ページ

2015年6月27日土曜日

チップ確認のために ThinkPad i 1620 を分解しました

いくつかの半導体が焼失してしまった ThinkPad X21 の修理のために、ThinkPad i 1620 を分解して、システムボード上の焼失したチップの確認を行いました。

動作中の ThinkPad i 1620 です。

ThinkPad X21 も ThinkPad i 1620 も構造が一緒なので、分解はさほど手間は掛からずに行うことができました。

早速、電源コネクタ近くで焼失したチップの確認を行いました。SOT23 タイプのパッケージで表面に "M24" の刻印がありました。

ThinkPad i 1620 の問題の場所に M24 チップが存在していました。
ThinkPad X21 のチップが焼失した場所です。

早速ネット上を検索してしてみましたが、どうもこの M24 チップに相当する半導体が見当たらないのです。

いわゆる 1 番ピンと 2 番ピンをショートさせて 3 番ピンとの間で使うチップが見当たらないのです。プロセッサのリセット信号を発生させるチップのようにも考えられましたが、GND 端子とリセット端子の間をショートさせる使い方はちょっと考えられないため、このチップではなさそうです。バイポーラ・トランジスタをダイオードして使用するというアマチュア的な使用法も考えられないこともないのですが、ちょっと考えづらい状況です。バッテリと AC 電源からの逆流を防ぐダイオードとか、何らかの過電流検出チップだと腑に落ちるのですが、それらしいチップを見つけ出すことができませんでした。

チップの素性が判明しない状態で修理をするには、同じ形状で同じ記号が刻印されているチップと交換するしかないようです。とりあえず ThinkPad 600 のシステムボードから探してみましたが、見当たりませんでした。どうも ThinkPad X20 シリーズから抜き取るしか手段が無さそうです。本当に破損した ThinkPad X20 シリーズをオークションなどで落札してくるしかないようです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。