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2016年2月12日金曜日

FON2412J の分解とシリアルコンソール

入手したばかりの FON2412J ですが、早速分解してみました。筐体の大きさは異なっていますが、FON2405E と同じような構成となっていました。

分解作業

底面にある二本のヘクスグローブ・ネジ(T-8)を外しました。そして筐体を上下に分割しました。

FON2412J の筐体を上下に分割したところです。

写真のように筐体の前後に二箇所ずつ爪で固定されています。アンテナや LAN ポートのある背面側から外すのが、前面側に傷が入らず、具合が良いようです。

FON2412J の筐体の背面側の爪の様子です。
FON2412J の筐体の前面側の爪の様子です。

筐体の底部に嵌っているボードの裏面の様子です。

FON2412J のボードの裏面の様子です。

そしてボードを取り外して、ボードの表面を観察してみました。アンテナとボードは直接ハンダ付けされておらず、接栓で接続されていました。

FON2412J のボードとアンテナの接続状況です。

ボードの観察

ボードの表面の詳細です。FON2405E と比較すると無線 LAN チップが RT3050F (320MHz) の改良型の RT5350F (360MHz) となった程度で、その他の構成は似たものとなっていました。
・無線 LAN チップ:Ralink RT5350F
・メモリチップ:ESMT M12L2561616A-6T (32MB, 166MHz)
・フラッシュメモリ:MXIC MX25L1606E (2MB)
FON2412J のボード表面の様子です。

シリアルコンソールへピンヘッダの取り付け

J4 にシリアルコンソールの端子がありました。そこへピンヘッダをハンダ付けしてシリアルコンソールへアクセスできるように準備をしておきました。

ピン配置は、写真のように [Vcc][Rx][Tx][GND] と FON2405E と同じ配置となっていました。またプルアップ抵抗器もすでにボード上で取り付けてあったため、FON2405E のようにプルアップ抵抗器を追加する必要はありませんでした。

FON2412J へピンヘッダをハンダ付けしたところです。

シリアルコンソールへアクセス

ハードウェアの構成が FON2405E とほぼ一緒の FON2412J のため、以前 FON2405E で作業をした時の様子を参考にしてシリアルコンソールなどへアクセスしてみました。

パソコンと FON2412J をシリアルケーブルで接続しました。シリアルコンソールの通信速度は 57600bps となっていました。そして電源を投入するとシリアルコンソールに文字が高速で流れて行きました。
U-Boot 1.1.3 (Mar  9 2012 - 07:49:58)

Board: Fonera - R2
DRAM:  32 MB
relocate_code Pointer at: 81fac000
spi_wait_nsec: 42
spi device id: c2 20 15 c2 20 (2015c220)
find flash: MX25L1605D
raspi_read: from:44030000 len:1000
.Using default environment

============================================
Ralink UBoot Version: 3.5.0.0
--------------------------------------------
ASIC 5350_MP (Port5<->None)
DRAM_CONF_FROM: Boot-Strapping
DRAM_TYPE: SDRAM
DRAM_SIZE: 256 Mbits
DRAM_WIDTH: 16 bits
DRAM_TOTAL_WIDTH: 16 bits
TOTAL_MEMORY_SIZE: 32 MBytes
Flash component: SPI Flash
Date:Mar  9 2012  Time:07:49:58
============================================
icache: sets:256, ways:4, linesz:32 ,total:32768
dcache: sets:128, ways:4, linesz:32 ,total:16384

 ##### The CPU freq = 360 MHZ ####
 estimate memory size =32 Mbytes

Please choose the operation:
   1: Boot system code via Flash (default).
   2: Load system code then write to Flash via TFTP.
   3: Entr boot command line interface.

booting from flash
## Booting image at bc020000 ...
raspi_read: from:20000 len:40
.   Image Name:   FON Linux-2.6.21.7
   Created:      2014-06-16  15:39:06 UTC
   Image Type:   MIPS Linux Kernel Image (lzma compressed)
   Data Size:    629745 Bytes = 615 kB
   Load Address: 80000000
   Entry Point:  80000000
raspi_read: from:20040 len:99bf1
..........   1Verifying Checksum ... OK
   Uncompressing Kernel Image ... OK
No initrd
## Transferring control to Linux (at address 80000000) ...
## Giving linux memsize in MB, 32

Starting kernel ...

起動の途中で OpenWrt のロゴマークが表示されました。FON2412J も OpenWrt をベースにしてファームウェアが作られているようです。

U-Boot へアクセス

U-Boot へも FON2405E と同じ手順でアクセスすることができました。
リセットボタンを押しながら電源を投入すると U-Boot のブート方法を選択できるようになります。ファームウェアの書き換えの時には "2"  を入力します。そして単純に U-boot のコンソールにログインするには "3" を入力して、リセットボタンから手を離します。これで U-Boot へログインできました。
U-Boot 1.1.3 (Mar  9 2012 - 07:49:58)

Board: Fonera - R2
DRAM:  32 MB
relocate_code Pointer at: 81fac000
spi_wait_nsec: 42
spi device id: c2 20 15 c2 20 (2015c220)
find flash: MX25L1605D
raspi_read: from:44030000 len:1000
.Using default environment

============================================
Ralink UBoot Version: 3.5.0.0
--------------------------------------------
ASIC 5350_MP (Port5<->None)
DRAM_CONF_FROM: Boot-Strapping
DRAM_TYPE: SDRAM
DRAM_SIZE: 256 Mbits
DRAM_WIDTH: 16 bits
DRAM_TOTAL_WIDTH: 16 bits
TOTAL_MEMORY_SIZE: 32 MBytes
Flash component: SPI Flash
Date:Mar  9 2012  Time:07:49:58
============================================
icache: sets:256, ways:4, linesz:32 ,total:32768
dcache: sets:128, ways:4, linesz:32 ,total:16384

 ##### The CPU freq = 360 MHZ ####
 estimate memory size =32 Mbytes

Please choose the operation:
   1: Boot system code via Flash (default).
   2: Load system code then write to Flash via TFTP.
   3: Entr boot command line interface.
reset pressed for 4 seconds

You selected 3

 0
raspi_read: from:10028 len:6
.
  
3: System Enter Boot Command Line Interface.

U-Boot 1.1.3 (Mar  9 2012 - 07:49:58)
RT5350 # 

今後の予定

どうも FON2405E 用に作られた各種ファームウェアがそのままインストールできそうな感じです。FON2405E で使用したファームウェアを再度インストールするか?他のファームウェアを用意するか検討をして今後の作業につなげて行きたいと思っています。

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