2016年6月16日木曜日

Buffalo WLI2-TX1-G54 の分解と無線 LAN カードの取り外し

昨日 NVRAM へポート設定に誤った値を書き込んだため、文鎮化してしまった バッファローのイーサネット・コンバータの WLI2-TX1-G54 を分解しました。

文鎮化してしまった WLI2-TX1-です。

Buffalo WLI2-TX1-G54 が文鎮化(レンガ化)
http://near-unix.blogspot.jp/2016/06/buffalo-wli-tx1-g54.html

経緯

このブログの掲示板へ有益な情報を多く提供してくださる SSS さんより、LAN ポートのアクセスが出来なくなったときに、試して欲しい脱出方法として、WLI2-TX1-G54 の内部にある無線 LAN カード(Mini-PCI)を取り外す方法が紹介されていました。
WLI-TX1-G54の文鎮化の記事について
http://livingston.bbs.coocan.jp/?m=listthread&t_id=23

これは無線 LAN カードがなくなることにより Linux システムが自動的にポート番号を割り振り直してしまう特徴を活かして、新たに振り直されたポート番号によって運が良ければ通信が出来なくなっている状態から脱出できるかもしれないというものでした。

もう文鎮化してしまっているので、一度は試してもよい方法だと考えて試してみることとしました。

WLI2-TX1-G54 の分解

以前にも同様の筐体を分解したことがあるため、分解作業は順調に行うことができました。

頭頂部のカラー部品を取り外しました。分解を参考にする読者さんは爪の位置をよく観察して分解してください。

頭頂部のカラー部品を取り外したところ

前面部品を取り外しました。頭頂部の爪を外した後、左右の側面の爪を外して、最後に底部の爪を外す要領で取り外しました。

前面部品を取り外したところ

左右に筐体を分割しました。これも頭頂部にある二箇所の爪を外した後、底部の一箇所の爪を筐体を上下にずらすような形で爪を外しました。最後に背面部分の二箇所の爪を外しました。

筐体を左右に分割したところ

内部に収まっているボードやアンテナ類を取り外しました。

筐体からボードを取り外したところ

無線 LAN カードの取り外し

ハンダ付けで固定されている無線 LAN カードをハンダゴテを使って取り外しました。

ボードから無線 LAN カードを取り外したところ

動作確認

WLI2-TX1-G54 の無線 LAN カードを取り外して、LAN ポートへパソコンからケーブルを接続しました。WLI2-TX1-G54 の LAN ポートにはどのような IP アドレスが設定されているのか不明のため、パソコン側には arp コマンドを使って IP アドレスを 192.168.1.1 へ設定しておきました。
-- arp コマンドの設定例 --
# arp -s 192.168.1.1 00:11:22:33:44:55

現状の DD-WRT v23 SP2 がインストールされている状態では、LAN ポートの反応はありませんでした。そして家庭内 LAN へ接続しなおして、DHCP による IP アドレスをしてもらう状態にしてみましたが、IP アドレスが DHCP サーバから配給された気配はありませんでした。

どうも無線 LAN カードを取り外しても適切なポート番号が割り振られなかったもようです。

TFTP による流し込み

この無線 LAN カードを取り外した状態で TFTP によるファームウェアの流しこみができるか確認してみました。運良くこの TFTP による流し込みは生きているようです。そこで Openwrt Backfire 10.03.1 をインストールしてみました。

OpenWrt で動作確認

OpenWrt がインストールされた状態で、再度上記ように WLI2-TX1-G54 の LAN ポートの確認を行ってみましたが、反応はありませんでした。

OpenWrt 上でハードリセット

そして DD-WRT の時には失敗した 30/30/30 ハードリセットを この OpenWrt 上でも行ってみました。DD-WRT の時には、リセットボタンを押していても LED ランプは無反応でしたが、OpenWrt では反応がありました。これはハードリセットにより NVRAM を消去してくれた可能性がありました。

再起動させて動作確認を行ってみましたが、OpenWrt では元々動作しているのか不明でした(笑)。

再度 DD-WRT のインストール

そこで TFTP によるファームウェアの流し込みによって DD-WRT v23 SP2 を再度インストールし直しました。そして無線 LAN カードを取り付けて DD-WRT の SSID が発射されていないかを確認しました。しかし待てど暮らせど DD-WRT の SSID を発見することができませんでした。OpenWrt 上でのハードリセットは失敗だったようです。

DD-WRT を再度インストールして無線 LAN 通信が可能となっているかどうかを確認しました。

いくつかこの文鎮化した状況を脱出するための方法を掲示板上にいくつかアドバイスして頂いておりますので、今後これらを確かめてみたいと思っています。

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