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2011年5月20日金曜日

IC公衆電話機の思いで

歳をとってくると昔の思いでが懐かしくなるもので古い写真を見直しては若かった当時に想いを馳せてしまいます。

先日の公衆電話機からインターネットへの接続の記事を書いていてついつい電話機に関係する写真を探してしまいました。

結構な数の写真がありました。まだ公衆電話機からインターネットへ接続するのがそれほどマイナーではなかった時代のものが。

今回は姿を消してしまった IC 公衆電話機の写真を紹介します。え!今更 IC 公衆電話機の話は聞きたくないって!そうは言わずにぜひどうぞ!

まずこのザウルスをIC公衆電話機のIR(赤外線)端子へ接続しているものです。ザウルスは高級機ではなく普及機のアイゲッティとかいうものだったと記憶しています。すでにこのザウルスは破損してしまって廃棄してしまいました。

赤外線で接続したときには ISDN 回線を使用するそうで通常のアナログ回線よりも若干高速に接続できたものでした。もちろんケーブルを接続しなくてもよいことから便利な面もありましたが、赤外線センサーへの角度によっては上手く接続できないこともありました。赤外線の接続を維持する姿勢が意外と辛かったものです。そして直射日光が照りつける環境では全然使い物にならなかったと記憶しています。2001年11月ごろの写真です。


次の写真は HP Jornada 710 で IC 公衆電話機と通信しているところです。やはり赤外線センサーの部分へ Jornada 710 を近づけて通信を行っていました。メールを受信しては一度切断して、メールの返信を書いては送信をすることを繰り返していたものです。2001年10月ごろのものです。



これは2005年2月に撮影した公衆電話ボックスの中にある IC 公衆電話機の様子です。
IC 公衆電話機であることを大きくアピールしてあるのが分かります。現在にも続いている磁気方式のテレホンカードが数多く普及していたこともあり、こうしたアピールは最後まで続いていたようです。

そして屋外で目が届かない当時の公衆電話機には数多くのピンクチラシが貼り付けられていたものです。何度も貼り付けては、それを剥がすの繰り返しのうちに電話機本体は両面テープの汚れがびっしりとこびり付くようになっていました。ボランティアでピンクチラシを剥がす人たちの姿をよく見かけたものですが両面テープの汚れまでは取る余裕はなかったようです。


そしてこれは2005年4月に撮影した IC 公衆電話機の終了を告げるシールが受話器へ貼り付けられているものです。この写真の画像を確認すると平成18年3月末で IC 公衆電話機は終了したようです。


しかしどうして IC 公衆電話機は廃止されてしまったのでしょうか。昨今の IC カード技術(FeliCa など)を使った IC 公衆電話機が開発されないものかと思っています。

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