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2015年5月23日土曜日

NTT FT-STU-Sa/g 無線 LAN アダプタを入手

NTT の USB 型無線 LAN アダプタである FT-STU-Sa/g を入手しました。

今回入手した NTT FT-STU-Sa/g です。
無線 LAN アダプタとしては、少し大柄な筐体が特徴です。


外観など

USB コネクタの根元の部分が自在に動かせる形状のものです。この自在に曲がる部分が比較的大きめのボールジョイントで構成されているために、他にも存在する同様の機構を持ったものよりもしっかりしている印象を受けました。
無線LANの特性としては、2.4GHz 帯と 5GHz 帯の両方に対応している IEEE 802.11 a/b/g モードで動作するものでした。

USB コネクタの根元のボールジョイントがしっかりしていて好印象です。

ar5523 ドライバ・モジュールの再ビルド

本機を Debian Jessie が稼働しているマシンへ接続してみましたが、認識されませんでした。"FT-STU-Sa/g" をネット上を検索してみると、どうも内部には ar5523 ドライバで対応する Atheros AR5005UX (AR5523) チップが搭載されている模様でした。そこで ar5523 ドライバ・モジュールにデバイス ID (1690:0720)を追加して、再ビルドしてみることとしました。再ビルドの方法は、以前 Debian Wheezy 時代の記事と同様の方法です。
NEC Aterm WL54SU と ar5523 ドライバの再ビルド
http://near-unix.blogspot.jp/2015/04/nec-aterm-wl54su-ar5523.html

再ビルドで出来上がった ar5523 のドライバ・モジュールをインストールして動作確認を行なってみました。なお他の ar5523 ドライバを使用する機種と同様にデバイス ID から 1 を減算したデバイス ID (1690:071f)を登録しました。

残念ながら認識してもらえませんでした。

そこでデバイス ID (1690:0720)をそのまま登録した ar5523 ドライバ・モジュールを再ビルドしてみました。すると今度は認識をして動作するようになりました。どうも他の ar5523 ドライバを使用する機種とは何かが違うようです。

問題点

この FT-STU-Sa/g と再ビルドした ar5523 ドライバ・モジュールとの組み合わせでは、通信速度が極端に遅いようです。概ね 100kbps 程度しか速度が出ませんでした。さらに FT-STU-Sa/g が通信中には、同じマシンへ接続している USB マウスの反応が鈍くなる現象も発生しています。USB マウスの動作に影響を与えるところをみると、無線 LAN 通信の部分ではなく、USB での通信部分で何かのトラブルが発生しているのかもしれません。今後調査して解決策が判明すれば報告したいと思います。

ar5523 ドライバ・モジュール

いつもであれば、出来上がった ar5523 ドライバ・モジュールをアップロードして紹介するところですが、今回はかなり動作が怪しいのでアップロードを差し控えています。何らかの対策・対応が出来たところでアップロードしたいと思います。

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