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2015年11月24日火曜日

Buffalo WZR-G144NH の分解

入手したばかりのバッファロー WZR-G144NH を分解しました。

今回分解を行ったバッファロー WZR-G144NH です。

WHR-G54s と相似形の外観をしていますが、分解は少々苦労しました。以下は分解の様子です。

分解作業

底面のラベルを剥がして、前面パネルを固定している爪を外しました。爪がはまりこんでいる部分をかなり強く押し込まないと外れてくれませんでした。

前面パネル下部の取り外しの様子です。

前面パネルの上部の爪を外しました。ここが大変な作業でした。アンテナ・ハウジングのすぐ下に二枚の金属製の爪が下向きに設置されています。ここへ前面パネルの爪を受ける部分ががっちりと咬み合っていました。左右の爪を交互に外して前面パネルを取り外すことができました。かなり力が要る作業でした。前面パネルのプラスチック部品を壊してしまいそうで緊張の連続でした。

前面パネルの爪を外したところです。
前面パネルを固定していた金属製の爪の様子です。

アンテナ・ハウジングの取り外しも大変苦労しました。どのように固定されているのか見当がつきませんでした。このアンテナ・ハウジングもしっかりとした二個の爪で固定されていました。後方のアンテナがある部分の上部にあるわずかな部分に当て木を添えて、金槌で軽く叩くとアンテナ・ハウジングが固定していた爪を乗り越えて前方へ移動した後、その他の爪が外れて上に持ち上げられるようになりました。詳しくは写真を参照してください。

アンテナ・ハウジングの取り外しです。

側面の ID シールの下に隠れているネジを外して、側面にある爪を外して、ようやく側面部品を取り外すことができました。見えてきたボードはかなり放熱対策を意識したものとなっていました。制御プロセッサやイーサネット・スイッチ・チップに放熱器が取り付けられており、チップの型番を調べることができなくなっていました。

筐体側面部品を取り外して姿を見せたボードです。

そしてボードを取り出そうとしたところ、ボードの裏面に放熱ラバーが取り付けられており、筐体側面部品としっかり粘着していました。無理に引き剥がそうとするとボード上のチップに悪影響を与える可能性がありため、周囲から竹串を差し込んではラバーを少しずつ剥がしてボードを分離しました。

ボードの裏面と筐体を繋いでいた放熱ラバーです。
ボード裏面の様子です。

ボードが筐体から外れたところで、無線 LAN カードを取り外しました。Mini-PCI ソケットの爪と無線 LAN カードはハンダ付けで固定されていました。ハンダを撤去して、二箇所のロックピンを外して無線 LAN カードを取り外すことができました。

無線 LAN カードを撤去したボードの様子です。

シリアルコンソールと JTAG 端子の設置

ボードを観察するとシリアルコンソール(J14)と JTAG(J1)と思われるスルーホールを発見しました。ここへピンヘッダをハンダ付けしました。ただこのスルーホールのうち、GND 端子は何と!アースパターンへベタ付けになっていました。ハンダゴテを当ててもなかなかハンダが溶けて回ってゆかない状態でした。

シリアルコンソールと JTAG のスルーホールの様子です。
裏面のパターンの様子です。
無事ピンヘッダをハンダ付けすることができました。

この後、シリアルコンソールの動作確認とフラッシュメモリのバックアップを行いました。



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