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2015年12月26日土曜日

CISCO WAP4410N フラッシュメモリのバックアップ

シスコの無線 LAN アクセスポイント WAP4410N のフラッシュメモリのバックアップを行いました。

JTAG によるフラッシュメモリのバックアップは断念しました。そこで OpenWrt のファームウェアをインストールする前にバックアップができないものかと検討していたところ、下記の OpenWrt Wiki を参考にしながら行うことができました。
Generic Backup [OpenWrt Wiki]
https://wiki.openwrt.org/doc/howto/generic.backup

フラッシュメモリの状態確認

シスコのオリジナル・ファームウェアで起動させたあと、シリアルコンソール上で作業を行いました。

まず最初にフラッシュメモリのパーティションの様子を確認しました。
[VAP0 @ wapb2f5d4]# cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00040000 00010000 "u-boot"
mtd1: 00010000 00010000 "u-boot-env"
mtd2: 00650000 00010000 "rootfs"
mtd3: 00140000 00010000 "uImage"
mtd4: 00010000 00010000 "nvram"
mtd5: 00010000 00010000 "calibration"

各パーティションデータの読み出し

六つに分かれているパーティションのデータを読み出しました。読み出し先は /tmp ディレクトリとしました。なお作業では dd コマンドが存在しないため、cat コマンドを使用しました。
# cat /dev/mtdblock0 > /tmp/u-boot.img
# cat /dev/mtdblock1 > /tmp/u-boot-env.img
# cat /dev/mtdblock2 > /tmp/rootfs.img
# cat /dev/mtdblock3 > /tmp/uImage.img
# cat /dev/mtdblock4 > /tmp/nvram.img
# cat /dev/mtdblock5 > /tmp/calibration.img

パーティションのデータの転送

各パーティションのデータを ftpput コマンドで転送しました。WAP4410N は DHCP 機能によって家庭内の LAN に接続することが出来ていました。またデータ転送で活躍する nc や scp などのコマンドが存在しなかったため、ftpput を使用しています。 ftpput を使用するに当たっては、作業パソコンに ftp サーバを稼動させておく必要があります。ftp サーバを稼動させる方法は本記事では紹介していません。

コマンドは、転送先の ftp サーバ(192.168.24.50)のユーザ:user、パスワード:password と仮定して記述しています。
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 u-boot.img /tmp/u-boot.img
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 u-boot-env.img /tmp/u-boot-env.img
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 rootfs.img /tmp/rootfs.img
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 uImage.img /tmp/uImage.img
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 nvram.img /tmp/nvram.img
# ftpput -v -u 'user' -p 'password' 192.168.24.50 calibration.img /tmp/calibration.img

以上で六つのパーティションのデータのバックアップが出来ました。


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