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2011年7月18日月曜日

PT2 をとりあえずインストールしてみました

現在デスクトップマシンとして使用している IBM ThinkCentre A51 (CPU=P4,3.4GHz,MEM=2GB) Debian Lenny へ PT2 をインストールしてみました。将来的には別のマシンにハードディスクレコーダーのようにして使用する予定ですが、ドライバーなどのビルドも必要なこともあり、参考となるウェブサイトを巡ったりするのに便利なデスクトップマシンへとりあえずインストールした訳です。本番に備えて予行演習の意味があります。

今回は次のウェブサイトを参考にしてみました。備忘録をかねて実際にインストールした手順も記述しておきます。

Debian(squeeze)にPT2をセットアップ
http://blog.livedoor.jp/sakuranomorino/archives/51671895.html

★まず物理的(ハードウェア的)なインストール作業をしました。

マシンの PCI バスのスロットへ PT2 を挿して作業は終了です。後は地デジだけしか受信しないため二分配したアンテナを T1 T2 へ接続して終了です。


次にカードリーダーの SCR3310-NTTCom を USB 端子へ挿して終了です。ついでに地デジ用の青い B-CAS カードも挿しておきます。裏面を上にして挿すことに注意する必要があります。カードリーダーのドライバーがまだインストールされていない状態だと B-CAS カードの有無に係わらず挿入口の黄色い LED は点灯したままとなります。ドライバーのインストールが終了して B-CAS カードを認識すると黄色い LED は点滅動作となります。


★ソフトウェアのインストールは、他のウェブサイトの案内とは違ってカードリーダーから始めました。特に理由はありませんが、単純に aptitude でインストールが完了するためです。
# aptitude install pcscd pcsc-tools

必要なソフトウェアをインストールしたあと、端末から次のコマンドを使ってカードリーダーが正常に動作していることを確認します。
# pcsc_scan

次のような表示が現れれば大丈夫です。コマンドが継続したままとなっていますので ctrl + c で抜けます。
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
00 11 22 33 44 55 66 77 88 99 AA BB CC
Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)
^C (ctrl+c) で抜ける。


★カードリーダーのインストールが終了したら PT2 のドライバー類のインストールを行いました。

まずビルドが必要のため次のパッケージ類をインストールしました。
# aptitude install make linux-headers-`uname -r` pkg-config gcc autoconf

この他 ビルドが失敗したことから libpcsclite-dev も必要なようでインストールをしておきました。
# aptitude install libpcsclite-dev

ドライバー類が入ったソースコードをダウンロードしてきます。最新のソースコードの他 B25 デコードコードの入った古いソースコードの二種類が必要となります。

以下は一般ユーザーとなって、ユーザーエリアに作業用のディレクトリを作って作業を行いました。私の場合 PT2 という名前のディレクトリを作りました。
$ cd ~/PT2
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/tip.tar.bz2 --- 最新版のソースコード
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/c44e16dbb0e2.tar.bz2 --- B25のデコーダーの入ったソースコード

最新版のソースコードはダウンロードしてみると pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2 という圧縮ファイルとなっていました。この二つのソースコードを展開してビルドに備えます。
$ tar -jxf pt1-7662d0ecd74b.tar.bz2
$ tar -jxf pt1-c44e16dbb0e2.tar.bz2

ls コマンドで圧縮ファイルに対応したディレクトリが出来ていれば展開作業は終了です。

★B25デコードライブラリのインストールを行います。
$ cd pt1-c44e16dbb0e2/arib25
$ make
$ su --- スーパーユーザーとなってインストールを行います。
# make install
# exit --- スーパーユーザーから一般ユーザーへ戻ります。
$ cd ../../

★PT2 のドライバーのインストールを行います。
$ cd pt1-7662d0ecd74b/driver
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../

ここまで作業で正常に PT2 のドライバー類がインストールされたかを確認するためにマシンをリブートさせてみます。

リブートしたら次の PCI をスキャンするコマンドで PT2 のハードウェアを認識していることを確認します。
$ lspci -v | grep pt
  Kernel driver in use: pt1-pci
  Kernel modules: pt1_drv

PT2 が無事にインストールされていることを確認したら録画用のツールをインストールします。
$ cd ~/PT2
$ cd pt1-7662d0ecd74b/recpt1
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
$ su
# make install
# exit
$ cd ../../

録画用のツールが無事インストールされたら次のコマンドで録画テストを行ってみます。
$ recpt1 --b25 --strip [物理チャンネル] [秒数] [録画ファイル]

私が住んでいる地域では物理チャンネル 18ch を 10 秒間ほど test.ts にテスト録画してみました。
$ recpt1 --b25 --strip 18 10 test.ts

各自の地域での物理チャンネルはマスプロのページなどで確認ができます。

マスプロ電工 地上デジタル放送 チャンネル一覧表
http://www.maspro.co.jp/contact/bro/bro_ch.html

たったの10秒ほどの録画ファイルなのですが 19.2 MBもの容量のファイルが出来上がってしまいました。この録画ファイルを再生してみます。

★再生には VLC media player が便利なようです。この VLC media player をインストールしてみます。
# aptitude install vlc

この VLC media playerを使って先ほど出来た test.ts を再生してみます。これでちゃんと録画されていれば取り合えずインストールは成功したこととなります。

次はハードディスクレコーダーとして使用するマシンへインストールをしてみたいと思っています。録画予約まで出来るところまでやってみる予定です。

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