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2011年3月21日月曜日

二台目となる Debian Squeeze へアップグレード

ようやく重い腰をあげて二台目となる Debian Lenny から Squeeze へのアップグレードを行いました。

一台目と基本的に同じ手順で行いました。ここら辺の投稿参照。

前回はデスクトップパソコンでしたが、今回は無線LANなどの様子も観察したかったのでノートパソコンをアップグレードしてみました。具体的には IBM ThinkPad A30 をアップグレードしました。

作業時間は以前作業をしていた様子をブログに掲載していたこともあって順調に進んで2時間半ほどでした。アップグレード中の通信は安定性優先のために有線LANを使用した。

今回のアップグレードで分かったことは Squeeze の完成度が恐ろしく低く、Lenny から Squeeze へ引き上げるには余程の理由がなければ まだアップグレードは避けた方がよいと感じました。
以前の Etch から Lenny の時のように綺麗にすんなりとは行かず、まだまだ数多くの問題点が残されていました。もちろん私が知らないその他の問題も数多く内在していると思います。

[私が気づいた問題点]

1. 今回新しく判明した問題点は無線LANのチャンネル問題でした。以前 Puppy Linux でも体験した12チャンネル以上のチャンネルで通信できない問題が発生していました。アメリカやカナダなどの11チャンネルまでしかない地域の設定になっているようです。私の家のように常時二台の無線LANアクセスポイントが稼働している状況では一つのアクセスポイントを12か13チャンネルあたりに設定せざるをえない状況ではなかなかの難問です。今後早く対策がなされることを期待しています。

2. そしてデスクトップ画面のパネル部分へ追加するアプレットの「CPU周波数計測モニター」が root 権限で動作しないようで、周波数や動作モードの変更を行うときに「CPU周波数を変更する際に必要となる特権です」と表示されて いちいち root のパスワードを入力しなければならない状況となっていました。


Lenny 時代には以下のコマンドで「root 権限で制御する」を選ぶことができましたが現在は設定の画面すらも出ないで単純に無反応のままコマンドが終了してしまいます。ノートパソコンでバッテリーと外部電源アダプターの両方をよく使っている人はこのアプレットで切り替えをしている人も多いと思います。

# dpkg-reconfigure gnome-applets


3. それから私のようにパソコン画面のスナップショットを撮影する人には影響があると思いますが、スナップショットがデスクトップ全体しか撮影することができない状況となっています。必要としない部分までも撮影して gimp で切り抜き加工をしなければならなくなっています。

[改良されていた部分]

しかし悪いことばかりではありません。改良された部分もありました。それは GRUB2 のインストーラーでした。

一台目のアップグレードでは GRUB2 の選択画面には Debian Squeeze のカーネルしか表示されていませんでしたが、今回行ったところハードディスクの内容を検査して Windows XP などそれらしいものを探し出して一覧として表示してありました。とっても賑やかな感じです!


ただなぜか古い GRUB の menu.lst から抽出したものではないようで記述していた BackTrack4 は ubuntu 8.10 と認識されていました。そのため古い GRUB の選択画面でも BackTrack の文字などが消えてなくなっていました。どうも GRUB2 のインストーラーの影響のようです。


その他の改良点としてメーラーの icedove の諸設定がアップグレードが完了した時点で済んでいたことでした。一台目のときにはすべて手動で設定作業を行っていましたので結構楽になりました。


二回目となる Lenny から Squeeze へのアップグレードを体験した感じではまだまだ私の家では本格的に Squeeze へアップグレードすることが出来ないというのが本音です。実用的に使用しているマシンはこのまま Lenny の状態を維持したいと思っています。ぜひとも Lenny のメンテナンスの終了までに何とか Lenny 程度の完成度に引き上げて欲しいところでした。

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