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2015年6月18日木曜日

ThinkPad R32 へ伝熱グリス塗布

このところ気温が高くなっていることもあって、我が家のパソコンのいずれもが冷却ファンの回転数が上昇しています。その中でとりわけ回転数の高い ThinkPad があります。それは ThinkPad R32 です。

ThinkPad R32 は、昨年の10月に分解掃除などを行いましたが、その時にはプロセッサと冷却ユニットの接点に伝熱グリスを塗布していませんでした。当時は秋から冬にかけてのシーズンだったので、プロセッサの発熱について問題はありませんでした。しかし気温が高くなってくると、やはり問題が出てきました。
ThinkPad R32 のメンテナンス
http://near-unix.blogspot.jp/2014/10/thinkpad-r32_7.html

同じシリーズの ThinkPad R30 においても、元々プロセッサと冷却ユニットの間に伝熱グリスを塗布していませんでしたが、その後伝熱グリスを塗布することによって冷却ファンの回転数が異常に上昇することを改善しました。今回は、この ThinkPad R30 のときと同様に伝熱グリスを塗布することによって冷却ファンの回転数が異常に上昇することの改善を行いました。

ちょっと気軽に作業を始めたのですが、キーボードを取り外して、キーボードの上部に
あるパネルを外せば冷却ユニットを外せると思っていました。結局筐体の上部パネルを剥ぎ取るという結構手間な作業になってしまいました。

ThinkPad R32 の冷却ユニット付近の様子です。

取り外した冷却ユニットを確認すると、確かに前回掃除を行ったときに伝熱グリスを塗布していない状態のままでした。

プロセッサと冷却ユニットの間には伝熱グリスを塗布していませんでした。
もともと伝熱グリスが塗布されていなかったためです。

ここでいきなり伝熱グリスを塗布するのではなく、汚れている冷却ユニットを分解して掃除をしました。特に放熱フィンの部分は風が大量に流れるので、半年の時間の間にもそれなりにホコリが溜まっていました。

冷却ユニットの放熱フィンにもホコリが溜まり始めていました。

そして冷却ファンも狭い隙間から筆を挿入してホコリを掻きだしていましたが、時間が掛かる割には効果が少ないように感じられたため、プラスチックの筐体を分解して掃除をしました。結局分解の手間が掛かりますが、楽に確実に掃除をすることができました。「急がば回れ」 のことわざ通りでした。

冷却ファンは分解して掃除しました。

冷却ユニットを掃除し終わったところで、伝熱グリスを塗布して、冷却ユニットを取り付けました。ちょっと心配なのが、風の通り道に粘り気のある伝熱グリスを塗布したことによって、「ホコリが付着しやくすなるのでは」という懸念があります。半年なり一年後ぐらいに確認の必要がありそうです。

伝熱グリスを塗布して冷却ユニットを取り付けました。

マシンを完全に組立て直す前に冷却ユニットの動作状況を確認しておきました。問題なく冷却ファンが回転していました。

冷却ユニットの動作確認です。

そして完全に組み立てなおして、各部の動作確認を行いました。さて肝心の冷却ファンの回転数が異常に高くなる現象ですが、やはりこの ThinkPad R32 でも改善されました。おそらくこの状態が正常な状況だと思われます。これで安心して夏を越せそうです!

組立て直した ThinkPad R32 の動作確認を行なっているところです。


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