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2015年10月14日水曜日

SNOM300 の電源コンセントを交換

以前より気になっていたのですが、複数ある SNOM300 のうち、一台が電源が切れては再起動をする症状を発生させていました。電源プラグの部分を触ると再現するので、この部分の問題である確信をしていました。そこで今回この電源ソケットの修理をしました。

電源ソケットを交換した SNOM300 です。
分解には底面の5本のネジの他、液晶パネルの裏側の爪も外す必要がありました。

センターピン対策

無線 LAN ルータでも同じ電源ソケットを使用していることもあり、最初はセンターピンの接触不良が問題だと考えてセンターピンへリード線をハンダ付けして導通を確保してみました。

電源ソケットのセンターピンへリード線をハンダ付けしたところです。

分解した状態では問題なかったのですが、組み立てて再度動作試験を行なっていると電源の瞬断を確認しました。

原因は陰極端子の接触不良

再び瞬断の症状が発生して気を落としてしまいましたが、このままでは問題は解決しないので原因を探ってみました。差し込んだ電源プラグの傾きと瞬断の関係性が判明しました。電源プラグを上下方向へ揺さぶると瞬断が発生するのです。そこで電源ソケットの中を確認すると、陰極の接点が丸い差込口の上に存在していました。他の手元にある電源ソケットの中の陰極の様子と比較すると陰極の出っ張りが少ないように感じられました。

そこで手元にある電源ソケットを取り付けてみることとしました。一般的に 3.3 ボルトよりは 5 ボルトの電源ソケットのセンター品は細くなっています。これは誤挿入防止のものです。ちょうど手元にも細めのセンターピンの電源ソケットがありましたので、これを利用してみることとしました。


電源ソケットの交換

電源ソケットの交換には、筐体を開いた後、ボードを取り外す必要があり、これが大変でした。いろいろな部品を取り外さないとボードを取り外すことが出来なかったからです。

筐体から取り出したボードの様子です。

ようやくボードを取り出し電源ソケットを取り外しました。電源ソケットを固定する穴は何とまん丸なものでした。普通はスリット状の穴が開いているものなのですが、○なのです(笑)。ハンダ付けするにも余分にハンダが必要で、力学的にも強度を弱めるだけのもののように感じられました。

勿論新しく交換した電源ソケットのセンターピンにもリード線を取り付けておきました。

電源ソケットを取り外したところです。
電源ソケットを固定する穴が円であることに注目!

動作確認

今度は分解した状態でも、組み立てた状態でも問題ありませんでした。差し込んだ電源プラグをあまり揺すり過ぎても良くないと考えて程々にしましたが、以前のように直ぐに瞬断現象が発生することはありませんでした。


シリアルコンソールも発見

今回の分解で面白いものを発見しました。シリアルコンソールと思われる四つのテストパッドです。筐体の外部からこのパッドへアクセス出来るように四つの穴も用意されていました。以前から筐体底面に四つの穴があることを知っていましたが、何の目的か不明でした。機会があればこのシリアルコンソールへアクセスしてみたいと思っています。

ボード上に存在していたシリアルコンソールのテストパッド
テストパッドへアクセス出来るように筐体底面に穴が設けられていました。


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