@nifty フォン-C の着信不良
http://near-unix.blogspot.jp/2016/06/nifty-c.html
症状
自宅サーバの Asterisk で管理している @nifty フォン-C の IP 電話へ着信が出来なくなっていました。外部から問題の IP 電話へ電話を掛けると何回かの呼び出しのあと、サービス不能として通話が切断されてしまいます。その後、一度 IP 電話側から外線へ電話を掛けた後、暫くの間は IP 電話への着信が可能となる状態でした。なお @nifty フォン-C は OCN の業務を代行してもらっているサービスのようで、SIP サーバの IP アドレスは OCN のものです。
原因
着信不良となった原因は、@nifty フォン-C で指定している SIP サーバの移転(IP アドレスの変更)が原因でした。SIP サーバのホスト名は voip09.nifty.com と変更ありませんでしたが、指し示す IP が変更となっていました。このため、フレッツ光回線で使用しているホームゲートウェイ※(PR-400NE)に設定してある IP パケットフィルタで新しい SIP サーバの SIP パケット(5060)を遮断していました。このため外部からの呼び出しに応答することが出来なくなっていました。
(※ホームゲートウェイ=ルータのことです)
対策
ホームゲートウェイ(PR-400NE)の IP パケットフィルタを修正しました。具体的には、以前 SIP サーバ(voip09.nifty.com)として指し示されていた IP アドレス210.227.109.253 から、新しい IP アドレス 153.146.170.168 へ変更しました。
単純に IP パケットフィルタを変更しただけでも良かったのですが、今後も若干の IP アドレスの変動(※2)があるかもしれないと予想して同じサブネット内の IP アドレス(153.146.170.0/255.255.255.0)から到着する SIP パケット(5060) を通過させるようにしました。
ホームゲートウェイ(PR-400NE)への設定例は次のとおりです。
エントリ番号 20 番(図中の赤枠部分)が今回追加で設定したパケットフィルタです。そしてエントリ番号 21 番は以前の古いパケットフィルタの設定です。万が一、何らかの理由で古い IP アドレスへ戻すかもしれないため、当面の間は古いパケットフィルタの設定も残しておくこととしました。
PR-400NE のパケットフィルタ設定 赤枠部分が新設した設定です。 |
※2 IP 電話の需要は減少しているようで、各プロバイダでの IP 電話の新規受付中止や廃止されていることから、今後 SIP サーバの統廃合が予想されるためです。
動作確認
Asterisk のモニタでレジスト状況を確認しました。そして実際に電話の発信・着信を一時間以上の間を開けながら何度か繰り返して行ってみました。問題なく発信と着信ができました。# asterisk -r
*CLI> sip show registry
Host dnsmgr Username Refresh State Reg.Time
pr400ne:5060 N 3 3585 Registered Mon, 27 Jun 2016 14:30:59
nifty-sip:5060 N 0503456----@ 3585 Registered Mon, 27 Jun 2016 14:31:01
2SIP registrations.
なお古い SIP サーバでは qualify に対応して応答していましたが、新しい SIP サーバは qualify に対応していないようで、反応がありませんでした。qualify の設定は無効にした方が良いようです。
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