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2014年10月31日金曜日

ThinkPad i 1620 の故障 電源入らず! 修理へ

以前入手していた ThinkPad i 1620 の電源が入らなくなってしまいました。電源ボタンを押しても反応がないのです。バッテリを装着していると充電ランプは点灯するのですが、その他は全く反応がない状態でした。

これは内部の異常だと判断しました。そこで分解して原因を突き止めることとしました。また可能であれば修理をしたいと思っていました。

分解と同時に筐体などは、すっきり水洗いをしながらの作業となりました。最近では分解して内部の掃除をするのが楽しくてたまりません(笑)。

水洗いをする ThinkPad i 1620 の筐体底部品です。

システムボードを取り出して、原因の捜索です。すぐに思いつくのはヒューズ切れです。電気テスターを使ってヒューズの導通を確認してみました。全てかどうかは判りませんが、発見したヒューズはどれも断線していませんでした。電源周りのことなので、てっきりヒューズ切れだと思い込んでいました。

システムボードの表面の様子です。
システムボードの裏面の様子です。

さらにシステムボード上をつぶさに観察してみました。するとバッテリのソケット近くにある何かの半導体?が焼失しているのを発見しました。原因を発見しましたが、名称も不明な半導体の焼失に、修理する方法がないと思われました。

消失していた正体不明の半導体です。
竹串の先にあるのがそれです。
焼失した正体不明の半導体の拡大写真です。
焼けてしまった原因は何だったのでしょうか?
再び同じ故障が発生するのか心配です。

焼失した半導体の表面には ACA と 073 の文字が刻印されているだけでした。何か電源系の半導体のようにも思われました。念の為、手持ち部品取り用システムボードを眺めてみました。すると ThinkPad 600 のシステムボード上に似た部品が載っているではないですか!そこでダメで元々ということで交換してみることとしました。

部品取り用の ThinkPad 600 のシステムボードにあった同様の半導体です。

この正体不明の半導体は、ハンダゴテで剥がしてみると、真ん中の一本だけ太い端子は部品の低部まで回り込んでいる構造となっていて、半導体で発生する熱をシステムボードへ放熱する構造になっていました。そのために、逆に交換用の部品をハンダ付けするのも、ハンダゴテの熱がシステムボードへ逃げるためか少々難しいものとなってしまいました。

ThinkPad i1620 の焼失した半導体を取り除き、ThinkPad 600 から取り出した半導体を持ってきたところです。
交換用の半導体をハンダ付けしたところです。

正体不明の半導体を交換した後、システムボードに液晶モニタとキーボードを取り付けた状態で動作試験を行なってみました。すると無事電源が入り、ロゴ画面が表示されるようになりました。どうも正体不明の半導体の交換は成功したようです。しかしどのような目的の半導体だったのでしょうか?(笑)

システムボードへ液晶モニタとキーボードだけを取り付けて動作確認をしてみました。

電源が入るようになったため、本格的にマシンを組み直しました。そして動作確認のため、インストールしてある Puppy Linux 5.7.1 JP でいろいろと操作していています。

殆ど組み上がったところで、再度電源を投入して動作することを確認しました。
最終的に全てを組み直して動作確認を行いました。

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