていて初期化が完了しているようでした。
この状態のまま WRT150N の 192.168.1.1 へブラウザでアクセスをしてみるとログインのためのパスワード入力の画面がでてきました。もちろん初期値の値でログインすることとしました。
WRT150N のログインパスワード(初期値)
ユーザー名 = root
パスワード = admin
そしてもう見ることが出来なくなる Linksys のオリジナルの設定画面をしばらく観察しました。まあどおってもいいことですが(笑)
なお参考に手に入れた WRT150N に入っていたファームウェアのバージョンは v1.00.5 でした。
次にファームウェアを入れ替えて DD-WRT 化を行います。
作業は前後しますが、事前に DD-WRT のウェブサイト(http://www.dd-wrt.com/site/index)から二種類のファームウェアをダウンロードしておきます。今回使用したビルドバージョンは DD-WRT V24 preSP2 Build 14896 です。
dd-wrt.v24_micro_generic.bin
dd-wrt.v24_std_generic.bin
二つのファームウェアをダウンロードする理由は WRT150N のオリジナルのファームウェアの制約事項により、ファイル容量の小さな DD-WRT のファームウェア(マイクロ版 micro)で一度更新を行ったあと、通常の大きなファイル容量のファームウェア(スタンダード版 std)にしなければならないためです。
いよいよファームウェアの DD-WRT 化を行います。
まず設定画面へログインしたあと「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面へと移行します。ここで新しい DD-WRT のファームウェアの小さい方の「dd-wrt.v24_micro_generic.bin」を選択してアップグレードを実行します。しばらくすると実行が完了して「Upgrade is successful」の画面が表示されます。これで第一段階の DD-WRT 化が完了しました。
これがオリジナルのファームウェアのアップグレード画面です。
このまま引き続きスタンダード版のファームウェアへアップグレードを行っても良かったのですが、取り合えずここで一旦リセットボタンを押して初期化を行いました。
再起動してアクセスをしてみたところユーザー名とパスワードを再設定するように求められます。ここで以前と同じユーザー名(root)で設定をしてもよいし、新しいユーザー名で設定をすることもできます。設定したユーザー名とパスワードで今後は設定画面へログインすることとなります。
新しい DD-WRT の設定画面の中で「Administration」のタブを開きます。そしてさらに「Firmware Upgrade」のタブを開くとファームウェアのアップグレード画面が表示されます。ここにスタンダード版のファームウェア(dd-wrt.v24_std_generic.bin)を指定してアップグレードを実行します。しばらく放置しているとアップグレードが完了して元の DD-WRT の設定画面へと戻ります。
これで DD-WRT 化は完了です。設定画面へ再度ログインしなおして必要な設定を行います。そして無線LANの子機のあるパソコンからアクセスをして通信が正常に行うことが出来れば成功となります。
今までであればこの後通信速度の計測などを行ったところですが、以前と家庭内LANが変化したこともあり単純に測定しても比較にならないと考えて今回はまだ通信速度の計測は行っていません。
また計測する機会がありましたら報告をします。
参考にしたウェブサイト
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/WRT150N