5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードで通信転送速度を計測した WHR3-AG54 です。 |
受信する無線LANアダプタには コレガ CG-WLCB300AGN と バッファロー WLI-CB-AMG54 の二種類を使用しました。なお CG-WLCB300AGN は Debian Wheezy がインストールされている ThinkPad R51e を使用し、WLI-CB-AMG54 は Debian Lenny がインストールされている ThinkPad X22 を使用し、さらにその上で madwifi のドライバで動作させています。WLI-CB-AMG54 と同じハードウェア構成ながら J52 帯域でしか使用できない コレガ CG-WLCB54AG を使って前回 WHR3-AG54 の通信転送速度を計測しているので、その参考比較となるものと考えています。
計測に使用した無線 LAN アダプタです。 左が WLI-CB-AMG54、右が CG-WLCB300AGN です。 |
計測方法はいつもと同じ方法で、およそ 100MB の単一ファイルを5回 FTP 転送でダウンロードした平均値を求める方法です。また WHR3-AG54 は前回のバッファロー社オリジナルのファームウェアの時には、ルータ・モードで計測していましたが、今回はいわゆるブリッジ・モードで単純に無線 LAN のアクセスポイントとして動作させています。
★ 通信転送速度の計測結果 ★
CG-WLCB300AGN (11a) : 3,111KB/s ( 24,888Kbps )
WLI-CB-AMG54 (11a) : 785KB/s ( 6,287Kbps )
CG-WLCB300AGN での計測結果では、およそ 3MB/s (24Mbps) の通信転送速度となりました。この計測結果を見るかぎり、54Mbps を標榜する無線 LAN ルータとしては、成績が良い部類の性能だと評価できます。
しかし madwifi で動作している WLI-CB-AMG54 の転送速度は 785KB/s と極端に遅い結果となりました。バッファロー社オリジナルのファームウェアときに計測した CG-WLCB54AG の 733KB/s とほぼ同じ転送速度となりました。この結果を見る限り、WLI-CB-AMG54 と CG-WLCB54AG の通信転送速度が遅いのは、ルータ側の問題ではなく、この無線 LAN アダプタ側にあるものと思われます。さらに madwifi のドライバも、無線LANアダプタに対して、IEEE 802.11 a/b/g のモードを切換処理するほかは、ダウンロードしてくるデータに対する処理に違いがあるとは思われないため、問題の根本はこれらの無線LANアダプタの 5GHz 帯の無線回路部分(アナログ、デジタル)にありそうです。
今回 DD-WRT ファームウェアで計測に使用した WLI-CB-AMG54 と 前回バッファロー社のファームウェアで計測に使用した CG-WLCB54AG です。 |
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