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2015年12月13日日曜日

ThinkPad T30 へクロック制御(CPU Frequency Scaling)

Debian Jessie のデスクトップ Gnome3 (FlashBack mode) で運用を開始した ThinkPad T30 ですが、やはり動作が鈍いようです。Mobile Pentium4 プロセッサ(2GHz)を搭載していることもあり、クロック制御(CPU Frequency Scaling)が行われているはずなので、確認してみました。

現状確認

プロセッサ情報の確認
$ cat /proc/cpuinfo

プロセッサの情報の一覧の中から "cpu MHz" の項目を探しだしてみたところ 1200MHz となっていました。少し負荷が掛かっている状態でも 1200MHz と表示されました。これはクロック制御器(ガバナ)の動作が「オンデマンド(ondemand)」か「パワーセーブ(powersave)」のモードの時によく見かける状態でした。

cpufrequtils のインストール

そこでプロセッサのクロック制御を行う cpufrequtils をインストールして、クロックをより高速側で制御するように変更しました。
# aptitude update
# aptitude install cpufrequtils

cpufrequtils のインストールが終わったら、クロック制御(ガバナ)の定義を行いました。定義ファイル(/etc/default/cpufrequtils)は存在しませんので新規で作成します。そして編集します。
# touch /etc/default/cpufrequtils
# vi /etc/default/cpufrequtils

設定する内容はクロック制御(ガバナ)の選択です。以下の一行を記述します。私の場合は積極的に最高速度が出る「コンサバティブ(conservative)」にしました。プロセッサの冷却ファンの音が気にならない人は常時最高速の「パフォーマンス(performance)」とするとよいと思います。
GOVERNOR="conservative"
performance = 常時最高速
conservative = 積極的に最高速度
ondemand = 必要なときに最高速
powersave = 常時低速

クロック制御による効果

これが結構快適です。常に動作が一歩遅れる感じがありましたが、それが無くなりました。元々 Pentium4 2GHz のプロセッサなので、そこそこ遅いのは承知の上でしたが、より遅くなる感じが嫌でした。このクロック制御で少し快適に使えるようになりました。

手動で一時的に変更する場合

クロック制御(ガバナ)を一時的に変更するときには、特権ユーザとなって次のようにコマンドを実行します。
# cpufreq-set -g performance

参考ウェブサイト

CPU frequency scaling -  Debian Wiki
https://wiki.debian.org/HowTo/CpuFrequencyScaling

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