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2014年10月7日火曜日

ThinkPad R32 のメンテナンス

先日動作確認をした ThinkPad R32 ですが、復旧に向けてメンテナンスを行うこととしました。

まずは分解から始めました。内部はかなり汚れていたので、掃除をするのが目的です。

すでにネジが殆ど撤去されてしまっていたこともあり、システムボードにたどり着くのは容易でした。一番困ったところは筐体の上部と下部を分離するときに、爪で引っかかっている部分を外すのですが、前面の爪がなかなか外れなくてヒヤヒヤしながら分離しました。コツとしては、背面側から引き上げた筐体上部(後ろ側)を前面の縁を支点にして思いっきり引き上げてしまうのがよいようです。

以下の写真は分解した内部の様子です。

筐体の底部の様子です。
綺麗にするために流水で水洗いしました。
システムボードの表面です。
背面の部分はマグネシウム合金のフレームが取り付けられています。
そしてこのフレームに液晶パネルがネジ止めされる構造となっています。
システムボードの裏面です。
搭載されていたプロセッサです。
プロセッサの冷却ファンです。
プロセッサと接する部分にはグリスが使われていませんでした。

筐体内部の掃除が終わったところで、次に行ったのが液晶パネルの左足付近にできている割れを修理することでした。

液晶パネルの割れている部分の様子です。
液晶パネルの開閉時に大きく開きます。

液晶パネルの分解を行いました。

液晶パネルの表面のベゼルを外したところです。

しかしこの割れている部分は内部で足を固定するネジを受けるスリーブがある部分で割れていて、スリーブが足を固定するネジと一緒に回ってしまってネジを外すことができなくなっていました。

写真のネジが空転をして外れてくれませんでした。

結局足の部分を除いて、その他の内部部品を取り外すことによって、一緒に回るスリーブを細いドライバを差し込むことによって一時的に固定して、ネジを取り外すことに成功しました。

内部の液晶パネルを何とか撤去して固定ネジのスリーブへねじ回しを突っ込むことができました。

スリーブの周囲にあったはずのプラスチック筐体と一緒に形成された突起部分はすっかり粉砕されていました。

このスリーブの部分と一緒に割れたところをエポキシ接着剤で固定することとしました。割れている部分は破断面だけで接着しても再び割れてしまう可能性が高いので、小さな金属板を当板にして接着することとしました。

エポキシ接着剤で接着をする前に当板の大きさや場所を確認しているところです。
マスキングテープはエポキシ接着剤が流れてきたときの対応のためです。
エポキシ接着剤で固定中の様子です。
ゴムバンドで割れた部分を圧着しています。

エポキシ接着剤が固まったら、再度組立を行うこととなりますが、明日 組立を行おうと思います。エポキシ接着剤が完全に固着するのを待ってからの方がよい結果が得られるからです。

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