ページ

2015年5月15日金曜日

ThinkPad R30 の掃除

必要があって部品取りとして保管していた二台目の ThinkPad R30 を掃除することとなりました。

外観は綺麗に掃除済みでパソコンとしての動作もしていたので、このままでも問題なさそうだったのですが、Debian Jessie をインストールして使用を開始すると、冷却ファンが激しく回転してしまうのです。同じ ThinkPad R30 で、先日ハードディスクを交換したものと比較しても異常な回転なのです。おそらく冷却ファンの目詰まりか?プロセッサとヒートシンクの間の伝熱グリスの劣化が問題だと思って、分解と一緒に内部の掃除をすることとなりました。

分解の初期段階で訪れる液晶パネルの固定ネジなどを目隠しするプラスチック部品の様子です。爪の位置がよく解らないとなかなか思い切って作業ができない部分です。

分解していると意外な問題を発見することも多く、割れたプラスチック片がコロコロと落ちてくるのです。どうもこの個体は、向かって右側の側面に衝撃を受けたのか?二箇所のネジ穴が割れていました。実際にはネジを固定するスリーブを固定するプラスチック部品が割れている状態でした。プラモデル用の接着剤で固定を試みていますが、どれほどの耐久性があるのか疑問の残るところです。

スリーブを固定するプラスチック部品が割れていました。
液晶パネルの固定ネジ近くにあるネジも写真のようにプラスチックが破断していました。

分解を進めてプロセッサからヒートシンクのユニットを取り外しました。どうもプロセッサとの接触面の伝熱素材が劣化している状況でした。

プロセッサからヒートシンクを取り外したところです。
放熱パッドらしい部分は劣化して役目を果たしていませんでした。

そして冷却ファンも内側がかなり汚れている状態でした。またヒートシンクのスリット部分にもホコリが溜まっている状態でした。ヒートシンクは直接シャワーでホコリを洗い流してしまいました。そして冷却ファンは水分を含ませた刷毛で丁寧に掃除をしておきました。

汚れている冷却ユニットの様子です。
放熱フィンの部分や冷却ファンの羽根を綺麗にしました。

更に分解を進めてシステムボード(マザーボード)を取り出して、表面のホコリを綺麗に掃除しておきました。

システムボードの表面も綺麗に掃除しておきました。

そして筐体はいつものように水洗いをしました。今回は金属部品が大量に付属していることと、特にスプリングが存在する関係で強力アルカリ性洗剤を使用せず、食器洗い用の中性洗剤で洗浄しました。アルカリ性洗剤で洗浄すると、後で錆が浮き出てしまったり、特にスプリングは折れてしまう可能があるため、使用しない方が望ましいのです。また ThinkPad の筐体は黒のため、汚れが目立たないこともあり、神経質になることもないためです。

プラスチック筐体を水洗いしているところです。
金属部品が多数あるため、食器洗い用中性洗剤で洗浄しました。

水分が乾いたところで、壊れた部品を接着した後、仮組みをして動作確認をしてみました。やはりプロセッサ周りのメンテナンスに効果があったようで、冷却ファンの回転が穏やかになりました。

プロセッサへヒートシンクを取り付けるときには、シリコングリスを塗布して固定しました。
仮組みで動作確認中の ThinkPad R30 です。
F6 キーは、以前 ThinkPad R32 へ移植してしまったので欠損しています。

外観はしっかりしていても、内部に問題を抱えている ThinkPad は多そうです。できるだけ分解をして、問題点は早期修理を心がけたいと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。