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2015年5月29日金曜日

ThinkPad X61 の筐体修理

昨日掃除を行った ThinkPad X61 ですが、今日は筐体上部のプラスチック部品の割れを修理しました。

二つに割れてしまった筐体上部のハンドレスト部分です。

昨日のうちに割れて分裂してしまった部品をプラモデル用の接着剤で接着しておきました。一晩明けてしっかり固まったところで補強作業に取り掛かりました。現在は破断面同士を接着しているだけなので、とても強度が弱いためです。

昨晩のうちに破断面同士を接着しておきました。

キーボードの "Fn" キー付近の割れの補強

まず最初に簡単なキーボードの "Fn" キーのすぐ下に発生した亀裂の補強からです。ここでは、0.3 ミリ厚のプラ板を小さく切り出して、亀裂の裏側から接着しました。タップリとプラモデル用の接着剤を塗って、裏打ちの裏番を押し当てると、接着剤の溶剤成分でプラ板も柔らかくなり、湾曲している内側の面に沿って変形してぴったりと接着することができました。

Fn キーのすぐ下の部分の割れた部分を裏打ちしたところです。
白いプラスチック片が裏打ちです。

右奥の電源コネクタの付近の補強

次に右奥の電源コネクタの脇の割れの補強です。ここではちょうど 3 ミリ程度の隙間があり、その中間部で破断しています。そのため、この 3 ミリほどの隙間に 1.2 ミリ厚のプラ板を裏打ちして補強しました。

プラ板を切り出すのに幅を計測しました。
切り出したプラ板を押し当てて、必要な長さを現物合わせで決めました。
必要な長さで切断して、長さの確認を行いました。

補強のプラ板がしっかりと接着できるように表面をヤスリで平面にすると、細かな凸凹ができるように事前に加工をしておきました。

細いヤスリで平面にするのと細かな凹凸が残るようにしました。

そして接着剤で固定するときには、しっかりと圧力が掛かるようにプラ板を押し付けながら固着するのを待ちました。今回の場合、一時間程度でした。

プラモデル用の接着剤で裏打ちのプラ板を接着しました。
しっかり固着するようにプラ板に重しを置いて固着するのを待ちました。
押し付けるプラ板が細くて奥まった場所にあったのでピンセットを介して重さを伝えました。

左奥の冷却ファン排出口の補強

最後は左奥の冷却ファンの排出口の割れを補強しました。ここが一番大変なところです。
写真を見てのとおり大変細い部品となっています。この内側に補強を入れる場所があるのかと心配となります。

補強をする前の冷却ファンの排出口の状態です。
一本だけ残っているリブの左側が破断していました。

写真のように排出口のスリットの内側に 1.2 ミリ厚のプラ板を裏打ちして補強することとしました。排出口のスリットの補強となるリブが形成されているのですが、この突起をヤスリで削り平面にしました。そして裏打ちのプラ板が当たる部分の周辺もヤスリで細かい凹凸を付けて接着効果が上がるようにしました。

ヤスリでリブの内側を平面にしました。

現物合わせてプラ板を切り出しました。そして液晶パネルを避けるためにカーブしている部分もプラ板を削り、ぴったり合うように加工しておきました。

現物合わせて切り出すプラ板の大きさを決めました。
筐体底部に干渉する部分が無いようにプラ板の長さを調整しました。

そしてプラ板の接着ですが、ここでも重しをおいて、しっかり固着するのを一時間ほど待ちました。

重しを置いて固着するのを待ちました。

この固着を待っている間に、この排出口のスリットの他のリブも割れているものを発見しました。そこで、これも裏打ちのプラ板を接着しておきました。

排出口の中央部のリブにも割れがありました。
プラ板でリブを補強しておきました。

各部がもう簡単に外れない程度に固着したところで、筐体底部に合わせてみました。当たる部分を避けてプラ板の裏打ちを行なっているので筐体底部と干渉する部分はないはずなのですが、確認を行なっておきました。

左奥の冷却ファンの排出口の様子です。
白色のプラ板が排出口のスリットを少し塞いでいるのが見えます。
右奥の電源コネクタ付近の破断した場所の様子です。
こちらも筐体底部と干渉する部分はありませんでした。

確認を行った後、筐体上部を取り外して安定した平板部分で更に固着するのを待つこととしました。明日にでも、冷却ファンの排出口の塞がれている部分をホビー用のルータで削ってみたいと思っています。

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